いやーおもしろかったです。サッカーW杯カタール大会C組の最終戦2試合が最後までぎりぎりの戦いとなり、CONCACAFからのW杯常連メキシコ代表が最後まで走りまくり攻めまくりながら力尽きてグループリーグを抜け出せませんでした。

米国内での熱狂的な人気という意味では米代表を間違いなく上回るメキシコ代表。敗退とはなりましたが最終戦の戦いぶりは期待に恥じないものになったんじゃないでしょうか。最終スコアはメキシコ 2-1 サウジアラビア。もう一試合はアルゼンチン 2−0 ポーランド。アルゼンチンとポーランドがノックアウトラウンドに進出になってます。ポーランドとメキシコは得失点差で決着。

最終盤まではメキシコが2−0でリード、得失点差その他の都合でメキシコはポーランドを抜くのにもう1ゴールが必要で猛攻の次ぐ猛攻。対するサウジの方の戦意も衰えず、アディショナルタイムにサウジのゴールが決まってここでほぼメキシコの命運は尽きてます。でも果敢だったし苦しかったであろう最終盤まで速攻で走りきって決定機を何度も作っていてやり尽くした感あり。

もう一つの試合でアルゼンチンがもう1ゴール加えればそれでもメキシコが通過できる状態で、アルゼンチンが再三のチャンスを得ているのも並べて見ながらの観戦で、メキシコ代表に深い思い入れのない私でも大いに盛り上がりました。全米各地に存在するメキシコ系住民の居住区では異様な熱が放射されていたことでしょう。

メキシコ系メディアは第2戦が終わってC組最下位となっていたメキシコ代表に辛口の批判一色だったのですが、この戦いぶりなら敗退でも許してもらえるんじゃないでしょうか。許してあげて欲しい。

今サイクルはメキシコはCONCACAF最終予選でもパフォーマンスが上がらず苦しい戦いの連続でした。それを見てきてるので本大会に入ってからのメキシコ代表の苦戦もほぼ実力通りという見方をしていたのですが、最後の最後、あとがなくなってのこの最終戦の戦いぶりは立派だった、やればできるんじゃん!という感じでした。

これで次回北米W杯のホスト3国では米代表のみがグループを通過。メキシコとカナダは敗退となりました。アメリカ国内のサッカー人気の中身を考えるとメキシコ代表の敗退はかなりマイナスとは言えますが、メキシコ系移民はサッカー好きですから自国が敗退しても視聴は続けそうです。