ラス前となるCFPランキングが発表になってます。上から全勝Georgia、全勝Michigan、全勝TCU、1敗USCまでが当選圏内。4校とも次週はそれぞれのカンファレンスの優勝戦を戦います。そこで敗戦して脱落する学校が出た場合にはNo. 5 1敗Ohio Stateが空きを待つ形です。

今季は全勝校や1敗校がマイナーカンファレンスを含めても他にいないのでこの5校が上位となることには異議の差し挟みようがないので選抜委員会としては腕のふるいどころもない順当なランキングとなってます。発表前の段階では1敗の2校=USCとOhio Stateのどちらが上になるかという議論が少々あるにはあったのですが、基本的にはプレーオフ選抜委員会はカンファレンス優勝校を優遇する傾向が過去からあり、そのためもし今日の発表段階でOhio StateがUSCの上になっていたとしても、Pac-12優勝戦でUSCが勝てば最終ランクで結局Ohio Stateを抜いたのではないかという意味でどちらが上でも同じかと。

もし上位から2校が敗戦した場合には2敗校がずらり並んでいてそちらの順列の方が今回の発表分では意味がありそうです。2敗校ではAlabamaがNo. 6で最上位。Alabamaも含めてもう試合がない学校の順列はもう変わらないと考えるべきなのでNo. 7 TennesseeやNo. 8 Penn Stateなどはプレーオフ行きの可能性はどんなに異常事態でもない。ありうるのはNo. 9 Clemsonで、ClemsonはACC優勝戦に出場しますのでもう1勝積み重ねられ、過去の例からして最終ランクでは順位は上がる可能性は高い。ただAlabamaをかわして2敗校最上位になるかというとちょっと距離がある。勝ってもAlabamaの上には行けないよという選抜委員会の意思表示としてのClemsonのNo. 9というランクと読むべきなのでしょう。


もし上位がすべて順当に勝った場合はGeorgiaは準決勝の2つの会場から出場ボウルを選べますから、地元ジョージア州のPeach Bowlを選ぶことは確実です。実質ホームゲームとなります。もう一つの準決勝は西アリゾナ州Fiesta Bowlで。全米優勝戦は西海岸ロス郊外SoFi Stadiumで2023年1月9日にとなってます。なのでもしUSCがここからPac-12優勝戦、実質アウェイのPeach Bowlでの全米準決勝と勝ち抜けるならばUSCは地元での全米優勝戦を戦えるというめぐり合わせになります。

CFP時代に入って以来、プレーオフ出場校は常連4校の寡占の歴史でした。2020年時点で当ブログでもその寡占状況についてまとめを書いています。当時で6シーズンのプレーオフ出場のべ24枠のうち17枠がAlabama/Clemson/Ohio State/Oklahomaで占められてていたのです。
その記事を書いた翌シーズンも寡占は続き、2021-22シーズンはAlabama/Clemson/Ohio State/Notre Dame。
風向きが変わったのが昨季。昨季は初のマイナーカンファレンス校Cincinnatiがプレーオフに登場、他もAlabama/Michigan/Georgiaと顔ぶれが変わりました。寡占4校からはAlabamaだけ。
このままなら今季は2020年シーズンまでの寡占4校が1校も出場しない初めてのプレーオフということに。それは実現するのか、それともTCUやUSCが最後に敗戦して寡占側のOhio Stateがまた食い込んでくるのか。