先週やっていたのについて書きそこないましたが、ラグビープロリーグMLRのプレーオフ決勝がありました。Rugby New YorkがSeattle Seawolvesを30-15で破って優勝。勝負を決めたのが12点差でまだSeattleが相手ゴール前に迫る場面もあって追いすがっている時間帯のドロップゴールだったのが味があって良いなと。これで3ポゼション差となって終戦となってます。
前回MLRに触れたときにも書きましたがなんと表現して良いかラグビーっぽい思考からの、ラグビーらしい決着の付け方なのが良いかなと。

決勝の会場はRugby New Yorkがホームチーム扱いでサッカーMLSのNew York Red BullsのホームスタジアムRed Bull Arenaを使用。公式発表で観衆は1,979人。私の目測でもその数字で正しいと思えました。Red Bull Arenaは収容25,000人とMLSののスタジアムとしても大きめ。なのでガラガラと言えばそのとおり。そのスタジアムのTVに映る向こう正面の3区画ぐらいに集中して観客を入れていたのでTV写りではまあまあ人が入っているようにも見える状態です。現在のMLRの実力では急に決まった試合での集客力はこの程度なのでしょう。少なくとも美麗なMLSスタジアムで決勝を戦えてよかったねという感じです。
これが決勝に進んだのがNew Yorkではなかったらその都市のもっと鄙びた会場での決勝になっていたかもしれないわけなんでしょうね。

決勝のMVPに選ばれたのはRugby New YorkのSH Andy Ellis。元All Blacksの38歳。この試合を最後に現役引退されるのだそうです。日本のコベルコでもプレーしたと経歴を見ると書いてあります。現役最後の試合でラグビー後進国での2000人の観客の前でのMVP獲得というのが彼にとってどんな価値があるのか想像が付きませんが、ご本人は試合後のインタビューでは涙声。家族も皆見に来ているんだなんて言ってこれがウチの娘とかって出てきた子がすっかり大人のサイズの女性で、こんな大きな娘かと。スポーツ選手としては珍しいかなと。38歳だとそういうことも起こりますよね。


これでMLRの5シーズン目が終了。
ここからはアメリカラグビーは代表の季節となります。今夜は対French Barbariansとの@Houstonでの親善試合があって最終調整。次週から2週のホーム&アウェイでのチリ代表とのW杯出場を賭けたプレーオフに臨むことになります。

7/9が@チリで、7/16がホーム、試合場所はコロラド州Glendale。Glendaleは標高1600mを超える高地です。先日のNHL Stanley Cup Finalでも問題とした高地・薄い空気の影響での息切れが想定されます。2試合での合計得点を争う方式で、2試合目が高地の試合というのはもし米代表が高地トレーニングをしているのなら大きなアドバンテージになるはずです。終盤に大量得点でひっくり返す可能性が想定できます。

例によってアメスポマスコミはまったくその辺のことは報道してくれません。それどころか米代表の公式ページを見てもどうやったら見られるのかの情報すらない(私が探した限り)ひどいもんです。代表公式のスケジュールのページもちゃんと表示されないです。