カレッジベースボールの本番 College World Series(CWS)が進行中です。64校によるポストシーズンのうち、ネブラスカ州オマハでの8強部分をCWSと呼びます。変則ダブルエリミネーション方式で戦われ、今日の試合で全米第2シードだったPac-12のStanfordが敗退したため、決勝シリーズの少なくとも一方はSECの学校が出場することが確定しています。Stanfordの側のグループにはSEC校が3校=Ole Miss、Arkansas、Auburnが残っており、このうちから1校が決勝シリーズ(2戦先勝、最大3試合)に進出することになりました。
反対側の組にはSEC所属のTexas A&Mと、現時点ではBig XII所属ながら近い将来SECに移籍が決まっているTexas(敗退済み)とOklahomaの2校、それにNotre Dameが含まれます。SECに移籍の決まっている2校を含めるとCWSに進出した8校のうち6校がSECという言い方もできる状況でもありました。そうまで言わなくても南部の学校が6校。
カレッジフットボールの世界ではSECが最強カンファレンスの座を得ているわけですが、それに続いてベースボールでもSEC&南部が制圧かという様相です。
カレッジスポーツでは昨年から施行となったNILが猛威を奮ってます。SEC所属校を始めとした南部の学校がブースター=支援者からの献金資金を得て過去裏金で好高校生選手を獲得してきたのが、いまはそれがNILという仕組みを通して表のカネとなって堂々とスター高校生に提供される時代に突入しています。トップリクルートは高校からカレッジに進学する時点で$1 millionを得てるなんてことが始まってるようです。
非南部のカレッジフットボールのエリート校であるOhio Stateがこの春に自校のブースターに対して総額で最低$13 million(今のレートで日本円だと17.5億円)のNIL資金がないと現在在籍するスター選手をOhio Stateにとどめることができないと公に説明したとされます。これは最有力の高校生選手のリクルートとは別に既にOhio Stateに在籍する選手を転校から守りキープするためのコストだと言うのです。この額を選手たちに支払わないと他校に転校してしまわれかねないという危機感からの資金提供依頼をしたという話です。Ohio Stateフットボールのような紛れもなく最強クラスのエリート校でもそういう額のカネで引き止めないと戦力が維持できないと言うのです。
ブースターからの資金流入のパワーではTexas A&Mが現在最強らしい。過去には最強の座であった同州内のTexasも凌駕しているとかで、そのカネにものを言わせてガンガン好選手を集めているとか。それ以前も裏金ではいろいろあったようですが、今はそれを表金でガンガンやってる。そのTexas A&Mの勢いにはカレッジフットボール界最強のAlabamaも危機感を抱いているとか。最強AlabamaやOhio Stateすら恐れるTexas A&Mの札束攻勢というのがどんな具合になっているのか興味深いです。
この秋からがNIL施行2年目。施行初年度の昨季はその札束攻勢がフィールド上の結果には現れていないですが、2年目となるこの秋以降どうなることか。
NILはフットボールに限ったことではないです。フットボールに次ぐ黒字種目である男子バスケットボールでもきっとすごいことが起こっているはずです。フットボールでAlabamaやOhio Stateですらオタオタしているぐらいですから、バスケだとDukeなりKentuckyなりのエリート校もうかうかしていられないのでしょう。少人数のエリート高校生をゲットすれば一気に強くなるバスケの方が資金効率は良いという判断をする学校も出てくるはずで、いままであまり名前を聞かなかったような学校が急浮上するような事態もバスケでは起こりうるのでしょう。
NILでの資金流入は野球での人の流れにも影響を与える可能性があるかもしれません。現在進行中の今年のCWSでのSEC校南部校の上位寡占はタイミングから言ってNILの効果ではないような気はしますが、今後はカレッジベースボールでもその影響が見られる可能性があります。フットボールやバスケと比較したら桁違いの低い金額でもカレッジベースボールチームのテコ入れは可能なはずで、それがSECのベースボールチームを常勝にしていく可能性はありそうです。
カレッジに在籍しながらカネも貰えるとなれば若い野球選手の進路判断でカレッジ進学が優勢になって、直接プロに行くのはよほど高額をMLBチームが突っ込みたくなるような超有望選手に限られるなんてことになるかもしれないです。MiLBの選手の環境の悪さというのもカレッジアスリートの育成環境との比較でまたクローズアップされてしまうことになるということもあるかも。
反対側の組にはSEC所属のTexas A&Mと、現時点ではBig XII所属ながら近い将来SECに移籍が決まっているTexas(敗退済み)とOklahomaの2校、それにNotre Dameが含まれます。SECに移籍の決まっている2校を含めるとCWSに進出した8校のうち6校がSECという言い方もできる状況でもありました。そうまで言わなくても南部の学校が6校。
カレッジフットボールの世界ではSECが最強カンファレンスの座を得ているわけですが、それに続いてベースボールでもSEC&南部が制圧かという様相です。
カレッジスポーツでは昨年から施行となったNILが猛威を奮ってます。SEC所属校を始めとした南部の学校がブースター=支援者からの献金資金を得て過去裏金で好高校生選手を獲得してきたのが、いまはそれがNILという仕組みを通して表のカネとなって堂々とスター高校生に提供される時代に突入しています。トップリクルートは高校からカレッジに進学する時点で$1 millionを得てるなんてことが始まってるようです。
非南部のカレッジフットボールのエリート校であるOhio Stateがこの春に自校のブースターに対して総額で最低$13 million(今のレートで日本円だと17.5億円)のNIL資金がないと現在在籍するスター選手をOhio Stateにとどめることができないと公に説明したとされます。これは最有力の高校生選手のリクルートとは別に既にOhio Stateに在籍する選手を転校から守りキープするためのコストだと言うのです。この額を選手たちに支払わないと他校に転校してしまわれかねないという危機感からの資金提供依頼をしたという話です。Ohio Stateフットボールのような紛れもなく最強クラスのエリート校でもそういう額のカネで引き止めないと戦力が維持できないと言うのです。
ブースターからの資金流入のパワーではTexas A&Mが現在最強らしい。過去には最強の座であった同州内のTexasも凌駕しているとかで、そのカネにものを言わせてガンガン好選手を集めているとか。それ以前も裏金ではいろいろあったようですが、今はそれを表金でガンガンやってる。そのTexas A&Mの勢いにはカレッジフットボール界最強のAlabamaも危機感を抱いているとか。最強AlabamaやOhio Stateすら恐れるTexas A&Mの札束攻勢というのがどんな具合になっているのか興味深いです。
この秋からがNIL施行2年目。施行初年度の昨季はその札束攻勢がフィールド上の結果には現れていないですが、2年目となるこの秋以降どうなることか。
NILはフットボールに限ったことではないです。フットボールに次ぐ黒字種目である男子バスケットボールでもきっとすごいことが起こっているはずです。フットボールでAlabamaやOhio Stateですらオタオタしているぐらいですから、バスケだとDukeなりKentuckyなりのエリート校もうかうかしていられないのでしょう。少人数のエリート高校生をゲットすれば一気に強くなるバスケの方が資金効率は良いという判断をする学校も出てくるはずで、いままであまり名前を聞かなかったような学校が急浮上するような事態もバスケでは起こりうるのでしょう。
NILでの資金流入は野球での人の流れにも影響を与える可能性があるかもしれません。現在進行中の今年のCWSでのSEC校南部校の上位寡占はタイミングから言ってNILの効果ではないような気はしますが、今後はカレッジベースボールでもその影響が見られる可能性があります。フットボールやバスケと比較したら桁違いの低い金額でもカレッジベースボールチームのテコ入れは可能なはずで、それがSECのベースボールチームを常勝にしていく可能性はありそうです。
カレッジに在籍しながらカネも貰えるとなれば若い野球選手の進路判断でカレッジ進学が優勢になって、直接プロに行くのはよほど高額をMLBチームが突っ込みたくなるような超有望選手に限られるなんてことになるかもしれないです。MiLBの選手の環境の悪さというのもカレッジアスリートの育成環境との比較でまたクローズアップされてしまうことになるということもあるかも。
Texas A&Mはカレッジフットボールの名門校の1つですが、そこまでの資金を下支えするブースターたちがいたのかと驚いた次第です。 この資金力も、同校のJimbo FisherとAlabamaのNick Saban御大の間で一揉めあった一因かもしれません。
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