記事として書いているのは進行中のNBA FinalsとNHLプレーオフなのですが、実際にこの週末に一番試合数を見たとか観戦時間が長かったのはなんと言っても野球でした。それもカレッジ。64校参加によるNCAAトーナメントが開幕。そのほとんどの試合がESPN+で視聴可となっていました。一部のSEC所属校の試合がESPN系列のSEC Networkで、ACC所属校の試合がACC Networkでの放送になっていましたがそれ以外は全試合がESPN+ストリーミングで視聴可で、スコアをざっとチェックして熱戦やアップセットが来ている試合や後述するドラフト上位指名候補の試合をストリーミングを見ているだけで大いに楽しめました。大量に試合が同時開催なので必ず何試合かは興味を惹く試合が進行中という状態になります。

64校が16地区Regionalに別れてダブルエリミネーション方式(厳密には違いますが)で16校に絞られて次週のSuper Regionalで8校に。その8校がネブラスカ州Omahaに集まって2週間後にCollege World Series(CWS)が開催という流れになります。

以前は8校となった後のCWSが本番(ESPN/ESPN2で全戦放映)という取り上げ方をされていたのですが、ESPN系列がESPN+に力を入れていることもあってNCAAトーナメント全体も格上げという感じでしょうか。
カレッジスポーツでおなじみのメジャーカンファレンスの学校と、無名に近い学校が戦っても試合になることが多いのが野球という競技の良さでもあります。特にダブルエリミネーションという形式のため各地区の最強校が自軍のエースを(初日の勝者同士の対戦になる)第2戦に温存する傾向が強く、そのため初日の試合が強い学校の2番手先発と、無名校ながら勝ち上がってきた学校のエースの対決になる。総合力で劣っても1人の好投手を擁する学校が強豪校を試合終盤まで抑え込んで強豪校が苦戦という試合は野球のNCAAトーナメントではしばしば見かける光景で、そこで今まで見たことも聞いたこともなかった光る投手を見かけるのはなかなかに楽しいです。Jered Weaverなんかがその後のMLBでの成功例。Stephen Strasburgは当時既に注目選手だったのでちょっと事情が違うか。他でもJoba ChamberlainやDavid Priceなどのカレッジ時代を見られたのは幸運だったと思ってます。
カレッジベースボールはドラフトにかかるまで3年の縛りがあるので出場する好選手がすべてドラフト対象というわけではありません。
今週末を見ていた限りではTennesseeのBlade Tidwellがドラフト上位指名候補投手としては上々の投球でしたが、同じく上位指名候補のGonzagaのGabriel Hughesは捉まっていました。ま、一度の登板で云々できないですが。