ラグビーのW杯の2027年と2031年の開催国が決定しています。2027年はオーストラリア、2031年は米国が開催するとのこと。また女子のW杯はそれぞれ男子に2年遅れで2029年がオーストラリア開催、2033年は米国が開催。開催インフラの使いまわしでコスト削減と事前の宣伝相乗効果狙いなのでしょう。

今年2月にこの話題を書いたときには、米国は2027年の開催国としても立候補していました。男子代表が僅か5年後の2027年にまともな、というか恥ずかしくない成績を残せるものか疑問を呈したわけです。今回2031年開催となったことで代表の強化に費やすことができる期間は伸びたことに。World Rugbyにとっては競技人気の最大の未開拓地アメリカ市場への侵攻挑戦は大事なプロジェクトでしょうから、準備不足になる心配のある2027年はオーストラリアに振り向けて、2031年を米国にという判断は理解できるところです。

とは言え米男子15人制代表の強化は簡単ではないはず。それでも準備期間と機会を得たのですからやるしかないですね。
ここまで代表強化選手にサラリーを出すプロ化、他競技からエリートアスリートをスカウトする強化策などアメリカらしい手は打ってきた。前者はまあまあですがW杯での結果につながっていない。後者は正直成功とは言い難いのが現状です。
他競技出身の好素材の選手たちをうまく受け入れられていないのはラグビーを見たこともないアメリカ人アスリートにとってはラグビーという競技の機微が難解過ぎるのか、それとも狭い了見で元からいるラグビー選手たちが拒絶している面があるのか。極マイナー競技なのでまともなマスコミが存在しないためどの辺に問題があるのか外部からはわかりません。

次のアメリカらしい促成強化策としては有力重国籍選手をラグビー国からスカウトするっていうのはありそうでです。