東京五輪最終日。女子バレーボールで米女子代表がブラジルに完勝3−0で初の五輪金メダルを獲得しています。試合終了直後から選手スタッフ涙なみだの祝勝となりました。バレーボールの試合開始前の時刻に優勝を決めた女子バスケットボールの米女子代表チームは余裕の笑顔の選手たちがほとんどだったのと対照的。悲願の、という表現が似合うバレーボール代表の優勝になっています。
アメリカバレーボールは男子は五輪の金を獲得してきた歴史がありますが、女子はこれが初の五輪金メダル。他の国際大会では何度も優勝を経験していながらなぜか五輪では敗戦を繰り返してきた歴史があります。そのためもあって今日の決勝では高齢の元代表選手たちもこぞって応援ツイートをしているのが紹介されるなどバレーボールの女子代表が長年希求してきたゴールに一丸というムードで盛り上げていました。決着がついたのがアメリカ東部時間で2AMだったので高齢の元選手たちにはつらい時刻だったかもしれませんが、盛り上がっている様がさまざまネット上にアップされていました。
監督を務めたのは日本でもおなじみ、男子代表選手だったKarch Kiralyカーチ・キライ。Karchはインドア6人制で2度の金メダルを獲得した当時のエース。その後ビーチバレーに転向してアトランタ五輪で金メダル獲得。マイナースポーツであるアメリカのバレーボールにおける数少ない名の知れた人物。今回指導者として女子代表を初の金メダルに導いたことになります。バレーボールで選手と監督の両方で金メダルを獲得したのは史上2人目だとか。
Karchは自身が目立つことを避ける傾向が強く、TVに出るときに「3度の五輪金メダリストの」と表現されると、本番後に「申し訳ないけど今度からは『米女子代表の監督の』って紹介してくれないか?」とたのんだり、代表監督在任中に大腸がんを患いながらそれを非公表のまま治療・指導を継続。理由は注目が自分に集まるのを避けたかったからと言います。その大腸がんを公表したのはつい最近になってから。公表した理由は、元の代表選手ががん闘病を表明したため、その応援のために自身の闘病と治癒を公表したという顛末。キミも頑張れと。決勝進出が決まったあとのインタビューでも既に感極まった涙声になるなど、Kilaryがこの職に入れ込んできたことがうかがわれました。
カレッジの試合にも頻繁に会場入りして細かく若い選手を自らの目で見てスカウトするなどの彼の長年の地道な努力は、カレッジの試合まで見るようなファンにしかわからない。五輪でしかTV放送がない代表バレーボールをやっと金メダルに引っ張り上げた。アメスポ内での6人制バレーボールの地位がこの先どう変わるかは楽観できませんが、やっとひとつの目標に達したのは確かでしょう。
大会MVPはベテランJordan Larson34歳となりました。最後のポイントの前にTV解説の方が「金メダルを決めるポイントは功労者のLarsonに!」と言ったその通りにLarsonが決めて優勝決定。今大会はLarsonは大エースという感じではなく、ケガの前は若い24歳Jordan Thompsonが、Thompsonが退いてからは日本のプロリーグで活躍しているAnnie Drewsが主砲になっていたと思いますが、決勝戦ではLarsonや、同じくベテラン組のMichelle Bartsch-Hackleyの奮戦が目立つ展開。悲願の優勝決定試合にベテランがメインで活躍できたのは彼女たちにとってもやりきった感が強かったはずです。特にBartsch-Hackleyは大会中に相手のサーバーに狙われまくって米代表が苦戦した試合での弱点化していたという経過もありました。
Larsonは新女子スポーツ団体Athlete Unlimitedの旗揚げにも参加。今回五輪金に届いたことでアメリカで過去何度も失敗してきたインドアバレーボールのプロ組織のビジネス化に貢献できるのか、プロバレーボールはアメスポ市場で成立しうるのか。金メダルがプラスに働くのは確実ですが、それがプロ組織を維持するのに十分なモメンタムになるのかどうか。
アメリカバレーボールは男子は五輪の金を獲得してきた歴史がありますが、女子はこれが初の五輪金メダル。他の国際大会では何度も優勝を経験していながらなぜか五輪では敗戦を繰り返してきた歴史があります。そのためもあって今日の決勝では高齢の元代表選手たちもこぞって応援ツイートをしているのが紹介されるなどバレーボールの女子代表が長年希求してきたゴールに一丸というムードで盛り上げていました。決着がついたのがアメリカ東部時間で2AMだったので高齢の元選手たちにはつらい時刻だったかもしれませんが、盛り上がっている様がさまざまネット上にアップされていました。
監督を務めたのは日本でもおなじみ、男子代表選手だったKarch Kiralyカーチ・キライ。Karchはインドア6人制で2度の金メダルを獲得した当時のエース。その後ビーチバレーに転向してアトランタ五輪で金メダル獲得。マイナースポーツであるアメリカのバレーボールにおける数少ない名の知れた人物。今回指導者として女子代表を初の金メダルに導いたことになります。バレーボールで選手と監督の両方で金メダルを獲得したのは史上2人目だとか。
Karchは自身が目立つことを避ける傾向が強く、TVに出るときに「3度の五輪金メダリストの」と表現されると、本番後に「申し訳ないけど今度からは『米女子代表の監督の』って紹介してくれないか?」とたのんだり、代表監督在任中に大腸がんを患いながらそれを非公表のまま治療・指導を継続。理由は注目が自分に集まるのを避けたかったからと言います。その大腸がんを公表したのはつい最近になってから。公表した理由は、元の代表選手ががん闘病を表明したため、その応援のために自身の闘病と治癒を公表したという顛末。キミも頑張れと。決勝進出が決まったあとのインタビューでも既に感極まった涙声になるなど、Kilaryがこの職に入れ込んできたことがうかがわれました。
カレッジの試合にも頻繁に会場入りして細かく若い選手を自らの目で見てスカウトするなどの彼の長年の地道な努力は、カレッジの試合まで見るようなファンにしかわからない。五輪でしかTV放送がない代表バレーボールをやっと金メダルに引っ張り上げた。アメスポ内での6人制バレーボールの地位がこの先どう変わるかは楽観できませんが、やっとひとつの目標に達したのは確かでしょう。
大会MVPはベテランJordan Larson34歳となりました。最後のポイントの前にTV解説の方が「金メダルを決めるポイントは功労者のLarsonに!」と言ったその通りにLarsonが決めて優勝決定。今大会はLarsonは大エースという感じではなく、ケガの前は若い24歳Jordan Thompsonが、Thompsonが退いてからは日本のプロリーグで活躍しているAnnie Drewsが主砲になっていたと思いますが、決勝戦ではLarsonや、同じくベテラン組のMichelle Bartsch-Hackleyの奮戦が目立つ展開。悲願の優勝決定試合にベテランがメインで活躍できたのは彼女たちにとってもやりきった感が強かったはずです。特にBartsch-Hackleyは大会中に相手のサーバーに狙われまくって米代表が苦戦した試合での弱点化していたという経過もありました。
Larsonは新女子スポーツ団体Athlete Unlimitedの旗揚げにも参加。今回五輪金に届いたことでアメリカで過去何度も失敗してきたインドアバレーボールのプロ組織のビジネス化に貢献できるのか、プロバレーボールはアメスポ市場で成立しうるのか。金メダルがプラスに働くのは確実ですが、それがプロ組織を維持するのに十分なモメンタムになるのかどうか。
正直あれ程ブラジルを圧倒しての完勝は予想外でしたが、狙い撃ちサーブを主体とした戦術は見事で、日本の解説の方も「ここまで完璧にハマるのは珍しい」と。
ロンドン、リオと金メダルに届かなかった経験をしているJordan Larson(MB Foluke Akinradewoもですが)
「最後のポイントはLarsonに上がるのでは」というのも日本の実況でも言っていました。
仰る通りの悲願成就でしたね。
drbcs
が
しました