東京五輪も終わりに近づき、男子バスケットボールの決勝が昨夜終わったので、もうあとは、野球の決勝と、女子バスケットボールの決勝と、女子バレーボールの決勝だけ‥ではなくてまだいっぱいあるなーという。今野球の決勝も終わりました。侍ジャパン優勝おめでとうございます。
アメリカ視点でプロスポーツとして人気のある野球/ソフトボール、男女バスケの4種目で米代表が決勝戦に進めたのはまずまずの結果と言えます。その4種目のうち3種目の決勝が日本対アメリカということになりました。
ついでに言うなら昨日決着した女子ゴルフも最終局面まで日米で金メダルを争ってましたよね。女子ゴルフのツアーLPGAは外国出身選手、もっと言うならアジア人選手に席巻されてジャンルとしてもはや人気と言い難いところもありますが、それはここでは良いでしょう。
アメスポの人気種目と五輪種目というのはかなり差があるのは常々ご紹介しているところです。五輪種目だからという理由だけでは普及しないのもアメスポの特徴と言えます。
その中で日本という国の強いスポーツがアメリカと同傾向に見えることになるとも言えそうです。他にもアメリカ視点で今大会人気種目で失敗になった代表格は女子サッカーの銅メダルですが、その女子サッカーでも2011から2012年の時期にアメリカ対日本戦が女子サッカーでも世界一を決める際の最大の難関としてお互いが張り合った記憶はまだ強いはずです。
いずれもチームスポーツ。五輪のメダル獲得数争いという冷戦時からの大国覇権の示威活動の角度からするとチームスポーツは人数もリソースもかかるのにメダル数という意味では効率が極悪い種目です。なのでメダル数が最大の関心である中国やロシア(今大会はROC、その昔はソ連)は細かい個人種目により力を入れる。政治とスポーツは別という建前はあるとは言え、中国だソ連だがアメリカと張り合うメダル数のチャートを見てしまうとアメリカ人から見ればスポーツだから別だとは単純に思いにくい面も強いでしょう。
米中露がメダル数で争う中、西側の有力国である英国や日本や豪州は二番手集団でアメリカとメダル数で張り合う様子は見えない。そういう環境下で、米国内で注目度の比較的高い種目である野球/ソフト、女子バスケ、さらにはゴルフだサッカーだという種目で日本がアメリカに高い位置で競り合うのは健康的かつ友好的、親和性が高い表現になっているかなと思ったりもします。関心の方向が似ているという意味です。
話は変わります。私は日本育ちなので女子バレーボールを見るという習慣が子供の頃についているため、今大会でも良く見ていて当ブログでも何度か触れました。でもアメリカ人一般は五輪のときぐらいしか見ないはず。というかほとんど放送をやってません。秋スポーツでカレッジスポーツ専門チャンネルで放送しているぐらいでよほど好きでないと見ない、配信家庭数も少ないです。あっさり言ってマイナースポーツです。
同じく五輪期間前半に少し触れたラグビーもまたアメリカではマイナー。五輪の7人制と本筋の15人制は別物ではありますが。
五輪競技で球技・チームスポーツというと他にもハンドボール、水球、フィールドホッケーなどがあります。元スイマーが大量に国内に存在することもあって水球はアメリカも強いようですが、ホッケーとハンドボールはアメリカの五輪への取り組みのメリハリの力が入っていない側のジャンルの代表格。
米代表のフィールドホッケーの方は前回のリオ五輪では珍しく女子が参加していましたが、今回は出場できず。男子は地元開催以外だと、1956年以来五輪に出場できていないようです。
ハンドボールの方は男子は地元開催以外だと1988年のソウル五輪が出場した最後。同じく女子は1992年のバルセロナ五輪が最後。これらはいずれも2028年のロス五輪での地元開催で久々に五輪登場の機会があるということになるようです。
ステーツアマを擁する国のように国費で全種目にコミットする体制とは異なるところがアメリカの矜持と言えます。以前からご紹介している通り、アメリカ連邦政府は五輪アスリートの活動に資金提供をしません。例外は傷痍軍人がパラリンピックを目指す場合に資金援助を与えるのみ。冷戦当時の、なんでも国家が面倒を見る東側はステーツアマ、我々は資本主義、自由主義、起業家精神の国であるからそれはしないのだという原理主義がいまも活きているという意味であろうと理解しています。
五輪種目だからと言ってカネを出すのではないので置き去りにされる種目もしばしば発生する。それはアメリカらしさの表現なのだと言って良いのだと思います。幸か不幸かそれらアメリカの興味の低いジャンルは日本も強くないというのがなかなかおもしろいかなと思います。
アメリカ視点でプロスポーツとして人気のある野球/ソフトボール、男女バスケの4種目で米代表が決勝戦に進めたのはまずまずの結果と言えます。その4種目のうち3種目の決勝が日本対アメリカということになりました。
ついでに言うなら昨日決着した女子ゴルフも最終局面まで日米で金メダルを争ってましたよね。女子ゴルフのツアーLPGAは外国出身選手、もっと言うならアジア人選手に席巻されてジャンルとしてもはや人気と言い難いところもありますが、それはここでは良いでしょう。
アメスポの人気種目と五輪種目というのはかなり差があるのは常々ご紹介しているところです。五輪種目だからという理由だけでは普及しないのもアメスポの特徴と言えます。
その中で日本という国の強いスポーツがアメリカと同傾向に見えることになるとも言えそうです。他にもアメリカ視点で今大会人気種目で失敗になった代表格は女子サッカーの銅メダルですが、その女子サッカーでも2011から2012年の時期にアメリカ対日本戦が女子サッカーでも世界一を決める際の最大の難関としてお互いが張り合った記憶はまだ強いはずです。
いずれもチームスポーツ。五輪のメダル獲得数争いという冷戦時からの大国覇権の示威活動の角度からするとチームスポーツは人数もリソースもかかるのにメダル数という意味では効率が極悪い種目です。なのでメダル数が最大の関心である中国やロシア(今大会はROC、その昔はソ連)は細かい個人種目により力を入れる。政治とスポーツは別という建前はあるとは言え、中国だソ連だがアメリカと張り合うメダル数のチャートを見てしまうとアメリカ人から見ればスポーツだから別だとは単純に思いにくい面も強いでしょう。
米中露がメダル数で争う中、西側の有力国である英国や日本や豪州は二番手集団でアメリカとメダル数で張り合う様子は見えない。そういう環境下で、米国内で注目度の比較的高い種目である野球/ソフト、女子バスケ、さらにはゴルフだサッカーだという種目で日本がアメリカに高い位置で競り合うのは健康的かつ友好的、親和性が高い表現になっているかなと思ったりもします。関心の方向が似ているという意味です。
話は変わります。私は日本育ちなので女子バレーボールを見るという習慣が子供の頃についているため、今大会でも良く見ていて当ブログでも何度か触れました。でもアメリカ人一般は五輪のときぐらいしか見ないはず。というかほとんど放送をやってません。秋スポーツでカレッジスポーツ専門チャンネルで放送しているぐらいでよほど好きでないと見ない、配信家庭数も少ないです。あっさり言ってマイナースポーツです。
同じく五輪期間前半に少し触れたラグビーもまたアメリカではマイナー。五輪の7人制と本筋の15人制は別物ではありますが。
五輪競技で球技・チームスポーツというと他にもハンドボール、水球、フィールドホッケーなどがあります。元スイマーが大量に国内に存在することもあって水球はアメリカも強いようですが、ホッケーとハンドボールはアメリカの五輪への取り組みのメリハリの力が入っていない側のジャンルの代表格。
米代表のフィールドホッケーの方は前回のリオ五輪では珍しく女子が参加していましたが、今回は出場できず。男子は地元開催以外だと、1956年以来五輪に出場できていないようです。
ハンドボールの方は男子は地元開催以外だと1988年のソウル五輪が出場した最後。同じく女子は1992年のバルセロナ五輪が最後。これらはいずれも2028年のロス五輪での地元開催で久々に五輪登場の機会があるということになるようです。
ステーツアマを擁する国のように国費で全種目にコミットする体制とは異なるところがアメリカの矜持と言えます。以前からご紹介している通り、アメリカ連邦政府は五輪アスリートの活動に資金提供をしません。例外は傷痍軍人がパラリンピックを目指す場合に資金援助を与えるのみ。冷戦当時の、なんでも国家が面倒を見る東側はステーツアマ、我々は資本主義、自由主義、起業家精神の国であるからそれはしないのだという原理主義がいまも活きているという意味であろうと理解しています。
五輪種目だからと言ってカネを出すのではないので置き去りにされる種目もしばしば発生する。それはアメリカらしさの表現なのだと言って良いのだと思います。幸か不幸かそれらアメリカの興味の低いジャンルは日本も強くないというのがなかなかおもしろいかなと思います。
中露とは方向性が違いますがこれも政治的で戦後の日本スポーツ界にとって国民の関心を買える最強の相手がアメリカだったんじゃないかな?と、
アメリカを追いつけ追い越せをスローガンにしてきた野球で国際大会の度にアメリカが「本気」かどうかばかり気にしているプロ野球OBやファンを見ると思います。
drbcs
がしました