米ラグビー協会の破産の話ばかり何度もしてきたのですが、それにもめげずニュージーランド代表All BlacksをWashington DCに呼んで米代表との親善試合がこの10月に行われることが発表されています。会場はNFL Washington Football TeamのFedExField。キャパ82,000人の大会場にAll Blacksを呼んでなにがしかの興行利益を目論むということでしょうか。

All Blacksのアメリカでの試合というと2014年にChicago BearsのホームSoldier Fieldで試合をしたことがありました。その後Maori All Blacksが2018年にやはりSoldier Fieldで。どちらも米代表が大敗してます。2013年当時の記憶だとニュージーランドから多くのファンがAll Blacksの試合を観戦するとともにアメリカ観光にやってきてスタジアムを埋めていたかと思います。
なぜいずれもChicago Soldier Fieldでの試合だったかと言うとこれは私の推測ですがChicagoはアイルランド系の住民が多いからではないかと思います。All Blacksに限らず、アイルランドのクラブチームもアメリカ遠征でChicagoで試合をしたことがあったはずです。

それが今回は趣向を変えてWashington DCでの試合。首都Washington DCは外国人割合の多い都市なのでラグビー国からの住民もそれなりにいるのかもしれないとは思いますが、今年の10月だとまだパンデミックが収まりきっているかどうかわからない時期。以前のように多くのニュージーランドからの遠征客が訪れてくれるものかどうかもわからない。破産したのにこんなところで興行的に勝負をかけていいのかと心配になりますが、とにかくやるらしいです。

15人制ラグビー米代表はパンデミック以来初の試合をアウェイで今月行い、@イングランドで29-43、@アイルランドで10-71と連敗。負けるのはかまわないんですがあまりにも大差です。10月の対All Blacks戦はホームなのであまり惨めなスコアで負けるのはやめて欲しいところです。大丈夫なのかな。興行的にNFLスタジアムを借りての勝負、フィールド上でも強豪All Blacksとの勝負。
All Blacksとは言ってもどんなメンバーで来るかはわからないですが。


ラグビーの記事なのでついでに書いてしまいますが、五輪の7人制ラグビーはノックアウトラウンドの初戦、21−0とリードした米代表が大逆転負けでイギリスに敗れてメダル獲得に失敗しています。もったいない負け方でした。
小型スピードスターのCarlin Islesはもう相手も良く知っているので武器にならなくなってきていますね。Isles本人も接触プレーになったらボールを奪われると自覚しているのでボールを持っても相手に突っ込まない。Islesももう31歳。この実験は終わりに近づいたと言えるのでしょう。セブンスの世界のレベルが上がったというのもまた事実なのでしょう。