五輪期間、米国内の独占放映権を持つNBC系列がその宣伝に忙しい。多岐にわたる競技が行われることもあり、当然ながらメリハリで推しの競技もあれば、ほとんど触れられない競技もあります。私が好きで触れられてない側になっちゃってるところだとラグビーと柔道がほぼガン無視に近い扱いになってます。ラグビーと柔道、どっちもパンデミック下では濃厚接触が発生しやすい競技。柔道なんて街の柔道場も私の知るところはいまだに再開できてません。


五輪ラグビーは7人制セブンス。米代表は男女とも本戦参加予定。

男子の方はパンデミック前の2018-19年シーズンのWorld Rugby Sevens Seriesが予選を兼ねており、同シーズンは米男子代表にとっては出世シーズンで、最終大会まで優勝を争っての2位で終了しており、当時のメンバーも大半今回の五輪代表に残っており有望なのではないかと思うのですが、NBCからはあまり厚遇は受けられずとても地味な扱いになっています。
翌2019-20シーズンはパンデミックでシーズンが途中打ち切りで米代表は7位でフィニッシュ。今年の分は五輪後の9月から6戦の短縮シーズンを戦う予定になっています。

この暑い時期に日本でラグビーとか地獄だなーとは思うのですが、試合時間が短いのが取り柄のラグビーセブンスなのでなんとか耐えていただきたいところです。

先日から書いている通り米ラグビー協会は2020年に財政破綻で破産手続きを経ています。既に存在する債務の清算が優先されるため15人制でもセブンスでも男女問わず予算は緊縮にならざるをえない。せっかく一時点では世界の上位に食い込んだ男子セブンスも協会の財政破綻とコロナのダブルパンチで強化もままならないままで五輪突入。五輪予選が2018-19シーズンに済んでいて早々と出場を決めていただけでもラッキーと言えそうです。

さてその男子ラグビーセブンス競技は今日7/26に開始。米男子代表は初日2連勝であっさり決勝トーナメント出場を決めています。ケニアとアイルランドにいずれも僅差ながら連勝。明日はグループリーグの最後となる南ア戦があり、その後決勝トーナメント一回戦まで消化の予定。
一回戦の相手はフィジーかオーストラリアになりそうです。フィジーは2018−19年シーズンのWorld Rugby Sevens Seriesで米代表が最後まで優勝を争った相手であり、米代表が苦手としてきた相手国でもあります。南アに勝ってグループをトップ通過するとフィジーは避けられるのですが、避けた先の相手もオーストラリアかアルゼンチンかその辺なので楽ではない。南ア戦にベストメンバーで臨むか少々迷うところかもしれません。

NBCが全然番宣もしてくれないので気づかないうちに明日米国東部時間朝に一試合も見ないまま終わっちゃう可能性もあります。地球の反対側でやってる五輪ですからしかたないんですけど。