シーズン中にスター選手が散々欠場して緊張感を欠いたNBAシーズン。プレーオフになったらしっかり休んでいた選手たちも出てくるんだろうと思ったら、ここへ来てまた欠場のニュースが続きます。
Phoenix SunsのChris PaulがCOVID関連の出場制限ルールに引っかかって試合出場の目処が立たないとか。Sunsは二回戦をスイープで通過して当面試合予定がないので勝ち負けにはとりあえず関係ないのですが、練習にも出られなさそうです。アメリカ社会が急速にコロナ後に向かって各種の制限が撤廃されている中での強制欠場。NBAとしてはプレーオフの予定がコロナ関係で遅滞するのは嫌なので当面COVID関連のルールを変えたくないのはわかるものの、Paul抜きのSunsというのは大きな戦力ダウンです。
このルールに引っかかった理由によってはPaul自身の気の緩みなども批判の対象になる可能性はあります。

それに続いて出てきたのがLos Angeles ClippersのKawhi Leonardが膝のケガで今夜の対Utah Jazzとのプレーオフ二回戦第5戦を欠場することに。第4戦で豪快なプレーぶりでClippersを救ったLeonard。Leonard抜きのClippersでは魅力激減です。第5戦の欠場は確定とともに、第6戦以降の出場も危ぶまれる程度のケガだとか。
Leonardは一昨年のシーズンにToronto Raptors所属でNBA制覇を成し遂げたシーズンも含めてレギュラーシーズンで2日連戦の試合では必ずどちらかを休養にあてており、その起用法がLeonardが当時のToronto、そしてClippersに移籍するときもLeonard側の条件だったとされます。
現行のNBAプレーオフでは連戦はなく連戦での起用ルールは関係がないし、さすがにLeonardもプレーオフの本番では気合を入れて休養よりも勝ちに執着していると思いたいわけですが、ここへ来ての離脱。

第4戦でのLeonardの活躍ぶりはさすが元Finals MVPと唸らされる大変な威力でしたが、その直後にケガで離脱とは予想外の展開。Toronto移籍前のSan Antonio Spurs時代から連戦での疲弊を嫌っていたLeonard。身体が高負荷に耐えられないコンディションになってきちゃってるのか。それとも問題とされる膝の状態はそこまで悪いのか。まだ速報段階なのでわかりません。

Chris Paul抜きのSuns、Leonard抜きのClippersとか、いきなり西カンファレンスで見える景色が変わってしまいます。