アメリカ人ビジネスマンは昨年のパンデミックの中でも活発に動いていたんだなと感心する事例がマイナープロスポーツの中でもいくつかあります。以前の記事と同じ書き出しですみません。元々は今回のネタのために書いた書き出しでした。
もう半年前の話になりますが、ラクロスの老舗プロリーグだったMajor League Lacrosse = MLLが、2019年に設立された新興ツアー型プロPremier Lacrosse League = PLLと合併。法律上は合併ですがその後の運営形態はPLLのツアー型に集約され呼称もPLLになるので吸収、MLL消滅にほど近いものです。
PLLは2019年に6チームで初年度を開催、パンデミックの2020年はユタ州で集中開催。そして2020年12月にMLLを吸収して、元MLLのBoston Cannonsを新チームとして加えて全8チームで2021年のツアーが先週末から始まっています。放送はNBC系列の新有料ストリーミングサービスのPeacockで。チーム数は増えて保有選手は増えたのに試合数は増えてないので収入は苦しいとは思いますが、新規立ち上げでコンテンツの品揃えを急ぐPeacockからの資金も入ったのでしょうから当面は持ちこたえられるのか。
PLLは2019年に6チームで初年度を開催、パンデミックの2020年はユタ州で集中開催。そして2020年12月にMLLを吸収して、元MLLのBoston Cannonsを新チームとして加えて全8チームで2021年のツアーが先週末から始まっています。放送はNBC系列の新有料ストリーミングサービスのPeacockで。チーム数は増えて保有選手は増えたのに試合数は増えてないので収入は苦しいとは思いますが、新規立ち上げでコンテンツの品揃えを急ぐPeacockからの資金も入ったのでしょうから当面は持ちこたえられるのか。
それよりも2020年のパンデミックの中でどういう形であれリーグ拡張を達成したという辺りが立派なもんだなという気がします。
女子スポーツの方でも動きがパンデミック下であったようです。Athletes Unlimitedというブランド下でプロ女子バレーボールと女子ラクロスの活動が発進。Athletes Unlimitedは女子プロスポーツに特化して各種競技を統合した団体を目指している模様です。
この弱者連合のようなAthletes Unlimitedの行き方って成立するのかわからないんですが、弱者連合を作ることで事務方のコストが統合されて節約になるというのはありそうです。男女同権というアメリカ連邦憲法の要請もあり女子スポーツをビジネスで成功させようという潮流はたしかにあって、うまく供給ルートに乗せる土台としてこの新しい試みがうまくいくかどうか。
Athlete Unlimitedが女子スポーツの内で先行発進させた競技がバレーボールとラクロスなのはセンスは悪くないようにも思えます。まったくもって個人的なイメージですがこの2競技は女子でも比較的同じジャンルの男子にはない魅力があり見ていられると思うからです。
Athlete Unlimitedが女子スポーツの内で先行発進させた競技がバレーボールとラクロスなのはセンスは悪くないようにも思えます。まったくもって個人的なイメージですがこの2競技は女子でも比較的同じジャンルの男子にはない魅力があり見ていられると思うからです。
バレーボールはアメリカでの観戦スポーツとしての人気が立ち遅れているジャンルなのは過去何度もご紹介してきました。女子の米代表はほぼ常に世界でトップクラスですが、国内では6人制プロバレーボールリーグは作っては潰れるの連続の歴史です。選手たちの収入は海外リーグや、代表での大会に勝っての賞金稼ぎに頼る状態が続いているわけです。そのため米代表は賞金の高い大会に必死になる傾向が強い。
ところで今年発進した新プロ組織Athletes Unlimited Volleyball(以下AUV)にはチームがないという斬新な企画です。
どういうことかというとAUV所属の選手たちが毎週別のメンバーで組んでTeam LarsonとかTeam Kingとかエースアタッカーの名前で戦うんですね。そしてチームの勝利ポイントやキルの数を個人に分配してシーズン全体の個人ランクで競うというものです。チームとしての勝敗の優劣とか優勝という概念はないってわけです。アメリカ人らしい柔軟な発想の企画と言えましょう。
上で触れた男子のPLLにしても、過去存在したビーチバレーのツアー団体にしても、地元都市という概念がないのでその日見に来た観客にとってはシーズン全体での優勝というのは無意味ではあります。お客さんは良いラクロス、良いバレーボールが見たいだけであってどのチームを応援するわけでもないし、ましてや優勝とか関係ない、と言えばそのとおりなんですね。
参加しているバレーボール選手たちは日本中国欧州のリーグなどにプロとして所属していてオフシーズンに集合してこのAUVでも活動するという仕組みのようです。他国と活動時期をずらすことで兼業が可能になるという方法論はバスケWNBAでも成功している形ですからこれは悪くないと思います。選手を主たる雇用者として獲得するのではなく、副業として参加してもらえる形でリーグの方がニッチに徹するわけです。初年度の今季は2月から3月にかけての5週間の短期興行。まだパンデミックが明けていなかった時期のことなのでテキサス州Dallasでの固定開催無観客。テストでやってみたという状態に近いのか。
上で触れた男子のPLLにしても、過去存在したビーチバレーのツアー団体にしても、地元都市という概念がないのでその日見に来た観客にとってはシーズン全体での優勝というのは無意味ではあります。お客さんは良いラクロス、良いバレーボールが見たいだけであってどのチームを応援するわけでもないし、ましてや優勝とか関係ない、と言えばそのとおりなんですね。
参加しているバレーボール選手たちは日本中国欧州のリーグなどにプロとして所属していてオフシーズンに集合してこのAUVでも活動するという仕組みのようです。他国と活動時期をずらすことで兼業が可能になるという方法論はバスケWNBAでも成功している形ですからこれは悪くないと思います。選手を主たる雇用者として獲得するのではなく、副業として参加してもらえる形でリーグの方がニッチに徹するわけです。初年度の今季は2月から3月にかけての5週間の短期興行。まだパンデミックが明けていなかった時期のことなのでテキサス州Dallasでの固定開催無観客。テストでやってみたという状態に近いのか。
AUV初年度の最優秀選手となったのはJordan Larsonで、彼女はいま進行中のVolleyball Nations League =VNLの米代表メンバーにも最年長(34歳)キャプテンで参加中です。米代表で一線を張れる人がきたらAUVでは無双ってことですね。Larsonは東京五輪代表の最終メンバーにも残ってます。他にはAUVには米代表クラスは出ていない模様。
尚、米女子代表は現在進行中のVNLで唯一の無敗でトップ。今朝やっていた試合では開催地地元のイタリア代表に意外な苦戦を強いられて1セットを落としたものの全勝は維持しています。
話は逸れますが、このVNLとか、先週までやっていたアイスホッケーのIIHF World Championshipとかはアメリカから見ると平日の午前とか昼間に開催しています。アメリカの平日昼間のスポーツマスコミがスポーツトークショーばかりになってしまい、傾聴に値する議論もないことはないのですが多くは同じことの繰り返し。または話題がないのでないところにムリに話題を作って議論している。そんなのよりは欧州で開催中のバレーボールやホッケーの方が良いと私などは時間があるとそれらを見ていたりしてます。バレーとかテニスとかは隙間の時間にチラ見するのに向いてるなと思います。今はホント便利で何でも見ようと思えば見られるんですよね。
話は逸れますが、このVNLとか、先週までやっていたアイスホッケーのIIHF World Championshipとかはアメリカから見ると平日の午前とか昼間に開催しています。アメリカの平日昼間のスポーツマスコミがスポーツトークショーばかりになってしまい、傾聴に値する議論もないことはないのですが多くは同じことの繰り返し。または話題がないのでないところにムリに話題を作って議論している。そんなのよりは欧州で開催中のバレーボールやホッケーの方が良いと私などは時間があるとそれらを見ていたりしてます。バレーとかテニスとかは隙間の時間にチラ見するのに向いてるなと思います。今はホント便利で何でも見ようと思えば見られるんですよね。