Colt BrennanがFentanylで死亡したようです。37歳。BrennanはHawaii大のQBとして多数のNCAAを打ち立ててBrennan本人やその後のHawaii大所属のQBや、Hawaii出身のQBを本土の有力校にそしてNFLに送り込む端緒となった選手です。

Fentanylの中毒死が増えてる実感があります。BrennanのニュースによればBrennanはリハビリ施設に入っていたが何らかの理由で施設から退去、その数時間後にホテルの一室で意識不明となって救急が呼ばれ、そのまま死亡したとのこと。そうははっきりは書いてないですが、薬物のリハビリ施設から予定外の退去を命じられたのなら、たいていの場合はBrennanかその同居の患者が薬物を施設内に持ち込むなどして規則違反で強制退去の場合が多いはず。リハビリ施設に一度入ってdetox(薬物を体内からなくす)をした後の最初のドラッグ使用で命を落とすことはとてもよくあることです。入所前に日常的に使っていたのと同じ用量でも一度クリーンになった身体は耐えきれないためです。

ニュースにはlaceされたFentanylで死亡と書いてありました。この場合のlaceというのはフリカケの意味で、Brennanが通常使っていた・本人が使用するつもりで入手した違法薬物にBrennanの意図しないFentanylがフリカケかけられていた、という意味になります。

アメリカの違法ドラッグ談義をするとどんどん脱線していくらでも話せるので適当に端折りますが、Fentanylは少量でも強力な幻覚作用をもたらす合成物質で、メキシコで安価に製造されて大量の密輸入が行われており、以前に大きな市場を形成していたヘロインを凌駕しそうな勢いに見えます。ローカルニュースでもFentanylの摘発や死者の話題が増えている。以前はFentanylは元々市場のあったヘロインやコカイン、場合によっては大麻に微量を加えることで効きを良くして顧客満足度を高めるのに使われていたのが、最近ではFentanylそのものを売買することが増えてきているという話をよく聞くようになりました。
MLB Los Angeles Angelsの投手Tyler Skaggsが死亡した際にもFentanylは体内から検出されました。

Brennanのケースではlaceされていたという報道なので、それが正しければBrennanの個人の好みはもっと昔からあるドラッグであった可能性がありそうです。なにせ違法で流通しているモノなので何がどれぐらい混じっているのかわからない。自分の身体で試してみるしか、または仲間に試させるぐらいしか確かめる方法はないという話です。違法薬物が欲しくてしょうがない状態になった人はそんな細かいことは気にしないようですが。


それとは別の話になりますが、最近また銃撃での死者が増加傾向です。死亡事件だけでなく口論が激化して威嚇発砲という逮捕者もうちのローカルではどんどん増えている模様。
統計によれば例年発砲事件が増えるのはMemorial Day(5月下旬、今年は5月31日、祝日)以後なので今の時期の発砲事件の増加は怖いと解説する専門家もいます。Memorial Day以後にはもっとすごく増えるのではないかとか。やれやれであります。