MLBのストーブリーグが突如盛り上がってきました。正確にはSan Diego Padresだけが盛り上がってるんですが、ここまで真正面から勝負に来るのを見ると楽しさは倍増というところではないでしょうか。当ブログではここ数年Padresは注目チームだったところへ、日本のYu Darvishまで加入で日本からの注目も突如大アップというところか。
ここ数日のPadresの強化は、Tampa Bay Raysの左腕エースBlake Snellをトレードで獲得。韓国KBOからポスティングでMLB移籍を目指したHa-Seong Kim内野手を獲得。Chicago CubsからYu DarvishとDarvish専属捕手のVictor Caratiniをトレードで獲得。他のチームの動きの鈍い中、年を越えぬ前に一気に優勝狙いの陣容整備を進行させています。
いろいろ思うところはあります。昨夏の時点でのPadresの打線の魅力は明らかで、数年前からのFAでの戦力整備と自前で育てた戦力が一気に開花となり、本命Los Angeles Dodgersの対抗として2020年ポストシーズンでも期待したんですが同地区で永年優勝候補としてもうこれ以上待てない時期に差し掛かっていたDodgersには及ばず。そのDodgerが遂に優勝をしたことで一区切り。Dodgerは巨大戦力を2021年シーズンも持つのですが2020年までのような飢餓感はなくなりそう。
San Diego視点で言えば若い21歳Fernando Tatis Jrはともかく自慢の強力打線が年齢的にはこれから1-2年がピークとなっても不思議ではなく、勝負は今だというフロントの意向はとても理解できます。来季も2020年と同じく拡張プレーオフとなる可能性は高く、ということはレギュラーシーズンで(試合数が162試合として)95勝100勝を必死に目指す必要はなく、前3人偏重の先発ローテを揃えるのことでWorld Series制覇には足りるという読みが可能です。
じゃあ2枚エースクラスを獲ってくれば優勝可能な陣容になるのか。
それで獲ってきたのが、昨季のWorld Series第6戦で絶好調のままマウンドから降ろされて大いにチームの方針に不満を持ったとされるBlake Snellと、再建に舵を切ろうというCubsのYu Darvish。いずれもWorld Seriesの登板経験ありの経験値の高いエース級です。
Darvishの場合はCubsとFAで契約した当初から契約が長大なのはCubsファンの懸念事項だったのを、Padresが喜んでその晩年部分を引き取ってくれるというのです。2020年の成績には文句は付けるべき点は皆無でも再建期と判断すれば未来が重いDarvishの契約をチームのサラリーから外すには絶好機。同じNL内のPadresが強くなろうと向こう数年に勝負を賭けるPadresと、数年後以降の未来を見てるCubsでは利害は相反しないということですね。
当ブログでは数年前から2021年の労働争議は荒れるということを言ってきました。ストまたはロックアウトによる試合数減少も想定内だったはず。それに加えて今年のコロナ疫禍でMLBの財政は不透明感が高い。2021年の開催だってどうなるものかわかったものではありません。2020年4月と2021年4月の疫禍情況で2021年の方が良いとは言えないはずです。その状況下でいつ開幕して、何試合のシーズンを組めるのか現時点では誰もわかりません。その上労使協定CBAの改定交渉がからむのですから交渉は2020年シーズンの以上の難航混沌になるのは確実です。
先日米国内ではコロナワクチン接種が開始され、私の直接の知り合いでも既に接種を受けた人が出ています(職業上の理由)。承認も早かったけどロジスティクスもすごいスピードだなと感心してますが、だからと言ってMLB選手にそれがどんなタイミングで回ってくるかというと、通常開幕の4月より前に優先的に接種を受けることはできないでしょう。ワクチンなしのままであるなら2021年4月の方が1年前より情況が良いとは言い難くなると思うんですが。それとも健康体のプロアスリートたちまで春までに回ってくるものなんでしょうか。
開幕がいつになるかわからない。昨年のように感染者が出るたびに試合が止まるはず。そこへ労働争議も重なって積年の恨みと相互不信でストの可能性は高い。そんな年に優勝の勝負を賭けるSan Diego Padresは良く言えば勇猛果敢、悪く言えば出たとこ勝負、計画性はないと言って差し支えないです。
まあ最悪の場合でも2022年の通常の162試合のシーズンにもう一度いま揃えたメンバープラスで勝負できるし、それだとトミー・ジョン手術をしたMike Clevingerが戦列復帰できるのでそれでも良いのだ、とにかく2021年もチャレンジという判断‥ですかね。
ところでこのオフっていうのはNew York Metsの新オーナーが大枚をはたきまくって新球界の盟主を目指すのではと予想されていたのに、それっきりなにも聞こえてきません。San Diegoが向こう見ずに2021年シーズンに前のめりなのと対象的に、音なしなのはなぜか。
ビジネスの成功者らしく2021年は不確実要素が多過ぎるという現実的な判断をしているのかもしれません。労使協定締結後、コロナの影響が落ち着いてビジネスの見通しが立ってからと考えているとしたらたぶんそれはビジネスとしては正しいのでしょうが、スポーツチームの優勝っていう意味ではビジネスで正しいことをやっていたのでは実は不正解ってことがあるかとも思うんで、その対比とも込みでSan Diegoの蛮勇を良しとしておきたいと思います。
ここ数日のPadresの強化は、Tampa Bay Raysの左腕エースBlake Snellをトレードで獲得。韓国KBOからポスティングでMLB移籍を目指したHa-Seong Kim内野手を獲得。Chicago CubsからYu DarvishとDarvish専属捕手のVictor Caratiniをトレードで獲得。他のチームの動きの鈍い中、年を越えぬ前に一気に優勝狙いの陣容整備を進行させています。
いろいろ思うところはあります。昨夏の時点でのPadresの打線の魅力は明らかで、数年前からのFAでの戦力整備と自前で育てた戦力が一気に開花となり、本命Los Angeles Dodgersの対抗として2020年ポストシーズンでも期待したんですが同地区で永年優勝候補としてもうこれ以上待てない時期に差し掛かっていたDodgersには及ばず。そのDodgerが遂に優勝をしたことで一区切り。Dodgerは巨大戦力を2021年シーズンも持つのですが2020年までのような飢餓感はなくなりそう。
San Diego視点で言えば若い21歳Fernando Tatis Jrはともかく自慢の強力打線が年齢的にはこれから1-2年がピークとなっても不思議ではなく、勝負は今だというフロントの意向はとても理解できます。来季も2020年と同じく拡張プレーオフとなる可能性は高く、ということはレギュラーシーズンで(試合数が162試合として)95勝100勝を必死に目指す必要はなく、前3人偏重の先発ローテを揃えるのことでWorld Series制覇には足りるという読みが可能です。
じゃあ2枚エースクラスを獲ってくれば優勝可能な陣容になるのか。
それで獲ってきたのが、昨季のWorld Series第6戦で絶好調のままマウンドから降ろされて大いにチームの方針に不満を持ったとされるBlake Snellと、再建に舵を切ろうというCubsのYu Darvish。いずれもWorld Seriesの登板経験ありの経験値の高いエース級です。
Darvishの場合はCubsとFAで契約した当初から契約が長大なのはCubsファンの懸念事項だったのを、Padresが喜んでその晩年部分を引き取ってくれるというのです。2020年の成績には文句は付けるべき点は皆無でも再建期と判断すれば未来が重いDarvishの契約をチームのサラリーから外すには絶好機。同じNL内のPadresが強くなろうと向こう数年に勝負を賭けるPadresと、数年後以降の未来を見てるCubsでは利害は相反しないということですね。
当ブログでは数年前から2021年の労働争議は荒れるということを言ってきました。ストまたはロックアウトによる試合数減少も想定内だったはず。それに加えて今年のコロナ疫禍でMLBの財政は不透明感が高い。2021年の開催だってどうなるものかわかったものではありません。2020年4月と2021年4月の疫禍情況で2021年の方が良いとは言えないはずです。その状況下でいつ開幕して、何試合のシーズンを組めるのか現時点では誰もわかりません。その上労使協定CBAの改定交渉がからむのですから交渉は2020年シーズンの以上の難航混沌になるのは確実です。
先日米国内ではコロナワクチン接種が開始され、私の直接の知り合いでも既に接種を受けた人が出ています(職業上の理由)。承認も早かったけどロジスティクスもすごいスピードだなと感心してますが、だからと言ってMLB選手にそれがどんなタイミングで回ってくるかというと、通常開幕の4月より前に優先的に接種を受けることはできないでしょう。ワクチンなしのままであるなら2021年4月の方が1年前より情況が良いとは言い難くなると思うんですが。それとも健康体のプロアスリートたちまで春までに回ってくるものなんでしょうか。
開幕がいつになるかわからない。昨年のように感染者が出るたびに試合が止まるはず。そこへ労働争議も重なって積年の恨みと相互不信でストの可能性は高い。そんな年に優勝の勝負を賭けるSan Diego Padresは良く言えば勇猛果敢、悪く言えば出たとこ勝負、計画性はないと言って差し支えないです。
まあ最悪の場合でも2022年の通常の162試合のシーズンにもう一度いま揃えたメンバープラスで勝負できるし、それだとトミー・ジョン手術をしたMike Clevingerが戦列復帰できるのでそれでも良いのだ、とにかく2021年もチャレンジという判断‥ですかね。
ところでこのオフっていうのはNew York Metsの新オーナーが大枚をはたきまくって新球界の盟主を目指すのではと予想されていたのに、それっきりなにも聞こえてきません。San Diegoが向こう見ずに2021年シーズンに前のめりなのと対象的に、音なしなのはなぜか。
ビジネスの成功者らしく2021年は不確実要素が多過ぎるという現実的な判断をしているのかもしれません。労使協定締結後、コロナの影響が落ち着いてビジネスの見通しが立ってからと考えているとしたらたぶんそれはビジネスとしては正しいのでしょうが、スポーツチームの優勝っていう意味ではビジネスで正しいことをやっていたのでは実は不正解ってことがあるかとも思うんで、その対比とも込みでSan Diegoの蛮勇を良しとしておきたいと思います。