NBAが開幕。昨季が終わってからの短いオフを経てLos Angeles Lakersが優勝リングを受け取ってシーズン開幕となりました。コロナで優勝パレードもなく、リング贈呈も自分でテーブルに置かれたリングを取りに行くという少々さびしいものになりましたが、これもまあしかたないか。

個人的に一番印象に残ったのがLeBron Jamesが4本指を立てて記念撮影に応じていたシーンでしょうか。4度目の優勝という意味の4本指。Miami Heat時代に2度、Cleveland Cavaliers時代に1度とあわせての4度目戴冠ですが、過去LeBronが2本指なり3本指を立てて写真に写っていたのを見た記憶があまりありません。LeBronの写真は数限りなくあるものですから皆無かどうかは存じませんが見た記憶はない。

Heatで2連覇を達成した時に、LeBronのチームメイトで盟友のDwyane Wadeが3本指を立てて様々な撮影に応じながら「これからは俺のことをThreeと呼んでくれ」とご機嫌だったのを思い出します。WadeはLeBronが移籍してくる前にHeatで一度優勝を遂げていたのでLeBronと組んでの2連覇で都合3度目のHeatでの優勝だったのと、自身の背番号の3番をかけて、ご機嫌で俺はThreeだと吹かしていたわけです。その横でLeBronが2本指を立てていたという記憶はない。

ではLeBronがHeatから離脱してClevelandに帰還後、苦労しながら大逆転で優勝を掴んだときにLeBronが3度目の優勝を意識したポーズをとったかというと、少なくとも私の記憶にはない。あのときはルーキー時から在籍したClevelandに曲折を経て帰還してやっとのことでClevelandに優勝をもたらしたことが主たるテーマだったので、Heat時代の優勝(そしてその同時期にはどん底だったCavaliers)を想起させるような言動はなかったと記憶します。ひたすらClevelandでの優勝のことだけだったかと。

それが今日の幸せそうなLeBronの屈託のない4本指。Clevelandでどうしても勝たなくてはいけない義務に近いものからも解放され、そしてWadeが俺様はThreeだと言っていたのを遂に抜いて4つ目のリング。WadeとLeBronは仲良しなので強い対抗意識があったとまでは思いませんが、それでも少々のわだかまりがあったかもしれない。それも解消してWade抜きの4本指かなと。
これが最後のリングになるか、引退前にさらに5個目6個目を追加できるかはわかりませんが、時代を代表する名選手の幸せそうな姿でまあ良かったねという感じです。

尚、開幕戦の結果はLakersはClippersに敗戦でのスタート。Paul Georgeが当たりまくり。あんなに入ったら勝てるわという試合になってます。