Los Angeles Dodgersが4勝2敗で優勝。World Seriesの中身は圧倒的にDodgersだったわけで、本当に強かったなという他ないです。打線の破壊力が段違い。Dodgersの9番の「打てない方のキャッチャー」ですらRaysのArozarena以外の誰より打ってる状態でしたから。

これでLos Angelesは1ヶ月の間にNBA LakersとMLB Dodgersが優勝とタイトルタウン化。但しどちらも祝勝パレードができないという。

いま試合が終わってから発表がありました。Justin Turnerが試合途中で交代になったのはコロナ感染が確認されたからだそうです。試合途中で?これは初めてか?この件はまた別の機会に。お気の毒にTurnerは祝勝の場にいられないんですか?


表題はRaysが好投していた先発のBlake Snellを下げた件です。これねー。Raysがデータ野球を突き詰めてスター不在のチームをWorld Seriesに登場するチームにしたてたのは事実なわけですが、6回途中でSnellを降板させて逆転を食ったのをスポーツファンは受け入れることができるのかというのはとても興味ある点です。
Snellは降板した時点で2被安打9奪三振73球。その上Dodgersの上位打線1番から3番を二度に渡って三者三振に切ってとっている。その上位打線に回ろうかというタイミングでSnell降板。これはもう例の打線3巡目には打たれるはず、というデータに準じて交代させたということです。次の投手が打たれなかったならともかく打たれちゃったので、なぜ続投させなかったという疑問は長引くはず。

勝ち負けで言えばシリーズ通して、またこの第6戦もRaysの貧打線が敗因で投手の継投が敗因ではないのでそれ自体は問題にすべきではないとは思いますが、でもシーズンの瀬戸際Snellと心中してくれよという気持ちもスポーツファンにはあるんじゃないかなあ。データと心中するか大舞台で好投のSnellと心中だったらスポーツなんだからSnellと心中しなくてどうするという気持ちがありますが。

ただRaysとはこういうチームだったのだという意味では最後まで自らの信じるところを貫いたとも言えるのでこれが現時点での成果であり限界であったという総括で良いのかもしれません。


DodgersはJansenを起用せずに逃げ切れて良かったですね。多分契約上はJulio Uriasの続投以外Jansenを避ける方法はなかったはずで、Uriasが3イニング目までパーフェクト救援で締めてJansenを避けたのが目立たないで済んでその面でもDodgers陣営はホッとしたでしょう。