私の想像なんですけど、契約上Los Angeles DodgersのKenley Jansenはクローザーから降格できないのだと思っているわけです。それほど珍しい話ではなく、大物クローザーは長期契約時にそういう条項を入れることがあり、そういう選手がトレードされるときなどにその条項の存在が露見したりします。

問題はそれがあると力が落ちてきてもその投手の起用法が限られることで、それがまさに今年の巨大戦力Dodgersのアキレス腱になっているのだろうなあと。
但しこの手の降格不可条項のあるような契約では連投にも制限がついていて、たぶん第3戦第4戦に連投したJansenを起用しなくても良い条件下での第5戦だったんじゃないかなあと想像します。World Seriesの第5戦、最終回4−2とセーブ機会でしたがJansenはまったくアップする様子もなく今日は出ない日と事前に決まっていたかに見えました。

代わって9回の締めには元Oakland Athleticsにクローザー役で出場経験多数のBlake Treinenを起用してそのまま逃げ切り。
打順から言ってTampa Bayの方の山はその前、8回にランナー1-2塁でRandy Arozarenaに回ったところ。結果はあっさり初球を打って凡退でDodgersの勝利へ。
最強救援を9回にこだわらず早めに投入するTampa Bayの采配(または2年前のMilwaukee Brewersの采配)とは異なるJansen固定かつ投入タイミング固定に縛られたDodgers。とにかく3年ぶりに王手をかけるところまできました。但し第6戦はまた最後にJansenを起用しなくてはいけないはずです。9回までにハラハラしないでいい点差をつけられればいいわけですが。

3年前はご存知、サイン盗みのHouston Astrosを相手に第7戦にYu Darvishを立てて敗戦したわけですが、それ以来のDodgersのあと1勝です。
火曜日の第6戦のRaysの先発はBlake Snell、そしてもし第7戦までもつれるならCharlie Morton。サイン盗みAstrosがDodgersを相手に優勝を決めた3年前の第7戦で勝ち投手になったのがCharlie Mortonです。