昨年発進した新プロ野外ラクロスのPLLが西部ユタ州にあるZions Bank Stadium(収容5000人)でシーズンを執り行うと発表しています。7月25日から8月9日まで2週間の期間で。
またユタ州なんだ、という感じです。先日触れたSupercrossの集中開催もユタ州でのことでした。夏の暑い時期、高地の方が選手たちには優しいという理由もありそうです。Zions Bank Stadiumはサッカー2部USL(ここ数年組織名称がよく変わるのでわかりにくいですが)のチームや、ラグビーのMLRのチームのホームスタジアムとして使用されている2018年開場のスタジアム。たぶん新しくこぢんまり小ぎれいなスタジアムなのではないかと想像します。
PLLは昨年初のシーズンを行ったツアー型のラクロスプロリーグ。ツアー型でリーグ戦を戦うという編成がアメスポでは珍しい試みでした。2年目になるはずだった今年2020年シーズンはコロナ疫禍で予定通りのシーズン開催は望むべくもない状況でした。
零細なスポーツリーグは今年はもうビジネスを諦めるかどうかの判断を迫られている。マイナーとは言え規模の大きなところではMinor League Baseballですら全休してしまいそうな情勢です。
MiLBはMLBとの契約が今年の9月で切れるとかでMLB側の様々な強い要求にさらされて経営の先行きが怪しかったところへ疫禍での興行全面中止。MLBは小規模チームをMiLB組織から振り落としてスリム化を要求していたわけですが、その要求がなくても今季が完全に消滅したら潰れるチームが続出してしまいそうな情勢(この件はまた別項で細かく追求してみます)。
長年地元に根を張って運営されてきたMiLB辺りでも潰れるところがかなり出そうなのですから、PLLのような新興の、それもツアー型でサポートしてくれる地元ファンベースや地元自治体が存在しない組織ではどうしようもないんじゃないか、と思って見ていたんですが、なんと意外にもPLLはシーズン開催にこぎつけられるようです。どっからお金が出てるんですかね。
PLLは既存のプロリーグだったMLLから選手を大量に引き抜いて、プロラクロス界の改革という理念を掲げて昨季発進した組織。ツアー型で元々予定試合数が少なく、NFLの大会場を使うというスタイルだっただけに採算を合わせるのが大変そうで、初年度の動員規模では大赤字で間違いなかったはず。そして2年目の今年は疫禍でツアーができなくなった。小規模スタジアム一箇所での集中開催でコストはほとんど人件費のみになったであろうと想像できますが、ラクロスは1チームあたりの所属人数も多いので人件費だけでもかなりの出費で、会場費用は抑えられるにしてもかなりの赤字なのは確実ですが、それでも創設2年目のシーズンをどうしてもやるのだ、この事業は続けるのだという強い意思、執着が感じられます。
例えばXFLが疫禍で出鼻をくじかれたのちあっさり事業を放棄したのとはずいぶんと違う方向性の話です。XFLが破産を選択した4月の時点で私はプロラクロスについて「昨年MLLとPLLに事実上分裂した野外ラクロスのプロも選手関係者離散に近い状態になる可能性もありそうです。シーズンが消滅する可能性はとても高い。」と書きました。その推測をはねのけてシーズン開幕にこぎつけたPLLの経営陣の情熱と資金調達などビジネス遂行能力は称賛されて良いのではないかと思います。プロラクロス選手がアメリカから全滅しかねない事態を小規模集中開催ででもつないだのですから。
またユタ州なんだ、という感じです。先日触れたSupercrossの集中開催もユタ州でのことでした。夏の暑い時期、高地の方が選手たちには優しいという理由もありそうです。Zions Bank Stadiumはサッカー2部USL(ここ数年組織名称がよく変わるのでわかりにくいですが)のチームや、ラグビーのMLRのチームのホームスタジアムとして使用されている2018年開場のスタジアム。たぶん新しくこぢんまり小ぎれいなスタジアムなのではないかと想像します。
PLLは昨年初のシーズンを行ったツアー型のラクロスプロリーグ。ツアー型でリーグ戦を戦うという編成がアメスポでは珍しい試みでした。2年目になるはずだった今年2020年シーズンはコロナ疫禍で予定通りのシーズン開催は望むべくもない状況でした。
零細なスポーツリーグは今年はもうビジネスを諦めるかどうかの判断を迫られている。マイナーとは言え規模の大きなところではMinor League Baseballですら全休してしまいそうな情勢です。
MiLBはMLBとの契約が今年の9月で切れるとかでMLB側の様々な強い要求にさらされて経営の先行きが怪しかったところへ疫禍での興行全面中止。MLBは小規模チームをMiLB組織から振り落としてスリム化を要求していたわけですが、その要求がなくても今季が完全に消滅したら潰れるチームが続出してしまいそうな情勢(この件はまた別項で細かく追求してみます)。
長年地元に根を張って運営されてきたMiLB辺りでも潰れるところがかなり出そうなのですから、PLLのような新興の、それもツアー型でサポートしてくれる地元ファンベースや地元自治体が存在しない組織ではどうしようもないんじゃないか、と思って見ていたんですが、なんと意外にもPLLはシーズン開催にこぎつけられるようです。どっからお金が出てるんですかね。
PLLは既存のプロリーグだったMLLから選手を大量に引き抜いて、プロラクロス界の改革という理念を掲げて昨季発進した組織。ツアー型で元々予定試合数が少なく、NFLの大会場を使うというスタイルだっただけに採算を合わせるのが大変そうで、初年度の動員規模では大赤字で間違いなかったはず。そして2年目の今年は疫禍でツアーができなくなった。小規模スタジアム一箇所での集中開催でコストはほとんど人件費のみになったであろうと想像できますが、ラクロスは1チームあたりの所属人数も多いので人件費だけでもかなりの出費で、会場費用は抑えられるにしてもかなりの赤字なのは確実ですが、それでも創設2年目のシーズンをどうしてもやるのだ、この事業は続けるのだという強い意思、執着が感じられます。
例えばXFLが疫禍で出鼻をくじかれたのちあっさり事業を放棄したのとはずいぶんと違う方向性の話です。XFLが破産を選択した4月の時点で私はプロラクロスについて「昨年MLLとPLLに事実上分裂した野外ラクロスのプロも選手関係者離散に近い状態になる可能性もありそうです。シーズンが消滅する可能性はとても高い。」と書きました。その推測をはねのけてシーズン開幕にこぎつけたPLLの経営陣の情熱と資金調達などビジネス遂行能力は称賛されて良いのではないかと思います。プロラクロス選手がアメリカから全滅しかねない事態を小規模集中開催ででもつないだのですから。
https://www.nll.com/news/national-lacrosse-league-elects-to-shift-attention-to-next-season/
drbcs
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