米国内各地でまた警察による黒人容疑者逮捕の過程で死者が出たことで抗議行動が大きくなっています。
息ができないという言う容疑者の首を膝で押さえつけ続け窒息死させたというケースですが、この警官が第3級殺人罪で起訴。ああこれはまた無罪になるなあという風に私には見えます。

Murderの細かい等級の差異は州ごとに違うので事件のあったミネソタ州の基準は存じませんが、Murderと言った場合殺人の意図やこのままなら死ぬという認識があったことが要件となります。あのビデオで殺人の意図や認識があったと認定されるのはとても難しいように私には見えますので、Murderで起訴した時点で容疑者弁護側からすれば無罪のチャンスができてよろこぶべきところと言えましょう。人が死んでいるのによろこぶべきという言い方は不謹慎でしょうが、弁護側からすれば圧倒的に有利となったのは事実かと。
逆に言うと検察側が確実に罰する気があるならmanslaughterで起訴すべきであって、検察側も有罪にする気がないんだろうなということです。過去この手のケースは何度もアメリカでは起こってます。
1年から数カ月後に無罪となってまた暴動が再燃というところまでは確実。それが大統領選挙前かあとかで事情は大きく変わるのでしょう。


この警官が膝を黒人容疑者の首に膝を押し付けた警官の姿と、国歌演奏時に膝突きをして人種差別への抗議の意を現した元NFL San Francisco 49ers QB Colin Kaepernickの姿をダブらせる報道なんかもあります。
Kaepernickは当時散々非難され、その後NFLでの職をなくしてキャリア終了になっていったわけですが、また再びこういう事態が起こったことでKaepernickの平和的だった膝突き抗議行動が再評価を受けることになるのかもしれません。

これから疫禍から立ち直って再開していこうというアメスポにも新たな火種が投じられたということになるのでしょう。特に大統領選挙前にシーズンの最中となるフットボールやバスケットボールでは大規模な抗議行動が起こる可能性がありそうです。