シーズンが中断しているNBAですが、NBA選手16名が参加してシミュレーションゲーム「NBA 2K20」のトーナメントを開催。ESPNとESPN2でその中継をやるそうです。

参加選手を募ったところあっという間に自薦選手で16枠が埋まってしまい、放映側が欲しかったLeBronだHardenだCurryだZionだといったNBAの知名度の高いスーパースター選手たちはいないメンバーとなっています。日本代表でRui Hachimuraも16名のうちにエントリーされてます。

他の出場メンバーはKevin Durant, Brooklyn Nets、Trae Young, Atlanta Hawks、Hassan Whiteside, Portland Trail Blazers、Donovan Mitchell, Utah Jazz、Devin Booker, Phoenix Suns、Andre Drummond, Cleveland Cavaliers、Zach LaVine, Chicago Bulls、Montrezl Harrell, LA Clippers、Domantas Sabonis, Indiana Pacers、Deandre Ayton, Phoenix Suns、DeMarcus Cousins(無所属)、Michael Porter Jr., Denver Nuggets 、Patrick Beverley, LA Clippers、Harrison Barnes, Sacramento Kings、Derrick Jones Jr., Miami Heatというメンツ。

16人中今年のオールスターに選ばれたのはTrae Youngが唯一のスターター、他にDevin BookerとDonovan MitchellとSabonis計4人がオールスター選手。チーム数ではリーグ30チームのうち約半数の14チームから参加ですが、人気チームのLos Angeles Lakers、Golden State Warriors、Boston Celticsからの参加はなし。
人気面で言うとちょっと残念なメンバーということになるでしょうが、自薦で集まった面々なのできっとプレーのレベルは高いのでしょう。それが見る側に伝わるかどうかはわかりませんが。


おもしろいのはこの企画のことをESPNのスポーツショーのひとつAround The Hornで語ったところパネルのメンバーが事前の打ち合わせもないのか「いやiNASCARの方がおもしろいだろ」と口を揃えていたことでしょうか(リンク先の埋め込みのビデオ)。Around The Hornは言ってみればスポーツ大喜利という形態の番組で4人のパネリストが同じ話題をそれぞれが語り司会がポイントを付与したり減点したりという番組。但し現在はコロナ疫禍中でオンラインで番組製作、画面を5分割できないのかパネリストが通常より1人少なく3人でやってますが、3人が3人ともにiNASCARがリアリスティックで良かったと主張、人間の動きより車の動きの方がリアルに見せられるからこれはNASCARに向いていると絶賛。
ESPNにとってはNASCARは他局のコンテンツ(FOXとNBC系列が放送)。今回のNBAのバーチャルトーナメントは手持ちのコンテンツであり、番宣的な意味もあって取り上げた話題だったのでしょうね。司会者はなんとか話をNBA 2Kの方に向けたいのにパネリストが勝手にNASCARの方を褒めるというたぶん想定外の展開の番組になってます。ちゃんとみんなをスタジオに集めてないから制作側の意図がしっかり出演者に伝わってなかったかなという感じです。

それはともかく当ブログでも先週末にそのNASCAR Pro Invitational iRacing Seriesについては好意的に書きました。私は熱心ではないですがそこそこ、たぶん年間10レース程度はNASCARも見ます。Around The Hornのパネリストが自分でNASCARは普段みないけどとことわりながら良かったと感想を言っていたほどですから、やはりあの放送の一般の印象はかなり良かったのではないでしょうか。報道によればあの放送は130万人の視聴者を集めてesportsのTV番組の視聴者数史上最多を記録したとか。当日のスポーツ番組では最多の視聴者も記録、週末全体でも金曜夜のWWE Smackdownに次ぐ堂々の2位。
WWEもiNASCARも純粋な意味でのスポーツかというと若干の語弊があるのですが、とにかくFOXが放送するこの2ジャンルがコロナ疫禍下で大健闘という結果になってます。

私の第一印象、Around The Hornの普段NASCARを見ていそうにない面々のあのウケぶり、そして視聴率の数字。これは意外なめぐり合わせでNASCAR、なにかを掘り当てたかもしれません。