21世紀なんだなあという決着になってます。第145回Kentucky Derbyが時間をかけたビデオ判定の末に一着馬を失格として勝者変更。長いKentucky Derbyの歴史上失格での勝ち馬の変更は初。最終コーナーでの斜行進路妨害が問題とされて審議の末失格。
私は競馬はまったく存じませんのでレースそのものには言うことはなにもないんですが、こういう難しいビデオ判定を、それも多額のカネと名誉が懸かっているのを承知の上で反則判定を下せるそのガッツはすごいなと思いました。
TV解説の方々は判定が下る前の段階で「これはKentucky Derby特別な競馬だから反則と判断しえないだろう」「一般のなんのことはないレースなら反則だろう」「進路妨害があってもなくても一番速かったのは一着入線馬」と口々に言っていたのがたぶん常識に近い判断なのでしょう。
また二着で入線した(=最終的に繰り上がり優勝した)馬はトップの進路妨害で被害に合っていない位置にいたもの反則とは取られない可能性が高い=二着馬が被害に合っていたら反則認定しやすいけど、という解説だったのが、ものの見事に大ハズレ。アメリカ人は前例のないことをやるのに躊躇しない面がありますが、ここでもそれが出たことになるのか。
スポーツにおけるビデオ判定は(それにカネをかけられる)多くのジャンルに行き渡り、その運用がスムーズになっているのがこの歴史的判定を呼んだとも言えそうです。ビデオ判定ルームの審議の様子がそのままTV画面に映され透明性を確保。場内のビデオスクリーンにも問題の場面のビデオが繰り返し映されることで現場のファンを置き去りにしないという処置もできていた。見る側もビデオ判定一般に慣れてきている。結果はKentucky Derby史上初とはなったものの、こういう判定が出せる下地は20世紀終盤から始まったアメスポの長いビデオ判定の歴史の中で育まれたという感じでしょうか。
でも怖いですね。賭けの金額が巨額なのでこういう微妙な判定は。競馬の場合は審判が表立つことはめったにないのでしょうが、スポーツ賭博が全面合法化したらこういうプレッシャーが各種スポーツの現場の審判にのしかかることになります。
私は競馬はまったく存じませんのでレースそのものには言うことはなにもないんですが、こういう難しいビデオ判定を、それも多額のカネと名誉が懸かっているのを承知の上で反則判定を下せるそのガッツはすごいなと思いました。
TV解説の方々は判定が下る前の段階で「これはKentucky Derby特別な競馬だから反則と判断しえないだろう」「一般のなんのことはないレースなら反則だろう」「進路妨害があってもなくても一番速かったのは一着入線馬」と口々に言っていたのがたぶん常識に近い判断なのでしょう。
また二着で入線した(=最終的に繰り上がり優勝した)馬はトップの進路妨害で被害に合っていない位置にいたもの反則とは取られない可能性が高い=二着馬が被害に合っていたら反則認定しやすいけど、という解説だったのが、ものの見事に大ハズレ。アメリカ人は前例のないことをやるのに躊躇しない面がありますが、ここでもそれが出たことになるのか。
スポーツにおけるビデオ判定は(それにカネをかけられる)多くのジャンルに行き渡り、その運用がスムーズになっているのがこの歴史的判定を呼んだとも言えそうです。ビデオ判定ルームの審議の様子がそのままTV画面に映され透明性を確保。場内のビデオスクリーンにも問題の場面のビデオが繰り返し映されることで現場のファンを置き去りにしないという処置もできていた。見る側もビデオ判定一般に慣れてきている。結果はKentucky Derby史上初とはなったものの、こういう判定が出せる下地は20世紀終盤から始まったアメスポの長いビデオ判定の歴史の中で育まれたという感じでしょうか。
でも怖いですね。賭けの金額が巨額なのでこういう微妙な判定は。競馬の場合は審判が表立つことはめったにないのでしょうが、スポーツ賭博が全面合法化したらこういうプレッシャーが各種スポーツの現場の審判にのしかかることになります。
今年のケンタッキーダービーは、日本馬のマスターフェンサーが
出走している(結果は繰り上がりで6着)関係で日本国内でも馬券が発売されて
おり話題になっています。
ケンタッキーダービーで1着入線のマキシマムセキュリティが降着に
なった件ですが、ヨーロッパやアメリカでは、競馬でもっとも格の高いレースである
G1競走でも失格や降着になる馬が出ることは時々あることで、
珍しい話ではありません。
たとえば、米国競馬で史上最強馬といわれる三冠馬セクレタリアトは、1972年に
現在G1に格付けされるシャンペンステークスで1着入線しながら2着に降着して
おります。
昔の日本競馬は進路妨害などの行為に甘くて馬が失格になることは
めったにありませんでしたが、今では欧米などの国際基準に合わせて
審判も厳しくなって、1991年にG1競走の天皇賞(秋)で1着入線の
メジロマックイーンが18着に降着となるなど、大レースの降着も
あるようになりました。
日本競馬は世界一馬券が売れていて、去年の有馬記念の売り上げは約436億円に
なっておりますが、それでも1着入線馬の降着はありえることです。
今回のケンタッキーダービーで1着入線馬の降着も、2006年ワールドカップ決勝
でジダンが頭突きで退場になったようなもので、めったにないことですが、
驚くような話ではありません。
drbcs
がしました