土曜日に迫ってきたカレッジフットボールプレーオフ準決勝。その出場校であるClemsonから3人の選手がNCAAから出場停止処分を受けています。どうもPEDが検出された模様。3人ともディフェンスの選手です。Clemsonにとっての最大の痛手は大型DTのDexter Lawrenceがそのうちの1人であること。

これ、なぜかあまりマスコミが騒ぎません。私にはとても大きな問題な気がするのですが。
3人も一度にドラッグテストに引っかかるというのはどういうことなのか。基本的に全員検査ではなくランダムで検査は行われているはずで、それで3人も引っかかるというと、全員検査したらもっとClemsonには引っかかる選手がいるんじゃないのか。過去10年ほどで急激に成績が上昇してカレッジフットボールの強豪の一角に浮上したClemsonですが、組織的犯行の可能性はないんですか。まったくそういうマスコミ論調が見えません。プレーオフ後、Clemson敗退後に話題にするつもりなのか。
もしチームぐるみでないというならば、3人の学生選手はどういうルートからそのPEDを得て、その代金はどうしていたのか、というところまで掘り下げる必要がある問題に思えるのですが。

以前、Miami-FLがチームぐるみでPEDを提供していた疑惑が持ち上がったことがありました。フロリダのBiogenesis社からみでMLBでAlex Rodriguezその他大量の処分者を出した事件に関連して、Miami HurricanesにもPED提供がなされていた可能性が指摘されました。公式には何もなく立ち消えになって具体的な処罰などはカレッジ関連ではありませんでしたが、Biogenesis問題が勃発する前後に偶然なのかそうでないのか、一時期カレッジ界を席巻したMiami-FLは大きく弱体化しました。それまでは毎年のようにNFLドラフト上位にスター選手を次々送りこでいたのが、ピタリ止まってしまったのです。

Clemsonが取って代わってカレッジフットボールで浮上してきたのはちょうどその頃からですかね。

過去の経緯はいまさら意味はないですが、今まさに3人もまとめて捕まったClemsonのPED違反者についてマスコミ各社がなにも言わないのはなんなのか。とても気になります。