MLB Tampa Bay Raysが「Process and Analyticsコーチ」という新設のポストを作り、プリンストン大で数学専攻だったJonathan Erlichmanをそのポストに任命しています。2013年にインターンとしてRaysに入団。その後はフロント付きの戦術アナリストだったのを、今回コーチ職として正式に配転。今季はユニフォームを着てベンチ入りして実際の試合の中で戦術面の助言を担うことになるようです。こういう分析の肩書を持った現場のコーチはMLBでは初。たぶんアメスポ全体でも初。
Ive Leagueのプリンストン大を卒業したのが2012年となっていますので年齢はたぶんまだ20代のはず。同大の数学部はHarvardやMITなど並み居るエリート校をおさえて全米ランク1位の超優秀学部。そこの卒業生がなぜか野球の分析に熱意を発揮して2012年にToronto Blue Jaysにインターンで入り、翌年にTampa Bay Raysに。その仕事ぶりが組織内で評価されたということなのでしょう、今回こういう形で入閣となってます。
選手としての野球の実績があるとは思えない頭の良い若者を抜擢人事。どんなすごい分析と判断を下してきているのかは企業秘密ですから表には出てきませんが、どんなことになるのか実に楽しみです。ベンチでは電子機器は使えないというルールになっているので、分析結果をアンチョコでプリントアウトしてベンチに持ち込むということなんでしょうね。
古い野球一筋の選手監督が本当にErlichmanの分析で出してきた戦術に素直に従うのかどうか、という人間関係的な問題はまだ残りますが、そこはあとはその分析の正しさを現場で証明して信頼を得ていくことになるのか。
こんな突飛なことをできるのはサラリーの限られたスモールマーケットの弱小チームだからでもあるのでしょう。お金で選手を揃えられるところならこういう発想はしない。先発4番手と5番手をアップグレードして何勝かを積み増しするというような従来の発想になるところ、それができないチームの財政事情があって、だったらどうするか、ということで出てきたことかと。
2018年のTampa Bayは90勝72敗。AL東の上2チームRed SoxとYankeesがシーズン前半から飛ばしまくったのでTampa Bayはまったく目立ちませんでしたが、ワイルドカード枠まで7ゲーム差のAL全体の6位の成績。長年Raysの顔だったEvan LongoriaもDavid Priceも放出済みで静かに90勝。決して悪くない。戦術の洗練化で7勝を積み上げられるならばプレーオフ進出が望める位置に既にいるのです。シーズン162試合中の接戦の7試合をひっくり返すというのはムリな目標ではないでしょう。
戦力的には36歳のクローザー25セーブのSergio RomoがFAで退団が濃厚でしょうが、それ以外はさしたるロスはない。若い選手の多いロースターを素材として分析班がどういう配置をして料理するのか。
こういうベンチ内・現場に分析班を投入するのは初めてとしても、MLBで戦術分析の重要さが強調される傾向は数年前から現れています。昨年のOakland AthleticsやBoston Red Sox、一昨年の覇者Houston Astrosもより洗練された戦術分析とその応用でかなりの勝ちを拾ったとされます。そのもう一歩先を狙ったTampa Bay。どんな成果がでるのか楽しみです。
Ive Leagueのプリンストン大を卒業したのが2012年となっていますので年齢はたぶんまだ20代のはず。同大の数学部はHarvardやMITなど並み居るエリート校をおさえて全米ランク1位の超優秀学部。そこの卒業生がなぜか野球の分析に熱意を発揮して2012年にToronto Blue Jaysにインターンで入り、翌年にTampa Bay Raysに。その仕事ぶりが組織内で評価されたということなのでしょう、今回こういう形で入閣となってます。
選手としての野球の実績があるとは思えない頭の良い若者を抜擢人事。どんなすごい分析と判断を下してきているのかは企業秘密ですから表には出てきませんが、どんなことになるのか実に楽しみです。ベンチでは電子機器は使えないというルールになっているので、分析結果をアンチョコでプリントアウトしてベンチに持ち込むということなんでしょうね。
古い野球一筋の選手監督が本当にErlichmanの分析で出してきた戦術に素直に従うのかどうか、という人間関係的な問題はまだ残りますが、そこはあとはその分析の正しさを現場で証明して信頼を得ていくことになるのか。
こんな突飛なことをできるのはサラリーの限られたスモールマーケットの弱小チームだからでもあるのでしょう。お金で選手を揃えられるところならこういう発想はしない。先発4番手と5番手をアップグレードして何勝かを積み増しするというような従来の発想になるところ、それができないチームの財政事情があって、だったらどうするか、ということで出てきたことかと。
2018年のTampa Bayは90勝72敗。AL東の上2チームRed SoxとYankeesがシーズン前半から飛ばしまくったのでTampa Bayはまったく目立ちませんでしたが、ワイルドカード枠まで7ゲーム差のAL全体の6位の成績。長年Raysの顔だったEvan LongoriaもDavid Priceも放出済みで静かに90勝。決して悪くない。戦術の洗練化で7勝を積み上げられるならばプレーオフ進出が望める位置に既にいるのです。シーズン162試合中の接戦の7試合をひっくり返すというのはムリな目標ではないでしょう。
戦力的には36歳のクローザー25セーブのSergio RomoがFAで退団が濃厚でしょうが、それ以外はさしたるロスはない。若い選手の多いロースターを素材として分析班がどういう配置をして料理するのか。
こういうベンチ内・現場に分析班を投入するのは初めてとしても、MLBで戦術分析の重要さが強調される傾向は数年前から現れています。昨年のOakland AthleticsやBoston Red Sox、一昨年の覇者Houston Astrosもより洗練された戦術分析とその応用でかなりの勝ちを拾ったとされます。そのもう一歩先を狙ったTampa Bay。どんな成果がでるのか楽しみです。
どの記者もこの話題で持ち切りしかも会場も相当大きいようで一日歩くと25㌔にもなるようです。
ここまでの目玉としてはNYYのBryce harper獲得を正式に否定、KCがBilly hamiltonを獲得などでしょうか。
話は変わってTBですがおおよその事はもう既にDr. BCS様が仰られた通りです、補足としては今季のTBは純粋なスターターと呼べるピッチャーがBlake snell一人のみだという事です、他はオープナー(リリーフ)です、見方を変えればSergio Romoが居なくなるという事はスターターが一人消えるとも言えます。
このような破天荒な起用が許されていて且つ結果も残せているので監督が口を挟める余地はもうないのかなとも考えてしまいます。
昨今のMLBはどんどんフロントが現場に介入していきます、WSで理解不能な采配を繰り返し敗退したRoberts監督はシリーズ後に契約延長が発表されました、もはや監督が試合を動かすのではなくGMが試合を動かすと言った方が適切でしょう。
drbcs
がしました