カレッジバスケットボールシーズンが今日からスタートです。初日からすごいものを見てしまいました。例年開幕日から数日後・参加各校のシーズン2戦目などに開催されていたChampions Classicがシーズン開幕日に開催されています。今年のカードはNo. 1 Kansas x No. 10 Michigan State、No. 2 Kentucky x No. 4 Duke。

第1試合はKansasが終始2桁リード、最大17点差までつけられた試合でしたが、最後にMichigan Stateが粘って追い上げて3点差として試合を盛り上げました。これ毎度なんですよね。Champions Classicの4校ではMichigan Stateが常にリクルートで他の3校に遅れをとりプレシーズンランクではほぼ常に下になる。でも実際に試合をしてみるととにかくしぶとい。シーズン終盤になってMarch Madnessの頃になると苦しいシーズンでも必ずMichigan Stateは当たるのが嫌な相手として浮上してきます。HC Mike Izzoの指導力は抜群であると思います。

第2試合はDukeがすごいスタートをやってのけてます。今年のDukeは新人ランク1-2−3位を総取りして臨むシーズン。ただし得点力のある上級生がいないのでプレシーズンランクではKansasやKentuckyに順位で下にランクされていたわけです。ところが一気のスパート。前半10分であっという間に20点以上も差をつけてしまいました。弱小校を相手にではなくエリート校のKentuckyを完全に蹂躙してのスーパースタートです。

最大の注目選手はZion Williamson。身長6 ft 7 in (2.01 m) 体重285 lb (129 kg)。これ、ほぼMLB New York YankeesのAaron Judgeと同じサイズ(6ft 7in, 282lbs)です。その身体で垂直跳び115cm。そして今日も既に何度も披露している通り3ポインターも難なくこなす。なんなのこれ、この選手がつい数ヶ月前まで高校生だったんですよね。今日の試合のスタートダッシュの時間帯にリバウンド拾ってそこからドリブルでファーストブレーク、そこからスピードの乗ったまま味方に良いバウンスパスを出してアシスト達成。こんなのアリかよという。ただの筋肉オバケではないんですね。
ところが高校からのリクルートランクではZionより上の選手がいたのです。それがR. J. Barrett。こっちもいきなりすごいです。Zionのような型破りではなく正統派の好選手です。すべてがものすごくスムーズです。身体の作りも若手NBA選手のように均整の取れた身体。これもホントに数ヶ月前まで高校生なのかと感嘆してしまう。でまたシュートのフィニッシュが鮮やかかつスムーズ。かと思うとギアチェンジで相手ディフェンスを切り裂いてあっという間にダンク。ハーフタイム時点でBarrettが20得点、Zion Williamsonが13得点。トップ3リクルートの3人目のCam Reddishが12得点。他にもDukeには現NBA Minnesota TimberwolvesのTyus Jonesの弟=Tre Jonesもいて兄と似たプレースタイルで新入生スター選手たちを支えて5アシスト。もう一度言いいますがこれ全員ハーフタイムのスコアですからね。
このまま試合を押し切れるかどうかはわからないですが、このスーパースタートで「Dukeは素材はすごいが経験値がー」と保留気味だったファンやマスコミ関係者の意見を大きく変えてしまいまそうです。


日本期待のRui HachimuraのNo. 3 Gonzagaも同日に開幕初戦を戦ってますね。Gonzagaは無名校相手なので全国放送で見られるTV放送はありませんが、なんかすごいスタッツを叩き出してます。25分出場で33得点。いよいよ日本人初のNBAスター誕生へ向かうシーズンの幕開けです。

GonzagaとDukeはともに二週間後のMaui Invitational Tournamentに出場予定で、両校が勝ち進むと激突することになります。HachimuraがあのZion Williamsonと真正面が激突するというシーンが現出するはず。ともに2019年のドラフトトップ10指名を目指す選手たちによる注目の対決になります。