この件は昨年から気になっていたんですが、好き嫌いの範疇の話のようでもあり、ブログに書くのを控えていました。
端緒はボクシングFloyd Mayweather Jr.とUFC Conor McGregorの試合です。引退したボクサーとアマチュアボクサーの試合なんて見たくないな、というのが当時の私個人の感想で、実際PPVも購入しませんでしたし、今に至っても見てないです。ボクサーの側がハードパンチャーならMcGregorがボコボコにされるところが見られるかもと言う意味でもう少し期待値は上がったかもしれませんが、ポイント稼ぎの天才・無敗がアイデンティティのMayweatherでは優勢になるのは確実、優勢になってしまったら踏み込まないであろうことも想像できる。Mayweatherの生涯記録の無敗勝利数を史上最多にするだけの結果になるかと予想。Mayweather/McGregorは二人連れ添ってプロモーションツアーで全米各都市を廻りさまざま露出があったのに個人的にはまったくムードに乗れず。
その試合後はMcGregorは例の大暴れでUFCの選手の乗ったバスを襲撃事件を起こしました。ケガをしたとされるバス車内にいた選手の試合がUFCイベント直前に中止になるという問題も発生。襲撃の様子がビデオに撮られていてそれが拡散。警察沙汰・裁判沙汰になり、最悪McGregorは二度とアメリカ入国ができなくなる可能性もあったわけです。それがほとぼりが冷めるとあっという間にUFC復帰して試合。なんだそりゃ?という感じです。これは昭和のプロレスか?という節操のなさ。
冷静に考えれば格安ギャラでMcGregorを復帰出場させることで、出場したイベントの利益が試合中止になった分のUFCへの損害賠償になっているんでしょうが。
さらに最近になって出てきたのがサンボ出身のロシア人UFCチャンピオンKhabib NurmagomedovがMayweatherと対戦するという話。スポーツファンはそれぞれ違う好みがお有りでしょうからこれをおもしろいと感じる人もいるかと思うのですが、私の好みとしてはたいがいにしてよ、という気持ちです。これはもうボクシングですらないだろう、できそこないのプロレスのまねごとか、と。プロレスなら当日の試合でちゃんとオチもつけてくれるし楽しいはずですが、こんな相手ではまたしょうもない試合になるんではないのでしょうか。
プロの興行なので話題性は大事です。派手なプロモ活動も良いでしょう。多少やらせ臭い演出も許容範囲かと思います。しかしですね、その肝心の試合が塩試合というのはどうなんですか。Mayweatherの試合は塩試合になる可能性はとてつもなく高い。塩漬けにした相手が例えばManny Pacquiaoならお互い旬を過ぎた対戦でも、あああのPacquiaoですら塩漬けにされてしまうのねすごいな、とMayweatherペースを称賛する向きもあっても良いですが、ボクシングで実績なしの選手を塩漬けにしてどうすんの?と私には思えるんですが。
MayweatherがKOで勝ったのは2011年が最後。その2011年のは対戦相手が試合再開を認識しておらずまだガードをしていなかった瞬間に不意打ちでぶっ倒した例のダウンです。まともに打ち合った中でのKO勝ちは1999年まで遡らないとない。最後に相手からダウンを奪ったのすらいつなのか、という方ですからね。現行ルール下でのボクシングの名人かもしれませんが、相手を倒すことに関してはまったく期待できない。
お金は十分以上に持っているはずですが、なにがMayweatherを駆り立ててこんな試合を次々と企画するんでしょうか。チキンだ、ペチペチパンチだといった外野の揶揄が耳に届いていて(今の時代、届いてしまうんでしょう)それが効いてるんですかね?それで常に自己肯定を表現しないではいられないとかですか。ただ単に静かに余生を送れるようなタイプではないだけでしょうか?
ボクシングというジャンルにとってこれが良いことかどうかは、私には判断できませんが、現役のどんなボクサーの情報よりもMayweatherネタの方が何十倍も影響力・露出力があるのは確実な事実です。
似たものを探すとゴルフ界におけるTiger Woodsがちょっと似ていたか。ただTigerが沈んでいた時期にはゴルフ界には新しいヒーローがちゃんと誕生していてゴルフ界は回っていたので、誰も他の選手の名前が一般に知られていないボクシング界とは違う。さらに今年のTigerがPGAツアー優勝で復活したのも立派。よくあれだけ落ち込んだところから帰ってこられたなという称賛も納得。来月感謝祭の時期のテレビマッチとしてTiger x Phil Mickelsonのマッチプレーイベントがあります。お互い旬をとうに過ぎていて、Mayweather x Pacquiaoぽいですが、Tigerが先日優勝したことで説得力を獲得したといえるのでしょう。全米各地で感謝祭の七面鳥ディナーを終えたの団らんのリビングルームでTiger x Philの試合が見るともなしに流れるのでしょう。
---
とここまでを下書きとして既に書いていたところへ、Mayweatherが日本でキックボクサー那須川天心と大晦日に戦うという話が出てきました。試合形式もわからない。実現するのかどうかも懐疑的な話ではありますが、Mayweather本人が出席しての記者会見もあったのですから本人は何かはやる気はあるのでしょう。
現時点での米側のマスコミ報道によれば3ラウンド程度のボクシングマッチになりそうだとされます。Mayweatherが不利なルールを飲む可能性はないので、まあそんなところなのでしょう。なぜにそんな試合をMayweatherがやりたいのかは不明です。まずはニックネーム通りMONEYが理由でしょうが、ある種のMMAへのコンプレックスもあるのでRIZINへの参加を画策したということなんでしょうか。Mayweatherのサイズよりさらに小さい選手がいて、お金も出せるというと日本しかないというのはそうかも。でもなあアマチュアボクサーと引退したポイント獲得名人の試合ではなあ。
端緒はボクシングFloyd Mayweather Jr.とUFC Conor McGregorの試合です。引退したボクサーとアマチュアボクサーの試合なんて見たくないな、というのが当時の私個人の感想で、実際PPVも購入しませんでしたし、今に至っても見てないです。ボクサーの側がハードパンチャーならMcGregorがボコボコにされるところが見られるかもと言う意味でもう少し期待値は上がったかもしれませんが、ポイント稼ぎの天才・無敗がアイデンティティのMayweatherでは優勢になるのは確実、優勢になってしまったら踏み込まないであろうことも想像できる。Mayweatherの生涯記録の無敗勝利数を史上最多にするだけの結果になるかと予想。Mayweather/McGregorは二人連れ添ってプロモーションツアーで全米各都市を廻りさまざま露出があったのに個人的にはまったくムードに乗れず。
その試合後はMcGregorは例の大暴れでUFCの選手の乗ったバスを襲撃事件を起こしました。ケガをしたとされるバス車内にいた選手の試合がUFCイベント直前に中止になるという問題も発生。襲撃の様子がビデオに撮られていてそれが拡散。警察沙汰・裁判沙汰になり、最悪McGregorは二度とアメリカ入国ができなくなる可能性もあったわけです。それがほとぼりが冷めるとあっという間にUFC復帰して試合。なんだそりゃ?という感じです。これは昭和のプロレスか?という節操のなさ。
冷静に考えれば格安ギャラでMcGregorを復帰出場させることで、出場したイベントの利益が試合中止になった分のUFCへの損害賠償になっているんでしょうが。
さらに最近になって出てきたのがサンボ出身のロシア人UFCチャンピオンKhabib NurmagomedovがMayweatherと対戦するという話。スポーツファンはそれぞれ違う好みがお有りでしょうからこれをおもしろいと感じる人もいるかと思うのですが、私の好みとしてはたいがいにしてよ、という気持ちです。これはもうボクシングですらないだろう、できそこないのプロレスのまねごとか、と。プロレスなら当日の試合でちゃんとオチもつけてくれるし楽しいはずですが、こんな相手ではまたしょうもない試合になるんではないのでしょうか。
プロの興行なので話題性は大事です。派手なプロモ活動も良いでしょう。多少やらせ臭い演出も許容範囲かと思います。しかしですね、その肝心の試合が塩試合というのはどうなんですか。Mayweatherの試合は塩試合になる可能性はとてつもなく高い。塩漬けにした相手が例えばManny Pacquiaoならお互い旬を過ぎた対戦でも、あああのPacquiaoですら塩漬けにされてしまうのねすごいな、とMayweatherペースを称賛する向きもあっても良いですが、ボクシングで実績なしの選手を塩漬けにしてどうすんの?と私には思えるんですが。
MayweatherがKOで勝ったのは2011年が最後。その2011年のは対戦相手が試合再開を認識しておらずまだガードをしていなかった瞬間に不意打ちでぶっ倒した例のダウンです。まともに打ち合った中でのKO勝ちは1999年まで遡らないとない。最後に相手からダウンを奪ったのすらいつなのか、という方ですからね。現行ルール下でのボクシングの名人かもしれませんが、相手を倒すことに関してはまったく期待できない。
お金は十分以上に持っているはずですが、なにがMayweatherを駆り立ててこんな試合を次々と企画するんでしょうか。チキンだ、ペチペチパンチだといった外野の揶揄が耳に届いていて(今の時代、届いてしまうんでしょう)それが効いてるんですかね?それで常に自己肯定を表現しないではいられないとかですか。ただ単に静かに余生を送れるようなタイプではないだけでしょうか?
ボクシングというジャンルにとってこれが良いことかどうかは、私には判断できませんが、現役のどんなボクサーの情報よりもMayweatherネタの方が何十倍も影響力・露出力があるのは確実な事実です。
似たものを探すとゴルフ界におけるTiger Woodsがちょっと似ていたか。ただTigerが沈んでいた時期にはゴルフ界には新しいヒーローがちゃんと誕生していてゴルフ界は回っていたので、誰も他の選手の名前が一般に知られていないボクシング界とは違う。さらに今年のTigerがPGAツアー優勝で復活したのも立派。よくあれだけ落ち込んだところから帰ってこられたなという称賛も納得。来月感謝祭の時期のテレビマッチとしてTiger x Phil Mickelsonのマッチプレーイベントがあります。お互い旬をとうに過ぎていて、Mayweather x Pacquiaoぽいですが、Tigerが先日優勝したことで説得力を獲得したといえるのでしょう。全米各地で感謝祭の七面鳥ディナーを終えたの団らんのリビングルームでTiger x Philの試合が見るともなしに流れるのでしょう。
---
とここまでを下書きとして既に書いていたところへ、Mayweatherが日本でキックボクサー那須川天心と大晦日に戦うという話が出てきました。試合形式もわからない。実現するのかどうかも懐疑的な話ではありますが、Mayweather本人が出席しての記者会見もあったのですから本人は何かはやる気はあるのでしょう。
現時点での米側のマスコミ報道によれば3ラウンド程度のボクシングマッチになりそうだとされます。Mayweatherが不利なルールを飲む可能性はないので、まあそんなところなのでしょう。なぜにそんな試合をMayweatherがやりたいのかは不明です。まずはニックネーム通りMONEYが理由でしょうが、ある種のMMAへのコンプレックスもあるのでRIZINへの参加を画策したということなんでしょうか。Mayweatherのサイズよりさらに小さい選手がいて、お金も出せるというと日本しかないというのはそうかも。でもなあアマチュアボクサーと引退したポイント獲得名人の試合ではなあ。
メイウェザーはSNSとかでも非常に金満っぷりをアピールしていてかつマクレガー戦パッキャオ戦とファイトマネーで使い切れないんじゃいかと思うくらい得たと記憶しています。
ここに来て日本での試合という話ですが疑問がかなりあります。
第一にファイトマネーです、RIZINという団体で試合をするということですがRIZINに限らず日本の格闘技のマーケットはかなり小さいです、団体は異なりますがK-1という団体で三階級制覇を成し遂げた武尊選手が最高月収1000万ほどだったようで年収でも1M近辺ではないでしょうか、RIZINは主な収入は放映権とチケット収入だと思われますが今回は日本のみならずアメリカ(北米?)でも放映権を売るようなのでそちらで補填する算段なのでしょうか、日本の報道によるとPRIDEの売却益の残りを使うようですがこれで莫大なファイトマネーが用意できるとは思えません。
第二はメイウェザー側のアクションです。これも日本の報道なのですがこの一連の騒動はメイウェザー側の働きかけが発端であると明らかにされています。前述のとおり日本の格闘技コンテンツはスモールマーケットなのでRIZIN側から莫大なファイトマネーを用意しては無理なので納得がいきますがこれによってメイウェザー側のメリットとは何なのでしょうか?これはメイウェザーが大好きなMONEYが深く関係しているのではという憶測が流れています。今年九月にメイウェザーは日本に来日した際にTMT tokyo設立しビジネスを展開して行く事を発言しています、この場でさらに(日本の)カジノビジネスに参画することも発言しました。
これらの事を勘案するとファイトマネーは置いといて自身のプロモーションとしてそして今後の日本ビジネスのための布石なのではというのが私の私見です
drbcs
がしました