トップ10校が3校敗退した週末。No. 5 LSUがNo. 22 Floridaに敗戦今季初黒星、No. 8 AuburnはMississippi Stateに完敗2敗目でさすがに脱落か。No. 7 Oklahomaが激戦のハイスコアの末にRed River Showdownで45-48でNo. 19 Texasに敗戦。激戦区SECの2校はどこかで敗戦するであろうとは思ってましたが、Oklahomaの敗戦は全米優勝争いに大きな影響を与えそうです。これでTexasとOklahomaはともに1敗。Texasは前評判が低かったのですが、non-conference戦で当時No. 22だったUSC、同じくNo. 17 TCUにも勝利しており見栄え良し(1敗は@Maryland戦)。Big XIIからのプレーオフ進出ではOklahomaよりも有望になったかもしれません。意欲的なスケジュールが功を奏したことになるか。

SECでは上記の2校以外にも全勝だったNo. 13 Kentuckyが接戦(しかしながら拙戦)で初黒星。Kentuckyが既に今季勝利していたFloridaとMississippi Stateが上位校を下したあとだったので、もしKentuckyがTexas A&Mに勝っていればKentuckyの評価も上昇してトップ10入りも望めた展開でしたがそうならず。Ketnuckyは主戦RBのBenny Snellが僅か13キャリー60ヤードに封じ込められてここまでのシーズンのような戦いができず。確かにランは完封されてました。全然進めない。
KentuckyにはNFL上位指名が見込まれるOLB Josh Allen(今年NFLでドラフト指名されたQBと同姓同名)が在籍、評判通りの活躍をしていたもののあまりにもディフェンスの出場時間が長くてなんともならず。Josh Allenの現在の目標は「姉よりも高い順位でドラフト指名されること」だそうです。Joshの姉Myisha Hines-Allenは女子バスケLouisvilleで活躍、今年のWNBAドラフトでWashington Mysticsが全体19番目で指名。Josh Allenの現時点でのドラフト評価はOLBとしてはトップクラス、一部のモックドラフトでは1巡目中位というところもありますが、おおむね2巡目上位での指名が有力視されているので、姉を超すにはもう一息の活躍が必要なようです。良い目標になりそう。

No. 1 Alabamaはまたも完勝圧勝。QB Tua Tagovailoaは僅か13回しかパスを投げないままで完勝。たったの13回パス10回成功のうち4本がTDパス、334ヤード。パス1本当りのヤード数は33.4ヤード‥ 目を疑うようなスタッツになってます。めちゃくちゃな破壊力です。これだけすごいと控えに回らされた昨年の先発QB Jalen Hurtsもゴネることもできないでしょう。そこそこ失点はしているのですがあまりのオフェンスの火力にそちらの問題が話題になりません。

ほぼ唯一のSEC内の対抗といえるNo. 2 Georgiaも全勝キープ。ただしGeorgiaは次週からLSU、Florida、Kentucky、Auburnとズラリ難敵の4連戦が待っています。ここをどう切り抜けてSEC優勝戦に東代表として登場できるのかどうか。東の制覇というテーマだけで考えれば同じ東地区所属のFloridaとKentucky戦さえ勝利すればAuburn/LSUに敗戦してSEC2敗でもSEC優勝戦には届くでしょうが、そうなるとSEC優勝戦でAlabamaに勝つ以外では全米準決勝プレーオフへ進めないことになります。
Alabamaに対抗できそうなのはGeorgiaしか見当たらないとは言え、勝ちは予想できない。プレーオフ進出の可能性を高めるにはやはりここからの4連戦での4連勝、それも良い内容でプレーオフ選抜委員の心象を良くしておく必要がありそうです。