アメリカは秋学期の終わりの季節。スポーツでは秋スポーツ各種の締めの時期でもあります。大学NCAAの秋スポーツの王者は文句なしのフットボールですが、それ以外にも女子バレー・男女サッカーなども秋スポーツの枠となります。(男子バレーは春がシーズン) その女子バレーのNCAAトーナメントの全米準決勝が開催。場所はネブラスカ州オマハ。大学スポーツでオマハと言えば野球の決勝トーナメントであるCollege World Seriesの開催がオマハで固定開催ですが、そのオマハで今年は女子バレーの準決勝・決勝が行われます。カレッジ女子バレーの世界ではNebraska Cornhuskersが本土No. 1の動員力を持つ人気チーム(Hawaiiが全米ナンバーワン)。そのNebraska州内での決勝準決勝開催の巡り合わせの年に全米第4シードだったNebraskaは見事勝ち抜いて準決勝登場です。相手はKansas。Nebraskaが移籍する以前にBig XII在籍時のには各種スポーツで対戦常連だった相手で地元ファンにはお馴染みの相手。Nebraskaは2006年に女子バレーで全米制覇したときも今回と同じ地元の会場(当時はQwest Center、現CenturyLink Center)で戦い、決勝戦は当時のアメリカでの(大学に限らず全ての)バレーボールでの動員記録となる17,209人を集めたということになっています。9年ぶりに同会場にNCAAトーナメント決勝準決勝が帰ってくるということでNebraskaファンは狂喜、今回も満員の大観衆が集まることはほぼ確定的です。準決勝二試合ともESPN2で生中継。もうひとつのカードはTexas x Minnesota。なぜか四強がすべて中部時間帯の学校になっています。Texasが接戦を押し切って3-1で決勝へ。二戦目となったNebraskaも3-1で快勝。動員もまた過去のアメリカでのバレーボールの動員を塗り替える新記録(とは言え以前と同じ会場なので数百人増ですが)となってます。これで地元Nebraskaが決勝進出。消防法のからみがあるのでこれ以上の動員になるのかどうかはわかりませんが、決勝は土曜日でもあり満員は間違いないのでしょう。バレーボール、おもしろいですよね。この日も敗れたMinnesotaやKansasの意地の頑張りもあり好試合。なぜアメリカ一般で人気がないんですかねえ。やはり女子スポーツだとみなされているからでしょうか。
昨年もそうだったのですが解説はバレーボール女子代表監督のKirch Kiraly。1980年代に米男子代表で選手として活躍。日本はバレーボールの人気が高いのでKiraly(日本ではキライと表記)の名前を覚えている方も多いのでは。たぶんアメリカ人よりも日本人の方がよく知ってる可能性があります。相変わらず解説がうまく、チームの事情もよく把握して的確な解説をしてくれるので見ていて助かります。こうやって考えるとアメリカにもバレーボールの伝統はあり、指導する人材はいるようにも思うのですがなかなか世界で勝ちきれていない。来年のリオ五輪はアメリカのバレーボールにとっては大事な勝負の大会になるかと思います。(7人制ラグビーもそう思っているでしょうが)