NBA/NHLのカンファレンスファイナルが進む週末です。但しNBAの方は…西も東も下手をすると四タテで終わってしまいかねない勢いです。東のトップシードAtlanta Hawksがホームで二連敗でClevelandに移動。その上Kyle Coverをケガで今季残り戻って来られないことが確定して戦力ダウン。意気消沈、ここから盛り返せそうな気がしません。Clevelandの方は第二戦余裕でKyrie Irvingを休ませても快勝してしまっているわけで。Love、Irvingと二枚欠いてもノープロブレム。Finalが始まるまでNBAは良いかなぐらいの勢いです。西も第三戦もGolden Stateの圧勝ですか。終わってますね。
NHLはただいまChicago x Anaheimが撃ち合いで延長戦に突入するところ。それ以外では明日のIndy500がアメスポのメインメニューです。
そういう中で私の今日の注目競技はカレッジラクロスNCAAトーナメントの準決勝二試合でした。ともに最後まで行方のわからない激戦で楽しませてもらいました。第一戦はNotre Dame x Denverというラクロスの西の果て対決。インディアナ州にあるNotre Dameは他のスポーツでは西の果てとなることはありえないんですが、ラクロスに関してはそうなるんですね。下の地図はDivision-Iのラクロス部を持つ学校を示したものですが、ラクロスは東部偏重でDenverは飛び地のような西の最果て、Notre Dameですらラクロスの行われる地域では西の端ということになります。正確には今季からBig Tenがラクロスを正式種目として採用したためこれから数年でBig Ten所属各校がラクロス部を整備することでNotre Dameよりも西にもDiv-I校ができることになります。(現時点ではBig Ten所属14校のうちMaryland, Michigan, Penn State, Ohio State, RutgersプラスJohns Hopkinsの6校)
その西の果て対決はNotre Dameが終盤猛烈な追い込みで4分残りで4点を立て続けに叩き込んで9秒残りで遂に同点。Notre Dame二年生のSergio Perkovicが最終第4Qだけで5ゴール。最後の同点ゴールはそのPerkovicを囮にして空いた隙を突いた攻撃がものの見事に決まって延長戦へ。Denverが悪い流れを断って最後は勝利をものにしましたが両軍とも健闘。最終スコアは11-10。DenverのSports Center Top 10級の鮮やかな背中越しで相手ゴーリーの股を通したゴールなんかもあっていろいろ楽しめました。
もう一試合は新設されたBig Tenからの二校=MarylandとJohns Hopkinsがこれも最後の最後までわからないデッドヒートを展開。Marylandが12-11で逃げ切り。Big Tenと言っても今季ラクロスだけでBig Tenに参加したHopkinsと、昨年から加入したばかりのMarylandなのでBig Tenぽくはないのですが、それでも上で述べた通りラクロスの勢力圏が西へ拡大していく大きな動きの中心でもあるBig Tenの代表ではあるわけです。
Denverは過去五年間で四度目の四強進出で初の決勝へ。デンバーはDenver大がカレッジでも毎年コンテンダー。プロのMLLでは動員力最高のDenver Outlawsがあり、また昨年のラクロス世界選手権も行われアメリカラクロスでも象徴的な都市。そのDenverと対するのがこれからの10年、ラクロス西進の推進力になるであろうBig Ten代表のMaryland。ラクロス人気の全国化の進展の象徴になるような組合せと言えましょう。月曜日=祝日の決勝での好試合を期待します。
クイックリスタート、ショットクロック、バックコートバイオレーションの導入の結果、シュートシーンも増え観ていて楽しいシーズンでした
DenverやOhioが躍進したのもこのルールの影響をインドア出身で狭いエリアでのプレーを得意とする、カナダやイラコイの選手を活用してプラスにできたからかなと