NHL/NBAのプレーオフやMLB/NASCAR/PGA/MLSのシーズンがメニューとなるこの母の日の週末ですが、私はこそこそとまた別のものを見ていたりするわけです。ラクロスのNCAAトーナメントが今週末から開始。土日で一回戦八試合を消化中なのですが、土曜日にショッキングな試合がありました。昨年のチャンピオンだったDukeがOhio Stateに惨敗しています。Dukeは昨年優勝したときのエース級を複数名維持。対するOhio Stateは今季がBig Tenカンファレンスとしてはラクロスを正式種目とする初年度。それが最終スコア16-11で快勝。途中追いすがるDukeを叩きのめす3連続ゴールなどでスコア以上の快勝だったと思います。

他にもBig Ten所属ではJohns Hopkinsが現時点で19-6とACCの強豪Virginiaを圧倒リード中。Johns HopkinsはラクロスのみがDiv-Iスポーツで、それが今回BIg Tenに参加しています。もう一校のBig Tenからのトーナメント参加校Marylandも一回戦突破。次週の八強戦に新参Big Tenから三校登場ということになります。  

Big Tenはカンファレンスとしては一年目でもJohns Hopkinsはラクロスの世界では強豪ですし、Maryland, Ohio Stateにしても別のカンファレンス所属として過去の戦歴はあるわけで創部いきなり勝っているとかそういう話ではないんですが、それにしてもDuke、Virginia(共にACC所属)というカレッジラクロスの強豪校をそれぞれ完勝で葬っての一回戦突破はカレッジラクロスの地図をいきなり大きく書き換える快挙と言えるでしょう。Ohio Stateなんかは昨年はNCAAトーナメントに進めなかったのですし、今季のNCAAトーナメントのシード順でもACC校の方が明確に優遇されていて、Johns HopkinsもOhio Stateもノーシードで今大会登場しながらシード校を破ってしまったわけでです。

なぜこうなったか。Big Tenでの正式種目化を機に有力高校生のリクルートを活発化させたことや予算増加が効いているのでしょう。元々Big Ten校にはスポーツインフラは整っているわけで、そこにBig Tenのブランド力が加わったということか。

この先どれほどBig Ten校が勝ち進むかにもよりますが、一気に有力リクルート生がBig Ten各校に行くようになるとこれまで伝統的に強かったACC校(カンファレンス再編でACCに移籍してきたSyracuseを含む)とのせめぎ合いが激しくなりそうです。  

またラクロスというスポーツにとっては人口も多いBig Ten圏でラクロスが盛んになるのは大きなメリットでもあります。