いやーめちゃめちゃおもしろかったです。カレッジホッケーの決勝Providence x Boston Universityの一戦。この試合、ちょうどNHLの方のプレーオフ争いの最後の一枠を賭けた二試合(Pittsburgh Penguins@Baffalo、Boston Bruins@Tampa Bay)と同時刻の重なり合うように進行していたんですが試合内容のおもしろさではカレッジの方が全然おもしろくて堪能しました。Providenceが第3ピリオドに逆転して4-3で初優勝を遂げています。

試合内容がおもしろいと言いましたが、そこはカレッジ、ミスはプロよりは多くそこを突いての鮮やかなゴールが決まったり、速攻が決まったりといったところがおもしろさを演出していたわけです。こういうのは他の種目でもそうでカレッジっぽさっていうんですかね。水を漏らすことがまずないプロのプレーとは違う。だからこそおもしろいとも言えるわけです。第1ピリオドから点の取り合いとなってBoston Universityが4秒で2ゴールを叩き込んで逆転したところで早くもこの試合はとんでもない試合になりそうという期待感が膨らみましたが、その期待に違わぬ再逆転が最終ピリオドに待っていたわけです。

3-2でBoston Universityがリードしていたところでの同点ゴールはたぶん今夜から明日にかけて何度となくスポーツ報道でオンエアされてしまいそうです。Providence側がシフトチェンジを意図してブルーライン辺りからすぱーんとシュートを打ったのですが、Boston Universityのゴーリーが自分のグラブにパックが収まったのかどうかわからずきょろきょろしているうちにグラブからポトリとパックが落ちてそのままゴール内へ。Providenceの選手は攻撃ゾーンに一人もいず全員がベンチへ交替に走っていたその間に勝手に同点ゴールが入ってしまったのです。そこから約2分後にBoston University陣内フェイスオフからのデザインプレーがまんまと決まって決勝ゴール。その後も6人攻撃でBoston Universtyも追いすがりますが時間切れ。試合後ゴーリー大泣き。

1点ずつ入るホッケーではこういうまだ前のゴールの余韻が冷めないうちに次のゴールが立て続けに決まって逆転が起こることはそれほど多くないわけですが、それが二度も決勝で起こるなんていうのは、良いもの見たなあという感じでした。それ以外もファインセーブあり、熱い身を挺したディフェンスありと気合いの籠もった試合ぶり。なんというのでしょうか、カレッジらしい試合で、だからこそおもしろかったと言えるような。両校のブラスバンドが盛り上げる特別なムードもよく満員のアリーナの観衆も大満足の試合だったんじゃないでしょうか。