カレッジスポーツの冬シーズンのトリとなるアイスホッケー版Final Four、通称Frozen Four準決勝二試合が木曜日に開催されました。カードはProvidence x Nebraska-Omaha、Boston University x North Dakota。他のスポーツでメジャーの一角として名前を見かけるのはProvidenceのバスケぐらいですか。場所はボストンで。ProvidenceとBoston Universityが勝って地元同士(Providenceは隣州ですが距離感は地元と言って差し支えない)での決勝カードとなりました。地元同士、同カンファレンス内のライバル校同士ということで土曜日の決勝戦はFrozen Four記録になる動員になる可能性があります。
今回のFrozen FourはNHLファンからしても気になる存在がいました。Boston UniversityのJack Eichelが今季後のNHLドラフトで全体1位の可能性もあるとされていたわけです。ホッケーの場合はマイナープロ組織やユースチームが充実している(構造としては野球と同じ)せいもあってカレッジスポーツとしてのホッケーの人気はさほど高いとは言えない。大規模校もあまり登場する機会が少ない。よってFrozen Fourもそこそこの人気で、同時期に行われるバスケのMarch Madnessの喧噪を避けてやっとこの時期にフィナーレを迎えるシーズン構成です。試合のスピードもNHLとは段違いでもあります。
そういうFrozen FourなんですがNHLのドラ1候補がいるとなるとNHLにも珍しくアピールするところがあったようで事前のEichelについての報道がそこそこありました。
そしてなんとその注目の一戦でJack Eichelは見事2ゴール。ホッケーはいくらスター選手でもそう簡単に大一番で活躍できる仕組みのスポーツではないわけですが。ゴール自体は技ありとかそういう感じでもなく1本はエンプティネットですが、North Dakotaが諦めずに追いすがって4-1から4-3まで来ていたのにとどめを刺す自軍内からの一撃でした。試合としては起伏があってなかなかおもしろかったです。
同じ時間帯にやっていたNHLのLos Angeles Kings@Calgary Flamesにチャンネルを変えるとプロのスピード感に改めてすごいなと思わされます。試合の方はFlamesの快勝と言って良いのでしょう。西カンファレンスのプレーオフ争いの大事な一戦だったのですがKingsはこの敗戦で一試合を残して今季終戦となりました。NHLのプレーオフはどんな成績でよたよたしていてもプレーオフに滑り込みさえすれば仕切り直し、どこがどう勢いに乗るか判らないところが良いところ。過去にも下位シードからStanley Cup王者になったことのあるKingsには残って欲しかったんですが残念。東の方ではBoston Bruinsが痛恨の敗戦でプレーオフを逃しそう。Pittsburgh Penguinsが四月に入って4戦全敗勝ち点1のぼろぼろでのレギュラーシーズン終盤なんですがなんとか切り抜けられそうな展開になってきましたか。明日明後日の二試合で勝ち点2を挙げれば逃げ切り。もしこれでプレーオフ出場を逃したら向こう20年ぐらい言われ続けかねないシーズン末の大崩壊例となるでしょう。
ここまでカナダ勢が多いのは久しぶりですか?