全然アメスポ時流に関係のない話をメモ。ちょうどNLDSでClayton KershawがSt. Louis Cardinalsが滅多打ちに遭ってKOされた頃、裏番組でやっていたカレッジ女子バレーボールの話です。Big Ten NetworkでやっていたPenn State@Nebraskaの試合が大観衆でものすごく盛り上がっていて驚きました。Nebraskaが女子バレーの世界ではHawai'iに次ぐ観客を集めることは少し前に調べて知っていたのですがこの日は全米ランク3位のPenn Stateを迎え撃つ好カードということで同チームの史上最高動員で8,500人強を記録したようです。この試合で八試合連続でソールドアウトとか。実際会場もぎっしり、応援の熱気もすごい。バレーボールなどマイナースポーツだとフロアが他のスポーツと共用でバスケの線が入っていたりなんかすることが多いのですが、ここNebraskaでは女子バレーは人気ということでバレー専用のフロアなのもムードを高めます。

MLS創設当時など、サッカーをフットボールの線が引かれたピッチでやるのを見るとなんとも間借り感が強くてマイナー臭が凄くしたものです。MLSはいまはもうほとんどのチームがサッカー専用スタジアムをホームとしていてそういう場面は減りましたが、女子サッカーだとまだそういうことはあります。またさらにマイナーなプロ競技であるラクロスなんかも同じくフットボールスタジアムで他の競技のラインが入り交じったところでやってます。単に見た目の事とはいえNebraskaの美麗なバレーボール専用のフロアを見るとこういう細かいやっぱり道具立てもないと気分が盛り上がらないかなと。スポーツの会場に行くというのはその競技を観戦するのが好きという理由以外に高揚感が楽しいから行くわけですよね。その高揚感の演出のためにはこのNebraskaのバレーボールフロアやMLSのサッカー専用スタジアムの建設はマイナーから抜け出していくためには大事な投資なんだなということを感じます。

試合の方は第1セットをPenn Stateが楽勝で勝ったあとは地元Nebraskaが3セット連取でアップセット逆転勝利。大観衆も満足という試合となりました。すごいなあ、と。これでこの日入った8,500人の多くはまた来てみようと思うわけですよ。ちなみにNebraskaはほぼ全員が白人選手、たぶん一名のみリベロの選手がハワイかどこかそんな感じの選手という構成でした。観客も私が見た限りでは全員白人。Nebraskaフットボールの全米制覇HCであったTom Osborneも観戦に来ていました。かなりお歳がいってしまった感じで、こんなところにいるより家で静かにされていた方がいいのでは…というぐらいの印象でした。77歳。

バレーボールの話に戻すと8,500人という集客は世界でもこんなに集めているバレーボールチームはめったにないはず。バレーボールはプロが成立しない歴史の繰り返しなのですがなぜかアメリカ大陸ど真ん中Nebraskaの地と、太平洋のど真ん中Hawai'iでは動員が好調というこの不思議な盛り上がり。こういう局地的に盛り上がるのっていうのはなぜなのかうまく説明がつかないところが多くておもしろいです。