いやこれはちょっと意外でしたが、妙なところから私の憶測記事が現実の話題に発展する可能性が出てきました。PED使用で出場停止中のMLB Milwaukee BrewersのRyan Braunを旧友が民事訴訟で訴えており、その中でBraunが大学在学中からPEDを使用していたということをぶちまけています。Braun側は現時点では全面否定。ただ過去の行状からBraun側の全面否定を信じるべき理由はまったくなく、関係ない第三者である私から見るとそういうことがあったのかもしれないねーという感じです。もうすでにMLBに対して全面降伏の方向で近々謝罪会見をすると言われているBraunがさらに何年も前の大学時代の事などもうどうでも良いわと相手にしないのは対応としては理解できるところ。

それよりも飛び火して迷惑するのはBraunの出身校=Miami Hurricanesでしょう。同校の学校ぐるみのPED違反について憶測だと散々ことわって記事を書いたのがつい先月のこと。散々憶測だと強調して、それを担保にまったく直接的な情報がない中、状況証拠を各種並べてMiamiを疑ってみたわけです。その時点ではそれが現実的に問題化するとは思っていなかったのです。大学スポーツの元締めであるNCAAは学生の小遣い稼ぎ規制やリクルート違反の摘発などに忙しく、大学レベルでのPED取り締まりには力は入れていない。Miamiの場合、前の記事にも書きましたがチーム成績の下降のタイミングからしてかなり以前にPEDの組織的な供給はやめているはずで(もう一度強調しておきますが憶測です)そんな過去のPED使用などNCAAが追求できる材料はないだろうし露見する可能性はほぼないと思っていたわけです。情報源があるとしたらまあお金に困った食いっぱぐれのOBぐらいでしょうか?

それが意外にもBraunの旧友(旧友ってなんでしょうか?)との諍いから表の話題として出てきてしまう。もし私と同様の疑惑をMiami Hurricanesに対してもっているジャーナリストがいればこの旧友氏に取材しておもしろいネタが書けるはずです。さあどうなるか。MLBが握っているBiogenesisの顧客リストというのもMLBは自分たちに関係のある部分だけ使用して処罰に使っていますが実際は他のジャンルの選手の名前も載っている可能性は十分。それがどこかのタイミングでリークしてくる可能性もあるのかどうか。それにHurricanesの選手の名前が載っているのかどうか。