ここのところの当ブログのネタを眺めると大学野球、ラグビー、女子サッカーとなんともマイナー路線に走っていて、興味のない方にはおもしろくもない内容になっているかと思いますが、ご容赦ください。今日も大学野球です。
大学野球の決勝大会College World Seriesが進行中ですが、今年の全米ナンバーワンシード校として乗り込んできたFlorida Gatorsが今大会のシンデレラ校のひとつKent State Golden Flashesに逃げ切りを許して敗退決定。今年もナンバーワンシード校は全米制覇に失敗。実はナンバーワンシードが全米制覇に成功したのは1999年以来なく本命は消える傾向は今年も維持されることになりました。野球というスポーツの性向としてピッチャーのその日の調子次第でなんとでもころぶ不安定さがありますから13年連続でのトップシードの敗退は意外とまでは言いませんが、投打に抜群な層を持つと高く評価されていた今季のGatorsがシンデレラにあえなく敗退。中身はエラー、暴投絡みの失点を重ねた自滅敗戦。最終回に一点差満塁まで迫ったGatorsだったんですがKent Stateに逃げ切りを許しました。
Kent State/Florida側の山はあとの二校がSouth CarolinaとArkansasと三校が今季評価の大変高かったSEC校が固まり、強力SEC校に包囲されたKent Stateは苦しいだろうなあと見ていたんですが、なんとかいのいちでの敗退決定は回避しました。次戦はもう一つの優勝候補上位校=South Carolina Gamecoks。
South Carolinaは二年連続全米制覇校。昨年2011年シーズンのポストシーズンは一敗もしない完全優勝で、2010年の一回目の優勝以来昨夜までポストシーズン22連勝。野球では考えにくい、そして各地の強豪校が集うポストシーズンということを考えれば信じられない連勝記録を続けていたのですが、昨夜は遂に1-2でArkansasに惜敗。ダブルエリミネーション方式の敗者復活側の山でKent Stateと生き残りを賭けます。
もう一方のグループの方ではもう一つのシンデレラ校=Stony Brookが大敗二連敗で既にCWSを去っています。CWS以前はStony Brookの方が大きく取り上げられていて、一時期は「Stony Brook」がGoogleでの検索ワード一位に跳ね上がったとか。野球どころであるニューヨークの学校であるところも効いたでしょうし、強豪LSU Tigersとの熱戦の数々もよかったですからね。そのせいで露出が限られていたKent StateでしたがここでGatorsを倒して生き残ったことで第二のシンデレラにも注目が集まるか。
大学野球そのものの話題ではないですが、中継(ESPN2)を見ていておもしろかった話題のひとつはMLBでいま売り出し中のBryce Harper(Washigton Nationals)の話題。開幕から遅れてメジャーに上がった19歳。既に7本塁打打率.290前後維持という数もともかく、その内容の良さで野球関係者の期待はすごいものがあります。Harperの活躍ぶりをひとしきりしゃべった後に「今ここでプレーしている大学生選手たちより若いんだよね…」みたいな変な間があってそこがおもしろかったです。モノが違うんだな、とははっきり口に出せなかったんでしょうが、微妙な間でおもしろいなあと。いくらドラ1で入ったからと言って高校生がそんなに早く上がってくるものかという予想を覆しています。
めでたくGamecocksが3連覇への道を拓くことができ、うれしい限りです。
で、見ていて思ったのですが、拙攻が両チームともに多いというか、たとえばワンアウト満塁でもなかなか点が入らない。これがアメリカの大学野球らしさなのか。
日本の高校野球であればこのような場面でいろいろな選択肢があり、一番わかりやすいのはスクイズでしょうが、昨日見ていた試合では簡単に打ってでて凡退でチャンスつぶすケースが多い。昨日だけではなく別の試合をトラッキングで追っていても同じような対応が多い感じです。もっと策を練ればいいのに、と思ってしまいます。
こう考えるのは私が日本野球に染まっているからでしょうか?