昨日の記事に反応レスいただきありがとうございます。

 

TCUの学長の反応はよかったですね。過度に挑発的になることなく、いつでもどこでもやるよ。さあ。という。スケジュールの問題は結局のところメジャー校の方がウンと言ってくれないからマイナー校の方がどれほど望んでもスケジュール強化できないという根本問題があるわけです。

その現実を鑑みてうまくOhio Stateの学長の言葉尻を掴んで「そうか。わかった。じゃあちょっと外に出ようか…」という持って行き方はうまい。過度に挑発してできないことはなかったのでしょうが、それよりもOhio Stateに対戦を飲ませた方がよほど得なのをよく理解した抑制の利いた挑発のように見えます。それでもOhio Stateが飲むかどうかはあくまでOhio State側の判断にかかるわけで、あまり険悪なムードになると間違いなく対戦拒否されてしまうでしょうし。対戦拒否されてしまえばなにもできないのがこのスケジュール問題の根本なのですから。

 

カレッジフットボールのスケジュールというのは特異なもので、10年ぐらい先までのノンカンファレンスのビッグカードが既に決定していたりします。近い時期になって決定するのはせいぜい1~2試合程度。Ohio Stateに関して言えば手回しが良い学校で、来季も2012年シーズンも既に対戦する四校がすべて決まってます。(公式には未発表ですが) という事情があるため特殊な事情が発生しない限りTCUとの対戦があるとしても2013年のシーズンが最短ということになります。

Ohio Stateのスケジュールの組み方は長年同じパターンで、メジャーカンファレンス(除Big East)から順繰りに一校とホーム&アウェイの対戦契約をして、それ以外のノンカンファレンスのスケジュールはマイナーカンファレンスの学校を地元に呼ぶというパターン。特に近年はオハイオ州内など近隣学校を呼ぶケースが目立ちます。

このOhio Stateのパターンを突き崩してTCUが対戦を飲ませることができればこれはTCUの大勝利です。但しだからと言って2013年にTCUが今年ほどのベストのチームを組めるかどうかはまったく未知なわけですが。

 

となると2013年以降まで間延びするよりも今季のBCSボウルで直接対決して勝負決めたらいいじゃないか、という話になりそう。直接対決に勝る勝負のつけかたはない。それがスポーツなのですから。しかし実はそこがOhio State学長氏の狙いだったとしたら策士過ぎです。

先日も指摘したのですがBCSボウルのat-large枠での出場枠四つのうち三つはBoise State, TCU, Stanfordで埋まりそうで、その通りになると空き枠は一つ。もしこの騒ぎでOhio State対Boise StateやOhio State対TCUが全国注目のカードになりそうならばBCSボウルの主催者としてはOhio Stateを招請する動機になり得ます。つまり他の候補校(LSU, Oklahoma State辺り)を押しのけてOhio StateがまたもBCSボウル出場権をモノにする可能性が強まるわけです。

 

判断に悩むのはOhio Stateの学長がそこまで深謀遠慮してああいう発言をしたのかどうか。ご指摘の通りの華麗な学長歴の持ち主ですから相当に優秀な人物でしょうし、会話能力の高い人物であることも確実です。そういう人物の発言ですからただ口が滑ったというものではないと普通なら判断すべき。ただ内容の突飛さが目立っているのと、あとはお歳がどうか… どれほど優秀な人物でもお歳には勝てないわけで、66歳、そろそろ過去の思い込みからの勘違い発言をしないとも限らないお歳に入って来ていますし、今季の自校のBCSボウル進出まで睨んで関係者(や私)を見事に釣り上げた、狙っての発言なのか、本当に細かいスケジュール強度のことがわかっていなくて油を注ぐ失言なのか、判断に困ります。連休明けに発言の火消しに走るのか、それとも放置するのかで判断できることもあるかもしれませんが、その時点ではもう重大な試合の結果も出てますし…

 

さらに長い目ではこういう発言がプレーオフ化の呼び水になったり、ユタ州発で提起されている独禁法関連の公聴会関係にも微妙な影響(ひいてはスケジュール決定の慣行の見直しにつながります)があるかもしれませんから、考えに考えての発言とは思いにくいんですが…