米代表Bruce Arena監督の退任が発表になってます。
以前にもArena政権の功罪についてはいろいろ書いてみたりしていますが、退任が決まってこれでやっとひとつ踏み出す方向だけは決まった。次を誰にするかと。
退任発表の会見の中では協会側からはArena路線は成功であったから方向転換は必要ない(まあArenaへのおべんちゃらかもしれません)が、新しい風は必要だという話でした。
あと協会からの発言ではっきり言い切ったんですが、資金的な面で過去最高の待遇が準備できる状態になった、次期監督はアメリカ人やアメリカ在住者に限定しないと。
ただしここへきて外国人監督を雇うのかどうか。なかなかイメージ的にむずかしいものはあります。
アメリカでサッカーがいまひとつ燃えなかったひとつの理由に、サッカーの風味があまりにも非アメリカ的だった、というのがあります。
アメリカ人一般というのは国家総移民の子孫であるにも関わらず信じられないほど保守的土着的なひとたちが多い。世界で流行っていようとなんだろうとそれは判断基準に関係ない。海外風味を前面に押し出したら逆に土着的なひとたちはまったく手を出さないんですね。
その部分をくつがえすべくアメリカサッカー協会は辛抱強い草の根普及努力で、よく言われるサッカーマム(郊外の中流家庭の主婦。ミニバンで子供をサッカーの練習に送り迎えする奥さんたち)を作り出す事に成功。ふつうの家庭のふつうの子供たちの多くがサッカーをやるという状況を作った。やっとのことで「サッカー=外国のスポーツ」という常識に対抗できる基盤作りを終えたところと言える訳ですよ。
そこへまたカタコト英語をしゃべる外国人監督を入れることをどう考えるかというのがひとつ大きな判断になります。人気上昇でいままでよりも代表監督がメディアに載るであろうこれからの四年を任せる監督。人気の上昇機運を捉えたいこの時期の監督として。
ところでカリフォルニア在住のJuergen Klinsmannの英語は日本人で「英語しゃべれます」と言っているひとたちの平均に比べればずっといい英語をしゃべるんですけど、それでも外国のアクセントは明らか。ただそのアクセント/外国イメージの問題は、彼がカリフォルニアの定住者ということで薄められる可能性は強いものの。そういう意味で他に今後候補に挙ってくるであろう純粋な外国人監督よりは国内向けイメージの面で受け入れられやすいとは言える候補。
またチーム運営に関しては今回のドイツ大会中にもいろいろ報道があった通りアメスポ的なコーチの分業制や専属トレーナーの多用、データ解析手法の導入で成果を上げた人物でもある。つまりあまりヨーロッパ風なチーム強化策をもちこんでこないという意味で刺激は少ない、受け入れられやすいという推測もできる。
大会中に米代表の時期監督へとの噂は速攻却下されたもののKlinsmannはご存知の通りドイツを三位に導いた後、燃え尽きたと称して退任を発表。つまりは誰にでも見えている米代表監督候補一番手となってます。実はもうデキレースなのかもしれないほどに。
アメリカのサッカー文化の特殊さの理解も米在住であるKlinsmannはまったくの異人さんとは違うだろう。サッカー協会の発表時の会長の発言でもアメリカサッカー風土の特殊性の理解は前提条件ではないけれど理解してもらわないと仕事になりにくいだろうと述べています。個人名は出ないけれどあきらかにKlinsmannを意識した発言。
記者からの質問もそこに集中砲火。会長はKlinsmannと知己であり過去何度も話した事があると認めた上で、過去六ヶ月間に限っては一度もKlinsmannと話した事はないとわざわざ言明してます。やはりデキレースくさいね。
逆にアメリカ馴れしているKlinsmannにどういう改革ができるのかなという疑問もある。選手たちの基礎的な戦術理解レベルやテクで大きくドイツに劣る米の選手たちのレベルでどれほどKlinsmann効果がでるものか。
またKlinsmannの側からすると代表監督在任中もその後も長く住む可能性の高いアメリカで鼻つまみ者になるのは避けたいという考えは出て当然。それ故大改革でひっくり返してみたり、選手たちの技量を基礎部分で直せと嫌がられるような直言していけるのかなという心配があります。
日本代表の後任のオシム監督は最初からそれを実行しようとしていますよね。日本は弱い。日本は下手。日本はこれからもかなり負けると。なかなかそれをうまく表現しているんだけど、それがどれぐらい選手たちが理解してついてきてくれるものか。クラブレベルでも相当長い期間かかってやっと選手の理解を得て強化を達成したようだし。
同じことをKlinsmannなり他の外国人監督が直言したときに、アメリカ人の外国人拒否(「嫌い」とは微妙に違うんだけど)が顔を出したりすると袋小路にはまりそうな気がする。日本なんかだと外国人のいうことをありがたがる人が多いものだけど、アメリカはそれないんだよね。
Klinsmannは母国ドイツ代表監督としてはかなりそういう多数ウケを狙わない思い切ったチーム作りをやってのけたと思うんだけど、米国に居候している身分でもそういうやり方を貫けるのかなという心配はありますね。
以前にもArena政権の功罪についてはいろいろ書いてみたりしていますが、退任が決まってこれでやっとひとつ踏み出す方向だけは決まった。次を誰にするかと。
退任発表の会見の中では協会側からはArena路線は成功であったから方向転換は必要ない(まあArenaへのおべんちゃらかもしれません)が、新しい風は必要だという話でした。
あと協会からの発言ではっきり言い切ったんですが、資金的な面で過去最高の待遇が準備できる状態になった、次期監督はアメリカ人やアメリカ在住者に限定しないと。
ただしここへきて外国人監督を雇うのかどうか。なかなかイメージ的にむずかしいものはあります。
アメリカでサッカーがいまひとつ燃えなかったひとつの理由に、サッカーの風味があまりにも非アメリカ的だった、というのがあります。
アメリカ人一般というのは国家総移民の子孫であるにも関わらず信じられないほど保守的土着的なひとたちが多い。世界で流行っていようとなんだろうとそれは判断基準に関係ない。海外風味を前面に押し出したら逆に土着的なひとたちはまったく手を出さないんですね。
その部分をくつがえすべくアメリカサッカー協会は辛抱強い草の根普及努力で、よく言われるサッカーマム(郊外の中流家庭の主婦。ミニバンで子供をサッカーの練習に送り迎えする奥さんたち)を作り出す事に成功。ふつうの家庭のふつうの子供たちの多くがサッカーをやるという状況を作った。やっとのことで「サッカー=外国のスポーツ」という常識に対抗できる基盤作りを終えたところと言える訳ですよ。
そこへまたカタコト英語をしゃべる外国人監督を入れることをどう考えるかというのがひとつ大きな判断になります。人気上昇でいままでよりも代表監督がメディアに載るであろうこれからの四年を任せる監督。人気の上昇機運を捉えたいこの時期の監督として。
ところでカリフォルニア在住のJuergen Klinsmannの英語は日本人で「英語しゃべれます」と言っているひとたちの平均に比べればずっといい英語をしゃべるんですけど、それでも外国のアクセントは明らか。ただそのアクセント/外国イメージの問題は、彼がカリフォルニアの定住者ということで薄められる可能性は強いものの。そういう意味で他に今後候補に挙ってくるであろう純粋な外国人監督よりは国内向けイメージの面で受け入れられやすいとは言える候補。
またチーム運営に関しては今回のドイツ大会中にもいろいろ報道があった通りアメスポ的なコーチの分業制や専属トレーナーの多用、データ解析手法の導入で成果を上げた人物でもある。つまりあまりヨーロッパ風なチーム強化策をもちこんでこないという意味で刺激は少ない、受け入れられやすいという推測もできる。
大会中に米代表の時期監督へとの噂は速攻却下されたもののKlinsmannはご存知の通りドイツを三位に導いた後、燃え尽きたと称して退任を発表。つまりは誰にでも見えている米代表監督候補一番手となってます。実はもうデキレースなのかもしれないほどに。
アメリカのサッカー文化の特殊さの理解も米在住であるKlinsmannはまったくの異人さんとは違うだろう。サッカー協会の発表時の会長の発言でもアメリカサッカー風土の特殊性の理解は前提条件ではないけれど理解してもらわないと仕事になりにくいだろうと述べています。個人名は出ないけれどあきらかにKlinsmannを意識した発言。
記者からの質問もそこに集中砲火。会長はKlinsmannと知己であり過去何度も話した事があると認めた上で、過去六ヶ月間に限っては一度もKlinsmannと話した事はないとわざわざ言明してます。やはりデキレースくさいね。
逆にアメリカ馴れしているKlinsmannにどういう改革ができるのかなという疑問もある。選手たちの基礎的な戦術理解レベルやテクで大きくドイツに劣る米の選手たちのレベルでどれほどKlinsmann効果がでるものか。
またKlinsmannの側からすると代表監督在任中もその後も長く住む可能性の高いアメリカで鼻つまみ者になるのは避けたいという考えは出て当然。それ故大改革でひっくり返してみたり、選手たちの技量を基礎部分で直せと嫌がられるような直言していけるのかなという心配があります。
日本代表の後任のオシム監督は最初からそれを実行しようとしていますよね。日本は弱い。日本は下手。日本はこれからもかなり負けると。なかなかそれをうまく表現しているんだけど、それがどれぐらい選手たちが理解してついてきてくれるものか。クラブレベルでも相当長い期間かかってやっと選手の理解を得て強化を達成したようだし。
同じことをKlinsmannなり他の外国人監督が直言したときに、アメリカ人の外国人拒否(「嫌い」とは微妙に違うんだけど)が顔を出したりすると袋小路にはまりそうな気がする。日本なんかだと外国人のいうことをありがたがる人が多いものだけど、アメリカはそれないんだよね。
Klinsmannは母国ドイツ代表監督としてはかなりそういう多数ウケを狙わない思い切ったチーム作りをやってのけたと思うんだけど、米国に居候している身分でもそういうやり方を貫けるのかなという心配はありますね。
協会による惨敗の総括といえば米協会もほとんどしてないですね。ガーナ戦で取られたボックス内での反則の不幸を嘆くのはただの言い訳だし、結局優勝したイタリアと引き分けたことで自軍を評価してみたり、なんとも寂しい内容で、明確な反省点はまったく挙らないままです。
その辺の感想もまた書きます。