Miami27-7、完勝。それ以外表現のしようのない完勝です。VTは最後に1TDで完封を逃れるのが精一杯。
Miamiの全米ランク1位のディフェンスが試合開始からフル回転。過去Miamiが苦手とした機動性のあるQBであるMarcus Vickにまったく仕事をさせず、まさに完封。Dフロントが4人だけ(=LBはフリー)で圧力をかけまくり、CBが試合を通して1-on-1でレシーバーにまったくつけいる隙を与えない。
またVTが伝統的に得意とする試合の流れを変えるスペシャルチームのプレーも完封。
但し、主戦RBで前週4TDで気を吐いたTyron Mossを膝負傷で第1Qに失い(松葉杖)これがどれぐらい長引くものか不明。また全米1危険なキックリターナー、Devon Hesterも足の靱帯を伸ばしたようで試合中にユニフォームを脱いでしまっており、今後の戦力には不安が残ります。来週早々のけがの精査の発表が待たれます。二人とも長期離脱だと痛い。

さてBCSランキングへの今週末の結果の影響を見ると、
まずコンピュータランクで10位と大きく出遅れていたMiamiがVT戦、敵地での完勝で順位にあげてくれば1敗チームの中でのトップは固めたと言ってよいでしょう。
特にこの日は他に注目すべきカードがほぼなく、7:45開始の全国放送、投票者全員が確実に見ているはずで、Poll投票者はMiami以外の1敗チームに4位票を入れることはまずなさそうです。

しかし実際にはMiami以上にBCSランキングでチャージかけたといえるのはPenn Stateです。
先週のコンピュータランクで評価4位(全勝のAlabamaやUCLAより上でした)とたいへんコンピュータに好かれているPenn State。この日、1敗対決のWisconsin戦に快勝。これでコンピュータはますますPenn Stateに肩入れするはず。
それだけでなくPollの方ではPenn Stateより上位にいたチームが3校敗戦(UCLA, VT, Florida State)、こちらでも順位があがります。今週発表のBCSランクではMiamiに急接近という可能性もあります。
但しMiamiはACC優勝戦を含めて4試合を残し、一方Penn Stateは来週の@Michigan State(4敗)がシーズン最終戦、これ以上ランクを伸ばす余地はほとんどありません。

前回も書きましたがAlabamaは残り試合が過酷で息切れが予想され、MiamiとしてはTexas、USCいずれかがコケれば全米優勝戦が望める位置につけたと言えるわけです。