White Soxがレギュラーシーズンも成績優秀で駆け抜け、そのままワールドシリーズも制覇。かなりすっきりしたシーズンだったように思いますね。地味でスーパースターと呼べる選手もおらず、TVは視聴率的には苦戦したらしいですが、野球の楽しみという意味では良いチームだなという印象が強いです。
英語スペイン語のバイリンガル監督というのが実はかなり大きな要素だったようにも思えます。アメリカでは野球人口は減る一方で、MLBでも所属選手の4割以上が英語以外を話す現状。スペイン語でコミュニケーションをとれる監督というのは多くのラテン選手たちにとっていいものだったんじゃないですかね。
ただアメリカでの野球の長期低落地盤沈下の現状を助けるものではないかもしれないですが。

逆にボビー・バレンタイン監督率いるロッテが日本シリーズをスイープでさらったことが実はアメリカ野球にとっての僥倖になる可能性も感じますね。いままで日本でどこのチームが勝とうと、また勝ったチームが吠えようと太平洋の向こうには一切声が届かなかったわけですが、アメリカの野球ファンにもおなじみのバレンタイン監督が「日米差はない」とコメントしたのはわずかながらも米国側に届くようになりました。
来年のWorld Baseball Classicでも、バレンタイン監督はそれを米メディアで語る機会が激増するでしょう。それを保守的なアメリカのベースボールファンがうけとるのか、なかなか楽しみではあります。