アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

終わってみればSteelers

ディビジョン制覇、15年ぶりのプレーオフ進出!
でも最後はPittsの引き立て役のBengals...

無傷の13連勝で最速でHome feild advantageを決め、圧倒的なオフェンスで今年こそは!
でも最後はPittsの引き立て役のIndianapolis Colts...

なんと申しますか結局こうですか!と!を連発したくなってしまうような試合でしたね。走れずQBを守れず。審判の判定で後押ししてもらって(というかあのリプレー判定はどうなんですか。陰謀に近くないでしょうか。)もやっぱりダメとは。

HFAを決める前の週に「これで来週決めちゃうと1か月真剣勝負なしのブランクになる」とこのブログにも書いたんですけど、その1か月の間にHCの息子の自殺というショッキングな展開もあり、プレーオフ一戦目で消えるという幕切れ。あのころには史上二チーム目の全勝でのNFL完全制覇という夢さえ語られていたのに。

Pittsの最後の攻撃@Colts 2 yard line、残り1分20秒。3点リード。試合時間も少なくなっており時間つぶし作戦か、ゴール目前=Bettisを突っ込ませて決定打のTDを自らの手でColtsの心臓に打ち込むか。

通常なら冷静なら時間つぶしの方だったと思うのですよ。
4thダウンまで続けて4回二ーを着いて、相手ゴール前直前からタイムアウトなしで最後のColtsの攻撃。Pittsにとってはそれで悪くなかったはず。
もちろん三度二ーダウンして時間を消費してから、FG=6点差化でも悪くなかった。
または二度ほどQBキープでColtsに時間稼ぎだなと思わせておいてBettisを突っ込んで意表を突いて決定打を、という手もあったはず。

なぜムリを押したかというと、ここで引退間近のBettisに花を持たせるという意識が働いたんじゃないかな、と推測するんですがどうでしょう。
その直前、Indianapolisの攻撃を4thダウンをサックでしとめた時点でBill Cowher HCはすでにサイドラインで祝福モードを見せており、判断がそういう情緒的な方向に流れた可能性があると思うのです。
試合後の会見でもwhy?の問いに歯切れが悪かったし。

ところがBettisが最初のプレーでまさかのファンブルロスト。時間は使えていない、ボールはColtsボール。考えうる最悪の展開。(いや最悪はあのままファンブルリターンで逆転TDですね。それはQB Rothlisbergerのオープンフィールドタックルでなんとか防いだわけですが)
燃え上がったColtsはReggie Wayne, Marvin Harrisonへ続けざまにパスを通してPitts陣内、フィールドゴールの届くところまであっという間に侵入。
でもFGが届く範囲に来たのが微妙にこのあとのプレーに影響した感じ。前の2つのパスは頭の中ではもう必死の状態で投げていたのが、このあとは「ターンオーバしなければ同点ターンオーバしなければ同点」と念じていたに相違なく、プレーコールやパス選択の微妙な部分での積極性を奪ったように思われます。
そしてFGは大きく右にそれてあえなくシーズン終了。ホームフィールド。ドームで風もなく下も完璧にフラット。でもはずれてしまうわけですね。

Bettisからしたらあのファンブルロストがキャリア最後のプレーとなりかねなかったわけで、FGが外れたときのほっとした顔は本心からでしょう。
NFLのOTルール下ではPittsにボールが帰ってこないままの敗戦があり得たわけですからね。

今週のベストカードはベストゲームでもありましたが、それにしても結局Pittsかよ、という感は否めません。次週は@Denver。このままSuperBowl XLに行けるのか。「XL」ってのがBettisに似合ってそうという冗談は内緒です。

Miamiコーチ入れ替えで地元非難轟々

先日も書いたMiami Hurricanesがコーチ陣の大幅入れ替えをはかっている件、Miamiの地元では猛烈に非難ばかりです。
地元新聞のサイトを見ると「クビにされるべきなのはCoker Head Coachであるべき」だとか「自分の保身のためのアシスタントを切った」というような非難の記事が連日載っていたりします。

内容を見てみるとPenn Stateの低迷時にもJoePaは学校側が要求するアシスタントの入れ替えを拒絶して今年の復活につなげた、とかなにやら筋の通らない批判が多いようです。
昨季までの数年間、アシスタントも変えず連続負け越していたPSUの状況でも望んでいるのでしょうか?なにも変わらなかったら変わらなかったで猛烈な批判をするであろう地元メディア、ちょっと日本の週刊誌みたいで無責任、どうかと思われます。

確かにCoker HCが最も優秀なHCであるとも思いません。いわば愚鈍というか後手後手の印象というか、コーチの手腕でぎりぎりの勝負を勝ち抜いたという印象の試合はCoker時代過去五年間にはあまりなかったでしょう。
Coker指揮下の五年間で9敗していますが、どれを思い起こしても途中で戦術を変えて試合の流れを変えるというような工夫やアジャストなく破れていった印象が強いです。

それでもここ数年のMiamiオフェンスの工夫のなさは目立ち、特に今年のチームのオフェンスラインの崩壊ぶりはあまりにもひどかった。Miamiのような毎年優勝を狙おうかというエリート校、選手の素材的になんともならないということはあり得ないし、それにしてはシーズン通して不振ぶりが目立ち、控えの若い選手が育ってくる訳でもない。オフシーズンの育て方からしてテコ入れは仕方のないところでしょう。

元々MiamiのHC職というのは、皆5~6年でNFLにスカウトされていなくなっていまったという来歴があり、Cokerもそろそろその時期に差し掛かってきたので短気な疑似New York気質(Miamiは気質的にはNYぽい街です。元NYerが多いから)から飽きが来てるとうこともあるのでしょう。


Miami側の腹づもりは(金額的に太刀打ちできない)NFLのコーチ変更が収まった時点でベストの人材を確保しようという方針のようです。NFLにはMiami出身・関連のアシスタントがたくさんいますから。

一方Miamiがクビにしたオフェンスの責任者2名は早々にOle' Missに就職を果たし(Ole' MissはHCもMiami出身者)、Ole' MissがMiami化を果たしている中、本家Miamiがどういう陣容を組むのか地味ながら見物です。

カレッジフットボール 来シーズンのオッズ

気の早いことにすでに来季の優勝校のオッズがでています。ラスベガスのひとはせっかちですね。

USCとTexasがそれぞれ6倍で本命扱い。以下は
Notre Dame, Oklahoma 7倍
Florida State 10倍
Florida, Ohio State 12倍
Virginia Tech 15倍
LSU, Miami 20倍
その他 10倍

となっています。なんかいい加減なムードだけのオッズのようでいただけません。ただ単に過去のBCS優勝校と今年のBCSボウル参加校を並べただけのような。
Vince Young抜きのTexas、Marcus Vick抜きのVTなんてとても賭ける気になれないでしょうし、FSU5番人気ってどういうことなんでしょうか?なんか意味あるのかな。このオッズで賭けなきゃならないとしたら私なら断然「その他」の10倍に賭けますね。Georgia, Auburn, Michigan, Penn State, Alabama, Tennessee, Wisconsinどこが勝っても当たりなんて割が良過ぎる。
一校選ぶならOhio Stateにしておきます。来季は@Texasというスケジュールが入ってます。だいたいにおいてOSUは内弁慶でノンカンファレンスの試合はほぼ全部ホーム。アウェイで強豪ノンカンファレンスチームと言うのは例外的なんですが、来季はOSUがTexasのネームバリューを利用してランクを上げるという今季の逆の展開を予想しておきます。
他ではQB Chris LeakがシニアになるFloridaも捨てがたく、Peach BowlでMiamiを完全粉砕したLSUも来季QBが余ってる状態になろうかというなかなかの陣容でいいですけど。SECは全勝で抜け出してくるのが大変で、そのせいもあってプレシーズンの評価が低くなっちゃうんですよね。

NFLドラフトアーリーエントリ状況

さてボウルシーズンも終わり、下級生のドラフト入り宣言の期限まであと一週間。
Texas QB Vince Youngは全米制覇を果たして満願成就でのアーリーエントリ宣言。これはまあ文句なしでしょう。

昨年はUSC QB Matt Leinartが史上初の三連覇を目指してシニア年も残るという判断をしたわけですが、そこはそれ、Bush, White他、強力メンバーが残るのが分かっていたこと、なにより史上初!三連覇!というところにロマンがあったからであって。
Youngの場合、来季、頼みのディフェンス陣にかなりの入れ替えが予想されるし、スケジュール的にもOhio State戦という大きなハードルが見えているし、三連覇のようなロマンもなく。
ただ指名順位がどの程度になるかの予想は必ずしも高いとも言えないようです。

そのOhio StateからはWR Santonio Holmesがアーリーエントリを決めていますね。ディフェンダとのボール争いに強いいい選手です。早くもドラフトでWRで一番に取られる選手と予想が出ています。そう言われてみれば今季は各校あまりWRで目立った選手が少なかったかもしれません。
(これだけの選手が流出してもOhio Stateは来季の全米制覇の最右翼に推されていますね)

Ohio Stateといえば先日、高校生のAll-Americanを集めた恒例の高校オールスター戦で今秋OSUに入る予定のRBが3TD、MVPを獲得してましたね。
OSU, RB, 新人というとなんといってもMauris Clarettのことが思い出されます。どういう選手でしょうか。興味が沸きます。

USCはRB/WR/KR Reggie Bushについてはまだ発表がありませんが、これもアーリーエントリ以外あり得ない。多少の憶測があるのはRB LenDale Whiteの方で、ひょっとしたらもう一年残るのではという推測がされています。

というのもUSC、来季はQB入れ替えですが、新QBが実はなかなかいい選手であると評判で、Whiteが正RBとして残ればオフェンス陣は来季もかなり強いのではないかという観測があるからですね。LeinartもいないBushもいないとなればWhiteは文句なしの主役。主役として1年戦って印象をアピールしてからの方がドラフトでも高評価に、それも全体でトップ5を狙えるレベルとなるという理由です。

ただ私見では今年のドラフトはRBが比較的不作で、Reggie BushがダントツのRBナンバーワンの後は、もうWhiteがRBとしては二番目に選ばれる可能性もあり(四~五番目あたりまで落ちるという意見もありますが)売り時という気がします。

Vick、NFLドラフト行き宣言

Virginia Techから追放されたQB Marcus Vick君、渡りに船とNFLドラフト行きを選択しましたね。

素行にはさまざま問題あったものの、フィールド上の今季のプレーはミスの少ない慎重な判断が多かったので来季を期待していたのですが、いきなりNFLを目指す展開。

QBとしてはとてもNFLで即戦力は望めないので1巡目で売れるとも思えません。QBとして取るとサラリーも高くなるわけで、チームからみれば多額の先行投資。その投資先の素行が悪いというのは投資としてリスキーという考え方をするでしょうから(MBA的発想ですね)かなり順位は下がるでしょう。

となると考えられるのはWRとして契約というやつですね。NFLではポジションごとに最低給が決まっていて、QBとして契約では使い物になろうがなるまいが高い給料を出さざるを得ないけれど、大学時代QBでもNFL契約はWRというのはままあることです。

最近だとPittsburgh Steelersで活躍中の人気者、WR Antwaan Randle Elが、そのパターンでの成功者ということになります。
Randle Elは大学時代はBigTenの最弱校=IndianaのQBとして孤軍奮戦していた俊足自在型QBでしたけど、Pittsではうまく使ってもらって、典型的なポケットパッサーである主戦QB Roethlisbergerをうまくサポートする役目になっています。
まあRandle Elの場合は幸運で、Pittsには現在のヘッドコーチの下で「Slash(='/')」の異名を持ったCordell StewartというQB兼WR兼RBが主戦QBとして活躍していた時代があり、Randle Elのような変則的な選手の使い方にノウハウがあったから効果的に使ってもらえているという面がありますが。

他方、ハイズマンまで取ったのにNFLにはまったく評価してもらえなかったNebraskaのQB Eric CrouchもWRとしてドラフトで選択されました。5シーズンほど前ですかね。こっちは契約もしてシーズン前のキャンプには行ったものの本人が「俺はQBなんだ」と我を張って退団、うまくいかなかった代表例といえます。

すでに兄がNFLのスーパースターとして地位を確立している。それと比較されるのは避けがたく、それでも分をわきまえてまずはWRとしてでも契約を受け入れる気があるのかどうか。QBとしてしか契約しない、と言い張ると素行の問題もありかなりドラフト順位は下位、またはまったくかからないということもありうるんじゃないでしょうか。

Bengals玉砕

1999年当時のFalconsになりそう、と前回書きました。
つまり周りにまったく期待されずにそれでもプレーオフけっこう勝つのでは、という観測をもっていたわけですが、見事初戦玉砕。Falconsにすらなれず。

地元の期待を背負っての出陣で、QB Carson Palmerが最初のパスプレーで速攻破壊退場、という展開はかなり悲しいものがあります。フットボールでは常に起こりうる膝のケガですが、なにもこの試合のいきなりで。

それでもちょっとなつかしい控えQBのJon Kitnaで10-0とリードしたまではまだよかったんですが、その後はSteelersの一方的な試合となり終わってみれば31-17。またBengalsは出直し。

元々Palmerはポケットパッサーなので膝は普通に動くようになりさえすればそれでOKのはずで、長期的には疑問なし。今年長期契約も済んだばかりでもあり治療に専念できることでしょう。


Pittsはやはりいいですね。来週の@Indianapolis戦は来週のベストカードでしょう。
記事検索
最新コメント
読者登録
LINE読者登録QRコード
メッセージ

名前
メール
本文