アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

W杯選手選考前の最後の試合 対ポルトガル戦

サッカー米男子代表のW杯代表メンバー選考の前の最後の親善試合となるポルトガル戦が開催。3日前の対ベルギー戦から6人替えてスタート。ベルギー戦で試合も完敗、個人としてのパフォーマンスも冴えなかったエースのChristian Pulisicに気合が入っていたのはわかりました。何度か相手と絡まる場面があり前半でイエローカードを貰っちゃいましたがあれぐらいはやった方が良い。夏の本番でやると累積って問題があるので本番じゃやっちゃいけないんですけど、あれぐらいのアグレッシブさは見せて良いと思います。

個別ではここのところ散々不評だったTim Weahをまだ重用するんだなあ、あんまりWeah経由で良い形にならないんだけど。

ハーフタイムで米代表はエース格のPulisic、Weston McKennie含め3人交代。ポルトガルが7人交代。その時点でポルトガル1-0。ベルギー戦もそうでしたがメンバーをごっそり替えても相手の様子はあまり変らないのに、米代表はどうなんですかね。その後もポルトガルの方が先にさらに選手を交代、米代表はハーフのままなのでポルトガルの方が運動量で圧倒。ポルトガルの内情は存じませんがきっと当落線上の選手が交代後にもハッスル、試合終盤まで米代表を高い位置から追い回してくるんでいいところが出そうもない。

あと相変わらずGio Reynaは登場機会が乏しいですね。4年前に大モメにモメたReynaの起用法が代表監督が変わっても今回も尾を引くことになるのか。まったくの他人である現監督が見てもReynaを使いたいとならないのはなにが足りないんでしょうか。元代表の親を持つジュニア選手としてはReynaの方が若く台頭したのに、今となってはSebastian Berhalterの方が起用順でははっきり上で使われてる。

全体としては良いところは少ない試合。だからと言ってなんともならないほど全然ダメとも言えない。弱いチームのようにドン引きするわけではなく、それで強豪に押しつぶされるわけでもないので。ただ良い方に裏切ってくれそうな予感がない。
本番のW杯ではたぶん二回戦で当たるのはこのポルトガルとかベルギーとかのレベルの相手であって二回戦でいいところなく完敗して消えるのが順当に見えます。期待感が薄いなあ、という。
序盤に少々ゴールをおびやかしたあとは攻撃面ではほとんどなにも起こらないままでの2-0での敗戦でした。せっかくの地元開催なのにこのままで本番なのか。日本代表はウェンブリーで勝利したと言ってるのに。

なお各地でW杯の最終予選が行われ、トルコが米代表と同組に入ることになりました。

UConnが21世紀最強か

March MadnessのFinal Fourの最後の1枠を争うNo, 1 Duke x No. 2 UConnは最大19点差をつけられながら終盤に大きくまくって、最後はロゴ3が決まってUConnが逆転勝ちしています。ハーフタイムでNo. 1シード校が15点以上の差をつけていたのは過去130数回あって、これがNo. 1校が逆転負けした初めての試合だそうです。

これで全米準決勝はNo. 3 Illionis x No. 2 UConn、No. 1 Arizona x No. 1 Michiganという組み合わせと決定しました。

Dukeの失速と見るべきか、UConnのガッツを称えるべきか。NBAならともかくカレッジでの19点差は重い。それも実力上位・全米No. 1シードのDukeにそれだけ差をつけられたら並のチームでは選手がパニックになったり諦めてしまいそうなもんですがUConnはそうならず。

UConnは2日前の対Michigan State戦で序盤から大差をつけた後にMichigan Stateの追い上げに遭って追いつかれたのを再度振り切ってのElite 8進出してます。今日は逆にDukeに大差を付けられる展開。そして3ポインターがまったく入らない。苦しい試合でしたが攻守に粘り強く、徐々に点差を削った。Duke側が後半に反則が早く貯まってしまったのも地味に効きました。

Dukeの失速という見方をするならば、これは今日だけのことではないのかも。2日前のSt. John's戦で激戦を凌いで勝ち上がってきたのですが、あの試合はスタミナを称えましたが2試合連続のラスト勝負で遂にスタミナ切れになったという見方もできそうです。

Duke3点リードで残り10秒でDuke側がファール。2投ですから最初を入れて2本目を故意に外すかそれとも2本とも入れにいくかという局面。しかしUConnの1投目がハズレ。2本目を故意に外して3ポインター勝負というのはカレッジでは狙いにくい。そもそも外してもリバウンドでDuke優位。それで2本目は決めにいって入って72-70、2点差でDukeのインバウンド。これにフルコートプレスでDukeの双子のCayden Boozerがハーフコートラインを越させようとするジャンプパスをUConnの選手が2人飛び上がってブロック。記録上はSilas Demary Jrがスティールして、Alex Karabanからブロックして戻ってきたBraylon Mullinsに戻してフロアのロゴの横から超長距離3ポインターがnothing but netでズバリきまって73-72で逆転。残り時間0.4秒。Braylon Mullinsは今日3ポインターが4本打って全部ハズレていたのがこのロゴ3が運命の分かれ目、UConnの逆転勝利となりました。

本命Dukeここで力尽きて敗戦。UConnがHC Dan Hurley指揮下でこれで過去4シーズンで3度目のFinal Four進出。1999年のUConnの初優勝、6度の優勝、次週7度目の全米制覇に挑むことに。
1999年以降だとUConnの6度優勝は最多。それに次ぐのはDuke、Florida、North Carolinaの各3度。ここで7度目となると一気に21世紀最強校と言ってよいことになるかと思います。イメージはUConnは一時期かなり下に下がった時期があった。常に優勝候補であるDuke、Kentucky、North Carolina、Kansasと比較するとUConnが最強って言うのは感覚的には若干の抵抗があるのですが、7度目という数字となると否定もできなくなりそうです。

カレッジバスケットボールではBlue Bloodという表現があって、有数のエリート校を指します。先に挙げたDuke、Kentucky、North Carolina、Kansasはいずれも色合いに差はあれチームカラーは青。UConnの紺色も青のうち。Villanovaの水色も青、カレッジバスケの古豪UCLAも水色で青とものの見事に青のチームが強いんでBlue Blood。

親善試合ベルギー戦

W杯開幕まで75日だとか。米男子代表のベルギーとの親善試合がありました。会場はMLS Atlanta United FCのホームMercedes-Benz Stadiumで。最終スコアはベルギー 5-2 米代表。
親善試合だし、両チームの合意で11人まで選手交代ありのルールで勝負や得点差に意義があるかどうかはともかく聞こえの悪い最終スコアになっちゃいました。

たぶん今日の試合で一番ダメージを受けたのはGKのMatt Turnerでしょう。5失点の全てが彼の責任であるわけでもないのですが、Turnerが最後に米代表で先発した試合は対スイスで4失点した試合なんですよね。代表での先発GKの地位を取り戻すためのオーディションとしては最悪の結果になったと言えましょう。よほどのことがないとW杯本番はMatt Freeseで決まりか。

全体としてはベルギーって強いのかなという前半戦。ハーフタイムで1-1。ベルギーの5連続ゴールで勝負は決まっちゃったのですが、先発メンバー同士ではどっちもどっちのあまり組み立てのない試合で、ベルギーにも感心せず。終盤に米代表の2ゴール目を許したのはベルギーのGKとCBの不始末。

観客の入りが心配された試合でもありました。前の記事を書いた直後に主催者からスタジアムの上部席は閉鎖すると発表が出て、当初の71,000人収容からダウングレード。それもあってか全体としては前評判からしたらよく入っていたと思います。
但しTVで一番映るハーフウェーライン向こう正面の前の方の席が試合開始時で3割の入り。その後も少し増えて5割に少し足りないぐらい。転売屋が高いこと言ったのが裏目ってとこか。
試合中の発表では68,000人強とのこと。上部席を閉めてそんなに入るものなのか疑問ですがそれが公式発表です。

次戦は3日後にポルトガル代表と同じ会場で。ポルトガルの方はCristiano Ronaldoは出場しません。

Uniqlo Field at Dodger Stadiumは目立つ

MLBも開幕。日本は実質Los Angeles Dodgersのテリトリと言ってよいので日本のファンはご承知の通り今季から本拠地がUniqlo Field at Dodger Stadiumとなってます。

スタジアム名とフィールド名を別名称にするという手法は各地で行われていてそれ自体は珍しくない。
例えばカレッジバスケットボールの名門DukeのホームアリーナはCameron Indoor Stadiumの名称で長年親しまれてますが、バスケットボールコート自体はCoach K Courtと呼ばれる。Florida StateのフットボールスタジアムはBobby Bowden Field at Doak Campbell Stadiumとなってます。よくあるし歴史も古いもものもけっこうあります。
スタジアム・アリーナ(建造物全体)とプレーフィールドの名称を分けるのは珍しくないですが、それを企業名のネーミングライツとして販売したという例はそれほど多くないはず。思いつくのはNFL Kansas City ChiefsのGEHA Field at Arrowhead Stadiumぐらいでしょう。言いにくいこともあってGEHA Fieldって表現するマスコミはほとんど聞いたこともなく、運用実態は昔ながらのArrowhead Stadiumのままのような。

Uniqloはどうなんでしょう。デカデカと一塁線三塁線脇にUniqlo Fieldと名前を書いて、他にもTVでも目立つところにロゴが立ってる。企業目論見では2027年のうちに全米で200店舗を展開するって書いてありますからその尖兵的な宣伝投資ってとこでしょうか。ジャパンマネーがDodgersの高額サラリーを支えているのがさらに目立って前面に出てきた感じですか。


今月だったと思いますがPayPayがNasdaqに上場してます。そのときの目論見ではカリフォルニア州でまず事業展開するって書いてありました。あー、と。それはDodger Stadiumで日本人客がPayPayで決済できちゃうようになるんだなと即想像。あとはディズニーとかその辺もでしょう。

いまってMLBスタジアムなどメジャースポーツの会場はたぶん全会場完全キャッシュレス化されている。私が個人的にここ数年行ったところで一部でもキャッシュを受けていたとこってないんじゃないかな。当日券を買ったときに紙のチケットを購入したところはたぶんキャッシュでも可だった(クレジットカードで払いましたが)。例外としては年少者向けなどで会場内にキャッシュで場内用カードを購入する機械があるとかぐらいのはず。

んでアメリカのキャッシュレスはNFCがほぼ全てで、QRコードベースの支払いってあまり見かけない。McDとかStarbucksである店舗もあるという話がありますが私はコーヒーを飲まないんで現認したことはないです。日本から来る方はスマホユーザーがほぼ全員と想像される(というかMLBだとMLB Ballparkアプリがないと今ってチケットの事前購入や入場もできない可能性あり)のでスマホのNFCでも困らないとは思いますが、PayPayの方が親和性もあるからそれにすることで高いスタジアムの飲食への心理的ハードルも下がるのかもなと思ってニュースを見てました。

私がたまに日本に帰ると知り合いがPayPayでさまざまな物を支払っていて、へー、という感じでした。そういえば日本以外のアジアの国だと商店どころかホームレスの物乞いもQRコードをかざしてくるぐらい普及してるってのを読んだのを思い出しました。
あれだけ普及してるとカリフォルニア旅行で日本人が行きそうなところはPayPayを受けるようになるんだろうなというのが想像しやすいです。その昔、日本人観光客が来そうな観光地はJCBカードが使えるってステッカーが店頭に貼ってあるからここは日本人観光客圏なんだってわかるってのがありましたけど、それの21世紀版ですね。

Duke、激戦を凌ぎきって3年連続Elite 8到達

良い試合が見られて良かったです。Sweet 16戦で全米No. 1シードのDukeがSt. John's Red Stormの素晴らしい粘りがDukeのポテンシャルを引き出しての試合となりました。最終スコアDuke 80-75 St. John's。

個々の選手の素質や高さでは圧倒的にDuke。リバウンドやペイントエリアでDukeが圧倒的なのをSt. John'sは前後半ともフルコートプレスから始まり、3ポインターも冴えてハーフタイムSt. John'sが僅差ながらリード。その後もたぶん最大10点差までSt. John'sが離した。Dukeのフリースロー失敗も嵩むなど苦しい場面もありましたが、試合が勝負どころにかかった時間帯にDukeの選手たちのギアがあがってこじ開けるようなプレーを連発。ああいうのを素質だとか言ってしまうのは侮辱かなとも思いました。St. John'sの厳しいディフェンスを相手にして息切れしてる時間帯もあったかに見えたのが最後の勝負どころで次々と強引なプレーを決めきれるのはスタミナを鍛えてきたからこそ、そしてメンタルの強さがあってこそでしょう。

Dukeにとって有利だったのはハーフコートでもボールハンドラーを追いまくるSt. John'sのガードを剥がすための高い位置でのムービングスクリーンが反則を取られなかった事(特にエースのCameron Boozer)っていう部分もあったのも確かです。あれを反則をとられていたら後半はDukeが先にファールがかさんでいたのもあって厳しい展開になったはずです。
でも一回戦二回戦のいまひとつ感心できないできからははっきり良い試合で、こういう厳しい試合を切り抜けたことで選手たちも一皮むけるのではという好試合になりました。

St. John'sは惜しい試合を逃しましたが、20世紀までの有数のバスケ校の復活を全米に見せたという意味で素晴らしい試合になったかと。

シンデレラのいないSweet 16

今夜からMarch Madnessが再開、16強戦が始まります。16枠のカンファレンス別の内訳はBig Tenが6校と同カンファレンス史上最多の16強戦への進出数。以下SEC4校、Big XII3校、Big East2校、ACC1校。

ACCは先日来触れているように全体1位シードのDukeのみ生き残り。SECは4校と数は多いのですが昨年優勝のFlorida GatorsとSECの看板校であるKentucky Wildcatsが敗退済み。かつSECに新参のTexasが含まれているので4校いるのにSECぽくない。TexasはFirst Fourから勝ち上がってます。Big XIIも3校ですが新加入組のArizonaとHoustonが含まれていて常連Kansasはいない。なんかもやっとします。

いわゆるミッドメジャーからの出場はない。これは昨年も同じ。制度が変わってしまったせいでもうミッドメジャーからの上位進出は今後も発生しないかもしれません。シンデレラ校がでないメジャーカンファレンスガチガチのトーナメントで固定してしまったらMarch Madnessはその特異なアメスポ内での地位を失ってしまうのではないかと危惧します。

トランスファーポータルとNILと転校即プレーできるという現在の状況下ではミッドメジャーやマイナー校でちょっと良さそうな選手はシーズン後にすぐにメジャーカンファレンス校に吸い上げられてしまってます。
過去には地味に好選手を積み上げてチームとしてのケミストリーを高めた上級生で固めたマイナー校がスーパー高校生選手を揃えたエリート校と覇を競うという2つの異なった思想で対峙できた。またはエリート校が探しにいかないような外国の選手をリクルートして留学生として育てて独自色を出し国内ではリクルートできない高さを確保したりという方法論もあった。

でも今の制度下ではそうやってマイナー校が探してきた選手をトランスファーポータルを通してメジャー校がNILマネーで吸い上げるだけになってしまっている。そうなってはマイナー校としても選手の育てがい、海外でのリクルートのしがいもない。ちょっと目立てばカネですぐにさらわれてしまうのです。

メジャー校の方の視点では過去には高校生の試合を細かく視察し、早ければ15歳ぐらいから関係を築いてリクルートを積み上げるという努力が必要だった。それだけやっても十代の男子は背が伸びない選手も出るし実際に入学時になったら15歳16歳の時期の期待ほどじゃないってことも起きました。
それがトランスファーポータルで刈り取り放題、NILはメジャー他校との札束の叩き合いにはなるものの既にカレッジで1年以上活躍した18歳の選手を、個人的信頼感の熟成とかなんとかいう七面倒臭い過程をスキップして獲得できる。当たり外れは高校生リクルートよりもずっと少ないです。高校生リクルートを入学までの数年間維持するために使った裏金やスカウトに払うサラリーなど考えれば今のNIL+トランスファーポータルの方が効率も良い。
そしてミッドメジャーの弱体化も同時に達成できるのでメジャーカンファレンス校の寡占は進むというそういう仕組みです。

同じトランスファーポータルでもフットボールの方では効果が異なり、最上位の学校の寡占が緩んでいる面があるのですから、トランスファーポータル+NILはそれなりに評価を受けるべきなのでしょうが(反論も当然あります)、ことMarch Madnessカレッジバスケットボールでは将来に向けて意外性の欠けたイベントとなってその特殊な地位を失いかねないと危惧してます。
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