アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Thunderがあっさりトップ3人全員と大型契約延長完了

優勝したNBA Oklahoma City ThunderがあっさりとChet Holmgrenとも契約延長を確定させてます。その前にはJalen Williamsともルーキーとしての最高額での契約延長、そのさらに前にはShai Gilgeous-AlexanderともSuper maxで契約延長を完了させており、トップ3人との契約を今現在できる最高額で今後6シーズンにわたって維持することを確定。
先日優勝してしまったので今後がどうなろうとThunderというチームにとってはこの3人の核を維持することはレガシーとして残るという勘定なのでしょう。

ただ含みも持たせず3人ともに最高額を与えたことで残りの優勝チームの面々にはThunderでの高額契約での未来はないという意味でもあります。秋に開幕する2025-26シーズンで連覇しようがどれほど活躍しようがThunderとのMaxでの更新はないという理解で良いはずです。
例えばツインタワーのもう一方のIsaiah Hartensteinは来季以降どれだけ活躍してもHolmgrenとのコンビが冴え渡ってもThunderでの高額での契約更新はもうない。Hartensteinの契約は来季とその翌年がチーム側のオプション。向こう2年間はThunderでの先がないとチームも本人も知りつつプレーし続けることになります。
Chetの方がカレッジ時代からも知名度があるし、Chetはまだ進化するかもしれないという期待感はよりある選手なのでChetよりHartensteinを優先するというのはないにしても、Chetの契約はまだ残ってたのでHartensteinにも含みを残すのかなとドラフトの頃には書いてたんですが、大外れあっさりChetを最高額で厚遇、Hartensteinはあと2年は現行の契約で頑張ってねという言外のメッセージを送ることになりました。

サラリーキャップという現実がある限り優勝チームの解体はどこかの時点で不可避になるわけですから、今の時点ではっきりさせたという政策が間違ってるとは言いませんが、ここまではっきり3人とあとの残り扱いがはっきりしてチームのシナジーは維持できるものなのかなというのは気になります。

Najee Harrisが花火で目を負傷

NFL Los Angeles ChargersのRB Najee Harrisが独立記念日の花火で目を負傷したんだとかで、Harrisの代理人が声明を出してます。行間から軽症であって問題はない批判しないでと言いたいのがにじみ出てる声明になってます。

アメリカでは独立記念日に花火大会をやるのが決まりごとの様になっている。曜日との兼ね合いで1日早く花火大会にする年・場所もあります。今年は独立記念日7月4日が金曜日だったので7月3日にやる自治体がかなりあったようです。几帳面な日本人だったら絶対にそうはしないだろうなぁと思うんですけどなぜか7月3日というところがある。金曜日の夜に実施すると土曜日に片付けとかが発生して職員に週末の負担になる、とか土曜日にかかると法定で加算金のかかる残業代が発生して例年の予算を超過するっていう意味なんだろうなあと、アメリカずれした感覚では判断できます。

毎度の独立記念日の花火大会はがっかりします。最近は行きもしなかったのですが今年は行くことに。日本の花火大会とは全然スケールが違って、私が渡米して初めてのときにはまさかこれで終わりじゃないだろ?と思ったら終わりでとってもびっくりしました。こんなしょぼくて短いのか、と。以来、たまに比較的大掛かりなところもある(例えばナイアガラの滝とか)んですけどだいたいはしょぼいし、とにかく短いのがなんともならない。えー日本だったら◯◯なのにーとぐちぐち文句を言ってみたくなるぐらいしょぼいです。
その後日本に夏に帰ることになると日程に合う日本の花火大会に無理に行ってみて、やっぱこうだよな、と納得してみたりということもありました。

Najee Harrisが目を負傷したのがどういう状況だったかは声明からは詳らかでないですが、ほぼ間違いなく私的なパーティで誰かが悪ふざけをしたり不適切な取り扱いをしたのが事故の原因であろうと想像できます。アメリカの花火大会は短いので、その前後に公式の花火大会よりも派手な花火を上げるご家庭が出現するのはアメリカのあるあるです。若くて元気でカネは十分あるNFLの現役選手の自宅で裏庭で派手にやっていたのはとても想像しやすい。

日本の2時間3時間やってる分厚い花火大会があれば、自前の花火を上げようという人は出ないのに短いので私的に上げる人が出るってことでしょう。

ESPNをたまにクッキー全消去してから見る

今は毎年のアメスポの夏枯れの季節です。やってるものと言えば春秋ジャンル各種でMLBやMLS、WNBA、NASCAR、ゴルフなどがあり、それらレギュラーシーズンの他に特にいまの時期というとNBAのSummer Leagueとテニスの全米オープン。ありていに言って見るものは少ない。他では地上波FOXは連日女子のEuroを放映していますが、これは夏休みの時期は昼からサッカーという癖付けを来年のW杯本番のためにやってるところがあるはず。
季節も良いから在宅率が低く何をやっても大した数字は出ないというそういう季節なのでアメスポ全体で諦めている季節とも言えます。

それで平均的なスポーツファンはこの時期に何を求めてるんだろうという疑問がわいたのでブラウザのクッキーを全削除して立ち上げ直してESPN.comを眺めてみました。VPNもかかってるので匿名性は高いはず。その結果はESPNをまっさらな状況で閲覧すると一番上はNFLの来季の予想その他の記事、続いてその時点でライブだったNBA Summer Leagueの試合。

そっかーこの時点、7月上旬のキャンプ入りもまだな今でもNFLのどうでも良いような記事がデフォルトのトップ記事かあ、とNFLの一強ぶりを思い出させてくれる結果でした。MLBの試合が上に来るわけでもなくNFLかと。
私の個人の需要としては7月にNFLの記事は要らないかなという気がしますけど、その辺は好みなので、現実として私個人が好む以上にマクロで見てはっきりNFL需要があるんだなあと再確認した次第です。

NASCAR ChicagoストリートレースはまたGisbergen

NASCARシーズンが佳境に入ってきてます。Chicagoの公道レースでまたShane van Gisbergenが圧勝。Gisbergenは前日の下位シリーズであるXfinityシリーズの車体でも快勝しており、Chicago公道レースではもはや敵なしの状態となってます。どちらもポールもとって本レースでも快勝。明らかに一人だけ速い。

Gisbergenはニュージーランド人。それらしくレースに勝ったあとはラグビーボールにサインをして客席に蹴り入れてました。ニュージーランドではラグビーは男子たるもののたしなみということか。そういうのは地域感があって好きです。
Gisbergenは2年前に初めてNASCARに参戦したレースで優勝をこのコースでしてロードコースではNASCARのドライバーたちとは全然テクのレベルが異なることを度々示してきてます。NASCARの通常のオーバルコースで走らせると目立つ場面もなく中位から下位に沈むのが通常なのでGisbergenが上というよりはスペシャリストの扱いという方が現実に近いのですが、とにかくロードコースではNASCARのレギュラードライバーたちはまるで歯が立たない。Mexico Cityでの公道レースでもGisbergenは優勝しており今季2勝で堂々プレーオフにも進出します。
NASCARのドライバーランキングは基本的に勝利数が優先するのでロードレースを2つ拾ってGisbergenは4位扱い。

現行のNASCARのプレーオフは16人進出。ロードコースでGisbergenがめったやたらに強く、1勝すればほぼ確実にプレーオフ入りとなる現行制度下ではGisbergenに最初から1枠与えたようなもんになってます。もともとはオーバルばかりだったのにロードコース・公道レースを加えてシーズンをバラエティを豊かにしたのはNASCARの施策であるし、オーストラリアの箱車レースの強豪であるGisbergenを呼び込んだのもNASCAR承知のことだったわけで良い悪いは言えないですが、熱心な昔ながらのNASCARファンにはあまり評判が良いとも言えません。

おもしろいのはNASCARが公道レースを多めに採用し始めたのは海外の他のジャンルから有名ドライバー・外国人ドライバーが参入しやすくして商圏を広げたかったからですが、F1やIndyCarなど比較的知名度の高いオープンホイールのジャンルから来たドライバーはNASCARじゃまるで勝てないんですよね。接触上等のNASCARの激しい争いにはオープンホイールの選手たちはびびって太刀打ちできない。その点Gisbergenは本職も接触OKのジャンルから来た。Gisbergenはその経験からNASCARの接触プレーに動じずにロードコースを駆け抜けて勝ってるわけで、ロードコースに強い慣れているだけでは勝てないのがNASCARのロードコースってわけです。世界へ商圏を広げようとしてロードコースを増やしたのに人口の少ないニュージーランド人のオーストラリアで名の知れたGisbergenだけが成功している。欧州とか日本とか人口面で伸びしろの大きいところのドライバーがNASCARは欲しかったでしょうに、そうはうまくいかない。

ところで以前にも書いた通り今季からは夏の時期にNASCARは1ヶ月間にPrime Videoで独占放送、それに次いで今はTNTでインシーズントーナメント(=In-Season Challenge)でこちらも1ヶ月間放映中。コアなNASCARファンはそれに付いていってるんでしょうが、一般スポーツファンへの露出はどうなってるのか気になります。TNT部分ではインシーズントーナメントをやると大げさに事前に言っていた。でも実際の放送を見てみるとトーナメントの話はほとんどしません。そりゃそうですよね。トーナメントに含まれたドライバーが多重クラッシュを食えばそのままトーナメントから敗退で、トーナメントの組合せドライバー同士のデュエルみたいな状況にはほとんどなりません。

NASCARのプレーオフの最終戦は4人が残って、その4人のうち最終レースで最上位に来たドライバーが年間優勝というそういう仕組。直接対決がそのレースのテーマなわけです。4人のうちの最上位が20位だろうと年間優勝という意味であり、いまだに違和感はあるものの、現実的には他のドライバーが気を使って残った4人はほとんど事故に巻き込まれなくて最終レースで上位に並ぶことが多い。たぶん内々にペナルティがあるとかなんとか通達があって他のドライバーはあまり競らずに先に行かせるという行動をしていそうです。良いか悪いかはともかくそうなってきてる。

それに対して今やってるトーナメントは各部分は1対1とは言えよほど当該ドライバーのファンでもないと意識がそこへ行くわけでもないし、TVもその話題にはほとんど触れない。これでインシーズントーナメントをやる意味ってあんのかなという状態です。
今週で8名に減ったのでここから先は少しはデュエルっぽくなるのか。プレーオフのように他のドライバーが気を使ってくれそうにもないのでどうなることか。残った8人はあまり人気ドライバーといえる選手が少なくその面でも地味になります。
ま、アメリカの良いところはとにかくやってみて、やってみてから考えるというところでもあるので、今のところ無意味に近いように見えますが、もう少し人数が減ると、または年数を重ねるとなにかあるのかもしれません。

Gold Cup決勝 惨敗も大会は良くやったと評価

準々決勝・準決勝と同じ11人で臨んだ米代表。
試合前のパイロがやり過ぎだったようで、試合が始まってもずっと会場は煙がこもっていました。これはひどい。会場のNRG Stadiumは開閉式ドームですが今日は閉じてるので煙がひどくて画面上も煙ったままだし、ピッチレベルのレポーターは霧のよう、煙を呼吸している状態と言う。サッカーのような持久力がそのまま試合の帰趨を決めるスポーツでこれはひどいのではないか。同じメンバーが先発して今日も戦う米代表のスタミナを試そうというところでこれは想定外の米代表へのマイナス要素でしょう。

メキシコ代表は2名替えてきました。中盤を代えて来た。メキシコのメンバーのことは良く知りませんが来年のW杯に出てくるであろうほぼ1軍のメンバーだそうです。そういうメンバーの中に加入できた16歳のGilberto Moraは躍動していました。こういう若い子が出てくるのがサッカー国は違うかという感じもします。

米代表が試合開始早々にセットプレーで先制したのですが、序盤から米代表の動きが鈍い。早く先制したのも影響しているので前掛かりにならないのはそれかもとも想像してみましたが、連戦の疲れが溜まってきたのが根本的な理由っぽく、これは苦難の試合になりそうだという前半。特にメキシコのゴールが決まった前後は圧倒的にメキシコが攻めまくり。1-1なのにボロ負けしているかのようなムードに。

その後は単発で米代表が攻めるところもありましたがほぼメキシコの一方的な試合。ここまで内容で押されて2−1なら見栄えはさほど悪くない方でしょう。どうせ試合を見てない人が見るのはハイライトだけだから。準決勝までで米代表の評判を回復したのをダメにしちゃうような最終スコアではない。3点目が入らなくてよかった。

細かい内容を言うと米代表は元キャプテンの4番Tyler Adamsが苦しい。今回はケガもあったのもあってキャプテンをベテランCBのTim Reamに譲り一選手での出場でしたが、メキシコの同点ゴールのときにもふらぁっと外に釣り出されてボックス近辺の守備網に穴をあけて失点のほぼチョンボ。
攻めても起点になれないのは相手の布陣・対応ぶりもあるのでAdams個人が悪いと言うわけにもいかないにしても、まったく冴えず。確認してませんがタッチ数も今大会ずっと少ないままのはず。

押されっぱなしの時間帯に他の選手が声をかけて長距離全力疾走でハイプレスに出て流れを変えようとしていたときも、聞こえてないのか体が動かないのかプレス参加に遅れてメキシコ側に難なく脱出され、自分に腹を立てたかのように完全にボールは相手足元から飛んでいったあとに相手にタックルして反則。表情も冴えないし、心も体も大丈夫かという中身です。
9月の対韓国対日本とのフレンドリーのときに今までのように定位置で当たり前のように先発できるのか心配になるでき。

代わってキャプテン役を務めた37歳のTim Ream、CBはもうこれ来年38歳になるReamに頼る他ないんでしょうか。黄金世代云々と言っていた時期もReamや32歳Walker Zimmermanで回していたしバックラインはもう時間切れ、ベテランで固めるしかないのかも。

9月のときには今回は招集されていない以前のレギュラーのClub World Cup出場組(Juventus Timothy WeahとWeston McKennie、Borussia DortmundのGiovanni Reyna)や出場辞退したChristian PulisicやSergiño Destも来るはず。Gold Cupで活躍した今の選手たちを9月でも重用するのか、以前のメンバーでほぼ戻すのかの岐路になる招集となるはずです。来年の本番でのロースター・先発メンバーを想定しての起用がどんな顔ぶれになるのか大変気になる9月となります。

フロップはNBAを殺したか

Diego Lunaがサッカー米代表のGold Cup準決勝で素晴らしいプレーぶりだったことは書きました。その翌日にスポーツ報道最大手のESPNの平日のスポーツトークショーであるThe Pat McAfee ShowにLunaはリモートで出演。なかなか喋りがうまいのでこれは米代表サッカーの一方の顔としては良いのかもと思えました。

主演のPat McAfeeは元NFLのパンターで、かつプロレスオタクが高じてWWEのレギュラーTV解説をやったりたまには本人もリングに登場するなど、NFLとプロレスが本人の専門。かつNFLではIndianapolis Colts所属だったのを活かしてNBA Indiana Pacersや女子WNBA Indiana Feverにも絡んでます。Feverは例のCaitalin Clarkの所属先、Pacersはつい先日NBA Finalsに25年ぶりに進出などMcAfeeにはおいしい展開で専門ジャンル以外にもあちこち絡めて番組自体はかなり繁盛してます。

McAfee自身がそういう意図がなくても、ESPNの場合もう一つの朝の毎日のショーがStepen A Smithが幅を利かせていて、Stepen Aは好き嫌いが分かれる人なのでそっちが嫌な方はThe Pat McAfee Showを好むかもなとも思います。出演スタッフもほぼ全員白人。

そこへDiego Lunaが出演して、The Pat McAfee Showは普段サッカーの話なんてしないし、この日の途中でも言ってましたがスタッフの何人かはサッカーを嫌いと言って憚らない人たち。でもそういうところが(番組ではなくESPNの上層部の判断もあるでしょうが)Lunaを歓迎してゲストに、試合内容についても(たぶん後付でダイジェストを見ただけでしょうが)絶賛してました。

Diego Lunaは親がメキシコ国籍で米国生まれ。なので親の入国時の合法性いかんではDiegoの米国籍も揺らぐ可能性がある。それが今トランプ政権が推し進めている政策なので。

表題の件です。そのLunaの出演部分でMcAfeeが言い出したのですが、今のサッカー米代表はフロップをしない。これは意図して避けてるのか?ということを言い出しました。さらにはサッカーがアメリカ国内でサッカーの露出が上がった頃はスポーツファンは皆フロップばっかりでうんざりした、それがNBAに伝染してからNBAの人気が落ちた、ということを言ってました。

サッカー由来のフロップがNBAに伝染したというのは当ブログでもかなり昔に書いたことがあります。タイミングは確かにそのとおりでしたし、私も同じ感想を持ちました。サッカーが米国内でよく見られるようになった時期のフロップは目に余るひどさだったし、それが徐々にNBAに伝染していったのはその後でした。当時初めてサッカーをまともに見た人が一番拒否反応を示したのもそれでした。
その頃だとLandon Donovanが米代表の顔だったんですが、彼が全国放送の非スポーツのトークショーに出るとよく司会者から「なぜサッカー選手はあんなにバレバレでも派手に倒れるの?」と身振りを交えて振って観客の笑いを取るのが見られました。当時のアメリカ人にとってのサッカーの特色とはフロップであり、失笑の対象だった。

フロップがNBAに伝染したのはタイミング的にはまさにその時期を経てからのこと。最初は手が顔にあたったかのようなリアクション、その後倒れ方も大げさになっていきました。昨今のNBAの人気の停滞がフロップが原因かというとその点には異議がありますが、フロップなんてしたら爪弾きにされるであろう文化のNFLの出身者のMcAfee視点だとそういう感想もあるのかなという感じです。男らしさを強調するNHLでもフロップには強い拒否反応があったのも書いたことがあります。

この日のMcAfeeの言い方からするとサッカーをあまり見ないスポーツファンからするとサッカー=フロップという固定観念はいまもかなり強くこびりついているのかもなということを思わせられました。以前から何度も書いてますがアメリカにおけるサッカー人気というのは裾野が狭い。見てる人と見ていない人との間の意識の乖離が大きい。それゆえ今の米代表の試合を急に観ることになって、お、今の米代表はコロコロころがらないじゃないかという意外さになるってことなんでしょう。

実際Lunaは球際に強い。そう簡単に倒されないしその意図が見える。無理な態勢からも立て直して次のプレーにつなげている。他でもMalik Tillman(PSV)も特にCONCACAFの国相手の試合だとフィジカルの優位が目立ちます。

それに加えて今のサッカー界でのトレンドであるハイプレスはテクニックは劣ってもコンディションが良く走行距離には自信のあるアメリカのようなチームには向いてる面があります。この日のThe Pat McAfee Showでの出演でLunaは代表監督のMauricio Pochettinoの戦術(ハイプレスには特には触れず)のチームへの浸透と信頼感について語っていたりもしました。このGold Cupの5試合、その直前の親善試合2試合を含めて同じメンバーで7試合をこなしたことでPochettinoのやりたかったことが形になってきたという評価も可能なのでしょう。

夏場のクソ暑い中、ノックアウトラウンドでの連戦でハイプレスなんて息が続かないのも事実でしょう。準決勝のときも書きましたが90分もたずに運動量がはっきり落ちる選手が続出した。90分以内でこれでは延長戦を戦わされたら無惨な結果もありうる。

がそんな先のことではなく今のメンバーでとにかくこういうサッカーをやるんだというのが形になって勝てたことや、その中からLunaやTillmanやPatrick Agyemang(Charlotte FC)が底上げとして出てきたし、今ケガで欠場になってますがJohnny Cardosoもフル代表で使えそうな手応えをPochettinoは感じてるんじゃないか。やりたかったプレースタイルを机上ではなく現場で出せた、それを体現・体験した選手が手元に残ったのはGold Cupでの収穫になりそう。

他方キャプテンだったTyler Adamsは戸惑ってるんでしょうか。それともGold Cup前に欠場していたケガがまだ癒えてないということか、出場後もあまり良いところでの起点の役割が発揮できてないようにも見えます。
Gold Cupの決勝は明日、対メキシコ戦です。
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