アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Kelceが引退説を語る

今週末にはフットボールシーズンが終わったロス感を感じることになる時期です。その昔はその時期にはMLBがキャンプインしてSports Centerが全30チームを30日間毎日1チームずつチーム解析をする企画があったりしたもんですが、MLBのキャンプではフットボールロスを補う力はなくなって久しいです。その上YouTubeの方が優勢になってモタモタと30日間かけて30チーム紹介とかまどろっこしい企画自体が成立しなくなってきてるんですよね。

それをひしひしと感じるのは週末になるとして、Super Bowl後のフットボールの話題というとKansas City ChiefsのTE Travis Kelceが自身(兄のJasonとコンビ)の番組で来季プレーするかの噂について語ってます。Super Bowlの試合中の悲壮感のある顔つきのせいもあったのかKelceは3連覇失敗を機に引退するのではないかという言説がネット上で多かったです。

今年の試合も冴えなかったですが、昨年の2連覇のときもSuper Bowlの前半は1キャッチだったかで、良い相手チームに徹底マークされたら数字はそうそう伸びないというのは現実としてあるからで、私は先週の試合後も確かに悲壮感はありましたがまだやるんじゃないかなとは思っていました。
理由は以前にKelce本人が「車輪が吹っ飛ぶまでやるよ」意訳すればボロボロになるまでやると言っていたから。今季の様子を見てるとピークは過ぎたかもしれないがでも一流、まだボロボロまで行ってないように見えたからです。
但しその発言をしていたのはTaylor Swiftと付き合い出す前で、NFLファン内では有名人でもスポーツを見ない人でも知ってる人に昇格したのはその発言のあとです。Kelce兄弟の番組が人気番組化したのもその時期より後。Travis Kelceという人物のアメリカ市場での価値は現時点で相当に高く、NFLを引退しても引く手あまたと考えて差し支えない。
Travisの知名度アップ過程でJasonの方も知名度がアップ、Jason単独でのTVコマーシャル出演も増えているしTV解説の仕事でも活躍。比較的地味な側のJasonでこれだけ露出できるなら、Travisの方はもっとだろうと想像できる。Travisを出演させておけば通常なら高額出演料のかかるTaylor Swiftをタダで映す機会だって期待できそうという勘定も入る。

そういうわけで辞める説が高まっていた。それに答える形で昨日配信分で「しばらく判断は先延ばしにするわ」とさばさばした口調で語っていました。営業上のことを考えても引っ張った方が引退後の引き合いをより多く見られるでしょうからその方が賢いです。それに3連覇狙いで3シーズンどこよりも長くプレーし続けたわけで素で休みたいというのもわかるところ。

Super Bowlを見ていたところではレシーバーとして活躍できなかったことよりも苦戦あっぷあっぷの自軍のオフェンスラインの加勢として6人目のラインマンとして守る役をほとんど全うできなかった方が痛かった。あの様子を見ていると表には出てこないけれどかなりどこか(たぶん上半身)が身体が悪いのかもしれないなという推測が入っても仕方ないとは言えそうです。

似た境遇だとNew England PatriotsのTEで明るい性格で人気だったRob Gronkowskiは現役キャリア終盤はケガが続いて欠場試合がかなり増えていた。明るかった顔にも陰りが出るようになって、よそ目に見ていてもあー、もう限界近いんだろうなあ、という感じが強かった。ちょうどその頃がPatriots王朝の末期で、台頭してきた新勢力だったPatrick MahomesとKansas City Chiefsと激突していた時期でもありました。
以前にも指摘してるんですけどGronkとKelceは年齢は同じです。チームとしてそして個人としても全国区の人気になる時期がズレているのでGronkの方が一時代前の選手に見えますが実はそうではない。つまりKelceはこの歳(35歳1989年生まれ)まで良くもった方だというのが正確な評価です。Gronkはより早くにケガがちになった。

Gronkは今はFOXのスタジオ解説陣に加わって幸せそうにしてます。Kelceの現在価値はたぶんGronkより高いのでアスリートとして引退しても余裕でしょう。彼女さんのお世話にならなくてもセレブな生活はできそうです。

Chiefs惨敗で3連覇に失敗

結果はPhiladelphia Eaglesの圧勝。Super Bowl LIXは2年前と同カードでしたがEaglesがリベンジを果たして優勝となってます。最終スコアはPhiladelphia Eagles 40-22 Kansas City Chiefs。第3Qの最後辺りの時間帯=勝負が決してからChiefsが22得点したので大敗程度のスコアになってますが、そこまでChiefsは無得点。

それもEaglesの守備フロント4がChiefsのオフェンスラインを蹂躙してブリッツをただの1度も繰り出さないままの4人だけで突破に次ぐ突破でMahomesに時間を与えない。それだけでなくMahomesのスクランブルも許さない。MVPはQBのJalen HurtsにわたっていますがEaglesのDフロント4が真のMVPでしょう。

勝負が決してEaglesが控え選手に入れ替えた時間帯もMahomesと先発メンバーは出場を続けて意地を見せて22得点を重ねたところは、やはりSuper BowlでTom Brady率いるTampa Bay Buccaneers相手の第4Qのときを思い出させられました。こういうところがMahomesの良いところです。
第3Qに最大34−0まで行ってしまったところでメンタルが切れたり、プレーが雑になったりするのは仕方のないところですが、最近は封印していたバックハンドパスを混乱の中でTravis Kelceに通してみたりとMahomesらしさは微かに見られましたが、これだけオフェンスラインがなんともならないといくらMahomesでもなすすべなし。

今季からFOXの実況に加わったTom Bradyが何度も自身の3度のSuper Bowl敗戦について語っていたのが印象的です。7度勝ったことより3度敗戦したことの悔しさの方が強い。そういうメンタルだからこそ何度でも立ち上がり、何年でもシーズンの準備を続けられ、GOATと呼ばれる地位へ行ったんだよなと思わされます。
特に例のヘルメットキャッチでのパーフェクトシーズンを逃した逆転負けの夜は「一言も喋れなかった」といまでも悔しそうに語るBrady。あれってSuper Bowl XLII=2008年のことなんで17年前の話です。17年前の敗戦がいまでもそんなに心の底から悔しいんだ、と。GOATのメンタリティは常人とは違うんだなと感じさせられました。

Bradyの場合、Super Bowl3敗は1度はそのヘルメットキャッチだし、1度はディフェンスの要のMalcolm Butlerをチーム内ルール違反懲罰(らしい、誰も理由は口外しなかった)でプレーさせずEaglesに41-33で敗戦した試合だし。

これでMahomesはNFL史上初のSuper Bowl3連覇に失敗。MahomesはSuper Bowl登場5度目で3勝2敗。2敗はいずれも完敗、いずれもオフェンスラインがガタガタだったのが敗因でした。3連覇してしまえばGOAT論議でMahomesがBradyに迫れるチャンスでしたが叶わず。Super Bowl7度優勝のBradyにGOAT基準で追いつくのは素の優勝回数で追いつくしかなくなったか。Brady晩年の直接対決でも敗戦しているだけにBradyのGOATの地位は暫く安全になった模様です。


Eaglesオフェンスの方はQB Jalen Hurtsは1INTはありましたが全体としてミスの少ない堅実なプレーで得点を重ねました。ランでの判断も良く、2−3週間前は膝の調子がかなり悪そうだったのも回復していた様子で1週間の空きがあったのが良い方に行ってます。RB Saquon BarkleyはChiefsディフェンスに焦点をあわせられ封じられてランの数字は出せませんでしたがスイングパスやアクロバッティックキャッチでオフェンスのリズムを停滞させず、ブロックでも奮戦するなどいつもながらの真面目さで移籍初年度でチャンピオンシップリングゲット。
Alabama時代からHurtsのホットラインパートナーだったWR DeVonta Smithが出色。カレッジではスーパースターでしたが軽量なのでプロで大丈夫なのかとドラフトされた当時は訝しんでましたが、結果はプロ4年目、ずっと大きなケガもなく今季はSuper Bowlまで完走。結果的に良いドラフト指名だったことになります。

Eaglesは新人CB Cooper DeJeanがプロ入り初のINTがSuper Bowlでのpick 6となり、その時点で17-0。なんでも今日がDeJeanの22歳の誕生日なんだそうです。オフェンスの連中はTDしてボールスパイクしたりしますが、DeJeanは大事そうにボールを抱えて離さずという辺りが微笑ましかったです。プロ入り初のINTがSuper BowlでPatrick Mahomesからで自身の誕生日にとかどういう巡り合わせなんだって感じです。一生の宝物のボールでしょう。

Doncicは今夜の全国放送でLakersデビューか

NBAのトレード期限はあと4時間ほど残っています。昨夜の時点でJimmy Butlerの行き先もGolden State Warriorsと決定した模様で、Kevin DurantのPhoenix Sunsからの移動がないのもほぼ確定のようです。

その前に決まっていたLuka Doncicの新所属先のLos AngelesとJimmy Butlerの行き先となるGolden State Warriorsの試合が今夜TNTで全国放送予定。Jimmyは間に合わないでしょうが、Lukaの方はこの日がLakersのユニフォームでのお披露目には最適かと推測されます。もったいぶって出ないかもしれませんが。

トレード期限前の大型トレードの総括も含めて今夜の放送は力が入った放送になりそうです。
LukaとLeBron Jamesのケミストリーはどうなのか。闘将Jimmy ButlerはWarriorsを浮上させられるのか。Anthony Davisを得たDallas Mavericksって勝てそうなのか。

どれも明確なイメージが沸かない中、San Antonio Spursに移籍したDe'Aaron FoxはSpursでのデビュー戦で24得点13アシスト。Spursでのデビュー戦で20得点以上10アシスト以上を記録したのはFoxが初なんだとか。元々SpursはVictor Wembanyamaを獲得した時点からPGが穴でした。Wembyの指南役として超ベテランのChris Paulを獲得してはいましたが契約は今季が最終年。年齢的にも1年限りの指南役であってWembyを中心とした優勝を狙えるチームの構築とは関係がないと考えて良い(ハマり具合によってはリング欲しさで安値でバックアップ役でもう1年というのがあるかどうか)。
そのポジションの明確な後継者としてDe'Aaron Foxはがっちりフィットするわけで他のトレード関連チームより明快な将来のビジョンが感じられます。

Chris Paulは来季からNBA放送がNBCに移るんで引退してTVでの仕事をゲットするにはタイミングは良いんですよね。

KDのWarriors再加入の可能性

NBAのトレード期限(2/6 4PM東部時間)から24時間を切ってます。すでにLuka DoncicとAnthony Davisのメガトレードが成立。さらにDe'Aaron FoxがSacramento KingsからSan Antonio Spursに移籍、それに伴ってZach LaVineがChicago BullsからKingsに移籍。

でもまだありそうなのです。Phoenix SunsがKevin DurantをGolden State Warriorsにトレードするという可能性が言われてます。Sunsが絡むということはトレード期限が近づく前からトレードの最大の焦点だったJimmy Butlerもこのディールに絡んでいるという意味なのかもしれません。Jimmyの意中の移籍先はSunsだというのはもっぱらの評判なのですが、Durantが出て行っちゃったSunsでもJimmyは行きたいのかどうかもうわからない。

Golden Stateで2連覇、2年連続Finals MVPを獲得したDurantのWarriors復帰となれば、それで優勝候補に浮上しなくても話題性は高い。Durantを擁しての2連覇は2017と2018のことですから7年前の話。Stephen CurryもDraymond Greenもまだ在籍。Durantを含めてキャリアピークとは言えないですがStephもDurantもまだ一流と称して恥ずかしくない選手たちです。その再集結。なかなか盛り上がる。Durantも年貢の納め時、引退はGolden Stateで優勝旗の横に自身の欠番バナーを上げる気になったか。

さらにはこのトレード話にはLeBronも合流するという妄想も付け加えられています。
Luka Doncicを獲得したLakersは入団会見で「Lukaを中心にチームを作る」と明言。LeBron Jamesはキャリアで初めて自身がチームづくりの中心ではない立場に変わっています。
脅威の40歳であっても40歳は40歳。25歳でやってきてここから長期契約を結ぼうというLukaを得てLakersの判断は至極妥当なのですが、それをああもはっきり公言しちゃうんだなあと感心しました。

それでLeBronはそれをどう思っているのかってことから憶測が始まるわけです。今季はLuka/LeBronのコンビで行くことになるのであろう。でもこのオフにLeBronは明確なLukaの脇役扱いでLakersに残るような人物だろうかということですね。それだったら思い切ってDurantとStephが集結したWarriorsにLeBronが移籍してパリ五輪の代表チームの再現でNBAの伝説3大ポケモン大集合みたいな花火をぶっ放すのではないかというのが憶測のもとです。五輪のときにこの3人、割と楽しそうに(Durantはあまり表情は変わりませんが)つるんでたんですよね。

真夜中の大型トレード

スポーツ好きの友人からメッセージが来て知りました。それが東部時間だと夜半をちょうど回った時刻で、連絡を聞いてすぐに大手スポーツニュースサイトに行くもそういう記事はなく「それ、フェイクニュース?」とか言っていたら5分ぐらい後には各社のトップニュースとして出てきていました。
表題で真夜中と書きましたがLakersの地元だとまだ午後9時過ぎぐらいの情報だったのでわざとその辺にリーク時間を定めたのかも。

Dallas MavericksからLuka DoncicがLos Angeles Lakersへ。代わりにAnthony DavisがLakersからMavericksへ。サラリーバランスの調整などの意義があるので他の選手も細かく動かしてます。

こうなって見るとMavericksは激情型のLukaの処遇に困っていたのかもなという感想も出ます。補強を要求するLukaにKyrieもKlayも獲ったんですけど当のLukaの状態が上がっていかない今季。Anthony Davisとの交換でそのLukaを引き取ってくれるというのだからアリなんでしょう。来るオフにSuper Maxでの契約が可能だったLukaですが、Dallasは稼働率が下がったLukaとSuper Max契約したくないという、そういう意味なんでしょうね。

Anthony Davis放出という大きな賭けに出たLakersはこれぐらい思いきらないと意味のある駒は獲ってこれないチーム事情。トレード資産が慢性的に足りないLakers。このトレードが成功しようとしまいと、とりあえずLakersファンはLukaとLeBronの合体の話題でしばらく飯が食える感じでしょうか。

Caitlin Clarkが男子NBAの3ポイントコンテスト出場を断る

NBAのオールスターウィークエンドの呼び物のひとつである3ポイントコンテストにNBAが女子WNBAのスターCaitlin Clarkを出場者として招待したんだそうです。Clark本人から辞退の意向が伝えられて出場はないということになってます。

NBAのオールスター戦は余興度が高くなり過ぎたせいもあってか近年視聴率で最低レベルを低迷中。放映権の移行が今季後にあるため今年のオールスター戦はTNTでの最後の放送になる予定です。場所はGolden State WarriorsのホームChase Centerで。TNTにとってもフィナーレに近い最後のオールスター戦放送。WarriorsのスーパースターStephen Curryにとっても現役最後に近い時期でのホームでのオールスター戦。TNTはビジネスですが、Stephにとっては自らが建てたと言っても良いChase Centerでのオールスターでホスト役を務めるオールスターウィークエンドになる。なので3ポイントコンテストにも出場してくるはず。

昨季はStephはWNBAの3ポイントシューターのSabrina Ionescu(New York Liberty)とサシで3ポイントシュート対決をやってます。Ionescuが勝てば武勇談、Stephが勝ってもなんの自慢にもならない企画にあっさり出場してくれるのがStephの人の良いところです。結果はSteph快勝。負けたIonescuはとっても悔しそうでした。

あれから1年。WNBAの側の事情は大きく変わってルーキーだったCaitlin ClarkがWNBAの視聴率を3倍に跳ね上げ、会場への動員は50%増。Clarkの所属するIndiana Feverの試合はホームは常にソールドアウト。アウェイもソールドアウトにするだけでなく、通常の会場からFeverが来る試合だけ近隣の大会場に移動して開催して動員を増やすなど大騒ぎ。これは昨年の今頃にClarkがまだカレッジでプレーしていた時期からのことで、ホームは常に満席。アウェイでも各校の女子バスケの最高動員記録を塗り替えてプロになる前からスーパースター状態でした。
その後もパリ五輪の選考で落選したと言ってはニュースになり、つい最近もオフシーズンの新女子リーグに参加しないことがニュースになるなど、いてもいなくても話題になる人というそういう方です。

今週末にプロレスWWEの恒例のイベントRoyal RumbleがIndianapolisで開催されるんですけど、場所が場所だけにCaitlin ClarkおよびIndiana Feverのメンバーのサプライズ登場の可能性はかなり高いのではないかと想像できます。
IndianapolisはWWE解説者かつ元人気YouTuberかつESPN番組ホストで元NFL Indianapolis ColtsのパンターだったPat McAfeeがおいしい役で登場するのは確実です。

そういう方であるClarkを3ポイントコンテストに招待して視聴率が低空飛行で安定してしまったNBAオールスターウィークエンドの視聴率のテコ入れにしようという目論見だったんでしょうけど、断られてしまいました。

WNBAのオールスターを尊重したのだなどという解説をつける向きもありますが、どうですかね。例の3人制の新リーグUnrivaledには出場を断ったのにNBAのオールスターというところに出ちゃうとまた陰口も出そうでもあるし、お金はスポンサー料(Nikeからだけでも総額$20 million以上。他にCM出演多数)で十分あるしめんどくさいことは避ける方向が正しいと考えたかもしれません。
WWEに出演する場合はたぶんチームメイトも誘ってそちらにもWWEからお金が流れるようにするんじゃないかな。
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