アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NFLワイルドカード開幕

大雑把ですみません。現時点でNFLプレーオフ ワイルドカードラウンドは6試合中5試合が終了。スケジュールがAFC側の3試合が土曜日に2試合、日曜日の一番早い枠で1試合を完了。NFC側のワイルドカードラウンドが始まらない前にAFCの次週のカードが確定してます。
TV局のカードの取り合いでそうなったんですが、一回戦を回避したKansas City Chiefsを除くとAFC側には全国区の人気チームが少ない、熱心なファンのチームが足りないというのがこのスケジュールを招いたかに思われます。

土曜日の早番(東部時間4:30PM、開催現地3:30PM)にはHouston Texansが登場。なんでもTexansは昨季から3試合連続土曜日の早番枠をあてがわれているそうです。しかたないですね。C. J. Stroud時代になって急激に実力が上がったとしても弱い時期が長かったし不人気チームですから。
地味ながら今年もワイルドカードラウンドで快勝、二回戦に駒を進めています。序盤は相手のLos Angeles Chargersも粘っていたんですが結果は大差に。次戦はトップシードの@Kansas City Chiefs戦なので土曜日の早番枠からは脱出か。

第2シードBuffalo Billsも第3シードBaltimore Ravensも快勝で二回戦に進み、AFCは4地区の優勝チームが二回戦に出揃ってます。Billsの圧勝ぶりはAFC優勝戦でChiefsとの激突が期待される内容であったと思います。

NFC側は第6シードのWashington CommandersがサヨナラFGをポストに当てながらねじ込んで勝ち上がり。ルーキーQB Jayden Danielsの落ち着いたプレーぶりが目立ちます。終盤にトリックプレーでJayden Danielsをワイドアウトの位置、QBにはバックアップのMarcus Mariotaを入れるというフォーメーションを見せていました。これ、今日は実際にはプレーせずだったんですが両名とも運動能力に優れたQBなのでこのフォーメーションをこの先に実際に使う局面も出てくるかもしれません。2人ともカレッジではHeisman賞を獲得してますからHeisman Trophy持ちQB2人を使う豪華トリックプレー。使わないにしても相手チームはその可能性を検討せざるを得ないところがこういう見せプレーの面白いところ。
二回戦はトップシードの@Detroit Lions戦と確定してます。

NFC第2シードのPhiladelphia Eaglesも快勝。最後は独走TDになりそうなところをRB Saquon Barkleyが自主スライドしてフィニッシュ。余裕です。二回戦のホーム開催を確保。今日月曜日のMinnesota Vikings x Los Angeles Rams@Phoenix戦の勝者を迎えることに。
この試合、もともとはRamsがホームでの開催予定だったのをLA地区の火災が収まらずフットボールをやってる場合じゃないと判断されてArizonaに移動しての開催です。スポーツ関連でもセレブでもかなりの被災者が出ていて大変な事態です。

NFLは開催を避けましたが元旦のカレッジフットボールプレーオフ2回戦のRose Bowlは予定通り開催済み。延焼が激しくなる前だったという面もありますが、カレッジとNFLで明暗を分けてます。マリブ地区から火が出たという話が出たのはかなり早い時期。あれから延々と燃え続けているわけですよね。マリブの辺りは私も遊びに行ったことがありますがあの山手が燃え始めたら消火の手立ては少なさそうというのはわかりますね。高級居住地も多く良くわからない人が来ないように道も作られていて大規模消火活動には不向きそうです。


NFLレギュラーシーズン終了 Vikingsは毒に当たっていた

NFLのレギュラーシーズンが終了。今季は前週までにプレーオフのポジションが決まっていたチームが多くあまり多くのドラマはないフィナーレになってます。MVP最有力のBuffalo BillsのQB Josh Allenは消化試合でしたが連続試合先発記録の維持のためだけに試合開始の1スナップだけ登場してみたりなど緊張感がない。

他には個人記録でTampa Bay BuccaneersのMike Evansが今季最後のプレーで今季のパスヤード1000ヤード超えを達成。Bucsオフェンス陣の方は完全に意識していたようでそのプレーが決まると全員がEvansの周りで祝福、そのまま試合終了となってます。相手のNew Orleansディフェンスがそれに気づいていたらEvansにマークがきつくなってチャンスはなかったかも。
この1000ヤード到達でEvansは11シーズン連続1000ヤード超えを達成。これはJerry Riceに並ぶNFL最長記録。Evansは1010ヤード以下のぎりぎり到達のシーズンが今季を含めて3シーズンもありますがそれでもGOAT Jerry Riceに並ぶのは大きな勲章です。Tom Brady時代の前のBucsの成績が伸びない時代も含めてコンスタントにプレーし大きなケガをしなかったこその記録でもありましょう。

今週末の大一番はSunday Nighit Football枠でのMinnesota Vikings@Detroit Lions戦。ともに14勝2敗での対戦。勝った方がNFC北地区を制覇かつNFCのナンバーワンシードで一回戦回避。放送で言ってましたがNFLの長い歴史上14勝チーム同士の対戦はこれが初だそうです。リーグの初期はシーズンが短かったわけですからそれほど不思議ではないですがとにかく大一番感を盛り上げる試合。プレーオフがもう始まっているかのようなムードでの試合となりました。敗戦した方は次週@Los Angeles Ramsでワイルドカードラウンドの試合。引分だとLionsが1位。

その雰囲気にアテられたのがVikingsということになるんじゃないでしょうか。序盤にLionsが7-0でリードの場面。Vikingsが相手陣深く3ヤードで4thダウン。その時点で3ドライブで1TDは献上していましたがその直前はLionsオフェンスを3&outで退けていたしまだ第1Q、焦る場面でもなかったのにFGにいかず勝負して失敗。7-0のまま。
そしてまたハーフタイム後の最初のドライブでDetroit陣2ヤードでの4thダウンでまた勝負に行って失敗。この時点で10-6でLionsがリード。戦前の予想に反してVikingsディフェンスが大健闘してLionsのハイスコアリングオフェンスを10点にとどめていたのに勝負に行く意義があったのか。

この2度とも判断がおかしくなっていたんじゃないでしょうか。Lionsは4thダウンでガンガン勝負に行くチームなのはずっとそうですが、それにアテられてVikingsの判断がおかしくなっていたかに私には見えました。冷静に考えればFGで良い場面かつ時間帯だったはずです。
その後もVikingsは長めのFGを大外れしてみたりで得点をあげられず、そうこうしているうちに終盤にかかってLionsオフェンスが火を吹き終わってみれば31-9という大勝で決着とはなっています。

最終的に30点前後の勝負になるという想定だとしたら確かにFGでチマチマやっていたら離されるという大局観は絶対に間違いだとは言いませんが、少なくともライブで試合を見ていた限りLionsオフェンスが押しているという流れではなかったのに。

試合中の判断は疑問でしたがLions、Vikingsともディフェンスが鋭いところを見せた好試合ではありました。ハードにプレーしているせいでケガ人がかさんだのが勝ったLionsにとっても痛い試合となってます。

カレッジフットボールプレーオフがNFLの真裏で好視聴率を維持

遅れましたが新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。旅をしておりまして更新が滞りました。
更新が滞っただけでなくカレッジフットボールプレーオフの二回戦=準々決勝の4試合もすべて見逃しております。結果はシードされて一回戦を回避した4校がすべて敗退ということになってます。つまり一回戦を快勝した各校が二回戦もきれいに突破。
その結果全米準決勝戦はCFPランクで言うとNo. 3 Texas x No. 6 Ohio State (1月10日)、No. 4 Penn State x No. 5 Notre Dame(1月9日)というカード。Georgiaとの二回戦がスタジアムから1マイル圏内のテロ事件で1日順延となったNotre Dameが準備期間が減ったことを理由に試合日時の変更(もう一つの準決勝戦と日時を入れ替え)を要求していましたがCFP委員会は却下して予定通り。

そもそもなぜ準決勝は1月9日木曜日と10日金曜日なのかと言えば、NFLのプレーオフとのバッティングを避けたからなのでしょう。その週の土日にはNFLがワイルドカードラウンドの試合を開催する。さすがにNFLのプレーオフにかぶせる勇気はなかったか。
CFP全米優勝戦は1月20日月曜日。NFLのMonday Nighit Footballが消滅したあとの空き枠で開催。よく考えた末の日程と言えるのでしょう。全米準決勝・決勝となれば平日でもファンは遠路スタジアムに来てくれるという読みはたぶん正しい。

今季は12校制プレーオフの初年度で、来季は今季と同じ形式。2026年シーズンは未定。水面下ではほぼ固まっているでしょうが正式発表はまだ。今季分のTV視聴率・動員など検討した上で2026年シーズン以降のプレーオフの形式は決まっていきそうです。

CFPの準決勝決勝はNFLプレーオフを避けていますが、一回戦ではNFLと同時刻の裏に当たる放送でありながらTV視聴率は好成績を出しています。それも一回戦は一方的な試合が続いたのに。その成績の良さに気を良くしてCFP側が来季以降も強気の攻めのスケジュールを組む可能性も否定できません。

NFLはアメスポ最強コンテンツ。今年は過去永年バスケNBAにフリーで明け渡してあったクリスマスにも試合を開催。その前の11月には史上初のブラックフライデーの試合開催もするなどNFLの積極的な攻めのスケジュール構成が目立つシーズンです。

そのNFLが開催する土曜日に堂々と一回戦をぶつけてきたCFPは動員・視聴率とも大きな成功と言えます。NFLがカレッジフットボールシーズンが終わったあとの土曜日に試合を開催するのはもう長年のこと。そこへ新設のプレーオフ一回戦をぶつけていったわけです。
他のアメスポジャンルは好んでNFLの裏番組になるようなスケジュールは絶対に組まない。NBAは今季初めてNFLにクリスマスにかぶされたことで視聴率の結果をヒヤヒヤして注視していたはずです。放映体制も例年はケーブル局で2−3試合、地上波で2−3試合としていたのを全試合地上波ABCでの放送と改めて、チャンネルを変える機会(NFLに流れてしまう機会でもある)を極小にしています。結果はさすがNBA、メインカードであったLos Angeles Lakers@Golden State Warriors戦は7.7millionの視聴者を得てクリスマス決戦で5年ぶりの高視聴率。試合も最後までわからない好試合であったのも数字に反映していると思います。
話を戻して他でもMLBはプレーオフの開催日をNFLの開催日にできるだけ重ならないように変更済みなことは当ブログでも過去何度でも触れています。World Seriesですら慎重に避けなければいけない難敵がNFLのレギュラーシーズンの試合というわけです。

そういうNBAもMLBも避けたい相手であるNFLが放送する土曜日に堂々と一回戦をかぶせていったCFPの判断はなかなか勇気のいる判断だったかとは思いますが、結果は動員・視聴率とも勝利と言って良い数字を出しています。最強NFLが他にかぶせていくことはいくらでもあっても、他のジャンルがわざわざNFLにかぶせていった事例は過去20年30年でほとんどないはずです。

さすがに本丸に近いNFLのプレーオフに被せるようなことは避けているわけですが、今季の一回戦の好成績はカレッジフットボールがアメスポナンバー2のジャンルであることを示した事例と言って良いのではないでしょうか。二回戦は旧来からカレッジフットボールのボウルシーズンの中心開催日である元旦でこれも何年かに一度は必ずNFLと重なる運命ですが、ただのボウルではなくプレーオフの一環、それも4試合とボリュームも大きめで意を強くして今後も二回戦は元旦でNFLを避けないという方向になりそうな勢いです。

ランで中央突破しろとかいうアナリティクスがあるの?

このNo. 12 Clemson@No. 5 Texasと、その前のNo. 11 SMU@No. 6 Penn State戦はTNTでの放映でした。通常TNTはカレッジフットボールシーズンに絡んでこないのが初の12校制プレーオフの一回戦の半分の放映権をゲット。私はTNTなんだなあ珍しいと知ってましたが、こういう急に変なところで放映されると迷子になる視聴者もいたりするかもしれません。

一回戦の3試合目にしてやっと第4Qまで勝敗の行方がわからない試合になりました。試合前のClemsonのHC Dabo Swinneyの発言を聞いていて、プレーオフ登場は4年ぶりですがやっぱりプレーオフの経験値の高さが感じられる落ち着いた指導ぶり、マスコミ対応。こういう無形の強みというのは決して軽視できないかなと思わせられました。

しかしです。第4QにClemsonがTexasゴールライン前1ヤードライン。14点を追う場面で残り時間は8分。ここは絶対に4thダウンまでTDを追求する場面です。そこで後半最初のタイムアウトを消化。それは良いと思いました。まだ8分以上時間があるのですからここでTDを取って1ポゼッション差にして、もう一度必ずClemsonに攻撃権は回ってくるという判断ですね。慎重に3rdダウンと4thダウンのプレーを指示をきっちりしておくのは決して批判できません。

しかしですよ。3rd & Goal@1ヤードラインで中央へのQBラン、失敗。時計は止まらない。続く4thダウンプレーも中央へのランで失敗。2TD差を縮められませんでした。つい先日も嘆いたばかりですけど、これはなんなんでしょうか。相手陣深くに入るとパスをしてはイケナイ、ランの方が成功率が高いというようなアナリティクスがカレッジおよびNFLで共有されてるんですか?なにがしたいのかさっぱりわかりません。アナリティクスに従わないとHCはADに怒られて死んじゃうんですか?あそこからエンドゾーンにパスを投げるのがとんでもない愚策とはとても思えないんですけど(特に3rdダウン)。

最終スコアはTexas 38 - 24 Clemson。これで一回戦は3試合ともホームチームが快勝。Texasの二回目の相手はBig XIIチャンピオンでNo. 12のArizona State@Peach Bowl。

来季以降の選抜に影響しそう

No. 11 SMU@No. 6 Penn State戦も前半から大差。SMUのオフェンスラインが突破されまくるし、ターンオーバー多発。なんともマイナー校対メジャー校そのものという感じの試合展開。SMUはACCで好成績を残してプレーオフに残ったわけですけどこれほどまでにO-ラインが蹂躙されているのを見ると、いったいACCではどんなフットボールが行われているんだよという疑惑が。

事前に何度か書いた南の学校が寒冷地での試合で苦戦という要素もあるし、普段SMUは3万人台のスタジアムでプレーしているのが、10万人を超える巨大スタジアムでの観衆の声による妨害。ホワイトアウトと呼ばれるPenn Stateのスタジアムの白一色の異様な雰囲気も影響したかもしれませんが、とにかく試合としてはミスマッチ。前夜のIndiana@Notre Dameに続いて伝統の強豪校が楽勝で一回戦突破ということに。(現在31-3、まだ試合は終わってませんが)

SMUを蹂躙したPenn Stateの二回戦の相手はNo. 9 Boise State。ランク的にはPenn Stateは二試合連続で下の学校と対戦ということになります。Boise Stateにはもうちょっと試合になるプレーをしてもらわないと現行のプレーオフの形式とマイナー校優遇措置に大きくケチがつくことになりそうです。
こんな具合でSMUが大敗するならAlabamaを出しておいた方が良かったという話になりそうですよね。来年以降の選考に影響しそうです。


初の12校制プレーオフ初戦はNotre Dameが勝利

同州内対決となったカレッジフットボールの12校制プレーオフ一回戦の開幕戦となった金曜夜のNo. 8 Indiana@No. 5 Notre Dameの一戦は有り体に言って凡戦となりました。最終スコアは27-17ですが、27−3と勝負が決してからIndianaが第4Q終盤に2TDを追加してのもの。

試合序盤にIndianaがNotre Dame陣深くまで前進しながらゴールライン前へのINTでNotre Dameボールに。その直後に98ヤードランで先制TDが飛び出し、結局はそれっきり。あのロングランはIndianaのディフェンダーが2名追走していたのでどちらか一人が捨て身でボールキャリアの足に少しでも触れられれば2人目に捉えるチャンスがあったのに2人ともエンドゾーンまでボールキャリアと一緒に走っているだけというちょっと情けない長駆TD。
試合前にはランディフェンスでIndianaの今季のスタッツが良いということが紹介されていましたけど、そんな期待感はあっという間に吹っ飛んでの敗戦となってます。

Notre Dameのホームスタジアムは通常のキャパを超えて立ち見も入れて8万人動員。氷点下での試合で試合の行方はそうそうに明らかでしたが地元ファンは楽しめたのかもしれません。チケットは最低価格で$1000超えだそう。翌土曜日の残りの一回戦3試合もお値段はすごいことになっているようです。その上3試合とも10万人規模の大会場ですからチケット価格だけでもすごいお金が動くことになります。
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