アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

スポーツ賭博

経済的危機がスポーツ賭博を後押し

全米の経済活動が大きく損なわれた結果、連邦政府も地方政府も支出が激増、税収は大幅ダウン必至。早くも近い将来の公共事業のコスト削減が課題になっているところ。全米を見渡しても儲かっている事業は僅かという異常事態なため既存の税金の増税では対応しきれません。この事情では地方債発行などの手も限られる。

こういう急な事情から人々が喜んでカネを出す政府の増収策が求められており、その中でスポーツ賭博であるとか大麻解禁と言った施策が急浮上しています。この二件はどちらも先行して合法化を実施している州が既にあり、他の州は様子見をしている状態であったと思いますが、これから顕在化する大きな財政危機を穴埋めするために様子見の州が一気に実施に流れる可能性が指摘できます。

スポーツ賭博については当ブログでも何度か触れてます。既にインフラとしての準備はまだ違法の州も含めて各地のカジノで進んでいると理解しています。州当局がOKを出せば実施は比較的容易かつ迅速なはずで、様々な懸念事項はあるもののそういう懸念を押しつぶして一気に合法化するのはアリなのでしょう。何せカネがなくては政府が活動停止してしまうお国柄だけに雪崩を打って合法化に移行する州が出そうです。
協力する側のプロスポーツも2020年2021年シーズンにおける収入が激減するのは必至なのもあり政府側が要請すれば労使ともに早足で協力を批准する可能性があるように思えますね。言ってみれば無観客化で消滅したチケット代を賭博で稼ぎ直す感じですか。個人的意見では得点差が勝敗に優先する関心事項になりそうなどウェルカムとは言い難い動きですが、時代の要請というやつでしょうか。

さあ2021年はアメリカのスポーツ賭博の元年となるか。

NBA 2K20トーナメントの結果が漏れて賭けが停止

例のNBA選手16名参加によるビデオゲームNBA 2K20のトーナメント。ベガスのスポーツ賭博がこの2回戦のオッズを提供、賭けを募っていたのですがそれを急遽停止しています。放送は生っぽかったんですが録画放送だったようで、その試合結果が放送前にネット上に漏れたのが理由としています。本当に結果が漏れたのか、結果を知っていると称する人物のディスインフォメーションだったのかはわかりませんが、胴元が危機を感じるに十分な程度一方への賭けが集中したってことなんでしょう。

悪意が介在した可能性もありますが、そうでなくても参加した選手がナイーブでうかつに「勝ったぜ」みたいなことをチームメイトに漏らした、なんてことは簡単に起こりそうです。

録画放送のイベントを賭博の対象にするのは絶対に危険という教訓になるでしょうか。こんな特殊な時期でなければ胴元もライブのスポーツ以外を対象にしなかったのでしょうが、他にイベントもないのでやってみたら結果情報漏れが疑われる事態ということのようです。

ビデオ判定でKentucky Derbyの結果が覆る

21世紀なんだなあという決着になってます。第145回Kentucky Derbyが時間をかけたビデオ判定の末に一着馬を失格として勝者変更。長いKentucky Derbyの歴史上失格での勝ち馬の変更は初。最終コーナーでの斜行進路妨害が問題とされて審議の末失格。

私は競馬はまったく存じませんのでレースそのものには言うことはなにもないんですが、こういう難しいビデオ判定を、それも多額のカネと名誉が懸かっているのを承知の上で反則判定を下せるそのガッツはすごいなと思いました。
TV解説の方々は判定が下る前の段階で「これはKentucky Derby特別な競馬だから反則と判断しえないだろう」「一般のなんのことはないレースなら反則だろう」「進路妨害があってもなくても一番速かったのは一着入線馬」と口々に言っていたのがたぶん常識に近い判断なのでしょう。
また二着で入線した(=最終的に繰り上がり優勝した)馬はトップの進路妨害で被害に合っていない位置にいたもの反則とは取られない可能性が高い=二着馬が被害に合っていたら反則認定しやすいけど、という解説だったのが、ものの見事に大ハズレ。アメリカ人は前例のないことをやるのに躊躇しない面がありますが、ここでもそれが出たことになるのか。

スポーツにおけるビデオ判定は(それにカネをかけられる)多くのジャンルに行き渡り、その運用がスムーズになっているのがこの歴史的判定を呼んだとも言えそうです。ビデオ判定ルームの審議の様子がそのままTV画面に映され透明性を確保。場内のビデオスクリーンにも問題の場面のビデオが繰り返し映されることで現場のファンを置き去りにしないという処置もできていた。見る側もビデオ判定一般に慣れてきている。結果はKentucky Derby史上初とはなったものの、こういう判定が出せる下地は20世紀終盤から始まったアメスポの長いビデオ判定の歴史の中で育まれたという感じでしょうか。

でも怖いですね。賭けの金額が巨額なのでこういう微妙な判定は。競馬の場合は審判が表立つことはめったにないのでしょうが、スポーツ賭博が全面合法化したらこういうプレッシャーが各種スポーツの現場の審判にのしかかることになります。

LeBronがケガを隠したのは今後NGになる?

NBA Finalsの決着後、LeBron Jamesが明かしたところによれば、第1戦の終了後にLeBronは手をケガ、その後の第2〜4戦を右手がほとんど使えないままで戦ったということでした。怒りでホワイトボードを拳で殴って自分でケガしたという事情なんですが、これ、実はまったく別の問題があります。
このケガのことはCavs側からは一切発表はなく、第4戦後にLeBron自身の口から明かされました。ケガを伏せて3試合を消化したわけです。確かに後から考えればそれまで今プレーオフで絶好調だったLeBronの3ポイントシュートが激減したのもそのせいだったのでしょう。痛みを見せずに責任感を持って戦いきったLeBronへのその意味での批判は多くないことでしょう。

で、問題ですが、このケガを公表するか隠すかでスポーツ賭博に大きな影響がでること。ケガを知らなかった我々はGolden Stateが優位とは思うものの、King Jamesのスーパーゲームが地元に帰った第3戦や、瀬戸際となった第4戦で炸裂するかもしれないといういくばくかの期待を持っていたと思うのです。でももし我々がLeBronの手の故障を知っていたらどうでしょうか。さらにその故障の程度も知っていたら。骨折なのか。そうでないのか。つまりケガのディスクロージャーの問題になるのです。
この点はFinals決着の当夜にもESPNが取り上げていたんですが、さすがにバスケ自体の話題が豊富な時点だったので流されていまのところ大きな話題にはなってません。

スポーツ賭博が合法と連邦最高裁判所で判断されたのがまだ数週間前のことで、実際に広がるのは少し先ですがとにかくスポーツ賭博が一般的になるのはもう止められない。その際にケガを隠した選手やチームがいたら賭けは公正に成立しうるのかという問題になるんですね。

選手の出場の可否については例えばNFLは事前にProbable,Questionableなどと表現されて事前に公表されます。それを参考にして賭け屋さんたちはオッズを決めるわけです。MLBはそこまで言葉の使い分けで切り分けしませんが事前情報は出る。NBAでも事前に発表になる場合も当然ありますが、すべてが公表されているかわからない。そもそも公表すべきものなのかどうかもわからない。戦術上の事情で公表したくない場合だってあるはずですが、それが外部の事情・副次的な賭けの対象になるからという理由で公表を強制されるのは本末転倒な気もします。戦術以上に例えば今回のケースならLeBronの戦い抜くという決意が勝ったから黙って、バンデージもせずに出場を続けたわけで、その戦意はスポーツの感動とセットになりうるもので、それを制度で申告要という具合にするのは違うんじゃないかとも思います。

スポーツ賭博が全面合法化へ

連邦最高裁判所から判決が出て米国内でのスポーツ賭博の全面解禁への道が開けました。この判決はスポーツだけでなく他の係争にも類が及ぶ画期的なものとなりそうです。今回はスポーツ賭博についてだけ少し触れます。
根本的な争いはニュージャージー州が合法としたスポーツ賭博を連邦法が禁じるのは連邦憲法違反ではないかという点で、連邦最高裁判所は州の意見を支持して連邦法を無効としたということですね。連邦法と州法の優位性は、日本に於ける国の法律と地方条例との関係とは根本的に異なるということで、なぜそうなのか解説しても良いんですが長くなるのでそれは他のサイトに譲ります。

これで既にニュージャージー州で合法に営業許可を得ていた同州内の賭博業者は州法・連邦法でのいずれでも完全に合法に営業ができるようになりました。同州内では既に事業準備は整っている業者も多く、早ければ今月中のNBA Finalsにグレーゾーンなしでスポーツ賭博が可能になったことになります。他州でも様々な形でカジノや競馬場などが存在してきたわけですが、そういう場所でスポーツ賭博の販売が急ピッチで準備されると想像され、秋のフットボールシーズン前に各地で新たなビジネスが芽吹くことに。
それだけではなく将来的にNBAやNFLがスタジアム内に賭けの窓口を設置することだってありうる。外部のギャンブル施設に儲けさせるのではなくメジャースポーツ自身が胴元になろうというわけです。スポーツ賭博への取り組みではNBAが最も先行しておりコミッショナーも公的な場で研究を進めていると数年前から発言してます。アメスポメジャーの中ではNFLが一番出遅れているとされていますがそちらも近く行われるオーナー会議で遅れを取り戻すべく大きな決議を下すかもしれません。今回の決定を受けて一番最初にシーズン開幕を迎えるのがNFLですから、その動向は気になるところ。間に合うのか。下準備をずっと重ねてきていたNBAは来秋のシーズン前に自前の賭けサイトをオープンできるのか。

他には試合数が圧倒的に多いMLBが実は大きな利を得るのではないかということも想像できますね。賭ける機会が圧倒的に多いわけですし、夏場はほぼMLBがスポーツ賭博市場を独占する可能性も否定できません。
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