アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

e-sports

Overwatchプレーオフ on ESPN

アメスポカレンダーから見て、五輪やW杯といった毎年開催でないスポーツのイベントを開催するのに都合の良い時期はいつか、ということを別記事のコメント欄で少し話ました。
ざっと要約すればアメスポ最強NFL、第2位カレッジフットボールシーズンが始まる9月以降は受け入れ難い。5月にNBAおよびNHLがプレーオフを終えた後、フットボールシーズンが始まるまでの6~8月ならメジャースポーツはMLBだけ。その時期ならアメスポ的には受け入れやすいという結論になります。

細かいことを言えば6~8月にもNASCAR、IndyCar、F1(アメリカ資本になったのでアメスポのうちに入れてみましょう)、PGAゴルフ、サッカーMLS、女子バスケWNBAなどがレギュラーシーズン中。他にテニスのメジャー大会が全英・全米とある。X Sportsの本場所X Gamesもある。少年野球Little League World Seriesは夏休みの終わりの時期の風物詩として人気。アメスポメニューは多彩多様で、なにもない時期というのはないですが、大きな金額のかかったメジャースポーツイベントとは重ならないという意味では6~8月なら受け入れやすいわけです。

さて表題の件。数年前からESPNでe-Sportsの放送がこの時期にあります。二年前のちょうど今頃にStreet Fighterの決勝大会の放送をしていたのが私が気づいた最初。今年はOverwatch。Overwatch League Playoffと銘打って放送。次週のGrand Finals@Barclays Centerへ向けての準決勝のようです。第5シードLondon Spitfire x 第2シードLos Anageles Valiantの試合をちらっと見ました。Londonと言ってますが選手の名前はコリアンらしきアジア人選手ばかりのグループでした。
Overwatchは我が家にもあってプレーしたことがある。過去のe-Sportsの高額賞金大会の種目は自分がある程度でもプレーしたものが少なく、ああそうなんだふーんぐらいでしか見られなかったのが、今回は自分も見知っているOverwatchということで、他の種目よりも見やすいかなと思い、期待して番組を見ました。

あくまで個人的な感想なのですが、見ていると自分でもプレーしたくはなりました(Overwatchはしばらくご無沙汰)が、長く見続けられるかというと、自分がやらないゲームと同じ程度にしか見ていられませんでした。チームプレーをやりこんでいるとまた違った感想を持つのかもと思いますし、プレーのファイアパワーはすごいんですけど、事前に予想したほどには観戦に入れ込めなかったというのが正直な感想です。
この日の準決勝はTVスタジオで少数の観客でのイベントでしたが、次週の大会場でのイベントがどれほど盛り上がるのか。

Gran Turismo Sportsの苦闘

e-Sportsをアメスポブログに含めるべきかどうかは大いに躊躇するところですが、将来に渡って無視しきれない面がありそうなので少しだけ。

現在メジャーTV局ではTBSでe-sports番組であるELEAGUEが毎週の定時放送になっています。また以前にも当ブログで報告してありますがアメスポ放送の最大手のESPN系列ナンバー2局であるESPN2でStreet Fighterなど人気ゲームのトーナメント番組も単発で存在しています。


我が家はPlayStation派(こういうところは日本人)なんですが、PS4に対応したGran Turismo Sports(以下GTS)が2017年10月にやっとリリースになりました。前作Gran Turismo 6がリリースされたのが2013年末で、それはPS4コンソール自体のデビューとほぼ同時。GT6はPS3向けでPS4未対応という実に悪いタイミングでのリリースでした。それから長い4年を経てやっとPS4対応のGTシリーズの新作GTSがリリース。私はどうにもスポーツのシミュレーションゲームには関心がないのですがなぜかGTだけは関心がある。他のレースソフトが何種類もPS4向けにリリースされてもGTの新作はまだかと待ち続けていたわけです。どうもそういう人は私だけではなかったようです。

しかしながらGTSの評判はすこぶる悪い。Amazon.comだとレビュー総数の50%が☆一つ評価という有様。ゲーム専門サイトでも酷評が多い。主に車種選びが大きく制限されたところ、育成モードが廃止されたこと、オンラインでしかレースできないどころかオンラインでないとゲーム進行のセーブすらできないことなどに旧作のファンが深く失望して酷評を集めていました。10月リリースなのにクリスマス商戦であっさり値崩れしたところを見るとネット上の評判の悪さが販売の数字にも響いたのかもしれません。デビュー僅か一ヶ月後のアップデートでオフラインでもレースできるようになったんですが、でもそんなパッチを当てたってAmazonの大量の酷評レビューの数々が消えるわけじゃないですからね。

いまってローカルでのマルチプレーヤーのできるゲームが絶滅危惧種になってしまい(Call of Dutyぐらいか)なんでもかんでもオンライン対戦なんで、GTがそういう方向に行ったのはビジネス全体の流れとしては自然なんでしょうが、GTファンが求めていたものと違うものになってしまったのは否めない。

開発側からすると、コンソールゲームのブランドネームであったGTを後発ながらe-sportsでの一大ジャンルにして「レースシミュレーションといえばGran Turismo」としてe-sports界で主導権を取るためにはユーザーにローカルでシコシコ楽しむ環境を提供するよりもどんどんオンラインレースに参加して欲しいということだったんだろうと思いますけど、そんな売り手の思惑を押しつけたのが大失敗したということに。大不評を受けて即座にローカルでレースができるアップデートが配布できたということはローカルモードの開発も当然済んでいたのに政策的な理由で実装していなかったということです。恣意的なオンライン誘導ですね。4年の遅れの間にゲーム産業を取り巻く環境が変わり、e-sportsという新たな必須ステージが成立してしまった。4年もの後発というのが開発側の焦りとなって消費者無視な内容のリリースになったのがこの先どういう結末を迎えるのか。先行する他のレースシミュレーションゲームをGTが見事オーバーテイクしてe-sports時代でもGran Turismoの名を同ジャンルでのナンバーワンブランドにできるのか。熱心なファンたち(たぶんゲーマーとしてはかなりの年長世代)に嫌われながらもユーザーの裾野をe-sportsに積極参戦する若い世代にも広げられてそれが達成できるのかは気になるところではあります。


(こういう過去触れた事もないジャンルのことを書くのは冷や冷やします。一応e-sports繋がりということでご容赦ください。)

Street Fighter on ESPN2

ESPNはアメスポの最大手ケーブル局。多数のサブチャンネルも持ちESPN系列を抜きでアメスポは語れません。ほぼ全てがスポーツの放送・報道なのですが少々の例外もあります。この日曜日にビデオゲームストリートファイターの決勝大会(EVO World Championship)の放送がESPN2でありました。これはかなり目新しい試みです。ビデオゲームの大会の中継は過去にゲーム関連のチャンネルであったので放送自体は珍しくないですが、ESPNのナンバー2局であるESPN2というベース視聴者の多い局で、スポーツ局でというところが珍しい。先日も少しバーチャルリアリティとスポーツのことに触れましたがそちらへの序章のひとつかなという感じもします。今回の放送のクライマックスへ向けてESPN系ではMadden NFL 2016優勝戦、Heros of the Dormトーナメントの総集編なども放送して視聴者にゲームの実況中継というESPN系にとって新しい試みである放送をサポート。最終的にどういう反応が視聴者から返ってきたのか、今後の同系のTVイベントにスポーツ最大手のESPNがどういう手応えを得たのか興味があります。

選ばれたゲームがMadden、ストファイとそれなりにスポーツ色のあるゲームなのでESPNも手探りなんだろうな、という感じはします。

ESPN系列で非スポーツの人気番組というとWorld Series of Pokerというのがあります。あれもスポーツではないですがESPNの固定視聴者の多さという局自体の強さ、編集のうまさもあって人気番組になりました。Texas Hold'emというポーカーのスタイルを一気に全国区の標準型にまで高めた番組です。その後他局も参入して有象無象そこらじゅうで放送しています。World Series of Pokerはブランド化したもののポーカー番組を独占することも人気プレーヤーを囲むこともできず、という結果に。

今回のe-Sports(と総称)放送への初の本格参入はポーカーと違って囲い込みは(もしESPNが望むなら)比較的しやすそうではあります。それ以前にESPNの番組として受け入れられるのかどうか。

またESPN系列が新しいジャンルをさらに欲していたんだなという点でも興味深いです。夏場は確かにメジャースポーツはMLBだけ。MLBは週三回の定時放送以上には増やせなさそうな中、夏序盤にCollege World Series、夏の終わりにLittle League World Seriesがあって、野球はほぼそれでいっぱいいっぱいか。サッカーの欧州選手権が今年はありましたがサッカーはスポーツファンの中で好き嫌いが激しく見ない人はまるで関心がない。そもそもEUROは時差もあり昼間の放送が多数でプライムタイムには無理。この時期になると欧州のトップクラブが毎年のアメリカ遠征ツアーを行い、その放送もありますがそれは所詮プレシーズンの小手調べ。欧州では人気の自転車ロードレースはどうにもアメリカではウケない。カレッジスポーツは夏休みなので将来にわたってもこの時期にはコンテンツを作りようがない。ESPN自前でX Gamesというコンテンツは作ってそれはそれで成功したもののせいぜい数日間の穴埋めでしかない。多局化展開しているESPN系列だけにコンテンツ不足はこの時期慢性化しているということになる。その結果、いままで手を出したことのないe-Sportにも進出してみることになった、ということなんでしょうね。

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