アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

女子サッカー

やっぱりCarliじゃダメですか?

まあこうなるだろうとは前回この件を書いたときにも思っていたわけです。Sports Illustrated誌の最新号の表紙にサッカー女子米代表の集合写真が使われています。一応センターにはW杯MVPとなったCarli Lloydが置かれていますが7人並列での集合写真での表紙。やっぱりLloyd推しはないよなと推測通りの展開に納得。他の6名はJulie Johnston, Abby Wambach, Alex Morgan, Hope Solo, Becky Sauerbrann, Megan Rapinoe。DV事件以来ほとんど取材対象にもならなくなった(というかマスコミから避けられている)Soloまで赦免で表紙登場となってますね。

三年前のロンドン五輪の決勝で2ゴールを決めてもスター扱いされなかったCarli Lloydは、今回のW杯カナダ大会でのMVPおよび決勝でのハットトリックでもやっぱり集合写真程度に扱われちゃうんだなあと。これ、同じことをAlex MorganなりChristen Press・Sydney Leroux辺りがやっていたらスーパーヒロイン扱いだったんじゃないでしょうか。

SI誌の誌面では代表23人及び監督がそれぞれトロフィーを持っての写真を単独SI誌表紙風写真を作ってもらって、さらにそれを持ってポーズしてます。化粧し過ぎで一見だれかわからない選手なんかもいるのはご愛敬です。

1999年との違いは

先日のサッカー女子W杯決勝の視聴率、すごい数で確定したようです。2540万人という素晴らしい数字を叩き出しました。昨年の男子サッカーW杯決勝で出した米国サッカー史上最高記録を塗り替えて再び女子サッカーがトップに立ったことになります。昨年の男子決勝での最高視聴率更新についての考察は当時リンク先の記事でしています。1999年の女子米国大会の米中によるPK戦決着の試合が突発的にサッカー史上最高を記録。その後15年間男子であろうと女子であろうとその数字を超えることができなかったのが昨年2014年にやっと男子決勝がその記録を塗り替えたんですが、僅か一年後に再び女子が視聴率で米国サッカー史上最高値を得てトップに。

いろいろなことが言えると思います。1999年当時と比較して男女にかかわらずサッカーへの認知度はかなり上昇しました。W杯での視聴率が飛び抜けているのは事実ですが、それ以外の群小のサッカー放送も10年前に比べたら何倍もの数字を出している。もちろん10年前が極低かったから何倍なんですがそれにしてもその底上げが男女ともに注目を集める試合での最高記録を更新できるところまでサッカーを押し上げたと言えます。


ただ指摘しておきたいのですがW杯の数字が出たと言ってそれがアメスポの中で地殻変動が起こるようなことが起こるわけではないということです。サッカーの地位が上がったその証は今回立ちましたが、それが3大スポーツや4大スポーツを脅かすということには直結しないということです。

例えば2010年の冬季五輪のアイスホッケー決勝が2760万人という数字を出しました。奇しくも場所も女子W杯決勝と同じバンクーバーでの五輪です。確かに女子サッカーは凄い数字を出しましたけれど、同じ場所、同じ日曜日の地上波放送ででホッケーがそれ以上の大変な数字をほんの5年前に出しているのです。ではホッケーはその後人気が伸びて上位であるフットボール・野球・バスケットボールに迫ったりそれらの人気を喰ったかというとそんなことは起きませんでした。たぶんサッカーでも同じことになるでしょう。サッカーがこのW杯の成功で一気にホッケーを押しのけるようになるというのは難しいし、さらにその上の3大スポーツを凌駕するというようなことはまだまだ起こりません。その辺りを勘違いした荒唐無稽な報道を日本でのみやってるんですが、あれやめてもらいたいところです。毎回そういうおかしな煽りに簡単に乗せられてしまう困った人が出る(そして当ブログにもからんでくる)のも四年に一度の風物ぐらいに思っておいた方がいいのでしょうか。


それでも1999年よりはずっとサッカーの立ち位置は良くなっている。男女ともプロリーグが存在しこの勢いをなんとかそれぞれのリーグに還元しようとしている。うまくつながるかどうかはわからないですが女子リーグが存在せず、男子MLSも貧弱だった1999年といまとでは比較にならない条件の良さかと思います。NWSLに四年前のWPS当時ほどの風が吹くかどうか。そしてそれがどれほど続くか。WPSはその翌年に潰れています。

以前にも取り上げましたが女子リーグがあることを当然のように思って協力しない選手も出てきています。1999年当時は女子リーグなんて夢の企画で、当時の代表メンバーは引退確定路線だったCarla Overbeckなども含めてほぼ全員が新リーグWUSAの設立に協力したものですが昨今はそうでもないのも違いと言えば違い。自分たちが頑張らなくても女子リーグがあることが当たり前になってきたという意識の違いは如実です。リンク先の記事ではAbby WambachがプロリーグNWSLに不参加であることについて書きました。他にはW杯後にLauren Holidayも代表引退を明言。家族との時間を大事にしたいという言い方からしてNWSLからも遠からず引退する可能性があります。Holidayの場合は夫がNBA選手Jrue Holiday。NBAの中では大した選手ではないですがNBAの最低クラスのサラリーでもミリオン単位。Holidayが安いサラリーで春夏のNWSLに参加していると夫のオフシーズンがちょうど丸々自分のシーズンになってしまうので時間が取れないということになるんですね。なのでNWSLで2013年にMVPにもなったHolidayも離脱の可能性は高い。Abbyのように自分の稼ぎが良かった人や、Holidayのように夫の稼ぎが良い人はラッキーなので、他はNWSLにとどまる選手が多いと思いますが。Alex Morganなんかは以前にも紹介しましたが配偶者はあまり冴えないMLSの選手。今季Sporting Kansas Cityの16試合中9試合出場6試合先発。結婚発表当時からサラリーもあまり増えてないみたいです。Holidayの夫の30分の1ぐらいですか。妻Alexとは80倍ぐらい違います。NBAとMLSでは比較にならないです。今季は7本シュートを放ってオンゴールゼロ得点ゼロです。キャリア通算ゴール1は結婚当時から増えてません。お金の面ではHolidayは引退できるけどMorganはできないですよね。Holiday27歳、Morgan26歳と年齢はさしてかわりません。

サッカー女子W杯 米代表の優勝はどれほどの事後効果があるか

なでしこジャパン残念でした。おつかれさまでした。諦めない態度にも拍手を送りたいです。3点目4点目の失点がミスだったのであれがなければまだ勝負になったかも…と悔いの残る選手もいることでしょうが、今日はアメリカの方の中盤でのパスを日本が追う場面も多く、得点差以外の部分でも米代表の勝ちだったかと思います。四年前の決勝も米代表は怒濤の攻めで日本のゴールに襲いかかっていたわけです。今日が特別というわけでもない。四年前はその決定機がことごとく外れ、今日はそれが最初の二度のチャンスでどちらも入ってしまったという違いが試合の色を変えてしまいましたがそれは仕方のないところでしょう。

さて四年前の雪辱を果たした米代表ですがここからこのチームがどこへ行くのか。またはアメスポシーンの中で今回の優勝がどうつながっていくのかという点に少し触れてみたいです。四年前の主力だったFW Abby Wambachはこの試合を最後に引退の可能性が高い。使われ方も既に主力ラインから外れておりスピードも落ちていて、本人が望んだとしても(実力本位なら)来年の五輪での代表メンバーに届かない可能性は高く選手としては終わりと読んだ方が良いでしょう。試合終了後にスタンド最前列にいた妻と抱き合っていましたが、引退後はLGBT方面の活動に力が入っていくんじゃないでしょうか。以前にも論じたことがありますがサッカー代表として活躍している間はプロとしての立場から個人の主張をスポーツ活動に混ぜるのはモラル違反とされます。また企業スポンサーとの契約からもLGBT方面で目立つことは避けていたはずですがこれで現役引退となりその面で自由となるはず。先日の連邦最高裁での同性婚の合法化、そして来年の米大統領選という流れの中でAbbyが同性婚に理解を示す候補への支持表明など知名度を活かして露出してくるんじゃないかと思います。

大会前からAbbyに代わって米代表の顔の役割を期待されたAlex Morganは四年前のような輝きを見せる場面がなかったのは女子サッカー代表にとってはかなり痛かったんじゃないかと思います。アメリカスポーツ界は常に女子のスーパースターアスリートを欲しているのですが、その需要にMorganは応えられなかった大会になってしまいました。僅か1ゴールでは持ち上げようにも持ち上げられません。他に持ち上げるべきニュースターもないので現状維持でMoganが来年の五輪に向けてイメージ上およびビジネス上のスターとして引き続き扱われるでしょうが、せっかくの米代表優勝の勢いを個人のイメージに重ねられなかったのは長期的には失敗に近くなるんじゃないかと思います。大会前までケガで本調子でなかったかもしれませんがその部分も含めて、来年の五輪では再びアメスポの女子枠の顔の地位に向けての再チャレンジになるでしょう。

まさかの決勝戦ハットトリックで大会最多得点と大会MVPを獲得したCarli Lloyd。実力本位ならば文句なしにこの米国優勝のヒーローとして祭り上げられるはずの存在ですが、どうなるか。どうなるかというのはつまりロンドン五輪のときと同じくどれだけ活躍しても三番手四番手のようなマスコミの扱いになるのではないかということです。ロンドン五輪のときは4ゴール(Wambachの5ゴールに次ぐ大会第3位)。それも決勝戦の対日本戦で2ゴールで金メダルの立役者になったのに、大会後のマスコミ扱いはMorganやWambach、Soloの従来からのスターや人気者のMegan Rapinoe以下なのはもちろん、当時まだ先発の地位を固めていなかったSydney Lerouxよりも下の扱い。気の毒になるぐらいにスターの系列からはじきだされていたのです。それが今回堂々の大会MVP。まさかSasicに追いつけるとは思わなかったのが強引に追いついての得点王タイ。ここまでの実績をW杯で残した選手は米代表にはいないのにそれでもスターシステムから置いてきぼりになったら、それはそれで露骨で凄いなということになるはず。どういう大会後の扱いを受けるのか楽しみな気がします。Lloydは今月33歳になるので次回の女子W杯フランス大会には代表にいない可能性は高く、これだけやってもやっぱりお金と注目はMorgan(26歳)に行くことになり、それだけでなく今大会出番も少なくプレーも期待外れだったLeroux(25)やChristen Press (26)といった年齢的に未来があり、かつ見映えも良い選手たちにすら遅れをとる来年の五輪前になるかもしれません。

世代交代はかなりスムーズに行きそうな気がします。Wambachが退き、名を連ねるだけの代表選手になったBoxxやRamponeもW杯を優勝して成仏してくれそうですからここらは文句なしのカット。ピッチ外の問題の多いSoloも最長でも来年の五輪で終わり。フォワード陣は上記の三人がいますし、今大会で代表内での地位を築いたJulie Johnston(23), Meghan Klingenberg(26), Morgan Brian(22)が今後も期待でき戦力的には代替わりはかなりスムーズに進むのではないかと思われます。スターパワーという意味ではMorganが今大会期待外れだっただけに少々迷走する可能性はありますが戦力的には大きな落ち込みはないまま次回フランス大会も臨めるんではないでしょうか。


ゴールラインテクノロジーがあって良かった

なでしこジャパン、決勝進出おめでとうございます。試合の方は日本で散々語られているかと思うのでここでは避けて、決勝オウンゴールの判定について。意外と誰もその点に触れていないので。

ゴールラインテクノロジーが今大会では採用されているのであの決勝点が正しく判定されたと思っています。ビデオで見れば確かにゴールですが、過去のサッカーの試合であの手のゴールを審判が見切れないことは数限りなくあったはずです。リアクションぶりからしてオウンゴールを打った本人も見えなかったのでしょう。今回はその見逃しはなくゴールが認められての決着に。主審はためらいなくゴールをコールしましたからきっと主審の手持ちの機器から振動シグナルがあってのことと思います。

採用当時は当ブログでもなぜ主審に隠密で知らせるんだ?という疑問を呈したものです。今もその点は疑問がありますし、ビデオ判定もあって良いだろうとも思いますが、最善でないにしても今回はその新技術の導入で混乱が未然に避けられたというお手柄と思います。長年MLBと並んで保守的で技術革新の遅さが目立つサッカーの世界ですが、今回の成功例でさらに透明性が高まると良いなあと思いました。

ドイツの戦いぶりの不自然さに疑問

サッカー女子W杯準決勝 ドイツ対米国は2-0で米代表が勝利して決勝へ。1点目のPKはちょっと甘い判定で貰ったものでしたから、2点目が躍動感のあるゴールで入って良かったです。ドイツの方が外したPKの原因となったCB Julie Johnstonの反則はレッドカードでも仕方のない反則だったのが、イエローで済んでなおかつドイツのPKはハズレ。あの2点目がないとまたタラレバなケチがつく勝利になりかねなかったので2点目が入ってよかったなと。

ドイツの方は前戦のフランス戦での延長戦の疲労が残っていたのか後半はすっかり足が止まっていたし、それなのに交替は一人のみ。それも足首を痛めていたMarozsánを挿入しただけでチームの運動量向上にまったく役に立っていない。あと二枠は交替なしって、ドイツの監督はなにを考えていたのかよくわからないです。なんかすっきりしませんね。

米代表はCBの二人JohnstonもBecky Sauerbrunnもイエローを貰っていたのでドイツが最後の猛攻でここを狙ってくればと思うんですが遠巻きの攻めに終始。そしてシュートは遙か彼方へ飛ぶものばかり。期待外れでした。

放映するFOXにとってはそれがどんな勝ち方であれ米代表が決勝に残ってくれれば万歳でしょうが。


明日の日本の登場する準決勝第二試合。先日書いた天気予報はその後変わって試合当日水曜日は気温はあがりませんが雨ではない模様。コンディションとしては上々の様です。

次戦はもっと涼しいはず

サッカー女子W杯準々決勝の残り二試合観戦。なでしこジャパンは強いし良いサッカーをするので見ていて楽しいですね。暑い中お疲れ様でした。次戦の水曜日の同会場Edmontonの天気予報をチェックしました。月曜日から雨で気温もぐっと下がるとのこと。試合当日も雨が予想されますが二戦連続酷暑よりはよほど良いでしょう。試合時刻も現地時刻午後5時キックオフでもし日が出ていても日差しも落ち着いているでしょうし。

試合の画面を見ていてもわかると思いますが人工芝の間に入っている黒いペレットが飛びますが、暑い日はあれが熱いんですよ。立ってるだけで下から輻射熱を浴びてるような熱さを感じます。月曜から雨ということで次戦までにはペレットの熱も収まっていることでしょう。

アメリカで全戦放送を続けているFOX系列では先日も書いた通りこの準々決勝で日本の敗戦を予想する解説者が何人も出ていたんですが、オーストラリアが日本に中盤でプレスをかけようにもかけられなかったことに落胆していたような。そうか、オーストラリアって劣化米代表みたいなところがありますから日本攻略の一つの糸口としてプレスを見ていたのかもしれません。


チームの層の厚さを活かしての勝利

サッカー女子W杯準々決勝でアメリカとドイツが勝ち進んでます。ドイツの方は冴えないドイツをフランスが突き崩せず、最後はPK戦でドイツ。アメリカの方は暑そうな中で高圧的サッカーで若い中国を終始圧倒。最小得点差1-0とその部分は物足りなかったものの、選手層の厚さを活かして次戦への疲れが少ない形で勝ち進みました。次戦でも起用される中で疲弊しているのはFW Alex Morganぐらいのはず。
この試合はMFの中心選手であるMegan RapinoeとLauren Holidayがイエローカード累積で出場停止だったこともあって先発を3人入れ替えてきました。その代替先発メンバーが皆活躍。ベテランFW Abby Wambachは顔見せ程度に最後に出場しましたがほぼ温存。難敵であるドイツとの準決勝ではRapinoe, Holiday, Wambachが皆フレッシュな状態で出場してくることになります。中国に速攻をかけられる場面も皆無でディフェンスラインも試合終盤まで体力的に余裕を感じさせました。その中でひとりだけ顔に疲労を表していたのがAlex Morgan。今大会初先発となったFW Amy Rodriguezがワントップ的に序盤から飛ばして、Morganは控え目だったんですが途中交代前からお疲れの表情が目立ちました。GLではあまり出場していないので蓄積疲労は少ないはずですが。ちょっと今日は暑かったみたいで10分も経たないうちに皆汗だくになってました。
そういえば日本代表も明日は夏至の真昼の試合(夏時間ですから現地2PM試合開始は実際の太陽の高さは1PMのそれです)なので今日のアメリカ同様試合早々から汗だくの試合になるはずです。オーストラリアが序盤から高い位置からのプレスをしかけてくるでしょうしそこを捌いて終盤の体力勝負の我慢比べでになったときに勝てるかどうか。応援してます。前戦は素晴らしい試合でアメリカ側の放送でも絶賛されていましたが、なぜか明日の日豪の準々決勝予想ではオーストラリアを推すTV解説者が多いです。あれはたぶん予想というよりこの先に日本と対戦したくないカナダやアメリカのファンの希望を代弁しているんだと思っておきます。
あとは中国は善戦でしたが得点できそうな場面はほとんどなし。チームの最年長が26歳ということですから来年の五輪も四年後の次期W杯も今回経験を積んだ選手たちが残ってくるはずで上位争いにからんでくるようになる可能性があります。フランスは押していた前半に得点できなかったのがもったいなかったです。いまのメンバーはアラサーが中心で今回こそがピークの大会だったはずで、組合せが不幸だったとは言え準々決勝での敗退は不本意なことでしょう。

米女子代表いただけないトーナメント初戦突破

サッカー女子W杯、米代表の一回戦がありました。結果は2-0で下馬評通りコロンビアを下して準々決勝へ駒を進めました。次は中三日で対中国戦となります。この日の西部Edmontonから東部首都Ottawaまでの移動も含み、イエローカードで主力を次戦で失うことになっていますし次戦も苦戦しそうです。

先日別項でイエローカード取扱に注意すべきということを書いたんですが、ものの見事にはまって一枚持っていたMF Megan RapinoeとMF Lauren Holidayが揃って二枚目をこの日貰ってしまい対中国戦で出場停止。良いようにとればこの二人は準決勝のドイツ戦(またはフランス戦)では休養十分で臨めるということも言えますがそれはもし中国戦に勝ったらのこと。楽勝予想をする米国報道が多かったこの日のコロンビア戦もずいぶんと苦労をさせられましたし中国戦も楽観できない。レッドカードでGKを退場で失い10人で後半を戦ったコロンビアに押される場面も少なくなくグループリーグを含めて4戦戦って苦戦の連続のように見えます。

この状態から左サイドで相手を翻弄するRapinoe抜き、オフザボールの動きの良いHolidayも抜けると左右のCK担当が二人とも欠けることになる。セットプレーへの影響は避けられない。ケガから復帰後このコロンビア戦で初めて長時間出場したAlex Morganが三日後の試合でのコンディションがどうかも不明。今日の試合終盤にはなにやら冴えない顔で息を整えているようなシーンが多かった。年齢から無理をさせていないAbby Wambachは2-0となったところでお役ご免となりましたが、こちらも中三日でどうか。今大会序盤はこの二人に負担をかけないようにChristen PressやSydney LerouxをFWで使おうとした米代表ですがコンビネーションがまったく合わないままで思い通りにいかず、結局GL後半からはMorgan/Wambach頼み。HolidayとRapinoeがいないことで決定機が減る可能性がある中、Morgan/Wambachの決定力で中国を突破できるかどうか。

対する中国は若いチームで今大会毎試合良くなっています。中五日で若いチームは休養面でも有利。この日の米代表の試合ぶりを見たら思い切って米代表の体力削りを狙ってサイドライン際や裏出しでの駆けっこを序盤から仕掛けてくる可能性を感じます。

この日サブで入った三人の選手のターンオーバーの献上多発もがっかりでした。既に2-0で相手は1人少ない。無理に1対1でしかけて突破を狙うよりもポゼッション優先の場面で、後から入った選手による不用意なボールロストは萎えます。先発選手たちへの負担を軽くするのがサブの仕事でしょうにあれでは他の選手がまたスプリントして戻らなくてはならない。

メンバーが変わって期待されるのは今日久々にロングシュートを披露したCarli Lloydの自由度が増して爆発力が戻ってくることと、たぶん次戦で先発してくるであろうHeather O'Reillyのサイドでの縦の運動量ですか。右サイドは大会序盤に前に出て成功していたSB Ali Kriegerとのコンビがちょっと重複気味になってうまく棲み分けができないかも知れないですが、その辺りはぶっつけ本番でもなんとかするでしょう。

NBA Finalsの裏でサッカー女子W杯健闘中

サッカー女子W杯カナダ大会。開催国と時差がなく、意図的に米女子代表の試合の開始時刻を米国のプライムタイムに振り当てて地上波放送するので視聴率は伸びるとは思いましたがNBA Finalsの第6戦の裏番組になっても健闘したようです。500万人の視聴者とのこと。この試合はNBA FInalsの一時間前にキックオフ。前半だけは私も生で見ましたが、NBAが始まった時刻以降は当然のようにNBAだけみていました。NBAの方は当日は2350万人と文字通り桁違いなんですけれどそれでもそれだけの数のスポーツファンをとられてもなおかつ500万人とはさすが女子代表は通常のスポーツファンとファン層が違うんだろうなあというのを感じさせられます。

正直あの日の試合(対ナイジェリア戦)はおもしろい内容の試合ではなかったです。前半の終了間際にコーナーキックに合わせたWambachのボレーが決まって1-0としたんですけれど、それ以外はなんとも見所に欠ける試合。GLでの苦戦の連続がそのままこのGL最終戦まで出た感じですか。あの内容で視聴者を手放さず500万人という数字を達成したのは大変なことかと思います。ちなみにその前日に優勝決定となったNHLのStanley Cup Finalの第6戦は800万人という実績になってます。

ここからはNBAもNHLもシーズンを終了。今週末はゴルフのUS Openがありますが米女子代表はこれも華麗に避けて月曜日夜のプライムタイムまで試合なし。この先は視聴率競争でのスポーツ業界での難敵はなくさらに好調な数字を出してNHLに迫る数字になっていくのでしょうか。

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