アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NHL/Ice Hockey

遠因があっての失点 Bruins Game7を制す

NHL Stanley Cupプレーオフ東一回戦最終決着第7戦 Toronto Maple Leafs@Boston Bruins戦がありました。この両チームによるGame 7は7年で三度目。2012-13シーズン、昨季、そして今季。そしてすべてBoston Bruinsに軍配があがってます。その合間の3シーズンはMaple Leafsはプレーオフに出場できていなかったりで、イメージ的には近年は常に毎度良いところまで行きながらBruinsに敗れてシーズンエンドというぐあいになってます。
NHLのプレーオフ形式が変わって地区内チーム同士が一回戦に頻繁に当たる形式になっていることもありこういう形での因縁が演出されていると言えましょう。プレーオフ形式の変更は成功だったと言えるのでしょうね。

この日の最終スコアは最後に得点差が開いて5−1。第1ピリオドMaple Leafsが試合開始から15分間押しまくりながらゴールを得られなかったのが、猛攻を耐えきったBruinsが立て続けに2ゴールを得て結果的にはそのリードを保ったまま勝利。

ここで問題にしたいのが最初のゴール。
直接の失点の理由はMaple LeafsのG Frederik Andersenがニアポストを固める際、表向きになっていたグラブの掌根本に叩き込まれたショットがグラブの手首側に漏れてわきの下を通過してゴールというシーンでした。これ自体もゴーリーのミスとされてます。その辺のゴーリーの細かい技術的なことはわからないですが。その直前のLeafsのゴール前にいた選手もパックに先に触れる機会があったのに反応が悪かった。

しかし問題にしたいのはそれより前の部分です。上述の通り試合はMaple Leafsが押しまくっていた。Leafsの攻撃からBruinsがパックを奪い返して、たぶん2-on-3での速攻になり、パックはゆるくゴーリーのところへ流れてきたのですが、これをFrederik Andersenは一旦受けたもののそのまま流してプレー継続を選択。Bruinsの選手はもう近くまで来ていたのでこの判断は珍しい。
結果的にはこのパックが一度もMaple Leafs陣から出ないままで先制ゴールになったのです。Andersenが流したパックをLeafsがゴールライン下で苦労しながらも回してLeafsの23番がクリア‥しようとしたのがブルーラインでカットされてBruinsの攻撃継続。そして先制ゴールへつながりました。クリアミスを犯した23番の選手はD Travis Dermott22歳、サラリーで言うとチーム内下から数えた方が良い選手。個人的にはまったく知らない選手ですね。Maple Leafsのような辛辣なファンの多いチームだとこのミスは後からボロカスに言われてしまうのかなと思われます。

疑問なのはなぜG Andersenが最初のパック処理でプレー継続を選択したのかです。0−0、Game 7、攻勢の第1ピリオド。無理をする理由はない状況でした。
個人的な推測は、Andersenは自陣内でのフェイスオフを嫌った。その嫌った理由が事前にAndersenの頭に入っていたスタッツだったんじゃないか、というものです。

今シリーズ第4〜第6戦の三試合でBoston BruinsのPatrice Bergeronがフェイスオフでのパック取得率が73%と圧倒的スタッツを残していたのが実はこのゴールにつながったんじゃないかと。
フェイスオフはどんな名手がやっても70%を超える取得率なんていうのは異常です。60%超えだって何十回もフェイスオフをしていればなかなかあるものではありません。Bergeronは今季ポストシーズン7試合合計で61.6%の取得率。今ポストシーズンで100回以上フェイスオフに臨んでBergeronに次ぐ高取得率なのはCarolina HurricanesのJordan Staalの54.9%。73%というBergeronの直近の驚異的なフェイスオフの数字がゴーリーの頭の中にあって普段なら危険を犯さないはずのプレーでキャッチ(=自陣内のフェイスオフ=73%獲られる、と頭の中で変換)せずプレー継続をさせたんじゃないかな、という推測なんですがどうでしょうか。

状況を以上説明した通り、Leafsの選手たちは攻撃をしていたところから速攻を受けて自陣にダッシュで戻りさらに守備が続いて長いシフトとなってかなり苦しかったんじゃあなかったかとも思われます。交代の暇もなかった。最後のゴールに至る辺りではLeafsの選手の反応はかなり悪くなっていた。Andersenが試合をあそこで切っていれば起きなかったことが起こってしまった、という感じでしょうか。

Sweep! 62勝Tampa Bay Lightning一回戦敗退

プレーオフ開幕前から注目していたNHLタイ記録の62勝を挙げたTampa Bay Lightningが意地を見せるもColumbus Blue Jacketsが押し切って4戦全勝のスイープで一回戦を制してます。個人的に注目していたのでNHLの歴史に残るシリーズを丸々観戦できたのは幸せですが、こんな負け方があるんだなと感心してしまいました。ホッケーは怖いです。

第4戦は最終スコア7−3。これは試合の残り時間が2分となったところでTampa Bayがゴーリーを引き上げて6人攻撃に出たあと3本もエンプティネットが決まってのもので、そこまでは4−3と崖っぷちながらTampa Bayも抵抗していたのです。

ただこの日も序盤からColumbusが押せ押せ。第1ピリオド開始早々にTampa Bayが反則してそのパワープレーでColumbusが最初のゴール。追加点も得てColumbusペース。Lightningが1点返し2-1、その後決まったColumbusのゴールが紙一重のオフサイド判定で取り消しになってもColumbusペースは変わらず。
第2ピリオド終盤にBrayden Pointが意地のバックハンドがトップシェルフに刺さる個人技ゴールで3−3の同点に追いついたのですが、その直後にColumbusのゴールが決まって第2ピリオド終了。なんともLightningへ流れがこない試合。早いつぶしが冴えるColumbus、ときにはLightningが自軍ゴール裏からのリスタートで自陣ゾーンから出られないほど形をつくらせてもらえない。

プレーオフ開幕前の記事のコメント欄に書いたことなんですが、NHL Networkのシリーズ前の解説で「StamkosがいなくてもLightningは勝てる、Kucherovがいなくても勝てる、でもHedmanがいないと勝ち抜けない」と言われていたVictor Hedmanは第3戦に続いてこの日も欠場。
レギュラーシーズンの終盤4試合を上半身のケガで欠場、プレーオフでは復帰、第1戦第2戦は出場していたのですが、第3戦から欠場。崖っぷちのこの日も出場しなかったということは状態はかなり悪いのでしょうし、第1-2戦も無理をして出ていたということだったんでしょうね。
Hedmanの明らかなパスミスからターンオーバー⇢1ゴールを献上した場面は確かにあったのですが、それ以外は悪いプレーをしていたとは思わなかったし、TVで見られる範囲では痛そうな顔を見せてもいなかったと思うのですが、かなり悪かったんでしょうし、激しいColumbusのチェックで再度ケガを悪化させたとかか。HedmanがColumbusに狙われている感じは確かに試合中もありましたからColumbus側はHedmanのケガが悪いのをはっきり嗅ぎ取っていた、そしてTampa Bay側も狙われている事実とケガの状態を鑑みて攻守の要のHedmanを外した、ということか。

Hedman欠場⇢Lightning敗退。NHL Networkの解説、ズバリの大当たりですね。感心しました。NHL NetworkはNHL観戦には欠かせない素晴らしいリソースです。


この日は人気チームのPittsburgh Penguinsも未勝利でスイープされて一回戦での敗退。東カンファレンスの模様が大きく変わりました。残っている6チームはどこもチャンスです。

Frozen FourからStanley Cupプレーオフへ

NHL Colorado AvalancheがD Cale Makarと契約、即ベンチ入りをさせるようです。Avalancheはプレーオフ一回戦を戦っている真っ最中。Cale MakarはUMassのメンバーとして先週末カレッジホッケーの全米優勝戦を戦ったばかり。

カレッジホッケーは冬スポーツ。バスケとシーズンが重なるのでNCAAトーナメントの時期も同じですが、露出面を考えてバスケMarch MadnessのFinal Fourからずらして決勝シリーズ通称Frozen Fourを一週間後に開催。そちらに出場して準決勝決勝を戦い(UMassは準優勝)、カレッジホッケーのMVPに当たる賞を獲得。続いてColorado Avalancheとの契約交渉を再開(2年前に指名されていた)、加入決定、そしてそのままColoradoのプレーオフロースターに加えられて試合にも出場が見込まれます。このスピード感がすごい。
数日前の対戦相手はDenver大、Minnesota大-Duluth校だったのが、今夜の対戦相手はCalgary Flamesになる。
実際にMakarは即戦力となるとホッケーマスコミは評価しています。なんでもAvalancheには現在右利きのDが足りていないそうで(Makarは右利き)即座に入れる役目があるとか。西の試合なのでそのシリーズは私は見てないのですがどれほどの存在感が示せるものか興味は沸きます。
本当にもしまったく一緒に活動したことのない新人ディフェンスマンが活躍できるというのなら、ホッケーは冴えた選手間のコンビネーションよりも個人資質の方が大きいということにもなりますから、そういう面でも興味があります。

カレッジでの優勝シリーズ出場からメジャープロスポーツで同じ年にプレーオフにも出場したというと、MLBでBrandon Finneganが、TCU所属としてCollege World Series(5月)に出場して、カレッジシーズン終了後にプロ入り、その同じ年のMLB World Series(10月)にKansas City Royalsのメンバーとして登場したのが記憶に新しいところ。これは野球では初の快挙だったんですが、それでも4−5ヶ月かかっている。今回のCale MakarはFrozen FourからStanley Cupプレーオフを3日間で体験する(今夜出場すれば)という超速昇進になってます。

LightningとPenguins 3連敗で大ピンチ

NHLのプレーオフ一回戦が続いてます。
シーズンタイ記録62勝を引っさげてプレーオフに入ったナンバーワンシードのTampa Bay Lightningが第3戦も破れて0勝3敗、崖っぷちに立たされました。試合後の記者会見でTampaのHCは記者に「チームはショックを受けてますか?」との問いに平静を装い「その質問はどっちに転ぶにせよシリーズが終わってからにしてくれないか。私の理解では火曜日にもまだ試合があるはずだからね」と返答。ショック受けまくりだな!という状態。
第2戦の終盤に反則を犯したTampa Bayの最大の得点源Nikita Kucherovが出場停止なのに加えて、攻守の要Victor Hedmanが出場せず。Hedmanの方は故障なんでしょうね。シリーズ前にHedmanがいなくてはTampaはプレーオフを勝ち抜けないとNHL Networkで評されていたそのHedmanを下げて戦わねばならなかったTampa Bay。
今季シーズン中一度もなかった3連敗をここで喰ってしまうとは。
これでこの両チームはレギュラーシーズン・プレーオフを通じて6試合を戦ったわけですが、レギュラーシーズンの3試合+プレーオフ第1戦の第1ピリオドまでを合計すると、Tampa Bay 20-3 Columbus。そこから残りの部分はColumbus 12-2 Tampa Bay。いったいどうなってこんな逆転が起こってしまったのか。

余談ですがこのシリーズの3試合、放送された局がUSA⇢CNBC⇢NBCSNと毎試合変わってます。USAは一般娯楽局、CNBCは市況ビジネス局、NBCSNはNHL放送の中心局。ファンは2日ごとにチャンネルを合わせるぐらいしてくれるでしょうが、要らん子みたいな扱いされてんなーとちょっと残念。火曜日の第4戦は再び市況のCNBCで。


東のもうひとつのシリーズNew York Islanders x Pittsburgh Penguinsも一方的になりIslandersが3連勝で王手。PittsのスーパースターSidney Crosbyが完封されてIslandersの良いところばかりというシリーズになってます。もしこのままIslandersがこのシリーズをとって勝ち進むと、二回戦はIslandersのHC Barry Trotzが昨季Stanley Cup優勝へ導いたWashington Capitalsとの激突という期待があります。長年低迷したIslandersをいきなり就任一年目にプレーオフ二回戦まで押し上げられたら、昨年のCapitalsの優勝の手柄も選手よりもHCの手柄とされる再評価部分が増えそうです。

女子ホッケー 謎の判定でフィンランドが優勝を逃す

フィンランドで開催されていた女子のIIHF World Championshipの決勝がNHL Networkで放送されていました。謎の判定でフィンランドの延長戦のゴールデンゴールが取り消しとなり、シュートアウトの末、米女子代表が優勝してます。しかし後味が悪い。微妙な判定とかではなく、理屈上おかしい、ありえない判定なので。

1-1で迎えた延長戦で、フィンランド女子代表の速攻からのゴールで一度は勝負が決したかに見えたのですが、これを12分に渡る長いビデオ判定の末、ゴール取り消し。場内に理由の説明がなかったので何をそんなに時間をかけて見ていたのか、なぜゴールが取り消しになったのかが不明。ゴールを取り消すとともに、アメリカチームの選手を反則でペナルティボックスに入れて試合再開。意味がわかりません。

あり得る可能性としてはフィンランドの選手がゴールテンダーを妨害したという可能性なんですが、もしそうならペナルティボックスに行くのはフィンランドの選手のはずですがなぜか米側の選手。
米側のゴールテンダーは制限区域から大きく出てパックを追って倒れてパックを追っている場面でフィンランドの選手と交錯しており妨害の反則と判定するのもかなり難しい場面のはず。ゴールテンダーの足が僅かに制限区域には残ってますが、接触は確実に制限区域外。
またそれとは別になんらかの理由で米国側に反則があったとすれば試合を止める理由はなく(通常被反則側のアドバンテージをとって試合を継続するので)ゴールは有効なはずですが。

なぜだかわからないままフィンランド4人対アメリカ3人で試合再開。フィンランドはゴールに迫れないまま延長戦が時間切れとなり、シュートアウトでアメリカ勝利。

女子のアイスホッケーというのはアメリカとカナダが突出していて国際大会は両国が優勝を寡占している種目。そういうジャンルで、フィンランドが準決勝でカナダを倒し、米国を決勝で破って地元優勝!なんていうのは女子ホッケーにとって歓喜すべきこと、大歓迎すべきことなのに、なぜか謎判定で優勝取り消し。こういうことをやっていてはいけないんじゃないでしょうか。この審判、賭けてないか?と疑いたくなります。

マイナースポーツの国際大会の決勝が後味が悪かったというと昨年夏のラクロスの世界選手権の決勝でもタイムキーパーが米代表に肩入れしたかのような異常な時計操作で米代表に優勝をもたらしたということがありました。そのときの記事にも書きましたがもう一度書いてみたいと思います。なぜこんなことをしてまでアメリカに勝たせなくてはいけないのかなという場面が何年に一度か露見するときがあります。やれやれであります。

Ligntning 惨敗で開幕2連敗 そしてエースが次戦欠場危機

NHLプレーオフ東一回戦Columbus Blue Jackets@Tampa Bay Lightningの第2戦、第1戦の余勢をかってBlue Jacketsが攻め立て続けて完勝、5-1。シリーズはColumbusの2戦2勝となってます。第3戦は日曜日に@Columbusで。

レギュラーシーズン圧勝で制圧したTampa Bayが第1戦でBlue Jacketに大逆転負けしたのを受けての試合だったんですが、Blue Jacketsの勢いは止まらず。第1ピリオドに二度もフェイスオフからのゴールを決めて2-0とリード。さらに第2ピリオドに入ってからもColumbusの攻勢は続き早々に追加ゴールが決まって3-0。これで第1戦の第2ピリオドから4ピリオドでColumbusが7ゴール、Tampa Bay0。Tampaのホームは静まり返ってました。こんなはずではなかったというのがファンも選手も思っていたことでしょう。第3ピリオド、試合開始から45分にやっとTampa Bayにゴールが生まれたものの、4分後にはColumbusの4点目が決まって追い上げ機運も消え、さらに3分後にとどめのゴールが決まって勝負は決しました。
この最後のゴールなんかは勢いと意欲の差がはっきり出てしまいました。Columbusの第4ラインがTampa Bayに走り勝ってTampa陣内に長駆こぼれたパックを拾いに行ってそのまま鮮やかパス回しとなってゴール。
Tampa Bayは0-2とリードされたところで気合が入り直したように走りに集中、それまで相手にやられるばかりだったボディチェックも仕返すなど復活の兆しは見せたんですが、休みを挟んだ第2ピリオドの冒頭に喰った3ゴール目で勢い消沈。2連敗。

敗色濃厚の試合終盤にTampaの攻守の要Victor HedmanがColumbusベンチに口撃を仕掛けました。「おまえらコレ得意だよな。去年はどうなったんだったけな?」と挑発。昨年のプレーオフ一回戦でColumbusがWashington Capitalsを相手に敵地で2連勝しながら、その後4連敗で敗退したことを持ち出して詰ったのです。勝ってるColumbus側は余裕なのか、ムカついたけど黙っておいたのかその場では反応せず。
試合中HedmanはColumbus側のボディチェックの標的になる場面が多数で、それもHedmanが口撃に出た理由のうちでしょう。
また試合中には背番号77番のHedmanと、Columbusの77番Josh Andersonが掴み合いの乱闘にも。Andersonは試合中に解説者に「この選手はColumbusの”Tom Wilson”です」と紹介されてました。Tom Wilsonは反則・乱闘・性格の悪そうな挑発行為の常習犯。そのWilsonになぞらえられたのは名誉なのか。対するHedmanはケガでレギュラーシーズン終盤を欠場しプレーオフから復帰したばかり。ケガの詳細は明らかにされていませんし、Hedman本人がケガを気にする素振りは見せませんが、ひょっとしたらColumbusの執拗なチェックがかなり効いているのかも。
乱闘だとTampa Bayの第3の得点源であるBrayden Pointも果敢に相手に飛びかかるなど気合は見えたのですがことホッケーではPointはほとんど消えていたような。

Tampa Bayは昨季のWashington Capitals同様、第3戦からの巻き返しに賭け、そしてCapitalsのように優勝に突っ走りたいところでしょうが、さらに悪いことが待ってました。試合終了まで5分を切ったところで起こった乱闘のきっかけになったボーディングの反則でTampa BayのエースNikita Kucherovが退場。反転攻勢に移らなくてはいけない第3戦に出場停止となる可能性があります。相手選手が倒れて両膝をついている状態のところでのボーディングは最近のNHLの基準だと出場停止停止該当。惨敗にイライラしていたんでしょうが、まったく余計なことをしてしまったことに。
レギュラーシーズンの勝利記録を作ったTampa Bay、大ピンチ。盛り上がってまいりました。

Tampa Bay Lightning 衝撃的な大逆転負けでプレーオフ発進

これは稀な試合を見たという感じです。同時にNHLのプレーオフはこれがあるから!とその良さを再確認。
NHL史上最多のシーズン62勝を挙げてレギュラーシーズンを制圧したTampa Bay Lightningがプレーオフ初戦で3-0と大きくリードして飛び出しながら第3ピリオドに大逆転負け。それも得意のパワープレーで攻めの形をまったく作れず。それどころか間隙を突かれてショートハンドゴールを喰い、Columbus側のペナルティ切れからの短いパワープレーでのゴールも決まってあっという間に逆転、そのままColumbusが押し切り。4-3でColumbus Blue JacketがTampa Bay Lightningを下しました。
Tampa Bayは3ゴール以上のリードをしての敗戦は今季初。今季の対Columbusとの対戦は8-2、4-0、5-1と快勝の連続だったこともあって、3-0リードでまたか、と思われたところからの大逆転負けです。これはすごい。

第1ピリオドにホームのLightningがショートハンドゴールも含めて3-0とリード。第2ピリオドはColumbusが1ゴール返して3-1。第2ピリオドはTampa Bayは1失点でしのいだもののColumbusの攻勢の時間帯が長くTampa Bayの劣勢は明らか。それでも2ゴール差で第3ピリオドまで来たのだから地元Tampa Bay有利。第3ピリオドの入ってもColumbusの氷上での優位は継続。3-2と差を詰める。

そういう状況の10分強残りの時間に試合の山場が到来。壁際のハイスティックでColumbusがダブルマイナーの反則を犯してColumbusピンチ。第1ピリオド以来のLightningのパワープレー。このダブルマイナーの4分間の5人対4人の場面を耐えきれば残り6分間、勢いのあるColumbusにチャンスも生まれるけれど、NHL最強のパワープレーチームのTampa Bayがこの4分間で再びリードを広げられればTampa Bayが勝利を手にする、という試合の行方を決める4分間になるな!と緊迫感が高りました。

しかしこの山場の結果は予想外の方向へ。Tampa Bayは攻めの形ができず時間ばかり経過してペナルティの最初の2分はほとんどチャンスらしい場面なし。人的優位の後半に入って少々焦り気味に前掛かりになったとこからなんとColumbusのショートハンドゴールが鮮やかに決まって同点。さらにTampa Bayの反則=4-on-4を経た後のColumbus側の短いパワープレーで鮮やかtik tok toe逆転ゴールが決まってしまいました。アリーナが凍りつきましたね。僅か2分ほどの間にショートハンドとパワープレーゴールを立て続けに喰ってTampa Bay轟沈です。

もちろん試合の山場は第3ピリオドの両軍のパワープレーの明暗だったのですが、その前の第2ピリオドから第3ピリオド前半にColumbusがしぶとく食らいついてTampa Bayを疲弊させたのがあの勝負どころで効いたと言えましょう。
あとから振り返ればもう一つの山場は第2ピリオド開始直後のTampa Bayのゴールの絶好のチャンスをColumbusのG Sergei Bobrovskyがナイスセーブでしのいだところでしょう。あの時点では3-0でTampa Bayリード。4-0になっていたらさすがに終わっていた場面。さらに第2ピリオド終了間際にもBobrovskyの好セーブ。当たり前のことながら諦めちゃダメなんですね。あの2つの好セーブが第3ピリオドの大逆転を呼びました。
NHLプレーオフ史上でも上位にランクされうるアップセット勝利と言えるのでは。

NHLプレーオフ開幕へ Lightning Strikes

土曜日にNHLはレギュラーシーズンを終了。水曜日からはStanley Cup Playoffが今年も始まります。今年の焦点はなんと言ってもレギュラーシーズンを圧勝で乗り切ったTampa Bay Lightningがプレーオフでもその強さを発揮できるかでしょう。

今季のLightningは62勝16敗4OTL、勝点128。2位のBoston Bruinsに21勝点差をつけてのぶっちぎり。とうの昔にプレーオフ全体1位のポジションを確保してからも勝ち星を重ねて今季62勝。62勝はNHL史上最多タイ記録(1995–96 Detroit Red Wings)。ホッケーというのは強いチームでもそう簡単に勝ち込める性格のスポーツではないだけにこの圧倒的な成績は光ります。シーズンを通してレギュレーション内の連敗はなんと2連敗が僅か一度だけ(その唯一の連敗の2敗目を喫した相手がシーズン途中で完全崩壊したBuffalo Sabresというのがおもしろいめぐり合わせ)。他に今季もう一度だけ2連敗がありますがこれは2敗とも延長戦敗戦で勝点を重ねての敗戦。
シーズン最後の7試合で4勝3敗となってNHL新記録達成、また史上最多勝点記録は逃しましたが、そこにケチをつけることはできません。
記録面でいうと62勝のDetroitも、勝点でNHL史上最高132ポイントのMontreal Canadiensもすべてサラリーキャップ導入前の20世紀の記録で、サラリーキャップが導入されてリーグ全体の力が均衡化した現在のNHLでの62勝は偉業というか、どうしてそんなに勝てたのかと言いたくなるような成績です。

1995–96の62勝Detroit Red Wingsは、西カンファレンス決勝で当時NHLで最も熱かったライバル関係のColorado Avalancheに敗れてStanley Cup Final進出を逃してます。Lightningはどうなるか。


私のつたないホッケー観戦眼で感想を言わせていただくとLightningの強みは相手チームが良い形になる前の高い位置でのチェック・寄せが早い。まず良い形をつくらせない。またオフェンスの3rd & 4thラインまできっちり走りきる印象が強いです。トップラインのオフェンスのスターたちSteven Stamkos、Nikita Kucherovの得点力が目立ちますが、それとともに下位ラインの充実ぶりが相手チームを引きずり回して疲弊させているように見えます。
パワープレーでのゴール率28.2%でリーグトップ。ショートハンドでのペナルティキル率が85%でこれもリーグトップ。PPとPKの両方でリーグトップをとったのは過去40年で今年のTampa Bay以外で1チームしかないとか。

プレーオフ一回戦の相手はColumbus Blue Jacket。このカードはレギュラーシーズンではTampa Bayが3戦3勝。いずれの試合もTampa Bayの完勝、8-2、4-0、5-1というスコアになってます。Columbusは第1戦途中から第3戦まで6ピリオド連続ゴールゼロだった模様。
ホッケーは勢い次第で上位シードが敗戦することが一回戦から頻繁に起こるリーグなのであまり先走るのは良くないのですが、二回戦で当たるBoston Bruins/Totonto Maple Leafsの勝者とのシリーズがいまから楽しみです。

他の一回戦ではNew York Islanders x Pittsburgh Penguinsのカードが目新しい感じで楽しみです。
TV放映はNHL放送のメインチャンネルであるNBCSNがIslanders x Pens戦を、Lightningの試合は普段NHL放送のないUSAでの放送予定。この辺にホッケー僻地フロリダのLightningの試合では、人気チームのPenguinsや大都市Islandersほどは視聴率はとれないと放送局側にみなされた事情が感じられます。人気を力で跳ね返せるかLightning。

カレッジバスケットボールの季節のNHLでの余興の一幕

小ネタです。NHL Carolina Hurricanesが試合後にこういう祝勝をファンに披露したみたいです。アイスリンクに簡易バスケゴールを持ち込んでダンクショットの真似です。March Madnessたけなわ。場所は全米でカレッジバスケの最も熱いノースカロライナ州。North CarolinaもDukeも勝ち進んでいるその最中にわざわざNHLの試合を見に来てくれた地元ファンにちょっとしたサービスですね。
こういう楽しいのは良いと思います。肩肘張ってなくて。
練習のときにこれを皆で嬉々としてリハーサルしていたのかと想像するとそれも楽しいです。NHLの選手たちって強面の選手が多くて、インタビューでもぶっきらぼうな選手が多いのに、サービス精神はあって良いなと。

Hurricanesは現在東の7位でプレーオフ圏内。カレッジバスケがあと2週間で終わるとNHLは一気にプレーオフへの追い込みモードになる季節となります。
その時期はNHLの方がNBAよりもおもしろいわけです。NBAは7位や8位でプレーオフに滑り込んでもほとんどの場合一回戦であえなく敗退がほとんど。対してNHLはレギュラーシーズン終盤に勢いをつけてプレーオフに突入したチームが強い場合が多いのでこの時期の争いは意味があるからですね。
今年は東はTampa Bay Lightningが飛び抜けて強い(77試合を消化したこの時期になってまだ14敗しかしていないのは尋常ではない。OTLもリーグ最少タイの4)ので8位でプレーオフ進出してLightningと当たるのはできれば避けたいところで、Hurricanesもシーズンの大事なところですが、そういう時期でも遊び心忘れずというのは良いなあと思います。
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