アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NHL/Ice Hockey

St. Louis Bluesが初戴冠

NHL Stanley Cup FinalはSt. Louis Bluesが敵地での最終第7戦を快勝4-1で勝って創設50年以上を経て初優勝となっています。
第1ピリオドは地元Boston Bruinsが押していたのにピリオドが終わってみれば2-0でBluesがリード。3-0となったところで完全に試合の流れもBluesに行ってしまいました。

正直に言いますが私、FinalまでSt. Louis Bluesの試合をレギュラーシーズンは一度も見たことがなかったし、プレーオフに入ってもまともに見たのは上に来てから。なにやら無印のチームが勝ってしまったなあという感じが強いです。こういうのって珍しいような。
今季のBluesの戦績は45勝28敗9OTL、中地区3位、西カンファレンス5位に当たる成績。プレーオフに入ってからはWinnipeg、Dallas、San Joseに勝ってFinalまで来たのですが、正直話題性は極低かったと思うのです。西一回戦はワイルドカードの2チームが上位シードを押しのけて勝ち進んだカードが2つ。そして例のSan Jose Sharksが大逆転劇でVegasに最終戦で勝ったのがもう一つのカードで、Winnipeg x St. Louisのカードが一番目立たなかった。
二回戦では東でBoston BruinsとCarolina Hurricanesが強さを発揮して華麗に勝ち進んだ裏で、西の二回戦はどちらが強いともわからない方向性がないシリーズになっていたように見えました。(NHLにはよくありがちですが)
その結果St. Louisは注目度が低いままで勝ち上がってきた印象が強いです。こんなに注目度が低いところから優勝したメジャースポーツのチームって珍しいのではないでしょうか。話題性といえばゴーリーが新人だという話題ばかりでしたよね。


NFLやMLBはプレーオフに出場するチームの数が少なめなので、プレーオフに出てくるチームはどこも強みがわかる。NBAはNHLと同じ16チームがプレーオフに出場しますが、16チーム出場したからと言っても実際にFinalsに出てこられるチーム、優勝できるチームは上位チーム限られているわけで、下の方の目立たないチームはそのまま消える。だからここまで無印なチームが勝っちゃうことは起こらないわけです。
でもNHLプレーオフはそうはならない。にしても今年はとびっきり無印かつ地方都市のチームの初優勝で幕となりました。


超早出しのベガスの来季の優勝賭け率は、今季最多勝ながら歴史的惨敗で一回戦で消えていったTampa Bay Lightningがトップ、2位Vega Golden Knights、3位タイでToronto Maple Leafs・Boston Bruins・Colorado Avalanche 。今日勝ったSt. Louisは6位扱いになってました。



Stanley Cup Finalは第7戦へ

NHL Stanley Cup Final第6戦 Boston Bruins@St. Louis Bluesが行われ、Bruinsが5−1で快勝、最終第7戦で今季の王者が決まることに。決着戦は水曜日に@Bostonで。

この試合、Bostonが5人対3人のパワープレーで先行してそのまま押し切った試合。先制点の挙げたBostonのBrad Marchandがプレーオフでゴールを挙げるとBruinsは今季のプレーオフで9勝無敗。キャリア全体でも20勝1敗だとか。
過去には相手チームの選手を舐めたとか奇をてらった行動をしてみたりもしてますが、それよりもねちっこいプレーぶりで攻守で長年Bruinsの中核を担ってきた選手。31歳、NHLではBruins一筋。オールスターに選ばれるようになったのがここ数年のことで、ファンやNHLの選手たちにも認められるようになるまで時間がかかった選手。身上といえるしつこい攻守は派手さはないですが、Bruinsのチーム全体としてのしぶとさを支えている選手と言えましょう。


ところで第6戦と第7戦の間が中二日空きます。実は同時進行のNBA Finalsの方もかなりスケジュールが間延びしていて、先日の金曜日の第4戦でToronto Raptorsが王手をかけたわけですが、次の第5戦@Torontoは月曜日、中2日です。NHLは日曜日夜に試合をやったのですが、NBAの方は土日を丸々避けての試合開催。
いま6月上旬はアメリカ国内の多くの場所でとてもいい季節でもあり、5月末で小中高校が学期末を迎える時期でもある。この時期は在宅率が悪いのは以前からわかっていたことですが、NBAは思い切って週末を丸々避けて月曜夜の放送を選んだわけです。過去は日中の在宅率の悪さを考えてそれでも週末の夜には試合をしていたはずですが。NBAとNHLの力関係、アメスポ全体での力関係から言ってもNBAは自由に開催日を決められる立場で、それで率先して月曜を選ぶんだなあ、と。

ベストメンバーでなくても楽しめる世界大会

ホッケーIIHF世界選手権が今年も開催。米代表・カナダ代表がそれぞれ完敗でグループリーグ初戦を落としてます。米代表は開催地元のスロバキアを相手に1-4。8カ国総当たりの長いグループリーグなので徐々に浮上してくるはずですが、現時点では1戦1敗得失点差-3で最下位スタートになってます。

ホッケーの世界選手権は毎年この時期、NHLのプレーオフ後半に重なって開催されています。各国の代表にはNHLでシーズンを終えたチームの選手が参加可。選手本人の自由意志で参加。米代表はChicago Blackhawksの人気選手Patrick Kaneが代表主将を務める他、Ryan Suter(Minnesota Wild)、Jack Eichel(Buffalo Sabres)などプレーオフを逃したチームからスターが参加。これに加えて先日U−18大会で活躍したU-18米代表主将のJack Hughesもメンバーとなってます。

この大会は例年、NHLプレーオフ一回戦二回戦で敗退したチームの選手が遅れて合流してくることがあるのが他のスポーツではほとんど例のない特徴です。プレーオフで惜しくも敗れて、そのままオフで休業へではなく、国の代表に合流してまだホッケーをやる選手もいるのです。ホッケーが好きなんだねーと言いたくなる、なかなか楽しい裏の大会なのです。


途中から参加というとそういえば野球のWorld Baseball Classicで前回2017年だったかで、Los Angeles DodgersのクローザーKenley Jansenがもしオランダが勝ち進んだら後から追加で代表参加出場するかも、という話があったことがありました。実現はしなかったわけですけれど、そういうのって良いなとも思ったものです。ホッケー以外だとこういうことが起こりうるのはWBCぐらいではないでしょうか。堅苦しいことを言わずホッケーのように選手の入れ替えには柔軟であっても良いんじゃないですかね。

当ブログにコメントをいただく中で感じることのひとつに、WBCをなんとかもっとベスト中のベストのメンバーを揃えた人気大会にしたいという気持ちを持つスポーツファンが日本にはかなりいるんだな、というのがあります。まあたぶんサッカーW杯に対するコンプレックスが動機なのだと推察しますが、スポーツの世界大会というのはそういうものばかりではないわけです。上述した通りホッケーの世界選手権は毎年NHLプレーオフの裏で、プレーオフに出られなかった選手と、欧州各国のリーグの所属選手などで構成されて「世界」の優勝を競っています。それがいけないともおもしろくないとも私には思えないです。
例えば今年はロシアの有力選手の所属NHLチームが早めに敗退したため、Alexander Ovechkin、Evgeni Malkin、Ilya Kovalchuk、Evgeny Kuznetsov、Nikita Kucherovなどなど豪華メンバーが揃ってます。これに二回戦で敗退したColumbus Blue JacketsのG Sergei Bobrovskyも合流するかもなんてロシアファンは盛り上がっています。実際はBobrovskyはFAなので出ないんじゃないかと私は思いますがどうなるか。
で、たまたま今年のロシアはベストメンバーに近いんですが、米代表やカナダはそうではない。カナダは例えばSidney Crosbyがプレーオフ一回戦敗退済みですが世界選手権は出場回避。だからこの大会に意義がないとか権威がないとか悲観するホッケーファンがいるとは思いません。これはこれで良いのです。しっかりした長い拘束期間を持つプロリーグが世界のいくつもの国で展開されている人気スポーツなのですからそうそう都合よく時期が空くわけではなく、どっかこっかスケジュールが引っかかるのも仕方ないのです。選手の移籍や体調、契約状況その他の理由で出場しない自由も当然尊重すべきでしょう。

ホッケーの世界選手権と比較すれば野球のWBCは米代表を除けばほぼ各国ベストメンバーが揃うのですからよほど豪華で充実しています。米代表にしてもスーパー・ベストではないにしても恥ずかしいようなメンバーでは決してない。それで足りないという悲観が日本から聞こえてくるのは少々奇異に感じます。そして実際のWBCの試合や大会は好試合や意外なチームの奮戦が随所に見られるとても良い大会のように私には見えます。このままで続けて行って良いように思うのですが、どうなんですかね?

Pavelskiの復帰したSan Jose Sharksが第7戦を制して西カンファレンス決勝へ

NHLの西カンファレンス二回戦、Colorado Avalanche@San Jose Sharksの最終第7戦、地元のSan Joseが3−2で逃げ切ってカンファレンス決勝へ駒を進めてます。
一回戦の最終第7戦でNHLプレーオフ史上最大の大逆転の試合で下したきっかけとなった頭部のケガを受けたSan JoseキャプテンのJoe Pavelskiはあの試合以来欠場を続けていたのですが、二回戦の大詰めのこの第7戦で復帰。そしてその勢いのまま第1ピリオドにPavelskiがゴールとアシストを記録してSan Joseが2−0とリードしてしまったので会場は大盛り上がり。Pavelskiのゴールは味方のショットにスティックを合わせてパックの軌道を変えてのもの。技ありの先制点になってます。
あのケガから6試合連続して欠場したということはかなり状態が悪かったはず。シーズンエンドになるかもしれない最後の第7戦なので体調はまだ完全ではないのに無理を押して出てきたのではと誰もが思ったと思いますが、そういう中決めちゃうっていうのは持ってるってことでしょうか。

その後Coloradoが追い上げ、幻の同点ゴール(ビデオ判定でオフサイドでゴールとりけし)などあったのですが、最初のPavelskiの絡んだ序盤の2得点が効いてSan Joseが逃げ切ってます。
西カンファレンス決勝は中地区3位St. Louis Blues x 太平洋2位San Jose Sharks。東はワイルドカードから勝ち上がった勢いのあるCarolina Hurricanes x 大西洋地区2位Boston Bruins。

一番強そうなのはBruinsですかねー。

Carolina Hurricanesスイープで二回戦突破

NHLプレーオフは二回戦が進行中。他の3カードが2勝2敗となっている中、Carolina HurricanesがNew York Islandersをスイープで下して東カンファレンス決勝へ駒を進めています。最終第4戦も快勝。良く走って5−2。
Islandersは一回戦をスイープ4連勝で勝ち上がって、二回戦は逆にスイープ負け。NHLの歴史上これは4度目の珍事らしいです。プレーオフが始まる前は二回戦でのWashington Capitals対前Capitals HCが率いるIslandersの激突が期待されていたと思うのですが、その対戦も実現しなければ、どちらのチームも二回戦までで消えるという結果になってます。

東カンファレンスはこれで一回戦二回戦で決着した5カード、全部人気のある方が負けた形になってますね。これでもしカンファレンス決勝がColumbus Blue Jackets x Carolina Hurricanesなんていうカードになったらこと全国区の人気面では最弱カードになってしまうのでしょう。それぞれのホームにとっては人気のテコ入れになって中期的にはNHL全体にとっても悪いことではないでしょうが。Carolina x  Columbusになったらワイルドカード2チームによるカンファレンス決勝ともなります。

本業の人でもやっぱり延長戦はつらいらしい

NHL Networkで今日の試合のおさらいでも見ようかと思ったところ、ニュース番組の冒頭でおもしろいことを言っていました。「今日は延長戦がありませんでした!延長戦がひとつもなかったのは8日ぶりですよ!」と嬉しそうにアナと解説がフィストバンプ。昨日まで連日どこかで延長戦があったようです。

NHLのプレーオフはレギュラーシーズンと延長戦のルールが異なり時間無制限でのサドンデス(+20分ごとに製氷タイム)。レギュラーシーズンでは5分延長、それで決着がつかなければシュートアウト3本勝負で決着をつけます。レギュラーシーズンではすぐに延長戦が始まりますが、プレーオフでは第3ピリオド終了後に製氷作業が入ったのちにサドンデス延長戦が開始。どうしても間延びするし、しばしばダブル延長戦にもなる。サドンデスですから当然両軍ゴールなしのまま試合が続く。観戦する側からするとなかなかにしんどいものなのです。時間もかなり長くなる。平日の午後8時開始の試合が日をまたぐのも珍しくない。私などは延長戦となった段階で観戦離脱してしまうケースが多いです。

ということでよほど熱心なファンでもないとNHLプレーオフの延長戦はTVにはきついかと思うのですが、プロのNHL Networkの人もそう思ってるのか!ということを知ってちょっと安心した次第です。

ロシアにすごいGKのタマゴがいる

土曜日午前中。EPLやブンデスリーガの生放送が定着してきている時刻ですが、同じく欧州で開催されている他のスポーツも生での放送がしばしばあります。今朝はホッケー2019 IIHF U-18世界選手権の準決勝ロシア対米代表の試合をやっていたのに遭遇、見てしまいました。ちょうど別項のコメントで古のロシアホッケーの話が出ていたばかりのタイミングで、真紅で全身を包んだロシア代表と米代表の激突だなあと見入ってしまったわけです。当然のことながら胸にはCCCPの文字ではなく、ロマノフ家の双頭鷲紋章なのですが。

結果は2−2のまま延長戦でも決着つかずシュートアウトで1-0でロシアが勝利。今大会は米代表が強くて大本命とされていて、グループリーグもトーナメント一回戦も全勝圧勝の連続だったのですが準決勝でグループリーグで快勝したロシアに屈してしまいました。試合は互角より米代表の方が良いように見えましたが。試合終了間際にロシアがtoo many menペナルティを喰って4人対3人となり、米代表のサヨナラ勝ちのチャンスもあったんですが決めきれず。

これで米代表は三位決定戦に回るのですが、その相手はカナダ。つまりは米カナダのどちらかはメダルなしで今大会を終わることになるんですね。もし米代表がメダルを逃すと2003年以来。カナダは過去三大会メダルなしと実はU-18ではカナダ苦戦中。ロシアU-18が決勝に進むのは2009年以来。つまりNHLに最上級の選手を供給するロシア・カナダの二強はともにU-18ではあまり好成績を残せていないということになります。たぶんこの二カ国の最上級の若い選手たちはU-18に参加するよりもすでにプロになっているってことでしょうか?


個別では米代表ではCole Caufieldがこの日の2ゴールを加えてU-18大会14ゴールとAlexander Ovechkinの記録に並んだそうです。まだ三位決定戦があるのでOvechkinの記録を超えられるかも。Caufieldは18歳、今年のNHLドラフトで1巡目指名が見込まれる選手。

しかしドラフト関連だともっとすごいのがいました。ロシアのゴーリーYaroslav Askarov。これはひょっとして将来NHLのスターになるような子なのかもしれません。まだ16歳で、2020年のNHLドラフトが最短。U-18の大会で16歳の子が強い国の正ゴーリーというだけでもすごそうです。このぐらいの年齢だとまだ年齢での力の差というのは存在するでしょうに。
シュートアウトで決着をつけたこの試合、米代表の各シューターを完封してしまいました。ドラフトトップ指名が見込まれる主将のJack Hughes以下シューターたちが揺さぶっても態勢が崩れず5ホールも腋下も開かず、どこにも打てないままで終わる米代表選手続出となりました。


NHLのモックドラフトを見るとRyan Suzukiという日系らしい選手の名前が1巡目指名を伺っているようです。

なぜそこで油を注ぐ NHLが5分ペナルティについてVGKに「謝罪」

試合の二日後になって変な話が出てきました。NHLプレーオフ西一回戦第7戦でSan Jose Sharksが大逆転勝ちした試合について、敗戦したVegas Golden KnightsのGMが「NHLがメジャーペナルティについて間違ったコールをしたと謝罪してきた」と公言。おいおいという感じです。現時点ではVGKのGMの一方的な発言なのでひょっとするとNHLはこの後でいや違うそんなことは言ってない、内容が違うと言い出すのかもしれませんが、なぜここでこうなるという感じです。VGKファンや選手が同試合でのメジャーペナルティ=5分間の5人対4人の判定に不満なのは試合後伝わってますが、こんな謝罪があったとしても事態は悪化するだけなのでは。
事件の場面のビデオはこちら

ざっとのルールを説明します。NHLのルールではマイナーペナルティは2分のペナルティボックス入り。メジャーペナルティは5分。但し2分の方は相手方が得点すると2分を経過しないままでも反則選手はプレーに復帰でき、メジャーペナルティでは得点が何点入っても5分間をボックスで過ごす必要があります。何点入ってもと言ってもこの試合のように5分間に4ゴールも立て続けに決まるなんていうのはめったにあることではないのですが、今回はまず無いことが起こってしまったし、それがプレーオフシリーズ決着戦の最終ピリオドの大逆転で起こるというめぐり合わせのためマイナーかメジャーかの問題が大きく拡大してしまったわけです。

この謝罪ニュースを聞いてびっくりするとともに、昨季のNFL NFC優勝戦でのパス妨害のノーコールで試合の行方が変わってしまったと試合後も何日も長々とモメたケースを連想してしまいました。なにもそんなところをNFLの例に倣わなくても良いのに。



ルールの条文によればクロスチェックがメジャーペナルティと判定するか否かはその接触の度合いを審判権限で判断するとなってます。Cody Eakin(事後退場処分)によるクロスチェックおよびVGKのチームメイトPaul Stastnyが続けて空中のJoe Pavelskiをさらに押したので酷い落ち方になったんですが、どちらの接触もその場では反則の笛はなってません。Stastnyの方が怪我をひどくさせた関与は大きいですが反則としては罰せられてないです。
それとは別に当日、審判がJoe Pavelskiが昏倒して動かないので試合を止めたあとにVGKのベンチへ来て「首へのクロスチェックがあったのでメジャー」だと告げていったというんですね。ところが後からビデオを見るとクロスチェックは胸元に叩き込まれており首ではない。だから誤審だとVGK側は言ってるわけです。
これは2つ別のことを言ってるのでこれを誤審と呼べるのかどうかがまずわからないです。
(1)まずフェイスオフでのクロスチェックがあってその時点ではノーコール。空中の(NFLルール風に言うとdefense-lessな)Pavelskiにさらにタックルが続けざまにあってこれもノーコール。この前者の行為が事後的にメジャーペナルティと判定されたわけです。上で紹介したビデオだと実況解説は即座に5分のメジャーペナルティの可能性に言及してますね。
(2)昏倒したPavelskiがメディカルスタッフに連れられて退場した後に審判がVGKのベンチに頸部へのクロスチェックゆえにメジャーペナルティと告げた。現場のチームはそれが本当かどうかはわからなかったはずですが、事後ビデオ検証すると首ではなかったのでメジャーペナルティ該当じゃないじゃないか、というものです。

条文通りに読めばクロスチェックが当たったのが首かどうかは問わずメジャーペナルティは適用できるように読めますが、そもそもがその反則はリアルタイムではコールされていない。Joe Pavelskiの怪我の具合はよくなく明日の二回戦の第1戦は欠場の見込み。
頭部も打ってるPavelskiの詳細な症状が公表されていない段階で、マイナーペナルティだろ!と言い募るVGKの選手・組織・ファンもちょっといかがなものかとは思いますが、それはマナー的なことなので深追いしません。


もしあれが誤審、マイナーペナルティ該当なのだとしたらまずはNHLはルールを変える必要があるでしょう。他のアングルからのビデオを見てもVGKの二人はフェイスオフ前から襲いかかるのを打ち合わせていたのはほぼ確定的に見えます。身を守れない状態の相手をさらにはたき落としたStastnyがルール上なんらの責任を問われていないのもまずい。それが2分のマイナーペナルティかつ1点献上するだけでペナルティは解除されるはず、という見込みで襲いかかったとしたら現代のスポーツとしては限度を超えているような。NHLが誤審を認めて謝罪したというのが事実なら今後同様のケースがあってもすべてマイナーペナルティと判定せざるを得なくなります。
頭部の裂傷での出血はともかく(耳からの出血かもしれないですが)、脳震盪の方がより大問題です。脳震盪リスクへの予防措置をとらず今回の騒ぎでマイナーペナルティ化させて放置するとNHLはその経営直撃の大変な社会的リスクを背負うことになります。その辺も考え合わせると、なぜ謝罪した?という疑問も湧き上がります。

根本にはNHLが意図的なラフ行為・反則行為を強く罰していないという例の伝統的な問題が横たわってるだけに場合によっては尾を引く可能性があります。

5分ペナルティで4ゴール連発で試合をひっくり返した

昨夜すごい試合があったようなので再放送になっていたのを観戦。NHLプレーオフ一回戦第7戦 Vegas Golden Knighs@San Jose Sharksの一戦。第3ピリオドVegasの3−0リードの場面で、リードしていたVegasがフェイスオフの際に二人がかりで相手のフェイスオフの選手をクロスチェック+死に体の選手をさらに押し倒して肩口および頭部から氷上に落下して気を失った模様で、これがメジャーペナルティと判定されて5分間のパワープレー。メジャーペナルティは通常のパワープレーと異なり得点が入ってもパワープレーは継続します。
パワープレーが始まって6秒でSan Joseがゴール、3−1。そこから続けざまに約4分半の間に4ゴールが突き刺さって大逆転San Jose 4-3。

というところまではダイジェストで知っていたんですが、よくわからなかったのがなぜフェイスオフでVGKの選手が二人がかりであんな勢いで突っかかって行ってペナルティを喰ったのかです。きっと前段になにかあったはず。フェイスオフ開始前からクロスチェックに行くつもりだったのはビデオで何度見てもそう見えるし、さらに二人目が襲いかかるタイミングも間髪入れず早いのであの二人は前もって相手を潰しにいくと打ち合わせていたはず。対してやられた側は完全に不意を突かれている。
で、再放送でその場面を見てみたんですが、その二人の間でなにもないんですよね。さっぱりわかりません。翌日=今日のNHL Networkなどの報道を見てもなぜ襲いかかったのかを問うた話はまるで出てこない。僅かに触れていたのはこのシリーズ7戦全体がハードヒットの多い試合だったから、というものですが、なぜあのタイミングであんな派手なことをやったのかはわからない。

また試合当日の延長戦前のスタジオ解説は5分のメジャーペナルティは妥当という意見でしたが、試合後VGKのHCや主力選手は記者会見で「あれは2分のマイナーペナルティ相当だろ。マイナーペナルティだったら1点取り返されてもまだ3−1だったはず」と不満を表明。翌日になってのNHL Networkの解説者たちの多くは5分メジャーペナルティは過剰ではないかと疑問を呈してました。
うーむ。こういうのを聞いてると、ホッケーの過去の基準と今は基準が変わってきているわけですが、どうもそういう意識改革はまだ進んでいない感じがします。特に解説者を含む年長OBは重症かも。ハードヒッティングなのはホッケーの魅力でしょうからそれは結構なんですが不意打ちはマズいというコンセンサスがまだ形成できてないってことですか。

5分が過剰かどうはともかく、ほぼ5分間攻められまくりで逆転されたVGKは言い訳が効かないとも言えます。4ゴールを喰っただけでなく良いところないままSan Joseに攻められっぱなし。5人対4人でこれほど一方的に攻められ続けるというのはなにかおかしいはず。それが何かを指摘できるほど観戦眼がないのでお伝えできることがなくもどかしいですが、大変な5分間になりました。試合のスタジオ解説の方は「NHL史上最高の大逆転劇ではないか」と興奮されてました。いやー生で見たかった。

とは言えこの試合、東部時間だと午後10時試合開始。とても見られなかったでしょう。こんな展開になるとは事前には想像不可能ですし。
その上Vegasが試合残り45秒で執念の同点ゴールで延長戦へ。NHLプレーオフの延長戦はサドンデスで決勝ゴールまで永遠に続くルールなので、私は延長戦になったらだいたい見るのを諦めます。いつ終わるかわからないからですね。
レギュラーシーズンの延長戦は5分間で第3ピリオド終了後すぐに始まりますが、プレーオフではルールが違い第3ピリオドと延長戦までの間に製氷タイムもあって20分後に試合再開+サドンデスでいつ決着が付くか予想ができないので、よほど気になる場合以外、時間が許す場合以外は私は観戦を諦めます。

なのでこの史上に残るのであろう劇的な大逆転4連続ゴールを堪能できた方はかなり少ないはずです。
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