アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

格闘技

NASCAR再開! The Real Heroes 400

NASCARが今日日曜日にシーズン再開です。疫禍後のアメスポ再開の動きではUFCが先行して昨夜早くも再開第3戦UFC Fight Night 176(Overeem vs Harris、UFC249を含み同じ会場で8日間で3戦)もやっていましたが、UFCにはシーズンという概念がありませんから、個人的な好みとしてはNASCARのシーズン再開の方が、途切れたシーズンがいよいよ再開という感じが強いです。というわけでスタートを待ち構えて観戦です。UFCも良かったですけどね。昨夜のメインカードも1ラウンドから両者ともに顔面パウンディング乱打を食う時間帯有り、血まみれの大変な試合でしたし。


待っていたのは私だけではなかったようです。Twitterでのトレンドワードの首位に#NASCARISBACK が2時間以上続けてとどまるなど普段とは違う雰囲気です。視聴率情報が数日後に出てくるのが楽しみです。

事前にNASCARの社長が「自分は必要最小限の人員に当たらないので当日は会場には行かない」と言っていたのに象徴される通り、普段とは大いにムードは通常レースと異なります。人の数と接触数を大きく絞ってます。無観客はもちろん、関係者も大きく制限。各チームの人員も通常の22名から16名と減員。クルーチーフすらレース場にいないようです。レース自体はサウスカロライナ州で行われている中、クルーチーフはノースカロライナ州のチームの本部にいるという態勢。国歌の歌手も、レース前の安全祈願の聖職者も現地におらず遠隔で。
TVアナウンサーや解説も会場にいない。TV製作スタッフも通常の編集トラック内ではなく特設テント内にクルーを距離をとって配置しているという念の入れよう。ここまでやるのかと正直感動するような陣容です。特にNASCARの再開はかなり急に決まって時間の足りなかったであろう中でこれだけやるのだからこのアドリブ力はすごいなと思います。UFCと違ってNASCARではマスクの着用率も100%完璧に見えました。

選手やクルーから感染者が出た場合のシミュレーションも様々な場合を想定していると社長からの説明などもあり、これからアメスポメジャーが再開していく中での模範を示そうと努力しているように見受けます。準備の周到さではNASCARの方がUFCの上を行っているように見えます。後に再開で続くことになるMLB、NBA、NHLなどへ向けてNASCARが今回とってる防疫措置についての詳細な情報提供が日々行われているそうで、オールアメスポ態勢で復興を目指してる模様。これもまた感心。


この日のレース名は「The Real Heroes 400」とされてます。医療関係者が各地で治療や検査に日夜奮戦しているのをアメリカ全体でThe Real Heroesと呼んで盛りたてているのですが、それをレース名としてシーズン復帰戦としてます。この辺のセンスは泣かせます。
番組冒頭にJimmie Johnsonが「みんな、家にいろよ。これから数時間俺たちがみんなのためのショーをやる。見ててくれ」と静かな口調で言う。なかなかぐっと来るではないですか。

当ブログで予想していたトランプ大統領による再開の祝辞がない。公衆衛生のトップによるSocial distanceとStay homeを促すCMが最初の目立つ枠で流される。今トランプは公衆衛生トップと意見が割れて規制解除を強く主張してモメてる最中にトランプじゃない側の肩を持ったように見えます。またシーズン中断中に出場停止処分にされたKyle Larsonの処分理由を何度も放送中に語ってNASCARでは人種差別主義と一線を画していることを強調する。
これ、NASCARが今回のシーズンリスタートを全国区にアピールするチャンスと考えて従来のNASCAR支持層≒トランプ支持層=疫禍規制解除論者たちに偏らない姿勢を示している現れかと見えます。普段NASCARを見ない層も今日は見ていることを意識しているってとこでしょうか。興味深い変化に見えます。


また2月のDaytona 500で危険なクラッシュで病院送りになったRyan Newmanがこのシーズン再開レースで復帰ということにもなってます。当時の状況からすれば死亡事故になっても不思議じゃないクラッシュ。大きな後遺症もなく生活に戻れるだけでも奇跡に近いような事故だったのですが、今季のうちに復帰とは。事故の当時も書きましたがNASCARがとってきた安全策が見事に機能した結果なのであって、奇跡と呼ぶだけでなく人智による成功例と呼ぶべきでもあるのでしょう。

UFC Fight Night マスク着用の徹底化

先週末にUFC 249が開催されたことは書きました。同じ会場で水曜日の今日UFCのFight Nightが開催。249は疫禍でアメスポ全体が完全停止以来初のUFC大会だったわけです。そして今日が2大会目ということになります。まとめて2大会を開催というのは次週NASCARが同じレース場でCup戦2レースを中二日で開催するのと似た方式と言えます。

気になる違いが。249のときはオクタゴン周りの関係者でマスクを着用していない人がかなりの人数画面に映っていたと思いますが、今日はセコンドも含め着用率が明らかに上がっていると思います。着用していないのはアナウンサー解説、あとはラウンドガールぐらいのよう。一部わざと外して片耳にぶら下げたような問題児もいましたがおおむね全員着用が徹底されたようです。249時点の反省点として改善したってことなのであろうと思われます。
これからアメスポが再開していく中でこういうことは細かくチェックが入っていくんでしょうね。

UFC 249、感染者が発生も開催へ

今後のアメスポの再開に関する先行事例になりそうな事案が出てきました。今夜開催予定のUFC 249に出場予定だったRonaldo Souzaがコロナウィルスに感染していたことが確定してカードがら外されたものの、イベント自体は決行となってます。

私が読んだ限りの事情はこうです。試合は土曜日。ほとんどの出場選手は水曜日に会場のあるフロリダ州Jacksonville市に到着。全関係者にコロナウィルスの検査を実施。Souza自身には発熱を含め症状がなかったものの、本人の申告でSouzaの家族に感染しているかもしれない症状が出ていたとのことで隔離。検査結果が出たのが金曜日だか土曜日だかに感染が確認されてSouzaの試合はキャンセル。但し到着直後から隔離を徹底したので他の選手関係者への感染はないと判断、UFC 249自体は決行へ。担当する同地の公衆衛生当局もUFCの対応内容に満足ということで開催のお墨付きが出た、ということだそうです。


いくつか疑問が。水曜日の段階でSouzaに感染の検査をして結果が出るまでに2日または3日というのは遅くないか。私の知ってる限りで最新で私の地元の大手検査機関は早ければ当日、遅くとも翌日までには結果がわかると情報発信しています。UFCの採用した検査が一般の我々よりも遅いというのはおかしいように思われますので、再検査をするなど手数を踏んでいるのではと想像されます。最初の検査結果がクロだったから二度目の検査をしたのか、シロだったから再検査をしたのか。それとも結果は出ていたがただクロだとすぐに発表したくなかっただけか。どの場合も少なからず問題を感じます。事情の詳細な公表が望まれます。

Souzaは他の選手たちの泊まるホテルから離脱・別の場所で自主隔離したというのですが試合を数日後に控えて練習の機会もなくホテルの部屋に数日缶詰というのではシロとなった場合でも試合に臨むコンディションに差し障る。たぶんなんらかの方法で練習ができる環境が提供されていたのではないかと想像しますが、その辺はどうしたんだ?というのも気になりますね。今回は対象になった選手が1人だったという話なので時差利用などなんとか隔離練習の方法を提供しえたかもしれませんが、どうなのよ、という。

またSouzaがどういうルートで会場入りしたのかも知りたいところです。フロリダ州在住で車でJacksonvilleには来たということで、一緒に来たSouza陣営の2人のセコンドも自主隔離対象になったとされます。セコンドの2人が感染確認されたかどうかは報道がない。Jacksonville到着後もセコンドと行動をともにしていたのだとしたらその3人の間で感染が到着後に起こった可能性だってありそうです。

また隔離されたはずのSouzaは計量イベントには登場、対戦相手と同じ場所に揃って撮影をされています。これもどうよ、という感じですね。マスクはしていたようですが、感染しているとわかっている選手と同席をさせられた相手選手や関係者はこの処置に文句も言いたいところでは。その時点で感染が確定していなかったから計量をしたということなんでしょうけど、そうだとしたらもっとやりようがあったのでは?危険を冒してまで同じ場所でやる必要がないはず。また相手陣営はSouzaが検査結果待ちの状態であることの説明を受けていたのかどうかも気になります。


UFCは前回の4月のUFC 249(中止済み)もギリギリまで開催にこだわった経緯もあり、今回の試合(元々はUFC 250として予定されていたのが通し番号がずれて新期日で249になった)の開催もぜひやりたいという意思がはっきりしている。もう試合当日なだけに細かいSouzaの欠場の事情説明を第三者にしないままで試合を決行するのでしょう。
開催地のフロリダ州も他州と比較して経済活動の再開に前のめりの判断をしてきている傾向が強い。UFCおよび地元自治体がともに開催決行に前向きなだけにもう止まりようはなさそうです。PPVで売っちゃったお金が目の前に見えてる話でもありますからね。

現時点までで出ている情報だけなら決行の判断が間違っているとは言い切れませんので開催反対を言いたいわけじゃないんですが、検査結果の出方のタイミングのおかしさも含めてもう少し丁寧な情報発信はあってもいいかなと思います。それは開催後の事後であっても、先行の例として公表すべきかなと思います。

純粋アマチュアスポーツとしてのレスリング

先日別項でカレッジレスリングに触れました。めったにこの話題になることはないのでこの機会に一度アメリカのレスリングのことを少し書いてみたいと思います。

アメリカにおけるレスリングというのは五輪レスリングとはまったくの別ものです。カレッジおよび年少者まで一般にアメリカで行われているレスリングルールを限定して指す場合はFolkstyleとも呼ばれますが、通常はレスリングと言えばアメリカ独自のそれを指します。1秒フォールで決着が着くことを除いたら五輪レスリング・国際ルールとはまったく違うルールで争われています。フリースタイルで得点となる動きがFolk Styleでは得点にならないので存在しません。ローリングや投げがそれに該当。投げたって良いんですがそれ自体は得点にならないのであまりそうなりません。

個人的な感想ではアメリカのレスリングは素晴らしいスポーツだと思っています。唯一の学校スポーツとして行われる格闘技として特別な地位を持っているとも思いますし、粘り強い体幹などこのスポーツを通して鍛えられる身体能力は他のスポーツでは得難いものがあると思うからです。
冬シーズンのスポーツなので、伝統的に秋にフットボールを、春に野球をやる運動能力のある子で、バスケにはむかないという子たちが冬にレスリングをやるというのは珍しくなかったと理解しています。フットボールの試合を見ていて動きの中で、ああこの選手はレスリングやってたなとわかる選手は珍しくないです。

高校レベルでの男子スポーツで競技者数でレスリングは種目別で7位。資料のある最新の2017-18シーズンの統計で24万人以上が参加しています。増減は年によって違い最新の統計ではレスリング参加者は増加したことになっています。
男子の種目を見ると球技でフットボール、バスケットボール、野球、サッカーの順で参加者が多く、それに加えて陸上やクロスカントリー走までの計6種目の参加者がレスリングより上になってます。ただし後ろの2つは、他の競技参加者のオフシーズントレーニングを兼ねて参加している選手も多いとも言えます。マイナー競技の中では伝統的に地味なのに参加者が一番多いのがレスリング、という位置づけでもあります。人知れずという感じに。

アメリカにおけるレスリングの最も盛んな州はアイオワ州です。北米大陸中央、大都市もない穀倉地帯の目立たないアイオワ州。なぜか伝統的に強い。カレッジで言うとBig Ten所属のIowa大、Big XII所属のIowa State大がメジャー大学として同州に存在します。そしてその所属カンファレンスがNCAAレスリングの中心的な地位も占めます。アイオワを含む穀倉地帯、中西部と呼ばれる地方で盛ん。米国内でかなり参加人口に濃淡のあるスポーツです。田舎州の方が強い傾向が強い。

もう一度繰り返しますがここで言うレスリングを続けていても五輪には決して出られません。五輪に出ていくのはカレッジキャリアを終えた後や(五輪の開催年のタイミングによっては)1−2年間カレッジレスリングへの参加を休止して国際ルールのレスリングに特化転向した選手だけです。
人気球技のようにプロになってカネが稼げるようになる可能性もほぼなく、カレッジスポーツとしての扱いも地味で、五輪で世界一になる可能性もほとんどないのになぜか伝統的に多くの少年が参加するスポーツ。それがアメリカのレスリングなわけです。言ってみればアメスポ随一の筋金入りのアマチュアスポーツとも言えましょう。


ところで先日もコメントで読者の方に指摘していただきましたが、アメリカ人MMA選手でレスリングをバックグラウンドに持つ選手は多い。上で説明した通りTVでは見かけることはなく五輪で注目されなくとも参加者数は伝統的に多かったし、レスリングはとにかく他のスポーツをやっていたのでは絶対に鍛わることのない部分を日常から鍛えるスポーツなのでMMAでその身体的な貯金が見える形で貢献するのは納得ではあります。MMAが後発ながらメジャープロスポーツとしてアメスポ市場に定着したことで初めてレスリングに上位互換のプロの道が拓けたとも言えるのでしょう。純粋なアマチュアスポーツだったアメリカレスリングにある種のプロの可能性を付加したものにはなったんだろうなと思えます。
だからと言ってMMAがやりたいからレスリングを始めたという子がどれほどの割合を占めるかというと、どうかなという気もしますが。


レスリングの身体能力の高さの現れとして私が知っている現象としては、MMAのひとつ前の段階と言えるグラップリングのアマチュア大会ではしばしば「レスリング経験者」と「レスリング未経験者」を別ディビジョンに分けて競技を行うというのがあります。レスリングを知らないでグラップリング教室や柔術教室に通う選手がどれほど関節技を知っていても、体重移動に長け、身体接触の競り合いの中での強さを身に着けたレスリング経験者にはまったく技をかけられないのです。あっという間に不利な態勢に追い込まれてグラップリング独自の技術をあまりわかってないレスリング経験者たちが勝っちゃうんですよね。着衣の柔術だと道着を掴むことでまだ主導権を取りえますが、グラップリングの技術を競う大会としては実に不本意な試合が次々と展開されてしまうのです。それでレスリング経験者を自主申告で別枠にするという措置をとることがあるわけです。
ディビジョン分けまでするのはさすがに珍しいかと思いますが、米国内の柔道の大会でもサンボの大会でも、ああレスリング経験者なんだなという参加者が非柔道な動きで勝つというのはまったく珍しくない。レスリングが商業的な意味でアメリカでメジャースポーツとは言えないにしても、私的な道場で行われている柔道、グラップリング、柔術、サンボなどに比べたらレスリング経験者の数は桁違いに多くその能力も平均的にかなり高いということになります。

本論とはずれますが関連して一応柔道側のことも書いておくと、アメリカでも柔道の広域大会になればアメリカ国内でマイナーながらも研鑽を積んでいる柔道選手にお目にかかる機会はあり、そういう選手がレスリングでの動きや強さをベースに勝ち進んできた腕自慢選手を畳んでしまうのを見ると、うむうむ柔道の技術体系はやはり意味のあるものだなと納得もして嬉しくもあるわけです。


レスリングが冬スポーツであるゆえに子供の頃からレスリングを学んだ選手はたぶん同じ冬シーズンのスポーツであるバスケを学校の部活動で経験していないであろうことが想像できます。バスケは遊びで誰もがする手軽なスポーツですからレスリングをしているからと言ってバスケをやる機会がないということはありえませんが、逆はあり得る。つまりバスケを子供の頃から部活でやり込んでいるとレスリング的な動きを学ぶ機会が失われるということはありそうです。フットボールとレスリングは両方やってる選手は全米にいくらでもいるけれど、バスケとレスリングは学校内部活では両立しえないので。

若き日のトランプを目撃

たまたまなのですがトランプ大統領の32年前の姿を見てしまいました。
1988年Mike TysonがMichael Spinksを1回KOで葬った試合を観戦していたんですけど、それに若き日のドナルド・トランプ氏がリング上でプロモーターとして長々と紹介されていました。すごい若い!見るからにエネルギッシュでヤリ手感がぷんぷんしてます。場所はニュージャージー州Trump Plazaで。トランプは現在73歳で32年前ですから当時41歳ですね。当時もDonald J Trumpと「J」を入れて紹介されていました。ご本人はJを入れることになにかこだわりがあるんでしょう。Muhammad Aliも来場していてリング上で紹介されていました。

試合の中身の方は以前にも見たことがあったのですが登場シーンからずっと続きで見たのは初めて。試合前のテロップで「Tysonは97日も試合をしていない」と出てました。つまりボクサーの3ヶ月強の試合ブランクが長かった時代なんですね。時代がまるで違いますね。試合はTysonの完勝。Spinksのジャブを無視して懐に入ってフックアッパーであっという間に2度のダウンを奪って仕留めてしまいました。

対戦当時は両者ともに無敗で、戦前はSpinksを王者と評価、テクニックでTysonより上でTysonを翻弄するだろうとするボクシング専門誌がいくつもあってまだ新参21歳Tysonをボクシング玄人が認めきっていなかった時点での試合でもあります。そこで圧勝してボクシング玄人をすべて黙らせた試合ということに。当時はボクシング雑誌がまだいくつもあった時代ってことですね。Spinksのこの日のファイトマネーは$13 millionだとも言ってました。32年前の$13 millionとかとてつもない金額のはず。それだけの価値がボクシングの試合にあった時代でもあります。

トランプとボクシング界のその後の関係は存じませんが、先日のプロスポーツの要人との電話会談ではボクシングの代表は呼ばれていなかったと理解してます。どこかの時点でトランプとボクシング界はこじれたとかあるんでしょうか?

WWEの生放送継続に州がお墨付き

WWEの番組製作が外出禁止令下のフロリダ州から合法にビジネス継続可のお墨付きを貰っていたことが明らかになっています。WWEの放送製作はフロリダ州の経済にとってEssentialであるという苦しい言い訳をつけて、無観客であれば活動可としています。先週のWWEの放送が伏線張りまくりだったのもこのメモ(日本語風に言うと通達ですか。4月3日付だったとの報道)があったのでできたことだったようです。

しかしまあ、ちょっと待てという感じではあります。WWEが稼ぐカネが州の経済にとって大事だというのを理由にWWEがessential businessであるならば他にもじゃあウチだってと言いたい産業は州内にいくつもあるはずで、今回WWEの継続可を確認したメモが知れ渡ったことでフロリダ州内で営業を停止させられている他業種からの不満が湧き上がったり、外出禁止令を無視して営業を再開する事業者が出たりなどの混乱が起こる可能性がありそうです。

スポーツビジネスで言うとWWEがお墨付きを貰ったのと同じ条件なら他ジャンルでもやれるのか?という疑問が当然出るところで、UFCが開催して良いのか?と言う質問をした記者があったようです。それへの州側の返事は、当該のお墨付きのメモはWWE個別に限ったものではない、とのことで、UFCであろうと、NHLであろうと開催可ということになるようです。これが呼び水でFight IslandNHL変則集中プレーオフもフロリダにやってくることになるのか。


全米的に展開されているSocial distancingが効いてきて新規感染者の数が鈍化してきたところではありますが、全米規模の外出禁止令をどのタイミングでやめるのかはまだ大きくモメている最中。トランプ大統領は焦り狂っているようで4月末で緊急事態はやめる、各地の知事権限での外出禁止令を大統領令でひっくり返してでも経済優先とすると発言、それに慎重な発言を繰り返す公衆衛生のトップをクビにするとツイートで脅すなど今日も荒れてます。

州知事の権限と大統領権限のどちらが優先するのかは憲法上の大きな問題となってトランプの言うようにすんなりことが進むとは思えません。もし解除が時期尚早であればあったでまた死者が増えて二度目のピークに臨むことになるのでしょうが、同時に早い解除で米経済は反転攻勢に向かえるのでしょうし、その辺はもう好みの問題です。
フロリダ州の知事は共和党の方で、外出禁止令の発令も遅かったし、今回のWWE活動継続支持のメモを出したことからなし崩し的に経済活動の再開も容認、その後トランプの言うのに近いタイミングでの規制解除にも同調する可能性があると読むべきなのかも。

早めの経済活動再開に乗り出してそれでフロリダ州の感染者や死者が一気に増えたとしても政治の責任。UFCやNHLが試合を強行するにはそれぐらいはっきりしてくれている方が好環境であるとは言えそうです。知事が腹をくくってやっても良いと言ってるんですからUFCのDana White社長やNHLのGary Bettmanコミッショナーにとっては決断はしやすいでしょうね。
とは言えフロリダ州がそう言ったのが今回明らかになったのですから先行してNHLプレーオフを誘致している他州も同様のお墨付きをだして誘致合戦に勝とうとするという綱引きも起こりそうですが。

尚、フロリダ州にも孤立した地区に先住民族の特区はいくつも存在します。そういうところにアイスリンクを伴った施設があるかどうかはわかりません。

WrestleMania後も順調WWE

一部に先週末のWrestleMania後に無期限休止に入るのではと噂もあったWWEですがWrestleMania後も順調にRAW、Smackdownも放映を終えています。次の伏線を張るような内容からしても近いうちに休止に入る気があるようにはまったく見えません。

WrestleMania 36はWrestleMania史上最大の視聴者を集めたとの報道もあります。過去の数字と比較しやすいTVのみの数字はどうも発表されていないようなのですが、WWEはすべての視聴方法を合わせた視聴者は9億6700万人だったと主張しています。とてつもない数字と言えましょう。ほぼ全世界でライブスポーツイベントが消え去っている中、WrestleManiaの一人勝ちか。
製作は自社のスタジオで撮影しているだけなのですから制作費もしれているものがそんなに売れてしまう。Cena x The Fiendの試合などスタジオ撮影であることのメリットを極大化したとすら言えるでしょう。

WWE Smackdownを放送するFOXはその系列のスポーツ専門局FS1でWWE Network製作の番組を定時放送、また毎週水曜日には好評のeNASCARのスピンオフとも言うべきレーシングシミュレーション番組の定時放送を決定するなどコロナ疫禍下で健闘する自系列のスポーツ番組を生かして、スポーツが消えた世界のスポーツ放送で生き残りをはかっています。

対してアメスポ放送の最大手だったESPN系列は手持ちのコンテンツがことごとく活動を停止。唯一可能性のあったUFC 249も遂に開催を断念したことでこれも消滅。
現在進行中のNBA選手によるNBA 2K20トーナメントが終わると、次はNBA・WNBA選手によるH-O-R-S-E大会が次のライブイベントになります。ちょっと前にH-O-R-S-EならSocial distancingを保ったままできるとつぶやいたのですが、本当にそれがESPNの番組になっちゃうんだなあという。


WWEの一人勝ちに心穏やかでないのはUFCか。次週のUFC 249の開催は断念したもののFight Islandというアイデアが浮上して、離島に選手関係者を隔離しての定時放送を早期に模索しているようです。前回UFCの活動に触れたときに検討されていたのは米国内の先住民族居住特区での試合開催でしたが、Fight Island構想は私有の島だと言います。
格闘技で島と言われると日本だと巌流島を思い起こしてしまうのでは。アメリカ的にはリアリティ番組のSurvivor辺りを連想する人が多いのかな。

前回開催場所を検討してたときも先住民族居住区の中は治外法権的な特権も様々ありますが、地続きで検問があるわけでもない場所ですし、本当に中に隔離したり必要な人員が法に触れずに出入りできるのかが疑問でした。
Fight Island構想ではそれが米国内のなのかどうかは言及されていないので私のセンスだとそれは米国外の島を想定してるんじゃないかと想像してしまいます。米国内である限りはどうしても各州の法律や現在発令されている様々な緊急命令に左右される可能性が高いからです。米国内ならビジネス活動を最優先する傾向の強い知事の地元州でないと。カリフォルニアはそうではない、と私には思えます。

UFC 249場所探し続報

ここまで粘ったのですから実際に開催するのでしょう。予定日まで10日と迫ったUFC 249は開催場所は未だに明かさないものの、準備は進んでいるらしい情報がいろいろ漏れてきています。カリフォルニア州内にある先住民族の居住地内でやるらしいという観測も飛んでます。

先住民族の居住地というのはアメリカの建国の歴史とからんで先住民族の自治権が認められており法律が普通の場所とかなり違うなどいろいろな違いがあります。今でこそ一般の地域でも増えましたが昔は先住民族居住地のみカジノが合法とか、法律上の違いはかなりあります。
居住区内でのイベント開催で州のスポーツ管理当局の開催許可が要るかどうかというと場所によっても違うようですがどうか。ここまで突き進んできたのですから許可は出る見込み、または許可が要らない、のどちらかなのでしょう。


コロナ感染への対応としては、既に選手やセコンド全員に既に検査キットを送りつけ、さらに現地試合前にも再び検査をするとしています。予定されていた試合の出場者が今日になって一人削られたのですが、それが事前に送った検査で陽性が出たからなのかは公表されていませんが、あり得る話。関係者の人数分の検査キットは確保済みで、その上で「我々が検査キットを確保したことで医療機関の検査キットが足りなくなるということはない。別ルートで確保している」とわざわざ声明も出しています。イベントを強行することで検査キット不足を助長するとの批判を受ける可能性を感じたんでしょう。そして海外から買ったってことなんでしょうね。
でも海外から買ったとしたらその検査結果の信頼性はどう担保できるんでしょうか?米公衆衛生当局が海外産の検査キットの導入を拒否したとかいう事例が1ヶ月ぐらい前にあったはずですが。

またUFCの公式戦をやるにあたってドーピング検査はするのか、と問われて社長のDana WhiteによればUSADAによる通常通りの検査をやると。ということはこの試合都市へUSADAの人員が派遣される必要があります。USADAは対応する気があるようなのですが、その移動は違法でなくできるのかな、というのは気になります。上でも説明したとおり先住民族居住区は自治権があり、ある程度の治外法権的な取り扱いが可能であることはありうるのですが、それは居住区内の話。USADAの人員が外出禁止令の出ているカリフォルニア州内を移動して同居住区に入るまでは州の命令に服すことになるはずですが、大丈夫なのか。

現在でもまだ外出禁止令の出ていない州は全米で10前後あります。前回この件を書いたときにノースダコタ州の田舎とかは、という予想を書いたのですが、ノースダコタ州も外出禁止令の出ていない州の一つのはずです。同州内にも先住民族居住区はあったはず。だったらそういう州で開催すれば移動中に州からの横槍が入って居住区までたどりつけないという問題は起きないのでは。
んーでもノースダコタ州では先住民族居住区もろくな施設がないかもですね。過疎州で周りに人口の多い都市がないからカジノを経営しても人がさほど来なかったでしょうし。

WWEがメジャースポーツの一員としてホワイトハウスに認められる

これはなかなか意外でおもしろい話ではないでしょうか。コロナ疫禍で舵取りに追われるトランプ大統領がアメスポメジャー団体のトップと電話会議を今朝開催。それにWWEのVince McMahonも含まれています。

参加した団体名がソースごとにブレがあって詳細が確認できないのですが、4大メジャーであるNFL/MLB/NBA/NHLに加えて、女子バスケWNBA、ゴルフ男女PGA/LPGA、男子サッカーMLS、競馬Breeders Cup、UFC、WWE、IndyCar、NASCARなどの首脳が呼ばれたとか。ソースによってはNASCARやLPGAが参加者のリストに名前がなかったりちょっとよくわかりませんが、とにかくそういう電話会議が行われたことは事実のようです。
いわく大統領からは現在の疫禍が終わった時点で各スポーツ団体が活発に活動してアメリカ経済復興のイメージリーダーになって欲しいという要請があったとか。会談の中身に実質的な意味のあるものがあったかどうかは定かではないですが、どこかのタイミングでアメスポの復活があった時期にトランプ大統領とスポーツ界がタッグを組んでアメリカの復興をアピールするなどの下地作りですかね。11月投票の大統領選に向けてそういう絵・舞台はトランプにとってはぜひ欲しいところでしょうし。

呼ばれた側を見ると、準メジャーであるMLSにとってはこの仲間に入れてもらえたのは名誉なことのはず。法律上はスポーツ団体ではないWWEが含まれていますが、トランプさんはWWEの殿堂入りメンバーであるなど繋がりが強いのでそういうのも込みか。競馬が含まれたのはトランプの支持層である資産家富裕層が競馬界と大いに重なるのでそれもまた納得か。
呼ばれなかった側で一番目立つのは女子サッカーでしょうか。過去のいきさつから言ってトランプと相性最悪ですし、女子プロ団体NWSLはマイナーですから呼ばれなくてもその点では文句は言えないでしょうが。でも斜陽IndyCarですら呼ばれているしなあという。

先日来書いてますが、トランプ大統領は毎日楽観論を述べるのが仕事のようになっていて、現場を仕切る各州知事や公衆衛生当局者が危機感をあらわにしているのと温度差がかなりあります。今朝の電話会議とは別に、ツイートで大統領は「Little Leagueのシーズンがもうじき始まるぞ」という、非現実的な発言もしてます。いや無理だろ、という。
昨日辺りは連邦政府が備蓄していた人工呼吸器を州が譲って欲しいというのをはねつけたりしてバトル。たぶんホワイトハウスの政治的な思惑ではニューヨーク州などどうやってもトランプの票にならない州には人工呼吸器は渡さず、いわゆる紫色州・Swing State(フロリダ州がたぶんその焦点のひとつ)へ集中的に連邦政府からの援助を送ろうということなのでしょうが、そこまで選挙を露骨に意識したやり方で支持はつなぎとめられるんですかね。
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