アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Motorsports

NASCARの新陳代謝?

速報でNASCARのTony Stewartが2016年を最後にNASCARレースから退くという話が急に出てきました。気になる話です。NASCARではJeff Gordonが今季が最後のNASCARフル参戦ということでシーズン前からフェアウェルムードだったわけです。それに次いでStewartまで辞めるのか、という。モータースポーツは選手寿命が長いです。Gordon, Stewartともに現在44歳。彼らより年長のドライバーは過去にも多数います。

Tonyの方は Stewart Haas Racingの共同オーナーでもあります。所属ドライバーにも恵まれており、Tony本人がドライバーとして一線を退いてもNASCARにとどまって本人も楽しめそうですが、辞めようと思うほどドライバーとしての熱意が減退したのか。 今季は未勝利、10位以内も2度しかなくポイントで所属四人の中で最下位25位でChase(プレーオフ)も逃し限界なのか。ポールポジションも一度もなかったんですね。例の死亡事故以降冴えないままの現役引退表明になりそうです。

Jeff Gordonの方はChase進出の16名枠内を確保しており、日曜のレースでも7位に入ってChaseの来週の第一回足切り回避もできそう。こちらも今季未勝利でレースを見ていても迫力に欠けるように見えるのは見る側の気のせいなのか。ポールポジションは今季3度とマシンは悪くないようなのに。昨季最終戦で年間優勝を争うドライバーたちを追い回した熱いレースを見せてくれたJeff Gordon。キャリアのフィナーレに向けてどんなおもしろいレースを見せてくれるか。Gordonは引退後のプランに口を濁しているので意外なところに参戦してみたりするのでは、とそちらも楽しみですが。


それにしてもGordon, Stewartと一般知名度の高いドライバーの引退はNASCARにとっては損失なんでしょうか。それとも新陳代謝になって良いのか。NASCARのジャンルとしての人気がピークだった10年ほど前のスタードライバーで一般の知名度も高いというとあとはJimmie JohnsonとDale Jr.ぐらいになってしまうのかな。

今週末は真打ちなし

今週末はコレというアメスポイベントに欠けた週末だったように思います。個人的に一番おもしろかったのは日曜日のNASCAR。残り3周のところでトップを快走するJoey Loganoがガス欠失速。2位に付けていたKyle Buschは先週まで3週連続優勝、過去5戦のうち4レースで優勝と絶好調。しかし燃料の残りに不安があるBuschは今日は無理をせず2位で満足してポイントを挙げておくべきだと解説陣が喋っていたらトップのLoganoがガス欠でBuschに棚ぼた優勝が回ってきた…と思ったら1周半後にBuschもガス欠、という漫画的な展開であー、あー、あーと騒ぎながら見られて良かったです。

その他では競馬の三冠馬となったAmerican Pharoahの三冠獲得後の初レース。人気にあやかって一般にはまったくの無名レースながら地上波NBCがわざわざこのレースを放送。スーパースター見たさに集まった6万人の観衆を集めたレースで完勝していました。いつも言いますがマイナージャンルには関心のない人にも知られたスーパースターが必要だという、まさにそのスーパースターとなったAmerican Pharoah。あまりにも堂々の完勝劇。まあ私もつられて見てしまったわけですが。この調子だと10月末の年度最後のビッグレースBreeders' Cupはフットボールシーズンのど真ん中に切り込んで地上波放送で気を吐くことになるのか。American Pharoah自身はそのBreeders' Cupを最後に種牡馬生活入り予定だそうですから放送する側からすると極短い話題の期間ということになります。せっかくのジャンルにとって待望のスーパースターホースなのに。

Breeders' Cupも勝つとグランドスラムと呼ぶことにするらしいです。するらしいというのは、Breeders' Cupは1984年からと比較的歴史が新しく、過去の三冠馬が出た年(1978年が最後)にはBreeders' Cupはまだ存在しておらず今年のAmerican Pharoahが初めて三冠によるBreeders' Cup制覇の可能性のある馬なので全制覇についての決まった名称もまだないから、だそうです。

Daytona 500 Let's go!

NASCARのシーズン開幕戦にして最大の知名度を誇るDaytona 500が今週末日曜日に開催されます。昨日同サーキットで疑似予選Budweiser Duels二戦もあったんですがそれもDaytona 500の一部みたいなものということで。今季限りでのNASCARフル参戦からの引退を表明済みのJeff Gordonがポールポジションを獲得済みのレースであります。地上波FOXでの放送予定。予選の初っぱなから多重クラッシュで荒れたシーズンスタートとなってますが、それもまたNASCARらしくて良いでしょう。


ちょっと関係ないですが先日のMadison Square GardenでのNBAオールスター戦に昨季NASCAR Sprint Cupシリーズで年間3位となったDenny Hamlinが会場に観戦に来ていました。バスケ好きということでDaytonaでNASCAR全体が長滞在をしている合間にニューヨークまで飛んできたとのこと。好きなんですね。それは良かったんですが試合中継中にミニインタビューを受けてその中で好きな選手は?と問われてDirk Nowitzkiと答えていたのを聞いて、あー、という感じになりました。

なにがあーかというと、NASCARというのは元々南部で人気のジャンルで典型的なNASCARファンは白人男性とされ、もっとあからさまに言うとNASCARファンは南部のレッドネック=白人優位主義者が多いというステレオタイプがあるわけです。そういう偏見(と呼ぶかどうかは別として)がある中、選手の圧倒大半が黒人選手であるNBAの中で誰が好き?と問われてわざわざ白人のNowitzkiと答えちゃうのかぁ〜というのが私のあーの中身です。いや別に正直で良いし、それぞれが楽しめればいいんですけど。

でそのHamlinが昨夜のレースで人気者のDanica Patrickの後方を引っかけてスピンさせてとしてDanicaに詰め寄られる場面が大々的にマスコミ報道に載ってしまってます。Danicaはこれで二度目だ我慢できないと怒って衆人環視の中での猛抗議だったようですが、これもまたDaytonaの宣伝には良かったような。Danicaが怒って他のドライバーに食ってかかったシーンというと以前にもっと凄い怒り方をしたことがあって、そのときはヘルメットをとるいとまもなく単騎相手陣営に乗り込もうとしてセキュリティに警告を喰ったりものすごい形相でした。あのときに比べると今回は少しおとなしめの抗議だなあなんて見ていました。対応するHamlinもDanicaの剣幕に押されながらもなんとか余裕があって、男女間の口論としては模範的とも言える場面だったような気もします。

DanicaはDaytona 500本戦への出場が危うい中、その壊れたレースカーでDuel 2を完走、最終ラップで10位に滑り込んで本戦出場を確定させました。最終ラップで3台抜いたみたいでぎりぎり人気者が本戦出場。うーんそれはプロレス的なデキレースではなくて?さすがにそこまで疑ってはいけないのかもしれませんがちょっと出来過ぎかなという感もなきにしも。

ベテランスターの幸せな引退ロードとは

他の話題がホットなので、先日書いた「大都市圏内移転」の話題のようにあまり急がない話題は書いたものの公開するのを遅らせようかなとも思ったのですが、遅らせなくて良かったです。次々と書きたい話題が出てきているので。今回は気になっている話題を二つ一度にしてしまいます。ひとつはNASCARのスタードライバーであるJeff Gordonが今季2015年シーズンをもってSprint Cup Seriesの本格参戦を最後とすることを突然表明したこと。もうひとつはNBA Los Angles LakersのKobe Bryantのケガ。こちらはMRIの結果昨日遅くになって今季残り全休を余儀なくされそうだという話になってしまっています。

まずJeff Gordonの方ですがNASCARがジャンルとしてアメスポ内序列を駆け上がってメジャースポーツ入りを果たした時期に最も高い知名度を誇った選手と言えます。それまでは人気の地域は南部に大きく偏っていたNASCARが全国区へ浸透していったのはGordonが勝っていた時期とほぼ軌を一にします。それまでの南部のレッドネックぽい風貌のドライバーたちと明かに違う顔立ちのGordonが荒くれどもを差し置いて勝ちまくった90年代から21世紀初頭 。現在43歳。アメリカのレースドライバーとしてはさしてお歳というほどでもないし、昨季の最終戦あたりでの優勝争いをするChaseドライバーたちを向こうに廻しての熱い走りっぷりなどまだまだ引退する必要なんてないじゃないか、という感じではありますが、余力を残しての引退ができるのもまたNASCARが十分に大きくなって十分に既に稼げたからでもありましょう。

シーズン前に引退を宣言するというと昨季のMLB Derek Jeter、さらにはその前年のMariano Riveraが同様のことをすることで、各地を転戦するたびに祝福されての幸せなラストシーズンを送ったことが連想されます。Jeff Gordonも同様の歓迎と祝福を受けながらのシーズンとなりそうです。本人のコメントによれば計画はないが将来スポット参戦することもあるかもね、ということです。

個人的な好みで言えば将来のことを一切口に出さずに今季は引退ロードを楽しんで、その後別ジャンルで復活してくれたらおもしろいかななんて思いますが。例えばDakarとか耐久シリーズとかまさかのF1とか。F1のアメリカ進出加速の切り札として水面下でJeff Gordon獲得劇が進行中かもなんて想像するとおもしろいです。

さてKobeの方。Lakersが成績不振なのもあってチームの事情は復帰と関係がない。プレーオフ進出の望みもないのでシーズンも残り多くない。これで2シーズン連続でプレーしないままでのシーズンエンドとなります。現在36歳。バスケットボール選手としてはかなりの高齢となっています。特にガードですし。

しかしながらこのタイミングでのケガでの長期欠場は痛い。これでは負けん気の強いKobe、引退もできない状況になってしまったような気もします。年齢と復活を期した今季のパフォーマンスを冷静に見ればここで引退を宣言しても不思議はないところなんですが。あとは本人の気持ちが折れているかどうかですね。

オールスター戦のファン投票が終わり西カンファレンスの先発として17度目の当選を果たしたばかりでの欠場確定。大舞台@Madison Square Gardenのオールスター戦には顔を出してくれると思いますが、そこでどういう発言をするのか。再び復活ロードを目指すと言うのか、それともその注目の場を借りて引退を表明か。彼の性格からしたら…どっちですかね。Jeter型の幸せな来季ラストシーズン宣言という手もあるのかどうか。NBA オールスター戦は2月15日です。

演出か素か めちゃめちゃおもしろかったNASCARシーズンフィナーレ

NFLの午後4時からの二部の看板試合Philadelphia Eagles@Green Bay Packersがあっという間に勝負が決してしまったのでしっかり見られたNASCAR最終戦の話を。


NASCARファンの間でも評判の悪かった新方式Chase=プレーオフによる初のシーズンの最終戦@Miami-Homesteadがありました。簡略に繰り返すとここまでの何度かの足切りを経てポイント上位4位までに入ったドライバーがこれまでのシーズンポイントを全部チャラにして一発勝負でSprint Cup(最上位カテゴリ)の年間チャンピオンを決定するという仕組みです。通常のNASCARのレースでは各周回トップのドライバーに1ポイントずつボーナスポイントが加算されたりするのですが、ここではそういうのは一切関係なく四人のうちこのレースの最上位でフィニッシュしたドライバーが年間優勝ということ。43名出走なので極端な話、該当四人全員クラッシュしたら周回数が多い39位フィニッシュでも年間優勝になるとそういう意味です。まあどのモータースポーツのシリーズでも最終戦はそんなもんですが。該当の四人は勝てばいずれもこれがSprint Cup初優勝となります。

ところがレースの中盤以降はほぼこの四人が上位6位以内に収まってデッドヒートという展開に。四人に挟まって年間優勝6度Jimmie Johnsonと同4度Jeff Gordonのトップレーサーが全力で競り合う。年間優勝経験がなく知名度に劣る四人が中位に沈む地味な優勝争いだってあり得たのが、現実はトップを突っ走るJeff Gordon、優勝争いの真っ直中のドライバーたちを相手に熱く競り合うJohnsonという構図。何度かのイエローフラッグ&リスタート、最終盤のピットでジャッキ失敗などでドラマがあった後、ラス前先週の@Phoenixでも優勝したKevin Harvickが二週連続優勝でSprint Cup優勝。今季未勝利のままで年間優勝の可能性があったRyan Newmanは2位フィニッシュで珍記録には及ばず。結果的には年間5勝(最多勝は6勝のBrad Keselowski)を挙げたHarvickが年間チャンピオンになったことで、そして最終レースが大変なデッドヒートとなったことで新方式Chaseへの批判はやむのでしょうか。

レース自体は大変おもしろかったのですが大きな疑問がひとつあるのです。これ、ちょっと演出かかってないのか?というものです。このレース見落としがなければクラッシュは終盤に後方でおこったオマケの二台によるものだけ。イエローフラッグは多かったですが外壁にソロでこすったものがほとんど(一度だけ誰かにはね飛ばされて外壁というのがあったですか)。あとはパーツ落下ばかり。NASCARはクラッシュが華で毎度毎度発生します。それがほぼゼロに近かった。あれ?という感じなのです。

またほぼレース全編でトップ近くに位置したJeff Gordonが最終盤の勝負所のイエローフラッグ連発のときにほぼ勝利を放棄したかのようなピットイン。これもあれ?っと。それ以前に先々週荒れたJeff GordonとKeselowskiの因縁関連のことを放映陣がまったくコメントしません。私からするとトップに立ったGordonがKeselowskiのチームメイトで優勝を狙う四人のひとりであるJoey Loganoが上がってきたときになんか仕掛けてきたりしないだろうかとハラハラしていたんですがそういう面の言及もなければそのような動きもありませんでした。ふーむ。

なにが言いたいかというと舞台裏で事前にNASCAR運営から各チーム・ドライバーにきつーく優勝争いに関係ないドライバーの妙な動きは絶対に許さない、事故を誘発する動きへの処罰は通常以上に厳しく取るという通達があったんじゃないかな?と思ったのです。事故ゼロはまあそんなこともあってもいいですが、Gordonの離脱は(このレースでの)優勝が狙えるタイミングとして変でした。あれ、Gordonが離脱する理由はなに?というと、ああいう展開のレースになってきていたのでムリな突っ込みをしてくるであろう優勝争いの面々との接触トラブルを避けた感じではないのか。また放映陣が因縁を一切煽らなかったのもNASCAR側から依頼があったんじゃないかなあなんて思うんですが。また四人のうち最後方11列目(だったかな)からスタートした特に車が速いとも思われないNewmanがあっさり上位まで上がってきたのも後から考えれば通達にびびって他の車が競り合い避けて譲ったか?とさえ思える。またGordonがトップを走る中、KeselowskiがGordonに一度も近づかなかったのは好判断だと思います(これはNASCAR側からの通達というよりチームメイトが優勝を争っているPenske Racingからの指示かも)。

それらすべてを演出と呼ぶかどうかはともかく、ファンの前に示された結果は間違いなくエキサイティングな最終レースだったわけです。毎度言いますが混み合ったアメスポのこの時期にアメスポ最強NFLを向こうに廻して戦わなくてはならないNASCARがこういう工夫を一段と凝らしてくること(だとしたら、ですが)は運営側の努力として認めるべきかなと。あまりにも人工的に最終戦まで優勝者を引っ張りすぎだ、シーズン全体を無視しているという批判は来季も続くのでしょうが、これだけエキサイティングなレースを見せられるとそれもまた良いのかななんて簡単に納得してしまう、普段は見ていない無責任な私ではあります。いやとにかく面白かったのは否定できないです。

NASCARシーズンラス前レース 遺恨をフレーバーにする

今年から優勝者を決める方式を変えたアメリカのモータースポーツ最大手NASCAR。Chase=プレーオフ自体は今季で施行11シーズン目ですが、今季からは最終レースまで優勝者が決定しない方式。欧州F1も最終戦のポイントをダブルにする(なんかバラエティクイズ番組みたいですが)方式を今季から採用したそうで各ジャンルともシーズンの興味を引っ張るために原則を崩しても試行錯誤している様子がうかがえます。

NASCAR Chaseの今季の仕組みでは今日午後の@Phoenixでのレースを終了した時点での上位4選手が次週の最終戦を前にそれまでのポイントを全部チャラにして最終戦の一発勝負の優劣で年度優勝を決めるというもの。それがいいのか悪いのか微妙ではあります。上位4人に残る可能性のある8人のうち今季未勝利のドライバーが2名もおり、現在それぞれ3位と5位。つまりは未勝利ドライバーが年間優勝者となる可能性がまだかなりあるということです。今季Sprint Cup Series(最上位カテゴリ)は全36レース(34レース消化)。F1のように勝利者が偏っているわけではなく今季の最多勝は6勝のBrad Keselowski、4勝以上あげたドライバーが6名と分散。1勝でもあげたのは13名。なのに未勝利のシーズン王者が出てしまうかもという危機(と表現しておきましょう)です。Chaseに入ってから何度か足切りを実施するため途中1レースでも事故で大きくポイントを落とすといきなり苦しくなるという仕組みで次々と勝利数の多かった人気ドライバーが脱落して、Chaseに入って以来無難に過ごした未勝利ドライバーが好位置につけているという具合。プレーオフ方式変更して初年度にいきなりダメ出しされかねない事態になっているというわけです。1949年より続くNASCAR最上位カテゴリの歴史上、未勝利の年間優勝者は一度もありません。

で、しばらく前にコメントでNASCARは野蛮で許せないということを意見していただきました。そのときは車のぶつかり合いはアリとして、レース外の乱闘はそんなに多くないですよ、なんてお返事したのです。ところがここ数週間レース後のドライバー・スタッフの乱闘が多発中です。上で指摘した通り一度のリタイアがChaseの足切りに引っかかる=年間勝者を逃すだけに、ライバルによる接触や幅寄せに神経をいらだたせることになっているわけです。先週のレース後に乱闘となった当事者のJeff Gordonが現在4位、Keselowskiが7位。Gordonは最終戦への4人の足切りのギリギリ。Keselowskiの無謀な突っ込みで先週スピンさせられたと思っているようなのでGordonやそのチームメイトがKeselowskiにレース中になんらかの報復を仕掛ける可能性が取り沙汰されています。こういう遺恨がらみは興味はそそるけれどどうかなーと。プレーオフが機能しているからこの時期になっても熱くなっているとも言えます。昨年のこの時期はもう2名しか優勝の可能性はなく、その2名も差がはっきりついていました。それからすると機能していると言えるし、他方上で述べた通り未勝利ドライバーの年間優勝のチャンスがまだ現実的にある。GordonとKeselowskiが熱くなってポイントを削りあえば3位5位で堅実なレースを重ねている未勝利ドライバーたちが漁夫の利を得て新Chase方式の問題点をクローズアップすることにもなる。

まあそもそもプロスポーツのプレーオフなんていうのは盛り上がれば勝ち、普段見ない人にも興味持たせれば勝ちという代物。普段NASCARのことなんて書かない私がこんな記事を書いている時点で既に新Chaseは釣りとしては成功しているとはいえるわけですが。

ぶつかってしまうプレーオフ 意図的にぶつけるF1

内容が散漫になるとおもいますがご容赦ください。

昨日日曜日、NASCARとF1がほど近い位置で開催されました。F1のUS Grand Prixは開場三年目となるCircuit of The Americasで開催。これはテキサス州州都オースティンの郊外にあります。対するNASCARのChase第8戦はTexas Motor Speedwayで。これは同州の大都市ダラス郊外で。直線距離にしてざっと200 miles=300kmほど、三時間程度の距離です。NASCARの方は例年この時期に同所でレースを開催しており、F1の方が意図的にぶつけてきたものです。昨年・一昨年はF1はNASCARのシーズン最終レースの日に合わせて開催してきてTVでの戦争になっていたのですが今年は初めて現地での興業戦争をしかけてきたことになります。モータースポーツだと三時間程度は興業としてはバッティングと考えて良いし、そもそも土地の広大なテキサスの人たちは運転する距離に対する感覚がまったく違うのでこの距離は相当に近いと考えて良いです。スケジュールの発表はNASCARの方が先で、それにわざわざぶつけてきたF1の意図はどういうものか。NASCAR側はF1が同日開催を発表したときに不快感を表明しています。いつも書いている通りアメスポメジャーは共存を意図することが多く、こういう形の興業戦争は珍しいと言えます。F1は黒船なのでその辺りの行動も非アメスポ的ということでしょうか。F1に惹かれる層とNASCARファンが重なるかどうかというのは微妙な面はありますが、例えばサッカーとモータースポーツのファンが重なるよりは重なる可能性は高そうにも思えます。NASCAR側は同レースでの動員の数字を発表しないので興業戦争の影響がどれほど出たかは外からはわからないです。F1側は過去二年間動員の数字を発表しているので今年も出してくると思われます。

さきほどサッカーとモータースポーツのファンが重なるか、ということを書きました。なぜサッカーを例にひいたかというと、同日にNASCARが開催されたダラスでMLSのプレーオフが行われていたからです。MLSプレーオフの西カンファレンス準決勝の1st legがDallas FCの本拠でSeattle Soundersを迎えて行われていました。動員は2万人のキャパに対して16,000人。これは今季のDallas FCの動員の平均にほぼ同じです。いつも書いている通りMLSは週中の動員は大変弱い。でもこの日は週末です。プレーオフというアメスポメジャーなら動員増につながるはずの試合がシーズン中平均と同じ。うーん。@Dallasでは先週、週中にもプレーオフの開幕ラウンドがありそのときは1万人の動員にとどまっています。MLSのプレーオフビジネスはうまく動員増の機会として機能していないといえるか。ちなみに同日近所でNASCARが開催されたプレーオフというとつい先日にもありました。MLBのKansas City RoyalsのALDSの試合がNASCARとバッティングしました。このときはRoyalsの圧勝。スタジアムは普段入れない場所まで立ち見を入れてもソールドアウト。街中がRoyals旋風に揺れNASCARは大いにワリを喰ってしまったとされます。

MLSのプレーオフの苦しい動員状況は今週末にもうひとつありました。三年ぶりにプレーオフに登場した老舗のColumbus Crewのホームゲームが9,000人の動員に留まる惨敗を喫しています。Crewの今季の平均動員は15,000人。平均の六割しか動員できないプレーオフ。残念な結果と言えましょう。たぶん原因は同日夜にあった同市内のOhio State Buckeyesフットボールのホームゲームでしょうか。Ohio Stateはカレッジフットボール界有数の強力動員を誇る学校で10万人のキャパを誇るOhio Stadiumが常に満員となります。時刻はMLSが午後、Ohio Stateの試合はナイトゲームだったので試合時刻は重なったわけではないですが現実としてはOhio Stateの試合前にパーティをするのがアメフト的習慣なわけで影響はあったのでしょう。それにしても9,000人は寂しいです。Ohio Stateの試合があるとは言え、対戦相手はたかだかIllinoisだったのです。どうでも良い試合でしょう。それに完敗する。この辺りがまだまだMLSがメジャースポーツとは見なされない理由のうちでもあるのでしょう。たぶん同市内でのスポーツローカルニュースもOhio State一色だったはず。逆に言うとこの時期のプレーオフというビジネスの仕組みは一定以上の基盤がないとなかなか難しいものだと言えるのかもしれません。この時期にプレーオフをやるとなればNASCARやカレッジフットボールだけでなくNFLもあればNHLもNBAもある。人口密集地で興業をするからにはそのすべてを避けることは難しい。プレーオフという興業の性格上、日程は後付にならざるを得ないから興業実力がないとこういうことになってしまうわけです。その結果プレーオフがレギュラーシーズンより動員で盛り上がらないということも発生しうるわけですね。

公平性を期すために付けくわえるとRio Tinto=Real Salt Lakeのホームの試合は満員で盛況でした。ここはいつも雰囲気が良いです。New York Red Bullsは先週週中公称15,000人動員実際は絶対1万人も入ってないだろという試合があったその次戦で、18,000人と発表になっています。実際の入りがどういう状態だったかわからないですが。Red Bullsの今季の平均が19,500人程度という発表になっているのでこれでも平均から1割減といったところで苦戦ですね。

IndyCarはマイナースポーツ宣言

風邪を患っています。先週はなんとか市販薬で乗り切ったもののいっこうに改善せず医者に予約の電話をいれたのです。「過去21日間に旅行しましたか?」という質問が即座に予約のひとからありました。エボラ対策のプロトコル変更の一端でしょう。でもこれおかしいですよね?発症までに最大21日なのだから既に先週から諸症状が出てきていたと告げている患者に過去21日前までに旅行したかどうかでは問診としておかしいはず。もし私が「Yes」と言っていたら特定の病院へ行けとか言われるんでしょう。興味があったので言ってみたかったのですが、おとなしく普通にNoで。

体調不良のときというのはスポーツTV番組を見るのも根を詰めて見るような種目はダメですね。しんどいです。ぼやーっと見られるものの方がいい。でChase(プレーオフ)の足切りの日だったNASCARにしてみました。この日のTalladegaのレース終了時点でChaseの生き残りが12名から8名に絞られる仕組みです。足切り圏内に有力ドライバーが何人も残っており、足切りポイントがタッチの差になりそうだったのでレース中のトップ争いも激しい。NASCARでは各周回ごとのトップに1点が付与されることになっているのでタッチの差のポイント争いだと各周回ごとに細かく競り合いになったりして大変なのです。で、まあ元気ならポイントを細かくチェックしながら楽しく観戦できた好レースだったかと思います。


で翻って表題の件です。かつてはNASCARとともに米国内の二大モータースポーツだったオープンホイールのIndyCarが既に今季を終了しているのに気づきました。NASCARを見ていたついででIndyCarの方はどうなってんのかなと見たら終わってたのです。知らなかったのですが今季のIndyCarシリーズは八月下旬をもってスケジュールを終了。2013年までは十月までやっていたのが一気に二ヶ月近く短縮となっていたのですね。気づきませんでした。八月にシーズン終了といえば当ブログではなんども言及してきたニッチプロスポーツの定番スケジュールです。九月に入ってNFLとカレッジフットボールが始まると物量・人気で週末はフットボール一色。それにまともに対抗しうるのはMLBのプレーオフおよびその枠争いぐらいでしょう。さらにNASCARとMLSとゴルフPGAは我関せずでそれぞれのシーズンを継続。但しそれら三つは週末型興業なので露出には相当苦労します。Chase改定でNASCARは一定の露出を確保しているだけ他の二つよりは上でしょう。PGAもプレーオフを設定していましたが全然盛り上がらず。フットボールシーズンを横目に露出は苦戦しても独自路線を継続できるというのは経営・動員等で一定の自信と実績があるからでしょうからこれらは準メジャーと言っていいように思います。

それ以下はラクロスMLL、女子サッカーNWSL、アリーナフットボール、LFLなどマイナープロスポーツはほとんどが夏まででシーズンを終了します。アメスポ最強人気のフットボールに週末に楯突いても無益ということでしょう。そしてそこにIndyCarも仲間入りしちゃったのか…というのが今回の感嘆です。自らシーズンを短縮してニッチ型興業スケジュールに撤収してしまったということになります。アメスポの栄枯盛衰の衰の部分を見せつけられるIndyCarの自ら引き金を引いてのマイナージャンル転落ですね。NASCARがChaseの改定でこの時期になっても健闘しているのと比較するとIndyCarのマイナージャンル転落確定はさびしいものがあります。

今夜のRoyalsのホームゲームは風が強いはず

それぞれの街のスポーツ人気事情というのはなかなか感知しがたいものがあって住んでみないとわからないところがあります。どれほどローカルニュースがそのスポーツを日常取り上げてくれているかなどで大きな差が出ます。

今回RoyalsのMLBプレーオフでのミラクル三連勝で突如盛り上がりをみせるKansas Cityなどだとまた事情がいろいろ複雑です。同市所在のメジャースポーツはMLB RoyalsとNFL Cheifsだけですけれど、住民意識として大学のKansas JayhawksやKansas State Wildcatsも地元並の意識を持っている可能性もあるわけです。こういうのは地元にいないとその度合いは読みにくい。同市には以前にはNBA Kansas City KingsがあったのですがSacramentoに移転済み。NBAチームが同市で根付かなかったのがカレッジバスケの強豪Jayhawksがあるからという可能性は相当高いと思いますが本当のところは地元でないとわからない。

さらにいうとKansas City市とういうのは地理的に特殊条件があります。同市は川を挟んでカンザス州側とミズーリ州側に同じ名前Kansas Cityがあるわけです。そしてミズーリ側の方が街としてはずっと大きいのです。よってKansas Cityと言うものの周辺人口はミズーリ州住民の方が多い。RoyalsもChiefsもスタジアムもミズーリ側。でミズーリ州民にとっては大学ならMissouri Tigersに地元感情を持つことも当然ある。さらには同州の大都市St. Louisのメジャープロスポーツチームにもライバル兼準地元的な感情を持つことがありえます。その辺りのさじ加減は住んでみないと感知しにくいです。St. LouisにはNFL Rams, MLB Cardinals(MLBでも屈指の人気), NHL Bluesが所在。こういうローカルな人気の構成が様々異なるところはアメスポの魅力のひとつだと感じます。

ところで表題の件。日曜昼間NFLがどうもイマイチ退屈な試合が多くチャンネルを変えてみたところNASCARにたどり着きました。それがKansas Speedwayでの開催でした。知らなかったんですが同レース場はカンザス州側のKansas Cityにあるようです。晴天でレース日和でしたが強風で一部レースに影響が出てるんじゃないかと解説陣がきにするほど。Royalsの試合は川向こうで、まだ四時間後ですが同様に風の影響がでるのかも。実況中にも野球の話を少ししていましたね。毎年同レースはこの時期開催されているのですが過去29年間はこの頃までにはRoyalsは終戦していたのが今年は話題をNASCARから奪っているということになるようです。ちなみにChiefsは今週はアウェイでの試合です。

NASCARは私には得意ジャンルではないですがたまに見るのは悪くないです。現在Chase(=10レース制プレーオフ)の第四戦。今年からChaseの形式が変わってその新形式の宣伝はずっとやっていたので形式の把握だけはしてます。仕切り直しを何度か入れて人工的に最終戦まで優勝争いとなるようにしたというのがミソ。このレースはそれとは別にChase有力選手が次々トラブルで飽きずに見られます。現在まだ進行中。

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