アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Motorsports

F1はIndyを飲み込むか

久々に大型のアメスポ参入ネタが来ました。Fomula 1を米企業が丸ごと買収という大技です。買収総額は$4.4 billionとか。ざっと100円換算で4400億円。これが安いかどうかは見方次第。UFCが今年身売りしたのが$4 billionとされていますから規模としては近い。それぞれの競技のフロントの顔だったF1=Bernie Ecclestone、UFC= Dana Whiteを買収後も残すという合意も似ている。F1は欧州拠点のジャンルをアメスポ化、UFCはアメリカ側が売却と違いますが。
UFCとF1の現時点での露出力やブランド力を考えるとアメリカ国内ではUFCの方が圧倒的に上。UFCは格闘技ジャンルのトップブランド。F1は世界ではトップブランドでしょうがアメリカ国内にはNASCARというしっかり根を張ったビジネスが存在し、そこにどうチャレンジしていくのか興味があります。

アメリカのモータースポーツは全国的にメジャーなのはNASCAR。Indy 500という突出した知名度と歴史を持つレースを含むIndyCar SeriesがありますがこちらはNASCARに押し潰されてジャンル自体のマイナー化が著しい。そこへ今回のF1のアメスポ化。IndyCarにとっては見た目も近いF1のアメスポ化は危機感が強いはず。シーズン短縮で生き延びていたのに、ここでF1に参入されて攻勢を受けるとIndyCarにとっては死活問題になります。そうなるとF1とIndyCarの合併統合という離れ業でIndy 500のF1スケジュールに組み込みというのもあり得そうです。IndyCar側から見ればこれが高く身売りできる最後の機会の可能性が高いですし、座して死を待つよりはその方が良い。

以前に別の記事のコメント欄でこういうことを書きました。

IndyCarは全国的にはIndy 500、その存在が唯一の命脈と言えます。シーズンは縮小されマイナーリーグ化が激しい。残ったレースはそれぞれの開催地元で支持されていると理解していますが、もしF1が北米に本格進出してきた場合(アメリカ2 + カナダ1とか)一番割を食うのはIndyCarでしょう。NASCARは客層がF1とはあまりかぶらなさそうですし、ファン層の足腰も強そうです。現時点ではF1放送は地味なのでIndy 500を持つIndyCar有利でしょうが、これからどうなることか。
F1のアメリカ市場本格参入となれば現行のCircuit of The Americasでの一戦だけではなくもう一戦あって良い。IndyCarには西海岸でのロードコースLong Beach GPもある。Indy 500と比較すると知名度はガックリ下がりますがIndyCarの持ちレースとしては第2の存在。アメリカ市場への浸透・F1のカレンダーを考えるとLA郊外のこのレースが組み込まれるのは悪い話ではないようにも感じられます。

Jeff Gordon早くも復帰

昨季を最後にNASCARシリーズから引退したJeff Gordonが次の2レースに復帰するというニュースが速報で流れています。今季のNASCARは大きな話題が少なかっただけに今季初のメジャーニュースという感じですか。昨季辞めたばかりのスターの復帰が一番の話題というのもちょっと寂しいですが、さまざまなジャンルが注目を競うアメスポの世界では何でもアリでないと埋没してしまうのも確かです。

Gordonの車番である24番の復帰ではなく、Dale Earnhardt Jr.の88番を代役として運転するという話です。Jeff Gordonが88番、これはちょっとした話題になるのも納得のおもしろい場面と言えます。場所もアメリカで最も有名なサーキットであるIndianapolis Motor SpeedwayでのBrickyard 400で復帰戦というのも絵になることに。Dale Jr.は脳震盪のような症状が出ているため出場を回避、その代役としてGordonが出場ということです。

アメリカチームがF1デビュー戦で健闘

これは現時点では地味な話ですが、将来のスポーツの市場開放問題を考えると実は大きな事件の始まりなのかもと思われるのでメモ程度に。

Haas F1 Teamが2016年シーズンのデビュー戦でポイント獲得に成功。関係者は「我々にとってはレースに勝ったようなもの」とフィニッシュ直後から手放しの大喜び。F1自体はアメスポ市場ではまだまだマイナージャンルと言えますがこのHaas F1 Teamの好スタートが将来のアメスポシーンの変貌に一役かうことになるんでしょうか。

Haas F1 Teamは本拠をノースカロライナ州に置き、NASCARのStewart-Haas Racingと姉妹チームということになる存在。その存在の仕方からして異例です。ノースカロライナ州は多くのNASCARチームの本拠が所在するNASCARの総本山的な土地です。

過去アメリカのモータースポーツの世界はNASCARにせよIndyCar(名称は度々変わってますが)せよドラッグレースにせよバイクにせよアメリカ独自の国内レースがほぼ独占。F1を頂点とするFIA主催の国際レースはアメスポ内では存在感を示せないままで21世紀まで来ています。それが2012年の欧州型最新サーキットであるCircuit of the Americasの開場で風向きを変える体制を整えて各種の欧州型モータースポーツイベントが次々とアメリカに参入。徐々に地歩を固めて今年のHaas F1 Teamの参入となったわけです。過去にもアメリカ人ドライバーのF1挑戦はあったもののビジネスとしては成立せず。それが今回、アメリカのモータースポーツのメジャーリーグであるNASCARの有力チームであるHaasがその名を名乗ってF1参戦。そして2名所属のドライバーのうちフランス人ドライバーRomain Grosjeanが6位入賞。マーケティング的にはもう一人の若いメキシコ人Esteban Gutiérrezが勝ってくれればHaasにとって、そしてアメスポ市場での人気には良いんでしょうが、そんな贅沢は言えない。初戦でポイント獲得できたことで初年度から戦えるという手応えを得たと。参戦決断当時には下積みで何年か苦しむことだってあり得ると想定していたでしょうから、それと比較したら上々のスタートと言えます。

欧州とアメリカのスポーツ市場の相互開放という視点でこのアメリカチームのF1参戦や、Circuit of the Americasの開場が語れるのかどうかはもう少し勉強してからにしますが、NFLとEPLの成功例の次の事例として考えると、ラグビーは欧州でも決して大きなビジネスではなく、モータースポーツの方が市場開放のメリットは大きいだろうなとは想像できます。



Dakar今年も見てます

他のアメスポメニューが盛りだくさんなので書きそびれていましたが今年もDakarラリーのまとめ番組は連日チェックしています。

四輪のアメリカ代表Robbie Gordonは今年が11年目のDakar登場ですが、今季は第5ステージ辺りで早くも白旗を揚げ、さらに「自分たちのチーム全体を見直さないとダメだ」と撤退もあり得るかのような弱気コメントを発してました。その時点でトップ独占の勢いだったPeugeotのスピードにまったくついていけなかったことからの弱音だったんですが、いよいよRobbie Gordonも諦めムードですかね。成績が頭打ちになってからもう4~5年でしょうか。Gordonがいないとアメリカ視点のDakarが盛り上がらなくなるから頑張っていただきたいんですが。昨年の優勝者、Nasser Al-Attiyahも「こりゃ勝てない」と早々に白旗、相手のミス待ちでトップ3を狙うとまで言っていて、現場ではPeugeotのマシン性能が早々に他陣営の心を打ち砕いていたようでした。

Peugeotチームには今季はWRCの王者Sébastien LoebのDakar初参戦も含めて5台態勢。実質初日となった第2ステージからいきなりLoebが二連勝、第4ステージはPeugeotのエース格Peterhanselがステージ勝利、第5はLoeb、第6はPeterhanselとPeugeotの圧勝の連続。Loebは途中まで総合トップを走っていたんですが、いくらWRCの絶対王者とは言えDakarは初参戦、砂とマシントラブルに捕まって途中で順位を大きく落としました。それでもその後徐々に盛り返して来て現在総合トップ10に戻ってきてます。

Dakarはアメリカでは人気種目とは言えないしWRCに至っては存在感ゼロなので、一緒に観戦する機会のあったアメリカ人にLoebがどれほどすごいかというのを説明し、さらにX GamesのRallycrossでも参戦即優勝したのを説明すると「それってなんでも勝ってるってことじゃないの?すごいね!」と感心してもらえました。まあその翌日に大ダメージのマシントラブルに見舞われたわけですが。

アメリカ人選手では四輪でRobbie GordonのチームメイトとしてDakar史上最年少18歳のSheldon Creedが初参戦。Gordon後を見据えてスポンサーが若手アメリカ人を投入したということですかね。健闘していたんですがチェックポイントミスの連続の後、棄権となってます。Gordonがチーム全体の見直しなんていうことを言い出したので四輪アメリカ勢が来季以降どうなるか。確かにいまのままでは勝てそうにないようには見えます。

一方、二輪の方ではアメリカ人選手が善戦中。Dakar初参戦24歳Ricky BrabecがHondaに跨りコンスタントにステージトップ10フィニッシュでここまで来ています。残るは二日。好成績でのフィニッシュが期待できそうです。Brabecは見た目もホントにアメリカ人の普通の若者っていうルックス+喋りで、活躍できれば人気が出そうな気がします。

Dakarの二輪はKTMの強さばかりが目立ち、日の丸二輪メーカーは毎年後塵を拝している。今年も優勝はKTM(オーストラリア人初の優勝者となるToby Price)でもう間違いなさそうですが、Hondaが徐々に地歩を固めつつあり、来季は優勝を狙って欲しいところです。あとHondaもYamahaもKTMに負けるのはともかくHusqvarnaとかに負けるのはやめて欲しいなあと思います。

NASCARの予選を見て盛り上がった

日曜日にNASCARの今季最終戦@Miami-Homesteadでのレースがあります。その予選タイムアタックをTVでやっていたのを見入ってしまいました。これは私のスポーツ視聴習慣からするとものすごく珍しいことですが、これがまたわざとやってもこんなに盛り上がらないだろというぐらいのおもしろい予選となりました。

既に何度か当ブログで書いていますがNASCARの最盛期の頃のスタードライバーだったJeff GordonがこのレースをもってNASCARの一線から退きます。そしてこのレースが年間優勝がかかっており、その資格のある4人のドライバーのひとりがGordon。引退を年間優勝で飾れるかもしれないというレースです。一部ではNFLのJohn Elwayに例える人もいました。ElwayはSuper Bowl二連覇を達成してそのまま引退しており、もしGordonがNASCAR年間優勝を決めてそのまま引退となればElway以来の快挙という主旨でした。Sports Illustrated誌の最新号の表紙もJeff Gordon。アメスポ各ジャンルが折り重なる季節でもあり、またNASCARのジャンルとしての人気が一時期よりかなり後退しているので派手さはありませんがやはり知名度は高いなという感じです。年間優勝を争う他の3人は昨季の年度優勝者Kevin Harvick、シーズン前半にケガで欠場が続きChaseまでにポイントが足りないギリギリのところから勝ちまくってプレーオフに勝ち残ってきたKyle Busch、弱小チーム所属の唯一のドライバーMartin Truex Jr.。昨年優勝のHarvickの車が速いと評判で、日曜日の本命もHarvickという説が強いのですが、こと話題性というとHarvickではNASCARファン以外は名前もわかってもらえない。

さてそのおもしろかった予選。三段階で順位を決める方式で、1次予選では上位24位までに入らないとそこで順位が確定してしまう。焦点のGordonの順位が次々と下がってしまい25位まで順位が低下。そこで制限時間内最後にもう一度トライして見事17位(ぐらいだったはず)まで順位を上げて2次予選へ。ここでは1次予選でトップを突っ走っていたHarvickのタイムが伸びず二度目の足切りの12位以内を確保できず、13位で7列目からのスタートが確定してしまう逆転劇。年間優勝を争う4人の中で唯一最終予選に進めず。結局はKyleが3位、Gordonが5位と好位置を確保。NASCARの予選はサクサクと1時間もかからず全行程が終了して見やすかったです。

尚、三週間前の遺恨の残るJoey Loganoは予選2位、Loganoにテロ行為を仕掛けて出場停止だったMatt Kensethは復帰予選19位。まさか優勝を争う面々や、それ以上にNASCARの功労者Jeff Gordonを巻き込みかねない位置での遺恨のやりとりはないでしょうが、場面によっては意地の張り比べのようなことは起こるかもしれません。昨季の最終レースでは年間優勝を争うメンバーにGordonやJimmie Johnsonというかつての最強レーサーが一歩も引かないトップ争いを繰り広げて盛り上げました。事前予想で本命とされたHarvickがスタート位置が悪くなってハンデ戦としては好配置かも。今年はどういう最終戦になるのか楽しみです。

NASCAR@Texas 空気を読まずにJimmie Johnsonが差し勝ち

NASCARはいよいよChase=プレーオフが佳境。二週間後の最終レース@Miami-Homesteadに年間優勝を賭けることのできる4枠への進出争いが激しいです。今週・来週のレースで優勝した有資格ドライバーは自動的に4枠に当選するのですが、あと僅か4ラップを残したところで無資格のJimmie Johnsonが有資格のBrad Keselowskiを圧倒的なスピードで抜き去って優勝。Johnsonは既にChase敗退が決まっているので年間優勝にはなんの関係もない。一方Keselowskiは有資格なのであのまま逃げ切っていれば@Miamiでの4枠入り確定だったのに。最後の何ラップかのスピードはJohnsonの方が圧倒的に速く、一旦抜かれたらもうKeselowskiはまったく手も足もでない。全334ラップの312ラップをトップで走り続けたのにKeselowskiは来週もまた他の7選手と優勝争いを続けなくてはならなくなりました。なかなか味のある空気の読まなさっぷりだったJimmie Johnson。

先週の時点でJeff Gordonが最終4枠に一番乗りしている中、Hendrick MotorsportsのチームメイトであるGordonを助けたことにはなります。これでGordonのみがMiami進出確定でMiamiに向けて調整・集中できますが、他の陣営は次週@Phoenixでのレースに勝つことに集中せざるを得ないからです。レース後インタビューで「Keselowsikiを抜くときに年間優勝に影響を与えるということを意識しましたか?」なんて訊かれていました。Gordon、JohnsonともにNASCARの人気ピーク時のスタードライバーがここに来て連勝。次週はEarnhardt Jr.が勝ったりして?先週トップで走っているところでテロ行為に遭ったJoey Loganoは序盤にタイヤ破裂のアクシデントに見舞われてChase8強の最下位。こちらは次週Phoenixで優勝しないと4強に進めません。進めないなら進めないで最終戦は出場停止明けとなる因縁のテロリストMatt Kensethとの遺恨テロ合戦という楽しみも出てきます。

出来過ぎ Jeff Gordonが優勝レース進出決定

この日曜日は通常のNFL以外にWorld SeriesありNBA/NHLのレギュラーシーズンの試合ありサッカーMLSのプレーオフあり。前日土曜日には三冠馬American Pharoahのラストラン@Breeders' Cupというのもありました。先週の日曜日及び月曜日は当ブログは敢えてNFLに触れず、それでも語るべきメニューがいくらでもあるということを表現してみました。今週もNFLの話題に触れずとも語れることはいくらでも出てきそうです。

そんな中で見てもいなかったこのレースの事を書いてみたいと思います。NASCAR Sprint Cupは今日のレースを含めて残り4戦。最終戦のMiami-HomesteadでのレースがChaseで勝ち残った4ドライバーによる一発勝負の優勝戦で、その4枠を決めるのが今日からの3レース。その3レースのそれぞれでの優勝者は自動的に優勝戦へ進出が決まる仕組みです(最大3名最小1名。それ以外はポイント順)。その最終生き残りを賭けたレースで今季での引退を決めているJeff Gordonが勝ってしまいました。今季Gordonは未勝利だったんですがここで今季初勝利、あっさりと最終優勝戦へ駒を進めることが確定。これからの2レースは流すだけでOK。引退するGordonがシーズンの最後の最後まで優勝争いに絡むことが確定というわけでNASCAR側はホクホクでしょう。先週も書きましたがNASCARが人気のピークだった頃のスタードライバーで知名度の高いGordonの引退ロードが最後まで引っ張れるわけですからNASCARにとってはおいしい。放映時間帯はNFLの定時放送にかぶるわけですがJeff Gordonの引退 & 14年ぶり5度目の年間優勝がかかるなら相当良い線にいけるんじゃないでしょうか。放送は地上波NBCで。


NFLの裏番組に関連してもうひとつ話題を。今夜のMLB World Series第5戦の裏番組となるNFLのSunday Nightの試合はGreen Bay Packers@Denver Broncos戦。一般知名度の高いManning対Rodgers、注目度の高いカードと言えます。今季のWorld SeriesとNFLの試合が重なる唯一の時間帯に好カードを持ってきているところにNFL側の意欲を感じます。こと視聴率競争という意味だとMLB側から見ると不安を感じさせるカードかもしれませんね。

同時代のスターが脱落する中、Jeff Gordon8強到達

NASCAR Chase(プレーオフ)の二回目の足切りが日曜日のレースであり、今季限りでの引退を宣言しているJeff Gordonが今季未勝利ながら生き残って次週以降の8強レースへ駒を進めています。この日のレースを含めてDale Earnhardt Jr.が足切りにあって脱落。その前の一回目の足切りでJimmie Johnsonも消えていますし、Tony StewartはChaseに届かず。NASCARのジャンルとしての人気がピークだった10年ほど前のスタードライバーで8強に生き残ったのはGordonだけということに。時代は流れて当時のスターはいまとなってはトップタイトルコンテンダーではないとは言え知名度ではいまのトップドライバーよりもGordon/Johnson/Jr/Stewartたちの方が高いのは明白(Jrは知名度の意味が違いますが)。その中で唯一今季生き残っているGordonが自らの引退に華を添える健闘と言えましょう。ここまでくれば三週間後の最終足切り(=最終戦直前週)を逃したとしても最後のシーズンまでトップドライバーのままで引退するというイメージは確保したのでしょう。話題性も良い感じですしおもしろいシーズンの最終段階になるのかもしれません。

NASCARのピークの頃というと本当にCMだの非レース関連TV番組出演だのとドライバーの露出が多かったものです。最近はCM出演と言ってもNASCAR放送の合間の専用CMみたいなものばかりになってしまったし。人気の上下でいうとNASCARがピークを打って下降局面に入ったのとサッカーの浮上がほぼ逆のタイミングだったかもしれません。ファン層はまったく重ならない(NASCARはどこまで行っても南部土着な感じが強い)二つのジャンルなのでファンが一方から他方に流れたというような相関性はないと思いますがアメスポ興亡史として見るとここ10年でメジャー未満のジャンルのトップが交代した感じか。

NASCAR Chase第一回足切りは最終ラップまで大激戦

日曜日。アメスポの主役は問題無くNFLの日。MLBもこの日がレギュラーシーズン最終日。プレーオフレースは決着していましたが、記録がらみのおもしろいものもいくつかありました。一番良かったのはNLのバッティングキング争いですか。毛差でDee GordonとBryce Harperがそれぞれ先発。試合開始時刻も同じだったのもフェアで良かったです。どちらかの試合開始時刻が遅いとそちらの選手が圧倒有利になりますから。どちらもプレーオフから脱落しているので試合の趨勢は関係なし。結果は第一打席から三連続安打となったDee Gordonの完勝でした。Harperは相手がやる気満々のMets deGromだったのも少々不利でしたか。残念ながらこの首位打者争いは中継はなく事後的に楽しめただけでした。

さて表題の件。NASCARのプレーオフ=Chaseはこの日のDoverのレースで一回目の足切りで四名が脱落する日。結果は最終ラップまで当落線上2ポイント以内に6人がひしめく大混戦。NASCARは細かい順位点で上下が激しいので最終ラップにヘマをして順位をいくつか下げたら足切りに引っかかる選手が何人もいる大変な混戦。特に最後の当落選上の争いとなった88 Dale Earnhardt Jr.と1 Jamie McMurrayはシーズンポイントがこの時点で完全に同点。同点の場合、Chaseのこのラウンド(この日のレースを含め直近3レース)でのベストフィニッシュがタイブレーカー。この日のレースが二人にとってはベストフィニッシュになることは確実な情勢で、Earnhardtが3位を爆走中、そのすぐ後ろのMcMurrayがつけて、これを抜けばMcMurray、ジュニアが抑えきればジュニアが当選。但し後続集団の中にいる1~2ポイントの僅少差でこの二人をリードしているドライバーの誰かが下手を打てば二人とも当選の可能性もあるという最終20ラップほど。緊張感たっぷりのレース終盤になって興奮できました。現行のChaseの形式にはいろいろと批判もあるのですが、今回の足切りは現行形式の良いところが見事にでたレースになったと思います。

で、これがおもしろかったのはリアルタイムで関係する全ドライバーのポイントと順位点がチーム・ドライバーにも見ている視聴者にもはっきりわかる形で提示されていたからです。つまりテクノロジ・情報処理の勝利なんですね。複雑な順位点や欧州モータースポーツにはない激しい集団内での順位変動をリアルタイムでフォローして足切り状況を刻々と伝える画面情報がなかったからおもしろさはなにも伝わらない。21世紀でこそのこの形式、21世紀だからこそのこの楽しみ方かと。

で先に話したMLBの首位打者争いの話に少し戻すんですけど、対象となるHarperとGordonは別の場所で試合をしているわけです。契約上両方を並行して見せることができたのはMLB Networkだけだったはず。他のスポーツ報道でも事後的にはうまく時系列でまとめて両者の打席と打率を示してうまく報道していたのでそれはそれで楽しめましたが、実際にリアルタイムでこの争いを観戦できた人が極僅かだったはずです。それがNASCARの場合、リアルタイムのすごいスピードであの首位打者争いの毛差の争いを見れちゃうようなもんだな〜なんて思いました。うまくNASCAR興業の良さを出しているなと。


関係ないですがIchiro選手のメジャー投手デビューはまずまずでしたね。おもしろいなと思いました。打撃成績が危機的(トレード期限前は.280ぐらいあったと思いますからその後は投手並の打率のはず)なことになっていますが。以前にIchiroは野茂がメジャー契約を取れなくなってマイナーやベネズエラまで廻ってまたメジャーに復帰してきたときに「あれはすごい」と発言していたことがありました。たぶんご本人は苦しいオフでしょうが粘って再起を期すことになるのでしょう。

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