アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Olympics/World Sports

バスケ米代表の最終的な五輪チームの顔ぶれ

NBA Finalsの話は少し横に置いて、ぜひこの話を。今日午後のニュースでOklahoma City ThunderのRussell Westbrookがリオ五輪の代表への参加をしない旨の声明を出してきました。次いでMinnesota TimberwolvesのAndrew Wigginsがカナダ代表へ参加しないというのも発表。これは先日書いたStephen CurryとSan Antonio SpursのLaMarcus Aldridgeの辞退に続くもの。Westbrook辞退のニュースを見て、あーこりゃこれから一気に辞退者が増えるな…と思ったらFInalsの試合前の下の速報テロップでJames Hardenも追加されていた。それがFinalsの試合終了時にはDeMarcus Cousinsが代わって(なのか?)代表に参加表明?とかなり混沌としてきました。Curry、Aldridge、Westbrook、Hardenと来て一気に雪崩れが起こるかと思いやなぜかCousinsはこのタイミングで代表の空き枠への補充オファーを受けて一方的に代表メンバーが減るばかりではない? 

ポジション的にはCousinsが代わりになれるのはAldridgeの役。Curry・Westbrook・HardenとNBAの誇るMVP級ガード陣がいなくなった補充はどうなるのか。補充で十分な人材が集まるのか。またCousinsのこのタイミングでの参加表明の理由・弁が聞きたいです。本当に行きたいのか?と。他にもFinalsでお疲れモード&Finals敗退で精神的ダメージも予想されるFA LeBron Jamesは五輪に行くのか。過去米代表バスケに最も燃えていた一人だったKevin DurantもFA。Thunderでの相棒のWestbrookの辞退がどうDurantの決断に影響するのか。最終的に米代表がどんなメンバーになるのかとても興味が出てきました。たぶんキャリア最多金メダル獲得を目指していそうなAnthony Davisなんかはまだ未婚・子供もいないはずなので他の選手よりはハードルも低いし、行きたがるような気がしますが他はどうか。Davisが金メダルコレクションでリオに行きたくても、あまり他のメンバーがボロボロになるとリオに行ったは良いが金メダルを逃すなんてこともあり得ないことではないです。

80年前のベルリン五輪 Jesse Owens

NBAがお休みの間にアメスポの他のジャンルが比較的おとなしかったわけです。その間にスポーツ専門局各局はなにを放送していたかというとスポーツを通じた人種隔離や融合の歴史の番組が制作放送されていました。毎年2月はBlack History Monthとされて黒人種の社会的解放についての各種の催しやTV番組が多い。NBAでもBlack History MonthのTシャツを全チームが着用していた週がありました。

その各種番組の中で一番良かったなと思ったものを元に少し有色人種のスポーツ進出そして社会進出への歴史の一端に触れてみたいと思います。素材はJesse Owens。1936年に開催されたベルリン五輪で陸上競技で4つの金メダルを獲得した黒人選手です。種目は陸上100m, 200m, 4x100mリレー, 走り幅跳びの4種目。いまで言えばUsain Bolt並のスーパーアスリートということになります。

一般に歴史的な視点では1936年ベルリン五輪はヒトラーによるナチスドイツの宣伝となった五輪であった、という評価がなされることの多い大会です。アーリア人の優秀性を世界に示す機会として準備され、結果としてもメダル獲得総数、金メダル獲得数ともに2位アメリカを引き離して勝利しています。

それをJesse Owensという切り口で見直すとまた違う側面が見えてくるわけです。当時の記録フィルムをふんだんに使い、現在も存命の同五輪のアメリカ人参加者たちの証言もまじえてOwensの勝利とその勝利後の取扱いなどに光を当てるものでした。Owensが100mの勝ったレースは中盤からスピードをあげ続けるOwensが他の選手たちをごぼう抜き。他の選手たちと違って首がまったく動かない鋼の姿勢で100mを走りきり優勝。当時のフィルムには音声がないのでスタジアムを埋めたドイツの観客の歓声はありませんが映像を見る限り黒い肌の選手の快走に熱狂的に拍手をしていたようです。また走り幅跳びでは2位となったドイツ人選手と最後のジャンプを終えてすぐに肩を抱き合い健闘を讃え合っている姿が残っています。ドイツ選手の祝福に遠慮がちに手を差し出すOwensの姿。その祝福が形だけでないことを察して祝福を返すOwens。80年前の五輪でもそのようなスポーツマンシップが確かにあったのだと映像は知らせてくれます。ちなみに表彰台での映像ではその二人とともに日本人選手も表彰台に上がっていました。田島直人さんという方だったようで、三段跳びで世界記録で同五輪金メダル獲得。陸上競技で日本人選手が活躍していたのはなにやら誇らしいものを感じます。

我々後世の人間にとってはナチスドイツは唾棄すべきものとして当時のドイツを全否定すべく歴史観が形成されており、1936年五輪についても人種的なプロパガンダであったという総括がされることが多いわけですが、実際のフィルムを見ていると選手も観客も黒い肌の選手への賞賛と敬意が示されているのが興味深いです。

実際、Owensが語ったところによれば(本人は1980年没)ヒトラーはOwensに対して笑みを浮かべながら手を振ってくれたと言います。過去にはヒトラーは肌の黒いOwensを避けてメダルの授与や握手を避けたという説がありましたが、Owens自身はそれを否定しています。対して大会後アメリカに戻ったOwensに対して時のアメリカ大統領であるフランクリン・ルーズベルトはOwensをホワイトハウスへ招くことも電報を送ってくることすらなかったと証言しています。帰国後にニューヨーク市で祝勝セレモニーには招かれたものの当時のアメリカの人種隔離政策・習慣からセレモニーの主人公であるOwensは一黒人として通用口から会場入りさせられたそうです。

当時は一般家庭にはTVはなく、また黒人は普通に家庭・自宅を持つことすら困難だった時代です。当時そのOwensの活躍を映画館の記録映画で見たという老人が番組で語ります。「我々にはフットボールもベースボールもバスケットボールもなかった。ニグロだからプレーさえさせて貰えなかった。でも走ることならできる。目を見開かれる映像だった」と。アメリカの人種融合においてスポーツは多大な貢献を現在進行形でしていますが、その端緒となったのは80年前のJesse Owensだったと言えるのでしょう。

アメリカでのハンドボール

せっかくハンドボールの話をコメント欄で展開したのを研究成果として一本のまとめた記事にして残しておこうと思います。話題を振っていただきありがとうございました。後発マイナースポーツのアメスポシーンでの振興とはいかなるものになるのかという視点でも意味のあるやりとりになったのではないかと思います。


まず発端は日本でハンドボールを楽しまれている方からアメリカでのハンドボールの普及状況や展望についてお問い合わせをいただきました。ハンドボールは五輪競技であり、日本では古くから日本リーグ実業団があって、大人気ではないにしても馴染みはそこそこあるスポーツかと思います。対してアメリカでは五輪実施競技の中で最も馴染みの薄い競技の一つであると思います。私はアメリカにきて長いですが実際にプレーをしているのはただの一度も見たことがない。多チャンネル化が進んだ近年の五輪放送で稀に見かける程度です。たぶん大多数の人がハンドボールという競技を見たことがないはず。五輪のときが唯一の露出の機会だとして、米代表は1996年アトランタ五輪以来五輪に出場できていないのでそちらも苦しい。
米代表チームの記録を少し調べてみると昨年2014年に行われたPan American Men's Handball Championshipで参加8カ国中の6位。5位決定戦でグリーンランドに敗れています。アメリカが人口56,000人のグリーンランドに負けるスポーツがあるのね、という感じです。グリーンランドって国ですらないですし。全ての競技を通じてグリーンランドが「American」な国際大会に出ていることを今回初めて知りました。同大会ではグリーンランドはコンスタントに3~5位に入っているようです。宗主国デンマークはハンドが強いようですからグリーンランドでも競技レベルの低い米大陸の大会では勝負になるようです。

さてそのアメリカでのハンドボールがどうやったら人気が出るかということですが、アメリカでのハンドボールの振興をはかる予算がどこからかたっぷり湧いたとしたら、欧州にいる二重国籍のハンドボール選手をかき集めればすぐに五輪予選ぐらいは突破できるようになりそうな気もします。五輪参加ができれば徐々に露出は増えるでしょう。ただ普及となると現在はプレー人口も少なくNCAAの種目でもない根無しで種まきから始めないといけないですから道のりはそうとう遠いとは思います。同じ五輪に出られていないにしても実業団など手厚くプレー機会もあり歴史のある日本とは格段の差だと思います。

教えていただいたところによるとハンドボールのコートおよびゴールはフットサルやローラーホッケーのコートと同じサイズとのこと。つまりフットサルのある国ならばあとはコートのラインを引いて、ボールさえ持ってくればすぐにプレー可能だという話です。ところがアメリカにはフットサルはほとんどありません。アメリカでも寒冷地ではインドアサッカーをやりますが、これはフットサルとは別物の規格。コートの大きさも違うし人工芝を敷いたものがほとんどかと思います。つまり場所をハンドボールに流用することはできない。ハンドボールはまず場所捜しからしてアメリカでは問題に突き当たるわけです。

-------------------以下訂正部分になります-------------------

で、そもそもの話としてアメリカでHandballというと日本で当然想定する五輪スポーツとしてのハンドボールではなく、別のスポーツを想定することの方が多いようです。五輪ハンドボールはTeam Handballと表記される。私個人ではその素手でやる壁打ちテニスのようなHandballの方も実際に見かけたことがないので実感がないのですがそちらはそちらでそれなりの数の大学がクラブ活動をしているようです。

このリンク先を見ると大学でクラブ活動でやっているところはそこそこあるようです。比較的大規模校が多いような。大規模校で施設面で余裕があるからできる面があるのかもしれません。いまアメリカの大学では優秀なアスリートをリクルートする目的でスポーツ施設の豪華さを大変なレベルで競っており豪奢なアスレチックビルディングが建ち、最新施設を備えたアリーナもどんどん建て替えている。その結果キャンパス内にまだ耐用年数のある若干古めのスポーツ施設が余っているところが増えているかと思います(どこも土地はたっぷりある)。そこをマイナースポーツがクラブ活動的に自由に使えるという場面は多い。たぶんそこにハンドボールの草の根活動も入っているんじゃないかなと想像します。リンクで紹介した各大学の活動状況のメモ欄を見ると設立3年目とか5年目というような記述が目立ちます。ごく最近になってハンドボールの草の根活動が活発化してきたということなんでしょうね。

で肝心の五輪ハンドボールの方はというと、米五輪スポーツの統合公式サイトからたどっていくと米国内のクラブのリストがありました。大学のクラブと一般のクラブ活動をしているところを併せて全米に40~50チームほどが点在。地区もバラバラなので対外試合も多くはできなさそうです。完全に憶測で各クラブ平均30名がアクティブに活動しているとして換算すると米国内の実働選手は1500人というところでしょうか?他に活動基盤がないとしたら、この規模で試合もあまりできないとなると総人口5万人のグリーンランドに負けるのも致し方ないのか。

それでもクラブ名を見てるとDC Deplomats(外交官)、DC Silencers(銃の消音器、たぶんFBIのOBを意識?)などと気の利いたチーム名のクラブもあったり、楽しんでプレーを続けている方もいるのだろうなと想像させてくれます。

米ハンドボール協会が作成したらしいプロモビデオで「いまアメリカで一番早く成長しているスポーツ」というコメントがついていました。「一番成長」というのは過去サッカー・ラクロス・ラグビー・Xスポーツ・アリーナフット・ビーチバレーその他数々のマイナースポーツが名乗ってきたことで、どの部分をどうやって切り取るかでいくらでも言えることなのでさほどの意味はないですけれど、それでも嘘は言えないわけでなんらかの伸びはあったのでしょう。独自のスポーツを含めて数限りないスポーツ活動を楽しむ国であるアメリカでハンドボールがこれからどういう形でかその存在感を増していく可能性は高いと見積もることはできませんが、草の根で楽しんでいる方が確実にいることと五輪スポーツであることの強み(日本でのような圧倒的なアドバンテージにはなりませんが)がうまく噛み合ってなんらかの動きになることもまったく否定することはできないんでしょう。

東京マラソンの放送

メモ程度に。昨日チャンネルを変えていたときに東京マラソンの放送に行き会いました。NBC系の五輪スポーツチャンネルであるUniversal Sportsで。東京の街並みを見るのが楽しくついついゴールまで小一時間も見てしまいました。が、この放送はすごかったです。なんと一切のアナウンス解説がない。日本語の音声もない。現場の音だけで淡々と番組が進み、コマーシャルが入りゴールして終わるのです。たまに選手の名前の紹介のテロップが出るのと、時計と距離が画面に常時表示されている以外になにもナシ。こんな番組アリかよと。

いつも言っているようにテレビの極端な多局化でコンテンツ不足から世界各地からお安く集めた番組を流しているんでしょうけど一切の加工・コメントなしで全体で二時間番組を放送。すごい了見だなと思いました。私は日本育ちなのでマラソン放送にアメリカ人よりはずっと馴れているので解説がなくてもああここで坂かぁとかここが勝負所かなとか勝手に楽しめましたけれど。

バレーボール女子 世界選手権初戴冠

あまり強そうには見えなかったんですがバレーボール女子米代表がイタリアで行われていた世界選手権に優勝しています。女子側は米国は常に世界ランキング上位にありながら三大大会(五輪・W杯・世界選手権)で優勝が一度もないという状態だったのが今回その壁を破ったことになります。この大会、五輪種目を専門で放送するUniversal Sports(NBC系)で三次リーグから放送されていました。

放映初戦となった対地元イタリア戦で0-3の惨敗を喫して三次リーグで脱落も大いにあり得たのです。同組の最終戦のロシア x イタリア戦を前にイタリアは準決勝進出が決定済みだったため主力を休めてロシアが勝つ=米国敗退の危機。実際イタリアは第1セット終了後は主力を下げてしまっていました。それでも地元の応援に後押しされて控えメンバーが活躍してロシアに勝ったので米国はここでの敗退を免れて準決勝へ。ひやひやの勝ちぬけ。

迎えた準決勝対ブラジル戦はなぜか絶好調で3-0で勝利。決勝はイタリアを破って出てきた中国との対戦となり、中国の追い上げをなんとかかわして3-1で悲願のメジャー大会初制覇となっています。ボロボロにやられたイタリアと二度目の対戦をせずに済んだのがラッキーでした。三次リーグ敗退も現実的だったのにその危機も脱して、決勝も今大会相性最悪イタリアを避けられたという幸運を味方にしての優勝。試合内容も強いなあというキメのパターンも乏しく、勝ったけど強そうじゃない、という感想になりました。

えーとそれで先月の男子の大会のときは決勝の報道が一切なかったということを指摘したのですけれど、今回はESPN.comでも一応報道ありました。AP電のあっさり記事ではありますが少なくともESPN.com内に載ってるだけは載ってます。トップページには一切関連報道はなく辿れませんが。来年はネブラスカ州オマハで女子のWorld Grand Prix Final大会が開かれることになっています。基本的にアメリカは世界大会を積極的に誘致していないのですが、来年は珍しくそれをやる予定のところ、今回の優勝でWorld Championsとして地元に登場することができることになりました。Nebraska大発信のFacebookエントリーによれば今回の代表メンバーには同大出身選手が三名含まれていたということです。Nebraska大のあるLicolnからOmahaまでは車で1時間強。時期が6月下旬から。Omahaで6月といえばCollege World Seriesの時期。CWSの終了後にバレーの方は始まることになるようです。

Nebraskaで女子バレーが盛り上がる

全然アメスポ時流に関係のない話をメモ。ちょうどNLDSでClayton KershawがSt. Louis Cardinalsが滅多打ちに遭ってKOされた頃、裏番組でやっていたカレッジ女子バレーボールの話です。Big Ten NetworkでやっていたPenn State@Nebraskaの試合が大観衆でものすごく盛り上がっていて驚きました。Nebraskaが女子バレーの世界ではHawai'iに次ぐ観客を集めることは少し前に調べて知っていたのですがこの日は全米ランク3位のPenn Stateを迎え撃つ好カードということで同チームの史上最高動員で8,500人強を記録したようです。この試合で八試合連続でソールドアウトとか。実際会場もぎっしり、応援の熱気もすごい。バレーボールなどマイナースポーツだとフロアが他のスポーツと共用でバスケの線が入っていたりなんかすることが多いのですが、ここNebraskaでは女子バレーは人気ということでバレー専用のフロアなのもムードを高めます。

MLS創設当時など、サッカーをフットボールの線が引かれたピッチでやるのを見るとなんとも間借り感が強くてマイナー臭が凄くしたものです。MLSはいまはもうほとんどのチームがサッカー専用スタジアムをホームとしていてそういう場面は減りましたが、女子サッカーだとまだそういうことはあります。またさらにマイナーなプロ競技であるラクロスなんかも同じくフットボールスタジアムで他の競技のラインが入り交じったところでやってます。単に見た目の事とはいえNebraskaの美麗なバレーボール専用のフロアを見るとこういう細かいやっぱり道具立てもないと気分が盛り上がらないかなと。スポーツの会場に行くというのはその競技を観戦するのが好きという理由以外に高揚感が楽しいから行くわけですよね。その高揚感の演出のためにはこのNebraskaのバレーボールフロアやMLSのサッカー専用スタジアムの建設はマイナーから抜け出していくためには大事な投資なんだなということを感じます。

試合の方は第1セットをPenn Stateが楽勝で勝ったあとは地元Nebraskaが3セット連取でアップセット逆転勝利。大観衆も満足という試合となりました。すごいなあ、と。これでこの日入った8,500人の多くはまた来てみようと思うわけですよ。ちなみにNebraskaはほぼ全員が白人選手、たぶん一名のみリベロの選手がハワイかどこかそんな感じの選手という構成でした。観客も私が見た限りでは全員白人。Nebraskaフットボールの全米制覇HCであったTom Osborneも観戦に来ていました。かなりお歳がいってしまった感じで、こんなところにいるより家で静かにされていた方がいいのでは…というぐらいの印象でした。77歳。

バレーボールの話に戻すと8,500人という集客は世界でもこんなに集めているバレーボールチームはめったにないはず。バレーボールはプロが成立しない歴史の繰り返しなのですがなぜかアメリカ大陸ど真ん中Nebraskaの地と、太平洋のど真ん中Hawai'iでは動員が好調というこの不思議な盛り上がり。こういう局地的に盛り上がるのっていうのはなぜなのかうまく説明がつかないところが多くておもしろいです。

ESPNにはバレーボールの結果すら載らないみたいです

ESPN.comもそうですがCBS Sportsでも載ってません。男子のバレーボール世界選手権の決勝が週末にあり、その遅延放送を録画しておいたのを見ました。開催地のポーランドが40年ぶり二度目の優勝を遂げた試合です。熱心に追っていたわけでもなく先日ちょっとメモ的に書いた準々決勝以降注意しておらず(フットボールシーズンの週末は忙しいのです)決勝のカードすら知らず録画予約だけしていたのです。世界ランキング1位のブラジル対開催地ポーランド。第1セットをブラジルがとったあと接戦セットを三連続でものにしてポーランドの優勝。地元の観客歓喜というのを飛ばしながら見ました。バレーボールは録画+飛ばし見に向いてますね。beIN Sportsでの放送でした。

アメリカ国内ではバレーボールはマイナースポーツ。五輪でもないと報道されない。それでも世界選手権の決勝だからウェブだし結果だけぐらいなら報じてるのかなと思って検索してみたんですが、ないみたいです。すごいっすね。めっちゃめちゃマイナー扱いです。一般にまだアメスポでマイナー扱いのラグビーやラクロスでも世界大会なら載るのにバレーボールだと結果も載らないのかぁと感心。敗退はしましたが米代表も参加していた大会なんですけどね(カナダと並んで7位相当。戦前の世界ランキングは4位)。2018年までに男女のバレーボール6人制のプロリーグを作るという話があるんですけど、ここまで関心が薄いと実現できるのかどうか懐疑的になります。(その新リーグの計画も酷い。また別途書くかも知れませんが)

女子の世界選手権が入れ違いに今日から始まるようですが、それもアメリカでは人知れず行われる感じでしょう。女子の方は世界ランク2位、優勝候補として参加します。万年候補で三大大会(五輪・世界選手権・W杯)では優勝してないんですけれど。ちなみに日本は3位ですね。日本ではかなりちゃんと報道されるんでしょう。

バレーボール観戦教育 in beIN Sports

先日少し触れたbeIN SportsでやっているFIVB男子バレーボール世界選手権の放送をちらっと見ておもしろいなと思ったことをメモ。米代表は二次リーグで敗退しています。現在三次リーグ戦の最中。今日やっていたのは地元ポーランド対ロシア戦。地元の応援が熱く見ていて盛り上がります。スポーツはファンの熱気を加味することでプレー自体以上のモノになるんだなあと再確認。

ところでなにがおもしろいと思ったかというと、アメリカ用に実況や解説が極初心者向けだったこと。ものすごく丁寧。アメリカ国内でバレーボール放送というと女子のカレッジバレーボールをやっている程度なのですが、その放送よりずっと初心者向けのルール解説をまじえての放送で、beINは視聴者を教育してバレーボール放送を育てるつもりがあるんだなあと感心。

バレーボールは米国内では競技人口は多く、観戦スポーツとしては馴染みがなくてもスポーツ自体への認知度は十分あるはず。そのバレーをこれだけ丁寧に放送するのなら、beINが放送を予定しているハンドボールの放送はもっとすごーく丁寧なのかもなと期待を抱かせます。ハンドボールはアメリカではバレーボールと比較にならないぐらいまったく馴染みないですから。

あーこの子知ってる!とボブスレーを見てびっくり

というわけで連日のようにソチ五輪ホッケーで盛り上がっている私ですが、今日は五輪報道でちょっとびっくりしたことがあったのでそれを書きます。ボブスレーであります。前日男子ボブスレーで米代表選手が50年だか60年だかぶりにメダルを獲得したという報道があってふーんと聞いていました。BMW設計のマシンだとか。そして今日は女子の二人乗りボブスレーで銀を獲得したという報道がありふーん。ところがTV画面を見ていて、選手の名前を聞いてびっくり。あーこの選手よく知ってるよ!と。銀を獲得したのはLauryn Williams。上位には来ませんでしたがもう一つの代表チームにはLolo Jonesも参加していたとのことでホゥ!と感嘆詞が大きく変わりました。両名とも陸上の有名選手です。有名と言ってもまあ四年に一度しかお目にかからない程度ですが、それでもただの陸上選手ではなく個別の話題のある選手たちです。

Lolo Jonesの方は美人アスリートとして知られ、過去にもグラビア登場多数。個人的な信条から処女を守り、それを公言している方です。画像は個々人で検索していただくとして、美人なので「セックスしたらもっと速くなるよ」とかなんとか誘惑されたことも何度もあるとか雑誌インタビューで語っていたこともある、いろいろ希有な方ですね。ボブスレーチームが夏季五輪のトップアスリートを直接五輪期間中にリクルートしていたのは前々から知っていましたが、Lolo Jonesなんてそんな大物をゲットしていたとはつゆ知らず。

Lauryn Williamsの方はまったく別方面でよく知っています。2004年アテネ五輪女子100mで銀、2012年ロンドン五輪で4 x 100mリレーで金を獲得しています。ただたぶんWilliamsが一番知られているシーンはメダル獲得レースよりも、当時のトップランナーをずらり揃えて金確実と見られていた2004年のリレーでのバトン渡し失敗シーンのはずです。アンカーだったWilliamsがダッシュが速すぎて第三走者だったMarion Jones(後にドーピングで追放騒ぎ・メダル剥奪などでお騒がせしたあのMarion Jones)がバトンを渡すことができず失格に終わったシーンですね。

しかしながら個人的にはWilliamsの記憶は私の愛するカレッジフットボールとセットでの記憶であります。Lauryn Williamsは大学時代はMiami-FLの選手で、同校のフットボール選手と交際していたんですね。それなのでMiami-FLの試合を見ているとちょくちょくWilliamsの話題が出てきたものです。彼氏はラインだったかLBだったか特に足の速いポジションの選手ではなく試合の放送でアナウンサーに「Miamiのアスリートで彼女より足が遅いっていう選手は珍しいだろうね」とか言われていたりしました。2003年2004年頃の話です。まだMiami-FLがカレッジフットボールの頂点に近い位置にいて、毎年大量のNFLドラフト上位選手を輩出していた時代の話です。また彼氏がチームにいるのでWilliamsはフットボールチームの夏の自主練などに顔を出したりしていたそうで、ときにCBとかWRの選手に「じゃああたしと駆けっこで勝負しようよ」とかLaurynが言うと「みんな嫌がって逃げた」とか笑っていたインタビューも見たことがありました。まあそりゃあそうかなという感じでしょう。当時カレッジフットボールのエリートチームのCBなら一生のうちでも滅多に駆けっこで負けたことはないはずで、それがちっちゃい女の子(Williamsは公称160cm。米人女性としては小柄な部類)に負けるのは嫌でしょうから。そういう思い出があるLauryn Williamsがボブスレーかよ!と。事前にまったく知らなかったので画像を見てえっと思いました。ボブスレーでは陸上と違ってマシンを押す、つまりは走者の純粋スピードだけではなく、同じスピードなら体重があった方が得なはずの競技で、小柄なWilliamsにとって向いた種目とも思われませんが、銀メダルに結実したのですからやはり陸上のトップ級をマイナースポーツに持ってくるとアスリートの質が段違いなんだろうなと思われます。試合途中までは首位で、もし金メダルを獲得していたら五輪史上初の夏季・冬季両方での金メダリストだったそうです。うーん。あのデビュー時の100mの銀ももったいなかったし、Marion Jonesをぶっち切っちゃった失格レースもアレだったし、今回も銀かーとちょっと「持っていない」風なのが残念ではありますが、運動選手としては大変幸せな人生なんだろうなーとも思います。

記事検索
最新コメント
LINE読者登録QRコード
LINE読者登録QRコード
メッセージ

名前
メール
本文