アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NFL/Pro Football

新XFL2年目のシーズンこそが最大の焦点

さてNFLシーズンも終わりましたので腰を落ち着けてXFLの話題といきましょう。
まず蘇る新XFL構想の概要について。XFLはVince McMahon率いるアルファエンタテインメント社が企画する新フットボールリーグで、2020年1月または2月から8チーム10週間のリーグ戦開始を予定しています。最初に噂が出てきたのは2017年末、その後2018年1月になってアルファ社が正式に新生XFLの始動を発表。具体的なチームの所在地などは未定。ただしNFLの所在する都市にXFLフランチャイズを配置すると明言しておりニッチ戦略ではなく正面突破を狙うようです。すべての所属チームはXFLという単一の会社の部門という形で、個別のチームオーナーは存在しない、サッカーMLS型の経営で行くとのこと。McMahonの独裁でもあります。
2001年に存在した旧XFLではBirmingham(南部アラバマ州), New York, Orlando, Chicago, Memphis, Las Vegas, Los Angeles, San Franciscoの8都市展開。8チームのうち5都市が非NFL都市でした。当時はLos AngelesにNFLチームなし。また2020年までにはNFL Oakland RaidersはLas Vegasに移転を完了している予定です。
とりあえずの発表ではNFLのある都市へ行くと言ってますしそれには後述の深い理由があると思うんですが、例えばSan Diego、NFL ChargersがLos Angelesに移転してNFL級のスタジアム施設が空き家になっているSan Diegoは見逃すには惜しいマーケットのようにも思えます。そういうわけで非NFL都市にもXFLの新チームができる可能性はあると考えた方がよさそうです。逆にNFL側から見るとChargersのLos Angeles移転は早くも失敗ではないかという意見もあり、XFLを迎え撃つためにChargersのSan Diego帰還を企画するという可能性があるかもしれません。まだ今の段階ではそこまでは読みようがありませんが可能性として。

McMahonが言うには新XFLでは政治問題を持ち込ませない、犯罪者はプレーさせないそうです。前者はNFLで大きな問題になった国歌起立問題をはっきりと排除する意向ということなのでしょう。同問題でNFLファンから離脱したトランプ支持者のフットボールファンの取り込みを意識しているんでしょうね。後者は若干微妙で、旧XFLのときはいろいろお行儀の悪いことをOKとしてアウトロー的なイメージで売ったのが、今回は優等生路線であるかのようにも聞こえます。イメージチェンジか。では旧XFL当時のお行儀の悪いルールなどは存続するのかどうか。それに何を基準に「犯罪者」とするかによりますがJohnny Football Manziel選手が参加できなくなってしまうのでは?前者の理由ではCollin KaepernickはXFLに入れないし、後者の理由でManzielも入れないとして、発足時にちゃんと目玉選手は確保できるんでしょうか。QBだけで考えても他に在野ではRobert Griffin IIIやTim Tebowはいますが、8チーム分ちゃんと手当できますかどうか。犯罪者云々は単なるNFLに対するイヤミで実際に選手を確保する段になったらなし崩しということもありそうですが。

さて表題の件です。なぜXFLの初年度となる2020年ではなく、二年目の2021年シーズンが勝負なのか。
それはNFLで2021年シーズンに労働争議が発生してシーズンが消滅する可能性があるからです。労使協定の更新時期で、NFL選手会は既に選手たちに2021年はシーズンが消滅して収入がなくなる可能性があるからいまからお金の算段はつけて無駄遣いに気をつけてと呼びかけています。前回の労使協定交渉があった2011年はオーナー側が先手を打って同年3月の時点でロックアウトを開始。終始オーナー側のペースで事態が動いてほぼ4ヶ月後キャンプ入り前に妥結しています。オーナー側の譲歩は想定内に収まりました。当時を振り返って気合を入れ直している選手会は2021年の協定改定では大きな勝利を勝ち取ろうと準備を進めています。
ご存知の通りNFLはアメスポナンバーワンの人気ジャンルでありながら選手契約では他のメジャースポーツと比較してとても不利な契約慣行がまかり通っています。誰それが「5年契約」と発表されても実際は3年分しか収入の保証がなく、同じ内容でもMLBだったら「3年契約2年間の球団側オプション」に等しい内容だったりするのです。NFLで選手側がオプションを持っているような契約は記憶がありません。選手寿命も短いNFLでもありリーグの人気に比べて収入面での不安不満が強いのです。2011年の労使交渉敗戦を2021年では決してその愚は繰り返さないぞというのがNFL選手会の強い意思とされます。

でこのNFL次期労使協定の話とXFLのどこが関係があるか。ストやロックアウト進行中はNFLの全選手=労働者は他の仕事をして糊口をしのぐことが法律的に許されます。つまりXFLでプレーすることが可能になるんです。ここです。2011年の労使交渉ではオーナー側が先手を打って3月にロックアウトを仕掛けてきたと上でも説明しました。3月。そう。2021年3月はXFLは2年目のシーズン中なんですよ。つまり2011年と同じことを同じタイミングでオーナー側がしたらNFLの全選手がXFLに出場可能になってしまうはずです。選手寿命の短いNFLで1シーズンを棒に振るのは選手たちにとっては大きな損害ですからXFLに参加する選手がかなり出ても不思議ではない。
そうなったときに効いてくるのがXFLのチームが大都市・NFL所在都市にチームを持っていることです。NFL所在都市のスポーツファンの方がNFLの有名選手が流れてきたときに敏感に反応してくれるでしょう。また施設もNFL基準で見て立派なスタジアムでやっていないとスター選手が来てくれる気にならないでしょう。旧XFLのときのBirminghamとかじゃダメです。だから大都市でやると言ってるのだと思います。もしシーズン中にNFL選手が参加してきたらどこのXFLチームの選手になるのか?それはMcMahonの思惑一つです。最初に述べた通りXFLはリーグ全体が単一の会社組織という構成なので各チームに平等に選手を獲る機会を与える必要がない。McMahonが勝手にその場で決めていいのです。もし(例えば)Aaron RodgersがやってきたらGreen Bayから近場のChicagoに配置するかもしれません。それともプレーオフに出られそうなチームに入れて露出の機会をわざと増やすなんてこともありうるでしょう。昔NFLでホットラインを形成していたQB−WRが今はNFLでは違うチーム所属なのをXFLで復活させるなんていう人材配置にしたって良い。その手のマッチメイクはWWEで鍛えられていますからVinceの得意とするところでしょう。その得意なことを自由にやれる態勢がこの一社でリーグ全体を保有という形態ってわけです。

さあそんなふうにうまく行くか?そう簡単ではないでしょう。私が気づくぐらいですからNFLの中でも当然気づく人がいますからそれを想定して労使交渉のシナリオをいまから練れます。NFL選手会の方だってXFLという別の職場選択肢があるのは対NFLの交渉で強気に出られるので存在はありがたいが、本音はNFLが選手会の要求を飲んでくれて好条件でのNFL残留でしょう。本気で2年目のXFLに行きたいわけがない。初年度よりは良いにしても2年目のXFLが8チームや10チームで32チームあるNFLに所属する選手会の大半を雇えるわけもないのですし。

ColtsのHC職より良いポジション

Super Bowl後にNew England Patriotsの攻守のコーディネーター両名がともに他チームのHCへ転出する、というのはほとんど確定事項のように試合前から報道されていました。ディフェンスの方のMatt Patriciaはその通りDetroit LionsのHCとして決定しましたが、なんとオフェンスの方のJosh McDanielsはIndianapois ColtsのHC職を蹴ったと今夜になって報道が出てます。午前中まではColtsに行くと散々報道があったあとのどんでん返しです。
McDanielsは転出の場合、PatriotsのQBコーチを引き連れて転出するとされ、他にもラインコーチが引退、スペシャルチームのコーチも退団濃厚と言われていて、Super Bowlに勝っても負けてもPatriotsは来季に向けてコーチ陣の大幅立て直しが急務となると見られていたんですが、もしMcDaniels残留ならその立て直しの半分近くは終わったことになります。
但し報道は大方が予想していたColtsのHC職を蹴ったというだけで、まだオフシーズンは始まったばかり。もし他から別のオファーがあった場合にもNew EnglandのOC職に残留するのが確定となったわけではないですが。New Englandが全力でMcDanielsを引き止めた可能性もありそうです。

Coltsオフェンスは2017年シーズンを全休したAndrew Luckがエース、バックアップには今季冒頭までNew Englandに在籍していてMcDanielsもよく知っているJacoby Brissett。優勝を目指すにはLuckの完全復活とチームの整備は様々必要だったでしょうが、コーチ職で働くものにとってNFLのHC職は憧れの職。それを蹴ってまでNew Englandに残留だとすれば、なにが理由だったのか。ひょっとすると近い将来のBill Belichickからの禅定でのNew EnglandのHCの職含みの説得とか。ColtsのHC職とPatriotsのHC職の比較ならPatriotsの方に魅力を感じるのはわかるような。ただBelichickなりオーナーなりがそんな約束を簡単にするとも思えないとも思います。そうでなくても、かなり強力な何かがないとほとんど決まりかかっていたColts職をここに来て蹴るのは不可解な感じがします。

続報を待ちたいですね。


Super Bowlはただのスポーツイベントではない

Super Bowlのモンスター番組化は既に深く定着しておりSuper Bowlそのものやプロフットボールの優勝戦という以上の存在になっています。たぶんこの日の在宅率、もっと言えばTVのある部屋に人がいる率はものすごいことになっているはずです。

今年第14回目となったPuppy Bowl XIV。愛らしい子犬が出てきてフットボールをやるほのぼの番組です。毎年Super Bowl当日の番組として人気を集めています。動物番組専門局Animal Planetが放映。これに対抗してKitten Bowlってのも後発でできました。こちらは愛猫家向けですね。世の一般男性がテレビにかじりついていてどこへも連れて行ってくれない日曜日、試合が始まる前に子どもたちや女性が見るわけですねー。フットボールファンや男友達だけなら当日延々やっている試合予想だのSuper Bowlにまつわる与太話だの来場したセレブや他チームのスターへのインタビューなどを見ていればいいのですけれど、それでは家族は退屈してしまうでしょう。ですからPuppy Bowlなのです。
このPuppy Bowlの視聴率が馬鹿になりません。今年の分の結果はまだ出てないですが250-330万人といったAnimal Planetとしては桁外れの年間最高の数字を叩き出す。それどころか年によっては全ケーブル局の非スポーツの番組の年間最高視聴率さえ出すのです。この日アメリカ人がどれほどTVの前に座っているかがおわかりになるかと思います。シーズン中と違って普段フットボールを見ない家族も揃って在宅、テレビの前でわいわいやっている姿が見えるようです。幸せですよね。
以前はセクシー女性が登場するLingerie BowlというのもSuper Bowl当日にあったわけですが、そちらはあまりの人気に独立したスポーツ興行(LFL=Lingerie Football League、その後Legend Football Leagueに改称)になって海外進出までしてしまったのはご存知の通りです。

Super Bowlの時間帯は車の通行量が減るというのは聞いたことはありますが、私は実際に見たことがないです。というのも私はその時間帯に家から出ないからですね。ただもう10年ぐらい前だか一度、第1Q後半になってどうしても欠かせない食材がないことが判明して、近所の大型食品スーパーに行く羽目になったことがありました。で行ったらガラッガラでした。普段の日曜日の夕方なんてレジに列ができていて当たり前ですが、マジ人いないなと私はとてもウケてしまいました。私以外には男性客はたったの1名。あとは母子連れとか、ホント閑散としていてSuper Bowlってすごいんだねと実感しました。一方午後4時5時ぐらいは逆に混んでますよ。アルコール飲料スナック菓子を始めとした必要な物資を補給部隊が買い付けに来ています。行って観察したことはありませんが、それがキックオフが迫るにつれてどんどん人が減っていくんでしょうねぇ。

他のスポーツイベントのスケジュールもSuper Bowlシフト。シーズン中であるNBA,NHL,NCAAカレッジバスケは西海岸のPac-12の1試合を除いてすべて東部時間の正午または1PM開始でした。つまり6時半キックオフのSuper Bowlが始まる前にとうに試合は終わって観客も選手も職員も皆自宅に帰れるスケジュールで開催されたってわけです。そういうスケジュールじゃないとシーズンチケットホルダーも来てくれないから、ですね。

Super Bowlの影響は当日に限りません。明けた月曜日を最近ではSuper Sick Mondayと呼ぶようです。Super Bowlパーティで楽しみ過ぎて翌日月曜日に病欠が多発するのです。全米で1400万人が仕事を病欠しているとされます。寒い時期ですからたまたまみんな揃って風邪をひいたのでしょうたまたま。そういう日なのです。

すべてがSuper Bowlの都合にそって動く一日。それが社会現象としてのSuper Bowlなのです。

Super Bowlの視聴率過去9年で最低に

昨夜のSuper Bowlの視聴率速報値が1億300万人の視聴者数で、大幅低下だと報じられてます。1億人以上が見てもダウンとかまさに桁違いのモンスター番組です。2009年のPittsburgh Steelers対Arizona Cardinals戦(当時1億人に届かず)以来の低さ、昨年のAtlanta Falcons x New Englandの大逆転試合からは7%ダウンだそうです。個人的には事前に当ブログで今年のSuper Bowlは巷の熱が低そうだということは書いていたのでさほど驚きではありませんが、その事前の感触なしに9年間で最低と言われると、あんなに競った試合でも低いのかとショックを受ける筋もあるのかもしれないですね。NBCSports.comなどの多くのネット視聴を含めると試合の視聴者合計はさらに300万人程度増えるそうです。

視聴率を頭において試合内容を振り返ると点の取り合いとはなったものの語りたくなるような超絶プレーやターンオーバーなど試合の流れを決定的にするような場面がなく、山あり谷ありというようなダイナミックな展開の試合ではなかったようにも感じました。いまってSNSでトレンド入りしているから、という理由でチャンネルを合わせる方もいるんでしょう。そういう意味では刺激が少ない試合であったと言われたら言い返せないような。

NFLはレギュラーシーズン、プレーオフともに視聴率の低下傾向が明確に出ています。トランプ大統領とのバトルや国歌起立問題が原因という説もあり、それも今回のSuper Bowlの視聴率が伸びなかった理由のひとつにはあるのでしょうが、そもそも過去2年の低下傾向が出る前の段階でNFLの視聴率があまりにも高く、さすがにもう頭打ちしそうな時期ではあった可能性もあるんじゃないかと思ってるんですが。いくらアメスポナンバーワンとは言えいつまでも右肩上がりということはあり得ないわけですから。

Super Bowl 激戦制してEaglesの初制覇

やーおもしろかったですね。今年もまた。
Super Bowl LIIが両軍ミスの少ない熱戦の末、Philadelphia Eagles 41-33 New England Patriots、Super Bowl時代になってEaglesの初のNFL優勝。内容は攻守ともに堂々たる内容で王者Patriotsと渡り合っての勝利。最後の最後までPatriotsもヘイルメアリーに持ち込んで粘りましたが、及ばず。ラストのひとつ前のNew Englandのドライブでのこの試合唯一のサック→ファンブルロストが効いたことになります。自軍内でのファンブルロスト、ディフェンスが踏ん張ってEaglesの攻撃を3&FGにとどめて5点差→8点差となったのはともかく、最後のタイムアウトを消費させられたのは痛かった。
5点差、残り時間2:21でNew Englandにボールが戻ってきた時点では、これはまたもTom Bradyの武勇伝の試合になってしまうのかと思われましたが、紙一重、Philadelphiaディフェンスが地道にかけ続けた圧力があの場面で遂にサックに繋がってEaglesに栄冠をもたらしましたね。Eaglesディフェンスはブリッツや奇をてらった策に頼らず試合を通して勝負して、最後にあの結果を得たわけです。堂々たるもんでしょう。
試合中に紹介されていましたが、BradyはSuper Bowlでの第4Qでのビハインドないしは同点からの勝利数が5とか。5勝って全部じゃないのさと笑っちゃいます。今日の敗戦を含めてSuper Bowlで5勝3敗なので。それ以外にも負けたGiants戦でのRandy Mossへのミラクル逆転TDの試合もあった(その後再逆転されて敗戦しましたが)からBradyがSuper Bowlで1ポゼッション差で追う展開って相手にとっては絶対絶命みたいな感じだったんですが、Eaglesは焦らず慌てずで勝利を掴んだことになります。

前半、試合の得点経過、試合の流れなんかがAFC優勝戦のNew England対Jacksonville Jaguars戦に似てるなあと思ってみていたんですが、Jaguarsがハーフタイム前に時間とタイムアウトを余して前半のポゼッションを放棄したのとは違って、Eaglesは4thダウン&ゴールで渾身のトリックプレーを繰り出してTDを奪った。試合後の勝利インタビューでHCが何度もとにかく積極的にやることを心がけたと口走っていました。Jacksonvilleが攻守に堅調に試合を進めながらあちらこちらで気持ちが萎縮したプレーコールが見受けられた、と私も当ブログ(コメント欄で)批判してみたんですけれど、同じことをEaglesの首脳陣も準備の中で感じたのではないでしょうか。あれだけ何度も積極的にプレーしたと繰り返しコメントしたということは、彼らもそれを事前の準備中に申し合わせていたということかと。心の準備をしていなかったらどこかで萎縮したプレーコールに陥ってしまいそうな場面があったってことでもあるのでしょう。その心理的な圧力も跳ね返して勝ちきった。試合内容も攻守スペシャルチームほぼノーミスでした。
ノーミスで思い出しましたが、どうもフィールド上の大きな「LII」のロゴの部分の表面がおかしかったようです。前半両軍にキックミスが連発(New Englandの方はホルダーの失敗ですが)。今季別の試合でもエンドゾーンの人工芝が浮いていたりした事例があって、ビッグゲームでのそういう問題は興ざめですからしっかりして欲しいかなと思いました。

審判団は今回はほとんど問題はないように思いました。Philadelphiaのエンドゾーン後方へのTDパスでボールが動いていて怪しいのが一件ありました。TV解説Chris CollinsworthはTD無効にしなかったのは誤審に近いとの見解でしたが、まあ仕方ない範囲内でしょう。オフェンスのホールディングのコールが少なかったのは両軍とも気をつけていたってことですか。
この試合、なんとパントが両軍併せて1度しかないという試合になりました。パントの数よりも、QBをターゲットにしてパスを投げたプレーの数の方が多かったことに。事前予想で点の取り合いになるという予想はしておいたんですが、第3Qが終わる前に既に両軍合計のオフェンスヤード獲得ヤードがSuper Bowl史上最高になってました。最終の数字となった1151ヤードはすべてのNFLプレーオフの試合の最高になったそうです。
感覚的な話で申し訳ないんですが、ヤード数は伸びたんですけれどFolesもBradyも会心のパスプレーがガンガン通っているという感じではなくて、相手ディフェンスを咎めるようなパスを重ねたように感じたんです。つまりパスは通ってるけれど相手ディフェンスは崩壊してなかったというように。そういうレベルの高い攻防を最後に制したEaglesの初Super Bowl制覇、おめでとうございます。

栄誉を受ける準備万端

(一度アップしたんですが書き直しました)
その万端の準備。New England Patriotsの強さはきめ細かな準備周到さと試合中の戦術変更の妙にあるわけですが、それはフィールド外でも同じなようです。Tom Brady陣営の人物がAcceptance Speechと題された原稿を持っているのを写真ですっぱ抜かれてます。たまたま裸で原稿を持っている姿を写真に撮られてそれを拡大したらそういう表題のついた原稿だったというのがネット上で拡散。つまりBradyが二日後にSuper BowlでMVPを取ったとき、またはリーグMVPを受賞したときに何を言うのかはもう決まってるというわけです。やーさすがですね。これぐらいのことは朝飯前に準備しておくのがDynastyってことですよ皆さん。ファンもアンチも、中立だけどさすがにNew Englandばっかりで飽きたというNFLファンも、この準備周到さには誰も勝てないという事実は認めないといけなたはいんでしょう。私はウケるとともに、感心してしまいました。(それともMVPって内々に受賞者には連絡が行ってるんでしょうか?さすがにそれはないと思うんですが。)
先の記事で書いた通りSuper Bowlの事前の盛り上がりが通常年以上とは言えない中、この程度の燃料供給は良いんじゃないでしょうか。これでPhiladelphia Eaglesが燃え上がって好試合を展開してくれればそれで楽しいわけですし、またその原稿に何が書いてあったかが知りたい方はPatriotsの応援をしてみていただければいいわけですね。

ノーハドルオフェンスなど普段と違うことを最初から積極的に仕掛けてくるなどNew Englandは受け身にならず先手をとることに集中してくるような気がします。さすがに昨年の大量得点差は苦しかったはずでもうああはなりたくないはず。それをさらにはね返すディフェンスをEaglesが見せられるか。そしてそのレベルを試合の終わりまで維持できるか。最後の最後になったときのNew Englandのラインやバックスの底力スタミナは定評あるところ。
Foles対策でも見せブリッツ&ドロップバックの多用でどこか早い段階で主導権を握りに来るのでは、なんて想像してますがどうでしょうか。他方Eaglesの側はVikings戦の圧勝パフォーマンスを再現できるか。リードを奪ってからも手を緩めずに攻められるか。Folesのアンダードッグストーリーが花開いて大アップセットなるか(No. 1シード同士なのにこの表現自体が出て来る時点でダメっちゃダメなんですが)。派手な点の取り合いになるような気がしてますが皆さんの予想はいかがでしょうか。

呪いはあったほうが盛り上がる

いよいよSuper Bowlもすぐ。QB Tom Bradyが40歳となったのにいまも全盛期かと思えるNew England Patriotsの連覇か、主戦QBを失ったPhiladelphia EaglesのSuper Bowl初制覇か。EaglesはQB Carson Wentzを失って以来、ほぼ全試合でアンダードッグ。プレーオフにNFCトップシードで突入するも即敗戦と思われていたのが控えQBのNick Folesが評判以上の試合を次々と展開してSuper Bowlにたどり着いています。Nick Folesは一般の期待値が低かっただけで数字だけを見れば過去のEaglesでのシーズンにも好成績を残しており意外というほど意外でもないのかもしれませんが、でもまあ誰も期待していなかったのとの落差はかなり大きいです。大舞台で百戦錬磨のBradyを凌ぐプレーでEaglesの悲願のSuper Bowl制覇を助けることができるのか。

個人的な感想なのですが今回のSuper BowlはSNSであまり盛り上がっていないような気がするのですがどうなんでしょうか。Patriotsはアンチも割と多いはず。PatriotsがSuper Bowlに出ると毎度接戦の試合となることが多く名勝負も多く、その面では今年もおもしろい試合が見られるのではないかと期待しているんですが、世間一般はPatriotsの連覇とみなしているのかなんなのかさほどの盛り上がりを感じない。ベガスの賭け屋のオッズを見ても接戦を予想しているところが多く好試合になりそうなのになぜ盛り上がらない?

MLBで数年前にChicago Cubsが71年続いた「やぎの呪い」を克服してWorld Seriesを制したときは事前に随分と盛り上がり、プレーオフ、World Seriesの視聴率も好調。その前に2004年にBoston Red Soxが「バンビーノの呪い」を86年で解いて優勝したときのスポーツメディアの取り上げぶりも相当に大きかったです。ではなぜ今回のEaglesのSuper Bowl初制覇であり、1960年以来の57年ぶりNFL優勝はそういう期待感であるとか盛り上がりが足りないのか。そう呪いが足りないのです。

もちろんそんなのは煽りで、実際はWentzが欠場してしまったEaglesへの期待感が足りないことがまずあるし、CubsやRed Soxの場合は優勝を遂げる前から惜しいシーズンがあって、その上で戦力が充実して今年こそという期待のシーズンにWorld Seriesへ到達・勝利というプロセスがあったからです。その上に呪いという歴史的な味付けも加わっておもしろおかしく語られたのも普段あまり興味のない層も巻き込んで例年以上のシーズンフィナーレになったのだと。それぞれのホームスタジアムがその呪いの歴史をそれらしく感じさせるアメスポ有数の由緒ある古いスタジアムだったのも無関係ではないような気がします。

Eaglesがアンダードッグ役ばかりで選手やファンが犬のかぶりものをして盛り上がっているのは楽しそうでもしEaglesが勝てれば勝ったで犬のかぶりもののあの時のSuper Bowlね、と記憶されるかと思いますが、でも今の時点ではNew Englandの王朝ストーリーの方ばかりが取り上げられているという感じでしょうか。

Senior Bowl Mayfield不発 Allenは後半盛り返す

実質的にNFLドラフトのオーディションの機会となっているSenior Bowlが開催。ハイズマン賞選手としてはTim Tebow以来のSenior Bowl出場となったOklahoma QB Baker Mayfield、ドラフト予想で上位指名が見込まれるWyomng QB Josh Allenも出場しています。放送はNFL Netowrkで。NFL Netowrkでは今週同試合に出場する選手たちによる練習も公開・放映されていました。練習はなかなかに密度が濃く、ドラフトにかかるかかからないかのボーダーラインの選手たちにとっては得難い機会になったことでしょう。多くのNFLスカウトが集合して練習もそうですが、練習後には多くの面接が行われてふるい落としが行われたようです。数多いカレッジの試合では見過ごされがちな二部などの学校の生徒も奮戦していました。
NFLの今季のMVP候補であったPhiladelphia Eagles QB Carson WentzもSenior Bowlを経てトップドラフト指名候補にのし上がっていた選手ですし、Super Bowlに進んだNew England Patriotsの現在のロースターにも10名もSenior Bowl経験者がいるとか。誰しもが注目するスター選手ではないところに目をつけてドラフトの中位下位で好選手を拾ってくるのを得意とするPatriotsの選手選びや育成とSenior Bowlは確かに親和性が良いかもしれませんね。

期待のBaker Mayfieldですが試合の冒頭に2ドライブのみ出場。Mayfieldがあれだけ大量得点を叩き出してもプロのドラフト評価が上がらなかった理由はひとつは体のサイズ。NFLのQBとしては6フィートを僅かに超えた程度はかなり小さい。もうひとつはOklahomaのオフェンスラインが優秀で余裕を持ったパスプレーが多かったという理由です。この日のSenior Bowlではラインの戦いでMayfieldの北軍(Oklahomaなのに北軍?という疑問はなし)が破られ気味で第1ドライブは終了。第2ドライブではスクリーンパスなどで目先を変えてQBへの時間を供給しようとしましたが、ドライブは頓挫。どうも2ドライブ限定というのが当初からの予定だったようで消化不良のSenior Bowlとなりました。Mayfieldのドラフト株を上げる試合にはならなかったように見えます。カレッジでやっていないアンダーセンターのプレーを何度もやらされたり気の毒な面もありましたが、ちょっと圧力がかかるとパスの精度が悪いというように見えた、残念なプレーぶりとなりました。
一部のドラフト予想では全体1位指名もあるかもとされるJosh Allen。こちらはサイズはほぼWentzと同じ。ボールの初速は相当に速い。サイズがあるのにさらっとポケット内で縱橫に動いて相手に的を絞らせないのも好印象。スクランブルでサイドラインへのランも手慣れた感じで余裕。Allenのプレー時もMayfieldと同じくオフェンスラインはあまりがっちり守ってくれない中、いい感じでは投げているように見えました。前半はダウンフィールドで北軍のレシーバーが1-on-1でがっちりカバーされているプレーが多くてパス成功率の数字ではたぶんいい数字にはなっていないはずですが、後半に入ってからはカバーも悪くない狭いところへナイスタッチなパスが何度も通って最終的には9/13, 158ヤード 2TD。剛球を投げて良し微妙なタッチのパスも良しポケット内のセンス良し走って良しと、ほぼ満点のSenior Bowl出場になったんじゃないでしょうか。




Josh Allenは自らCleveland行きを志願?

NFLシーズンがSuper BowlとPro Bowlを残すだけとなってドラフトの予想が敗退した30チームのファンの関心事となっています。先日ご紹介したMel Kiperによるドラフト予想で全体1位でCleveland BrownsがWyomingのQB Josh Allenを指名するという件ですが、どうもAllenが自らBrowns行きに積極的だという話が浮上しています。Brownsを立て直すために全力を尽くしたいと言ったとか言ってないとか。同時に同じくQBとして上位指名が予想されているJosh RosenやSam Darnoldは非公表でBrownsに行きたくないので指名しないで欲しいと要望を伝えたともされます。Mel Kiper以外のドラフト予想ではDarnoldを全体1位にするものその他まだコンセンサスが絞れていない中、Mel KiperがAllen, Rosen, Darnoldの意向を独自の情報網からいち早く情報を得て自身の初回予想に反映させたとかなんとか。
まあ週末にSenior Bowl(Allen出場)を控えている状態のいまの段階から実際のドラフトまではまだ紆余曲折あるのが当然ですが、ドラフト予想屋のプロとしては初回発表分が最終的に当たりになれば名誉かつ翌年以降の契約にも反映したりするのでしょう。

QBの三人にまつわる噂が正しいかどうかはわかりませんが、Allenが全体1位ならプライドは満たされる面はあるのかもしれないなとは思います。RosenやDarnoldは都会のメジャー校に行った選手たち。対してAllenはメジャー校からは誘いを得られず過疎地Wyomingで腕を磨いた選手。カレッジでもチームは勝ちきれず華やかな舞台を経験できなかった選手。そこからNFLドラフトのトップ指名に躍り出るという展開は地味なカレッジ選手生活になったAllenにとっては大げさに言えば心の救済となるのかもなと。また本当にRosenとDarnoldがBrownsに断りと入れているとしたらBrownsにとってはAllenしかQBの選択肢がなく、それ故にBrownsが持つもうひとつの1巡目指名権=全体4位までAllenを待てないということか。

他のドラフト予想サイトを見ていると1位にClevelandがDarnoldを指名、続いて全体2位でRB Saquon Barkleyを獲るなんてのもあります。Mel Kiper版でBrownsがQB/RBのオフェンス両取りプランをぶち壊すようにNew York GiantsがQBを獲らない展開もありうるという予想です。最初にお断りしたとおりいまの時期のドラフト予想にはさしたる意味はないですがそれでもBrownsの2つの上位指名権がどういう結果は気になってしまいます。
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